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仕事だけではなく、動画の視聴やゲーム、買い物など、さまざまなシーンでパソコンは使われます。しかし、そんなパソコンを使用している最中に画面にノイズが入り、不満を感じた経験がある方もいるでしょう。集中している最中であれば作業に影響を与える可能性もあります。 

今回は、パソコンのモニターがちらつく原因や対処法を解説していきましょう。モニターの故障を心配している方やノイズに不快な思いをしている方は参考にして適切な対処を実行してください。 

モニターがちらつく原因 

対処法を知る前に、まずはモニターがちらつく原因を把握しましょう。さまざまな要因が考えられるので、当てはまっている事象がないかチェックしてみてください。 

モニターが故障している 

ノイズが入る原因としてまず考えられるのは、モニターの故障です。パソコンのモニターは消耗品なので、長く使用していればその分劣化していきます。そのため、寿命を迎えてノイズが入っているのかもしれません。ノートパソコンはディスプレイが一体となっているため寿命も早いです。 

ノートパソコンのディスプレイが寿命を迎えて故障しているのなら、修理もしくは外部ディスプレイの使用で対処してください。デスクトップパソコンの場合も、修理をすれば再度使用できる可能性があります。 

モニターの交換でも使える可能性はありますが、パソコンに搭載されているグラフィックボードが故障している場合は、モニターを交換しただけでは直りません。グラフィックボードの交換が必要となりますが、問題がどちらにあるか突き止めるのは難しいです。 

配線ケーブルが故障している 

配線ケーブルの故障によって、モニターにノイズが入ることも多いです。デスクトップパソコンに多い要因で、モニターとパソコンをつなぐ配線が断線していることで正しい信号が送られずに不具合が発生してしまいます。 

また、配線ケーブルが外れかけているだけでもノイズが入るので注意してください。接触不良を起こしている可能性もあるので、一度ケーブルを確認してみましょう。端子と配線の角度を変えても画面のちらつきが直らない、特定の角度でちらつきが出る場合は配線に問題がある可能性があります。交換や買い替えを検討してください。 

OS・ソフトウェアに問題がある 

インストールされているOSが異常動作を起こし、バグが起きるとノイズが出ることもあります。OSやディスプレイドライバーの再インストールを一度行ってみましょう。 

また、さまざまなソフトウェアがインストールされている場合は、ソフトウェアが原因かもしれません。表示関係部分のプログラミングで不具合があると、エラーが起きノイズが入るケースもあります。 

ウイルスに感染している 

モニターや配線ケーブル、OSなどに問題がない場合、ウイルスに感染している可能性もあります。ウイルスに感染している場合、モニターのちらつきだけではなく、ほかにもさまざまな不具合が発生します。

・スパム広告が何度も表示される

・再起動を繰り返している

・シャットダウンが急に始まる

上記のような問題が発生している場合は、早急な対処が必要です。セキュリティソフトを使用してウイルスを排除すれば問題は解消します。 

ディスプレイドライバーが不具合を起こしている 

ディスプレイドライバーの破損や更新ができていないと、不具合が生じるケースもあります。ディスプレイドライバーは、ディスプレイを動かすために必要なソフトです。システム上でディスプレイドライバーが動作をして画面が表示されます。 

そのため、ディスプレイドライバーに不具合が起きるとモニターがちらつく要因になりかねません。ドライバーの自動更新は実施しないように設定できるので、最新バージョンに更新されないことから不具合が発生するケースもあります。一度設定を確認してみましょう。 

アプリの互換性が悪い 

アプリの影響で不具合が発生しているケースもあります。もし、モニターのちらつきが始まる前にアプリのインストールやアップデートが行われていれば、アプリが原因の可能性が高いです。不具合による現象はちらつきだけではありませんが、問題解決のためにもアプリの更新やアンインストールを検討してください。 

外的な部分に問題がある 

モニターがちらつく原因はパソコンや周辺機器が問題なだけではありません。たとえば、電磁波も要因のひとつです。電子レンジや炊飯器などの家電から漏れた電磁波をケーブルや本体がひろっていれば不具合が発生します。 

また、パソコンや周辺機器を同じコンセントにつないでいる場合も注意が必要です。電源供給が不安定になっているため不具合を引き起こす可能性があります。 

モニターがちらつく際の対処法 

モニターがちらつく原因がわかったら、次は対処法を把握しましょう。ちらつきがあるままパソコンを使用していれば、ストレスとなり作業にも集中できません。快適に楽しく、作業に集中するためにも不具合は早めに直していきましょう。ここでは対処法をご紹介していきます。 

電源を入れ直す 

電源を入れ直すだけで不具合が解消されてちらつきがなくなるケースもあります。パソコンとモニター両方の電源を入れ直してみましょう。 

モニターの電源を入れ直す際には電源スイッチを手動でオフにして再びオンにします。電源プラグも一度抜き差しして、不具合が解消されるかチェックしてみてください。 

しばらくの間放電させる 

パソコンは、使用していると不要な電気を溜め込む「帯電」を起こすケースもあります。帯電の状態になると不具合が発生しやすくなり、モニターもちらつきやすいです。帯電を解消するためにも、放電を実施してみてください。放電のやり方は以下のとおりです。

・デスクトップパソコン

①起動しているアプリがあれば終了させ、ディスクやUSBメモリ、SDカードが挿入されている場合は取り外します。

②パソコンの電源を切ってください。

③パソコンに接続している電源ケーブルや周辺機器、ディスプレイケーブル、LANケーブルなど、すべてを取り外しましょう。

④電源が切れた状態のまま90秒以上放置をして放電を実施します。

⑤放電が完了したら、取り外したケーブルや周辺機器を接続して再起動を行ってください。

・ノートパソコン

①デスクトップと同様にアプリを終了して、挿入しているディスクやSDカードなどがあれば取り出しましょう。

②パソコンをシャットダウンします。

③接続しているACアダプターやバッテリー、周辺機器をすべて取り除いてください。

④パソコンの電源が切れた状態のまま90秒以上放電を実施します。

⑤取り外したACアダプターやマウスなどを取り付けてください。

⑥パソコンの電源を入れて終了です。

放電させた後は動作確認を行い、不具合がないかチェックしてください。 

配線ケーブルを他の機器で試す 

配線ケーブルの不具合でちらつきが起きている可能性もあるので、不具合が起きているパソコン以外にほかのパソコンやゲーム機があれば、同様の問題が発生するかチェックできます。不具合が起きているパソコンで使用していた配線ケーブルを外し、違う機器に取り付けてみましょう。 

同じような症状が表れれば配線ケーブルに異常がある証拠です。症状がない場合は、ケーブルには異常がないため、ほかの問題で不具合が発生しています。ケーブルの異常で不具合が起きていた場合、新しいケーブルに交換すれば問題なく使用できる可能性が高いです。 

また、接触不良の可能性も考えられます。パソコンとモニターを接続しているケーブルを外し、端子の掃除を実施して再度ケーブルを接続してみてください。接触不良だけが問題なら、ちらつきがなくなるかもしれません。 

他のモニターに接続してみる 

デスクトップパソコンを使用している場合は、ほかのモニターに接続して症状を確認してみてください。予備のモニターと交換してケーブルを接続しても、ちらつきがなければモニターが故障している証拠です。 

予備のモニターがない場合は、端子が合えばテレビでも確認できます。テレビにちらつきがなければパソコンに問題がある可能性が高いので、モニターの修理や交換が必要です。 

パソコンを再起動する 

再起動をするだけで不具合が解消されるケースもあります。Windows 11でパソコンを再起動する手順は以下のとおりです。

・マウスを使って再起動するやり方

①「スタート」をクリックしてください。

②画面下にある「電源のマーク」をクリックします。

③メニューが表示されるので「再起動」を選択してクリックしてください。

※スタートを右クリックして一覧にある「シャットダウンまたはサインアウト」から「再起動」を選んでクリックする方法もあるので、試してみてください。

・キーボードで再起動をするやり方

①デスクトップ画面で「Alt」を押しながら「F4」を押します。

②「Windowsのシャットダウン」が表示されるので、「↓」キーを押して「再起動」を表示しましょう。

③「Enter」キーを押すと再起動が始まります。

以下の方法でも再起動が可能です。

①「Ctrl」と「Alt」を押しながら「Delete」を押してください。

②「↑」キーを1度押すと、画面下にある電源のマークが選択されます。

③「Enter」を押すと再起動がスタートするので正確に実施されるか確認してください。 

セーフモードで起動してみる 

パソコンに問題が発生した際に使用する診断用の起動モードをセーフモードと言います。セーフモードでの起動時にちらつきがなければアプリが不具合を起こしている可能性が高いです。Windows10のセーフモード起動方法は以下のとおりです。

①スタートボタンをクリックしてください。

②設定ボタンをクリックします。

③「更新とセキュリティ」→「回復」に進んでください。

④「今すぐ再起動」を選択してクリックします。

⑤表示されているオプション画面の「トラブルシューティング」をクリックしましょう。

⑥「詳細オプション」→「スタートアップ設定」に進みます。

⑦「再起動」をクリックし、スタートアップ設定画面が表示されるか確認してください。

⑧表示されれば「F4」を押し、「セーフモードを有効にする」をクリックして終了です。

上記の方法でセーフモードを起動し、モニターがちらつくか確認してみましょう。 

ディスプレイドライバーを更新する 

ディスプレイドライバーの更新がされていない場合は、自身で更新を実行してください。最新のドライバーをインストールすれば問題が解消するケースもあります。Windows10のディスプレイドライバーの更新方法を解説します。 

①タスクバーの検索ボックスで「デバイスマネージャー」と入力してください。

②検索結果に表示されている「デバイスマネージャー」をクリックします。

③「ディスプレイアダプター」を左クリックし、「アダプター」を右クリックして「更新」を選択して完了です。

直前に入れたアプリを消去する 

アプリの互換性が悪い場合は、不具合が起きる前にインストールしたアプリを消去すれば問題が解消するケースもあります。アンインストールの方法は以下のとおりです。

①スタートボタンを左クリックします。

②設定ボタンを左クリックして設定メニューから「アプリ」を選んでください。

③「アプリと機能」の画面で消去したいアプリを探し、項目を左クリックします。

④「アンインストール」を左クリックし、選択内容の確認を求めるメッセージが表示されれば「はい」を選択し完了です。 

リフレッシュレートを確認する 

画面が切り替わる1秒当たりの回数をリフレッシュレートと言います。モニターは、静止画を高速で切り替えて映像を表示しているので、リフレッシュレートが高いほど映像が滑らかになる仕組みです。値が低いとモニターがちらついて見えるケースもあるため、自分で変更してみましょう。Windowsを利用している場合の方法は以下のとおりです。

①デスクトップ画面を右クリックして「ディスプレイ設定」を選択してください。

②ディスプレイタブにある「ディスプレイの解像度」で値を変更できます。

③値を選び、「ディスプレイの設定を維持しますか?」と表示されれば、「変更の維持」を選択して終了です。

値を変更しながらちらつきが起きないか確認してみましょう。 

タスクマネージャーを確認する 

原因が分からない場合は、タスクマネージャーを確認するとアプリが原因なのかディスプレイドライバーが原因なのかを確認できます。タスクマネージャーの確認方法は以下のとおりです。

①「Ctrl」「Alt」「Delete」キーを同時に押します。

②上記で開かない場合は、スタートボタンを右クリックして「タスクマネージャー」を開いてください。

③タスクマネージャーがちらついている場合は、ディスプレイドライバーに問題がある可能性が高いので、上記で解説した更新方法を試してみましょう。

④タスクマネージャーがちらついていない場合は、アプリに問題がある可能性が高いので、アプリのアンインストールを実行してください。 

BIOS設定を確認する 

パソコン内部の不具合が問題なのか確認したい場合は、BIOS設定画面をチェックしてみましょう。BIOS設定画面の表示方法は、メーカーによって違いがあるのであらかじめ確認しておいてください。NEC製の場合は、電源を入れてロゴが表示されたときに「F2」キーを数回押すと表示されます。 

BIOS設定画面が表示できたら、数秒待ってちらつきが発生しないか確認しましょう。ちらつきがあればグラフィックボードやマザーボードなどのパソコンの内部が故障している可能性が高いです。ちらつきがない場合は、ソフトウェアに不具合が起こっていると判断できます。 

まとめ:モニターのちらつきが改善されない時は、業者に相談しよう! 

モニターがちらつく要因はさまざまです。ケーブルの再接続や交換でも症状が直らない場合は、再起動や放電などの方法で改善されるか試してみましょう。もし直らない場合は、タスクマネージャーやBIOS設定で原因を探してみてください。 

原因が分かれば、適切な対処が可能なので、それぞれに合う対処法を試して改善するか確認してみましょう。上記の方法でも改善しない場合は、モニターやパソコンの買い替えも検討してみてください。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

SDカードは、iPadからスマートフォン、デジタルカメラ、テレビに至るまで、さまざまな機器で使用する機会があります。小型で手にする機会も多いですが、iPadに差し込んだときに読み込めない事態になるケースも少なくありません。 

SDカードが正常に読み込めない原因とは、いったい何でしょうか?今回は、iPadでSDカードが読み込めない原因や対処法、SDカードの使用する際の注意点などをご紹介します。 

iPadでSDカードが読み込めない時に考えられる原因 

iPadでSDカードの読み込みができない場合、5つの原因が考えられます。ここでは、SDカードが読み込めない原因をご紹介しましょう。 

機器の接触不良 

まず考えられる原因は、SDカードそのものの接触不良です。SDカードの接続部分は、カバーもなくむき出しの状態となっているため、保存状態が悪かったり、接続部分が汚れていたり、摩耗したりしている場合はiPadに差し込んでも認識できない可能性があります。 

SDカードだけでなく、カードリーダーも同様に、接続部分の汚れやコードの不良などが起こっていれば、iPadで正常に読み込めません。iPadにSDカードを差し込むときには、カードリーダーがきちんと接続されているか、SDカードの汚れや摩耗がないかときちんと確認しておきましょう。 

iPad本体の問題 

機器の状態が悪い場合もあれば、iPad本体の問題でSDカードが読み込めない場合もあります。スマートフォンと同様に、iPadは定期的に最新バージョンへのアップデートが必要です。しかし、何らかの理由で最新バージョンにアップデートされていないと、SDカードを差し込んでも読み込めない可能性があります。 

また、SDカードを差し込む場所であるiPadの接続端子部分に不具合がある場合も、正常に読み込みができません。iPadの接続端子部分は、使っているうちに汚れが溜まってきます。汚れている状態でSDカードを差し込んでしまえば、故障の原因になる恐れがあり、注意が必要です。 

SDカード自体の故障 

SDカードが故障していれば、iPadでの読み込みも不可能です。SDカードは、経年劣化や接触部分の破損など、物理的な劣化による故障も少なくありません。小さく強度もないため、デスクから床に落としてしまったり、誤って水没させてしまったりと、原因はさまざまです。 

SDカードが故障している場合、データを復旧するのは困難になります。日頃からSDカードの取り扱いには注意し、早めにデータを保存しておくことが大切です。 

カードリーダーの故障 

長く使い続けている場合、カードリーダーの故障も考えられる原因です。特に、カードリーダーの接続端子に汚れが溜まっていたり、摩耗したりしていると、故障につながってしまいます。 

SDカードをほかのカードリーダーに差し込んでみて、カードリーダーに問題があるのか、SDカードに問題があるのかを確かめましょう。iPadの種類やバージョンによって、外部機器に接続するためのコネクターも異なるので、正しいものを使用しているか確認しておくと安心です。 

カードリーダーとSDカードの規格 

SDカードと一口に言っても、種類は豊富で、容量の大きさや規格はそれぞれ異なります。見た目は似ているため、規格に合わないものを使っていても詳しくない方なら気付けないかもしれません。 

SDカードの場合、容量の違いでSDやSDHC・SDXCの3種類に分けられます。microSDカードであれば、microSD・microSDHC・microSDXCの3種類です。いずれも大きさは同じですが、規格は容量によって異なるのでiPadの対応規格に合っているかよく確認する必要があります。 

iPadのようなタブレットの場合、SDカードの4分の1ほどの大きさのmicroSDを使用するケースが多いでしょう。一方、パソコンやプリンター・デジタルカメラ・テレビなどはSDカードを使用します。 

SDカードに発生する障害 

iPadにSDカードを差し込んでも読み込めない場合、iPad よりもSDカードの方に問題がある場合が多いです。SDカードには、物理障害と論理障害の2つのパターンがあります。ここでは、SDカードに発生しやすい物理障害と論理障害がどのようなものなのかご紹介しましょう。 

物理障害 

物理障害は、その名の通りSDカードを物理的に破損してしまい、正常に動かなくなった状態のことです。たとえば、接触部分の汚れや傷に加え、折れ・水没などが挙げられます。 

SDカードは薄く強度がないものなので、iPadに差し込んだり抜いたりするうちに傷が付き、摩耗しやすいです。接触部分に傷が付くと、iPadに差し込んでも認識しないばかりか、データの読み書きも不可能になってしまいます。 

また、SDカードにはデータの書き込み回数に上限が設けられているため、上限に達してそれを超えてしまった場合は、データの読み込みや表示ができません。このほか、静電気や経年劣化による故障も起こりやすいです。長く使用している場合は破損しやすいので、使い方には十分注意しましょう。 

論理障害 

論理障害とは、フォーマット情報やファイル名・ファイルのデータ情報・フォルダ名など、ファイルシステムが破損したりエラーになったりする障害です。たとえば、システムやプログラムの破損・誤動作でのデータ消去・データの初期化・ウイルス感染・経年劣化などが該当します。 

論理障害が発生する原因として多いのが、データを保存している最中にSDカードを抜いてしまったケースです。書き込みしているときにiPadを落下させてしまい、強制停止したケースや、iPadのバッテリー切れによって発生する場合もあります。 

SDカードを正しく使用していればこうした問題は発生しませんが、突然論理障害が起こった場合は、ウイルス感染や経年劣化が原因の可能性が高いです。SDカードを読み込んでもデータが表示されなかったり、ファイル名やデータの文字化けが起こったりするなら、論理障害によるものかもしれません。 

iPadでSDカードが読み込めないときの対処法 

ここからは、iPadでSDカードの読み込みができなかったときの対処法をご紹介します。対処法はさまざまな方法がありますが、まずは以下を試してみてください。 

再度SDカードを挿してみる 

SDカードが読み込めないときは、接触不良を起こしている可能性が高いです。まずは1度SDカードを抜き、接続端子部分やSDカードの接続部分の汚れを取り除きましょう。 

精密機器のため、汚れを取り除く際は水を使わずに、綿棒で優しくきれいにしてみてください。汚れを取り除いた後でもう1度SDカードを差し込んでみると、読み込みができる可能性があります。SDカードを奥まで差し込めていない場合もあるので、差し込むときはきちんと奥まで差し込んでいるか確かめましょう。 

SDカードの外傷がないか確認する 

SDカードを引き抜いてから、外傷がないか確認してみましょう。SDカードは薄く小さな繊細な機器なので、物理的障害によって破損しやすいです。外傷は、SDカードの落下や挿入向きの間違い・過度な抜き差し・SDカードの上に物を置くなど、さまざまなケースが考えられます。 

SDカードは小さいので、子どもやペットが誤って口に含んでしまう可能性もあるため、保管場所にも注意が必要です。曲がっていたり折れていたりする場合は、差し込んでも読み込めません。折れ曲がっている状態で無理にiPadに差し込むと、iPadに支障が出る恐れもあります。 

iPadを再起動する 

特にSDカードに不具合が見つからなかったなら、iPad側に問題が発生している可能性が考えられます。これまでSDカードを差し込んで読み込みに支障がなかった場合は、iPadを再起動してみてください。iPadに関わらずスマートフォンやデジタルカメラなどでも同じことが言えますが、不具合が出たときに再起動を行うと、機器内部のメモリが整理されて動作しやすくなります。 

ただ、何度も再起動すると、大切なデータがなくなってしまう可能性があるため、再起動するのは1回のみにしましょう。再起動してもSDカードの読み込みができなかった場合は、そのほかの原因が考えられます。 

SDカードとカードリーダーの規格を確認する 

SDカードには容量によってSD・SDHC・SDXCの3種類に規格も異なっており、対応規格も異なります。間違って異なる規格を使用していた場合、規格が合わないために読み込みができない可能性が高いです。 

この場合は、規格に対応したカードリーダーに変更すれば認識可能です。自分が使っているSDカードのサイズに合うかどうかも確認してからの使用をおすすめします。 

カードリーダーを確認する 

カードリーダーの接続端子部分が故障している場合は、SDカードやiPadに問題がなくても正常に読み込みができません。接続線が断線している場合も、正常に認識できなくなってしまいます。 

カードリーダーに問題があるなら、別のカードリーダーに変えてみましょう。1度カードリーダーを取り外し、ほかの端末でSDが認識される場合は、取り外したカードリーダーに不具合がある証拠です。 

また、iPadのようにApple社の端末でカードリーダーを使用する際には、「MFI認証」のあるカードリーダーを使用するのが推奨されています。それ以外のカードリーダーでは、SDカードの読み込みはできてもアップデートに対応できない可能性があるからです。特にiPadは機種によっても端子が異なるため、使用するカードリーダーの接続端子部分が合っているか確認してみてください。 

Lightroomの設定を確認する 

Lightroomは、「ON」の状態にしてからSDカードを差し込みましょう。Lightroomが「OFF」になっている場合、SDカードを差し込んでも読み込みができません。 

LightroomをONへと切り替えするのは、iPadの設定から可能です。iPadの設定内にある「プライバシー」を開き、「ファイルとフォルダ」を選択すると、Lightroomの設定の切り替えが可能になります。SDカードを差し込んでも認識されない場合は、iPadのLightroomがONになっているか確かめてみてください。 

iPadのアップデートを行う 

iPadは定期的にバージョンアップするので、OSが最新の状態になっていなければ、アップデートを行ってから再度SDカードを読み込んでみてください。 

アップデートした後で正常に読み込みできれば、その後も問題なく使用できます。仮に最新バージョンへとアップデートしても読み込めない場合は、再起動を行うと正常に読み込みできる可能性があります。 

ほかの機器で機能するか確認する 

iPadでSDカードの認識ができないなら、カードリーダーを使って読み込みできるか試してみましょう。ほかの機器でSDカードが正常に機能するなら、機器に不具合が発生している証拠です。 

一方、別の機器を使ってもSDカードが読み込めないのであれば、SDカードそのものに問題が発生している可能性が高いでしょう。ほかの機器で試してみることで、原因がどこにあるのかを把握できます。 

復旧ソフトを使用する 

どのような方法を試してもSDカードの読み込みができなかった場合は、データ復旧ソフトの使用を検討してみてください。データ復旧ソフトは、その名の通りSDカードに保存したデータを復元できる可能性があります。ただ、物理障害による破損や故障が原因だった場合は、復旧ソフトは使用できません。 

また、復旧ソフトによってSDカードが認識できても、状態を悪化させたり上書きして元のデータが読み込めなかったりするケースもあります。無理に操作すればデータの復旧はより困難になるため、データ復旧業者への相談も検討しましょう。 

SDカードを使用する際にやってはいけないこと 

iPadでSDカードが読み込めないのは、決して珍しいことではありません。しかし、SDカードの取り扱いには日頃から注意しておく必要があります。最後に、SDカードを使用する際にやってはいけないことをご紹介しましょう。 

何度も抜き差しする 

上記でも述べたように、SDカードは何度も抜き差しすると傷が付いたり摩耗したりする可能性が高くなります。何度も抜き差ししたことで、結果的に保存していたデータが破損する恐れがあるからです。 

SDカードは繊細な機器のため、不具合がある状態で無理に抜き差しするとデータの復旧が困難になってしまう可能性もあるでしょう。iPadで読み込みたいときに上手くいかなかった場合は、1度だけ抜き差しして改善するかどうか試してみてください。 

データの読み込み中に抜く 

データを読み込みしているときにSDカードを抜くのは避けましょう。途中でSDカードを抜いてしまえば、データの読み取りも書き込みもできなくなる可能性があります。最悪の場合、SDカードを差し込んでも認識しなくなるかもしれません。 

そのような事態にならないようにするためにも、データの読み込み中や書き込み中に引き抜かないよう十分に注意してください。使い方に注意すれば、SDカードは長く使用できます。 

SDカードをカードリーダーに無理やり入れる 

SDカードは薄く、過度な負荷には耐えられないため、使用時は優しく力をかけないようにしなければなりません。SDカードはデータを記録するための記録チップがカードに一体化されているので、少しでも傷や亀裂が入るとデータの読み込み・書き込みができなくなります。 

無理にカードリーダーに差し込むと、折れ曲がったり記録チップそのものに損傷が起こってデータが破損したりする危険があります。使用する際には、SDカードの向きが正しいかよく確かめ、ゆっくり差し込んでください。 

静電気を起こさせない 

SDカードを手渡しする際や、カードリーダーにSDカードを入れるときなどにも静電気は発生します。 

精密機器なので、静電気の影響で壊れてしまう可能性があり、慎重に取り扱わなければなりません。使用する際には室内の乾燥を避け、手を洗ったり手袋をしたりしてから触れるようにしましょう。 

通電し続ける 

何らかのトラブルが発生している場合は、通電し続けないようにしてください。不具合が発生しているにも関わらず、そのままSDカードを差し込んだ状態にしていると、通電を続けてさらに状態が悪化する恐れがあります。 

まずは差し込んでいたSDカードを抜き取り、電気が通らないようにしましょう。いくつかの対処法を試そうとして何度も抜き差しするのも避けてください。 

SDカードを傷つける 

仕事やプライベートでも、SDカードは人々の身近にあるもののため、正しい取り扱い方を十分に理解しておく必要があります。しかし、身近にあるが故に、SDカードが曲がっていたり折れていたりするのを無理に直そうとする方も少なくありません。 

しかし、SDカードに無理に力を入れてしまうと、記録チップが破損してデータの復旧が難しくなる可能性もあります。むやみにSDカードを触らないようにし、データ復旧業者への相談を検討しましょう。 

まとめ:iPad・SDカード・カードリーダーの状態を確認しよう! 

iPadでSDカードの読み込みができないトラブルは、珍しいことではありません。そんなときは、SDカードの状態はもちろん、iPadやカードリーダーの状態を確認し、どのような不具合が発生しているのか明確にしましょう。 

何が原因かわかれば、正しく対処できます。大切なデータを損傷しないためにも、取り扱いには十分に注意してください。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

dynabookに限らず、パソコンが充電できなくなるトラブルはよくあります。さまざまなことが原因となるため、何も知らない状態では原因の特定は難しいでしょう。 

また、原因が特定できても解決方法が分からなければ充電トラブルの改善は見込めません。今回は、dynabookのパソコンが充電できなくなる原因と解決方法をご紹介します。dynabookRX73・R73を使っていて充電トラブルが起きた際もぜひ最後までご覧ください。 

dynabookのパソコンが充電できない原因 

まずはdynabookのパソコンが充電できない原因について見ていきましょう。パソコンが充電できない原因は多くあるため、人によって異なるトラブルが起きている可能性が高いです。 

原因が分かると解決方法が見えてきやすいため、ご紹介する項目をチェックしながら、どれが原因になっているかを探ってみてください。 

充電プラグとの接触不良 

パソコンが充電できないとき、最初に確認したいのが、充電プラグはしっかり挿しこまれているかです。充電プラグが緩んでいると、電力が供給できないことがあります。延長コードを使用している場合は、延長コードが挿しこまれているか、電源タップのスイッチが入っているかもチェックしてみてください。 

充電プラグの接触不良は老朽化すると特に起こりやすいため、使用してからどれくらい経っているかも確認しましょう。 

ACアダプタ・バッテリーの接続不良 

ACアダプタやバッテリーの接続不良も充電できない原因になります。ACアダプタがパソコンにしっかりと挿しこまれているか確認し、接続に問題がないか見てみましょう。 

問題がない場合はバッテリーもチェックしてください。dynabookのパソコンのバッテリーは、裏側に挿さっています。 

帯電している 

パソコンが電気を溜め込み過ぎると充電が上手くいかない可能性があります。特にずっと電源をつけたままにしている場合は、パソコンの内部に電力が溜まり過ぎている可能性があるので注意してください。 

帯電している場合、充電だけでなく、キーボードや復帰が遅いなどの不具合も起こりやすいです。複数の不具合が発生した場合は帯電している可能性があるでしょう。パソコンを置いている机にビニールのカバーを付けていたり、電気を通しにくい服を着ていたりするときにも帯電する可能性があります。 

本体が熱暴走を起こしている 

本体が熱くなっているときは、パソコンが熱暴走を起こしている可能性があります。パソコンは精密機械であるため、温度上昇に弱く、熱によって不具合が起きるのはよくあることです。熱によって内部が正常に動かなくなり、充電できない原因となります。 

熱暴走では充電できなくなるほか、パソコンの故障や部品の破損にもつながり、最悪の場合パソコンが使えなくなってしまうため注意が必要です。熱暴走が起きてしまう原因としては、パソコンに直射日光が当たっている・熱の逃げづらい環境や暑い場所で作業している・ファンにホコリが溜まっているなどが挙げられます。 

熱暴走を繰り返すほど破損しやすくなってしまうため、熱を持たないように取り扱うことが大切です。 

バッテリーの劣化・故障 

ノートパソコンのバッテリーは消耗が激しいと言われており、使用年数も2年~3年ほどとされています。使用環境や状況によっては、2年持たないこともあるため、1年以上使用している場合はバッテリーの劣化や故障を疑ってみましょう。バッテリーの減りが早くなったときや充電を止めるとすぐにバッテリーがなくなってしまうときは、劣化が進んでいるのかもしれません。 

ケーブルの故障 

ケーブル自体が故障し、電力の供給ができないことも原因になるでしょう。ケーブルの寿命は15年~30年とされていることが多いため、使用してからどれくらい経ったのかを確認してみてください。 

もちろん、保存環境や使用状況によっては劣化が進み、故障の原因になることがあります。

特にパソコンのケーブルは扱い方が悪いと断線しやすいです。ケーブルを結んで小さくしたり、引っ張って抜いたりすると断線してしまい、電力の供給ができなくなります。 

dynabookのパソコンが充電できないときの解決法 

ここからは、dynabookのパソコンが充電できないときの解決法をご紹介します。すべてを試してみるのもよいですが、心当たりがある項目から順に行うとより効率的に改善が見込めるかもしれません。症状と照らし合わせながらいろいろな解決法を試してみましょう。 

シャットダウンする 

パソコンをシャットダウンするとパソコンの充電ができるようになるケースがあります。Windows 8.1とWindows 10は「完全に切る」シャットダウンを行う必要があるので注意しましょう。通常のシャットダウンと異なる点は、すべての機能を終了させるところです。 

通常のシャットダウンでは、1部の機能が保持されているため、充電トラブル改善の妨げになる可能性があります。Windows 8.1とWindows 10をお使いの場合は、必ず下記の方法で完全にシャットダウンしてください。

【Windows 8.1の場合】

①「設定」で「PC設定の変更」を選択する

②「保守と管理」をクリックし、「回復」を選択する

③「今すぐ再起動する」をクリックする

④「オプションの選択」が表示されたら、「PCの電源を切る」をクリックする

【Windows 10の場合】

①「Windowsマーク」をクリックし、「設定(歯車マーク)」を選択する

②「更新とセキュリティ」から「回復」を選択する

③「今すぐ再起動する」をクリックする

④「オプションの選択」が表示されたら、「PCの電源を切る」をクリックする

電源を切ったら再度パソコンを起動し、充電できるかチェックしましょう。 

ACアダプタやバッテリーを付け直す 

ACアダプタやバッテリーを付け直すことで充電ができるようになるケースもあります。バッテリーを付け直す場合は、必ずパソコンの電源を切り、ACアダプタや周辺機器のケーブル類をすべて外してから行いましょう。 

電源を切ったらディスプレイを閉じ、パソコンの本体を裏返します。その後、バッテリー安全ロックを矢印の方向にスライドしてください。「カチッ」と音がしたら、バッテリーを取り外しましょう。再びバッテリーを挿すときは、「カチッ」と音がするまでゆっくりと挿しこんでください。 

しばらく放電させる 

パソコンを長期的に使用しており、帯電しているおそれがある場合は放電させましょう。放電させる準備をする前に、パソコンを完全にシャットダウンさせます。dynabookのパソコンが充電できないときの解決法の「シャットダウン」の項目でご紹介した方法で完全にシャットダウンさせましょう。 

なお、放電させるには、電源ケーブルやACアダプタ、バッテリー、周辺機器を取り外す必要があります。このとき、ディスクドライブ内にCDやDVDが入っている場合も忘れずに取り出してください。準備が整ったら最低でも2分以上放置します。 

周辺機器が原因で充電できない可能性もあるため、放電後は周辺機器をつなげる前に充電ができるかを確認しましょう。特に、外付けHDD・SDDやUSBメモリなどはトラブルが起きやすい機器です。CDやDVD、Blu-rayディスクなどをディスクドライブ内に放置する場合も不具合につながるため注意してください。 

BIOSを更新する 

ハードウェアを制御するプログラム「BIOS」を更新するのも1つの方法です。

①dynabook公式サイトの「サポートページ」にある「ダウンロード」をクリックする

②「更新モジュール」から使っているパソコンの機種に合わせた「BIOSのアップデート」を選択する

③モジュールをダウンロードする

④保存したモジュールをダブルクリックしで実行する

⑤「ユーザーアカウント制御」で「はい」をクリックする

⑥「Caution!」で「OK」をクリックする

⑦パソコンがシャットダウンし、数分後、自動的に再起動されたら完了

BIOSの更新で注意するべき点は、誤ってBIOSを初期化しないように操作を慎重に行うことです。操作を誤ると、データが消去されてしまうリスクのある作業になるため、自信がない方は他のやり方から試してみてください。

ドライバーをアンインストールする

バッテリー関連のドライバーが原因で充電できていないケースの場合は、ドライバーをアンインストールすれば改善される可能性があります。

ドライバーのアンインストール方法は以下の通りです。

①「Windowsマーク」をクリックし、「デバイス マネージャー」を選択する

②「バッテリ」を選び、「ドライバー」を右クリックする

③「デバイスのアンインストール」を選択する

④すべての項目を実行したら、パソコンを再起動します。

再起動が終わったら充電できるか確認しましょう。 

Windowsアップデートを更新する 

Windowsが最新の状態でない場合は、Windowsをアップデートすると充電トラブルが改善するケースがあります。Windowsは以下の手順で更新できます。

①「Windowsマーク」をクリックし、「設定」を選択する

②「更新とセキュリティ」をクリックし、「更新プログラムのチェック」を選択する

③プログラムが表示されたら、インストールを開始する

④パソコンを再起動する

⑤更新できるプログラムがなくなるまで①~④を繰り返す

Windowsをアップデートするときに注意したいのが、アップデート中に電源が切れてしまうとWindowsが起動しなくなってしまう可能性がある点です。Windowsの更新は、充電トラブルが分かった時点で早めに行っておくと安心です。 

電源オプションを変更する 

電源オプションが問題で充電できないトラブルが起こっている場合は、設定を変更すると改善するケースがあります。「電源プラン」が「高パフォーマンス」や「バランス」に設定されている場合は、ぜひ試してみてください。高パフォーマンスには、アプリケーションの起動やWebサイトを閲覧するときの動作がはやくなるメリットがありますが、電力の消費が激しくなります。 

その結果、充電効率が落ちてしまうことがあります。電源オプションを確認する方法は以下の通りです。

①「Windowsマーク」をクリックし、「設定(歯車マーク)」を選択する

②「システム」をクリックし、「電源とスリープ」を選択する

③「関連設定」から「電源の追加設定」を選択する

「高パフォーマンス」や「バランス」に設定されている場合は、以下の手順で電源オプションを変更しましょう。

①「電源の追加設定」で「電源プランの作成」をクリックする

②「省電力」を選択し、「プラン名」に任意の名称をつける

③「次へ」ボタンをクリックする

④プラン設定の変更画面が表示されたら、2つの項目を作業スタイルに合った長さに変更する

変更が終わったら、充電できるか確認します。 

パソコンの設定を確認する 

ピークシフト機能を使っている場合は、機能をオフにすると充電問題が解決するかもしれません。ピークシフト機能とは、パソコンを多く使用する時間帯に電力の消費を抑え、あまり使用しない夜間などの時間帯に電力を移行するものです。 

使用量の多い時間帯の電力消費を抑えることに加え、バッテリーへの充電をセーブする機能になっています。思うように充電できないときや決まった時間になると充電が遅くなるときは、ピークシフト機能がオフになっているか確認してみましょう。ピークシフト機能の確認方法は以下の通りです。

①タスクバーの検索ボックスから「東芝セッティング」を検索する

②「東芝セッティング」を起動する

③「ecoユーティリティ」を選択し、画面下の「ピークシフト項目」を確認する

④一覧を見て、チェックのついている項目がある場合は外す

⑤「×」ボタンをクリックし、「東芝セッティング」を閉じる

設定を変更したら、充電ができているか確認してください。 

バッテリーを交換する 

購入後2~3年以上が経過していたり、バッテリーが変形していたりする場合は、バッテリーの劣化や損傷が原因で充電トラブルが起きている可能性があります。機種に合ったバッテリーを購入し、交換するのが解決につながるかもしれません。 

しかし、バッテリーの劣化や損傷が原因と断定できない場合は、ほかの方法から試してみるのがおすすめです。バッテリーの交換で不具合が解決しないと、無駄な出費になる可能性があるからです。できるだけ多くの対処法を試し、改善が見込めない場合はバッテリー交換を行いましょう。 

なお、バッテリーを新しく購入するときは、バッテリーの型番を確認するのを忘れないようにしてください。バッテリーの型番を確認するときは、必ずパソコンの電源を切り、ACアダプタや周辺機器のケーブル類をすべて外してから行いましょう。 

電源を切ったらディスプレイを閉じ、パソコンの本体を裏返し、バッテリー安全ロックを矢印の方向にスライドしてください。「カチッ」と音がしたら、バッテリーを取り外し、内側に記載されている型番を確認します。 

dynabookRX73・R73で充電できない事象の解決法 

dynabook RX73やdynabook R73をお使いの場合は、BIOSの更新で充電トラブルを解決できることが多いです。公式からBIOSの更新をするように案内が出ていることからも、トラブルの改善が見込めると言えます。dynabook RX73やdynabook R73を使っている場合は、下記の手順でBIOSをアップデートできます。

①タスクバーの検索ボックスで「service」と検索する

②「Service Station」を選択し、「東芝サービスステーション」を起動する

③「すべてのアップデートを確認」をクリックし、「BIOSアップデートモジュール」を選択する

④「インストール」ボタンをクリックする

⑤メッセージに従って作業をすすめ、BIOSを更新する

⑥「東芝サービスステーション」画面に戻ったら「閉じる」ボタンをクリックし、完了

東芝サービスステーションがインストールされていない場合は、dynabookのパソコンが充電できないときの解決法の「BIOSを更新する」でご紹介した手順でBIOSを更新してみてください。

それでも充電できない場合 

ご紹介した対処法を試しても充電できない場合は、メーカーに問い合わせるか、修理業者に依頼しましょう。メーカーと修理業者それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分に合った方法を選ぶ必要があります。 

dynabookの修理申込サービス「PC-irepair」に問い合わせる 

dynabookが展開している修理申し込みサービス「PC-irepair」に問い合わせましょう。特に、保証期間内であればよりお得に修理できる可能性が高いため、できるだけ早めに依頼するのがおすすめです。 

まずは、dynabookのサイトを開き、画面下の「サポート情報」から「修理サービス」を選択してください。利用形態を選択すると、申し込み方法が表示されます。 

「PC-irepair」を選択し、メールアドレスを登録すると修理申込用のURLが送られてくるため、説明に従って修理の申し込みをしましょう。「PC-irepair」は、問い合わせや修理の依頼に加え、進行状況も細かく確認できるサービスです。パソコンがどのような状況なのかを逐一確認したい方向けのサービスです。 

ここで注意したいのが、パソコン内のデータが消えてしまう可能性がある点と修理が終わるまで時間がかかる点です。パソコンが充電できるようになればいい場合や修理期間が長くても構わない場合は、「PC-irepair」へ修理依頼をしましょう。 

修理業者に問い合わせる 

メーカーの修理サービスだけでなく、自分で選んだ修理業者に修理の依頼をするのも可能です。修理業者に依頼するメリットは、メーカーよりも早く修理が終わる点や出張修理も対応していることが多い点です。比較的簡単に修理できるものであれば、即日対応が叶うこともあります。 

また、業者によってはデータの救出や復旧も得意としているため、データが消えてしまうと困る場合にも役立ちます。修理業者に依頼するときの注意点として挙げられるのは、修理の際に正規品が使用されないことがあることでしょう。 

もちろん代用品でも変わらず使用できますが、強度や性能が劣るため、比較的短いスパンで修理が必要になる可能性があります。 

まとめ:充電できない原因が不明な際はdynabookのカスタマーサポートに問い合わせよう! 

今回は、dynabookのパソコンが充電できない原因と解決方法をご紹介しました。パソコンが充電できない原因、解決方法はそれぞれ多くあるため、パソコンに合ったものが見つかるまで時間がかかりがちです。 

充電トラブルが起こったら、できるだけ早く原因特定をし、解決方法を試しましょう。充電トラブルは発火などが起こることもあるため、安全に作業できるよう、ご紹介した手順をしっかり守って行ってください。 

どうしても原因が分からない、解決方法を試しても改善しない場合は、dynabookのカスタマーサポートに問い合わせましょう。修理が必要な場合でも、メーカーの保証期間内であればお得にトラブルを改善できます。保証期間が終わっている、できるだけ早く修理してほしい場合は業者に依頼するのもおすすめです。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

パソコンを使用している最中、突然ブルースクリーンが発生する場合もあります。「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」「Windowsの準備をしています。コンピューターの電源を切らないでください」などのメッセージが表示されると、どうすればいいか焦ってしまうものです。一時的な不具合の可能性もありますが、そうでない場合もあるので対処法を把握しておく必要があります。 

そこで今回は、ブルースクリーンの概要やWindows10で発生する原因、エラーコード一覧、発生時の対処法などを解説していきます。 

ブルースクリーンとは? 

ブルースクリーンはWindows10を起動しているとき、もしくは使用中に画面が突然青くなり、エラーメッセージが表示される現象です。パソコンに不具合が生じているため、問題を解決するために再起動しようとします。Windows10をはじめとしたパソコンに備わっている機能の1つです。 

ブルースクリーンが発生している最中は、マウスやキーボードの操作ができなくなります。復旧後も根本的な原因を解決しなければ、ブルースクリーンが繰り返される場合もあるでしょう。ブルースクリーンのまま画面が変わらないときや、起動時にブルースクリーンが表示される現象が続くときは、深刻な問題がパソコンの内部で発生している可能性が高いです。 

Windows10でブルースクリーンが発生する原因 

Windows10でブルースクリーンが発生する原因はいくつか考えられます。どれが原因なのかは調べてみないとわかりませんが、事前にどのような原因があるのか知っていれば予想できるでしょう。ここからは、どのような原因でWindows10のブルースクリーンが発生してしまうのか解説していきます。 

ドライバーに問題がある 

ドライバーは、パソコンが内蔵されているHDDやSSD、外付けHDD・SSD、USBメモリーなどのデバイスを認識するためのソフトウェアです。Windowsに標準搭載されているドライバーだけではなく、Windows Updateで追加されるドライバーやユーザーがインストールするドライバーもあります。ドライバーに何らかの問題が生じると、デバイスの認識ができなくなってパソコンの動作が停止し、ブルースクリーンの発生につながるでしょう。 

HDD・SSDに問題がある 

HDDやSSDに問題が発生し、ブルースクリーンになってしまうこともあります。パソコンに内蔵されているHDD・SSDが故障してしまったり、外付けHDD・SSDの接続ケーブルが断線または接触不良を起こしたりしている可能性が高いです。パソコンが正常に動作できない状況になるため、ブルースクリーンが発生してしまいます。 

メモリーに問題がある 

メモリーは、パソコンの処理を効率的に行うためのデータを一時的に保存する場所です。HDDやSSDと比べてみるとデータの処理速度が早くなっています。ただし、メモリーの性能や容量に依存するため、どのようなメモリーを積んでいるかによって処理速度に大きな差が生まれることも珍しくありません。 

メモリーが故障してしまった場合、データの処理が正常に行えなくなってしまいます。正常な処理が行えなくなると、ブルースクリーンの発生につながるでしょう。 

ウイルスに感染した 

パソコンがウイルスに感染するとシステム面で不具合が生じ、ブルースクリーンが発生する可能性が高いです。ウイルスの種類は非常に多く、パソコンに与える影響も異なります。システム面に何らかの影響を及ぼすウイルスに感染してしまった場合、パソコンも正常に動作できなくなってしまうでしょう。 

Windows10のブルースクリーンのエラーコード一覧 

Windows10のブルースクリーンが発生するとエラーコードが表示されます。エラーコードによって想定される原因が異なるため、把握しておくと対処しやすくなるでしょう。続いては、原因ごとに異なるエラーコードを解説していきます。 

ドライバー関連 

ドライバー関連のエラーコードには以下の4つが挙げられます。

・0x0000000A

故障原因のエラーコードは「IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」と表示されます。不適切なメモリーアドレスが使用された場合に出てくるメッセージです。

・0x0000007E

故障原因のエラーコードは「SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED」と表示されます。ドライバーが破損したり、ドライバーの互換性に問題があったりする場合に出てくるメッセージです。

・0x000000BE

故障原因のエラーコードは「ATTEMPTED_WRITE_TO_READONLY_MEMORY」と表示されます。ドライバーやメモリーが破損している可能性を示すメッセージです。

・0x0000003F

故障原因のエラーコードは「NO_MORE_SYSTEM_PTES」と表示されます。ドライバーのメモリー管理が適切に行われていない可能性を示すメッセージです。 

HDD・SSD関連 

HDD・SSD関連のエラーコードには以下の4つが挙げられます。

・0x00000024

故障原因のエラーコードは「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」と表示されます。ファイルシステムや不良セクターが破損している可能性を示すメッセージです。

・0x000000ED

故障原因のエラーコードは「UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME」と表示されます。HDDが物理的に故障している可能性を示すメッセージです。

・0x0000007A

故障原因のエラーコードは「KERNEL_DATA_INPAGE_ERROR」と表示されます。HDDやメモリーが物理的に故障している可能性を示すメッセージです。

・0x000000F4

故障原因のエラーコードは「CRITICAL_OBJECT_TERMINATION」と表示されます。HDDが故障していたり、ケーブルが破損したりしている可能性を示すメッセージです。メモリーが原因でこのエラーコードが表示される場合があります。 

メモリー関連 

メモリー関連のエラーコードには以下の4つが挙げられます。

・0x0000002E

故障原因のエラーコードは「DATA_BUS_ERROR」と表示されます。メモリーに何らかの不良が起こっている可能性を示すメッセージです。

・0x00000050

故障原因のエラーコードは「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」と表示されます。メモリーが物理的に破損している可能性を示すメッセージです。

・0x000000F2

故障原因のエラーコードは「HARDWARE_INTERRUPT_STORM」と表示されます。メモリーに不具合が生じている可能性を示すメッセージです。

・0x0000007F

故障原因のエラーコードは「UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP」と表示されます。メモリーが物理的に破損している可能性を示すメッセージです。 

ウイルス関連 

ウイルス関連のエラーコードには以下の4つが挙げられます。

・0x0000000A

故障原因のエラーコードは「IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」と表示されます。不適切なメモリーアドレスを使用したときに出てくるメッセージです。

・0x00000050

故障原因のエラーコードは「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」と表示されます。メモリーが物理的に破損している可能性を示すメッセージです。

・0x0000003B

故障原因のエラーコードは「SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION」と表示されます。パソコンのシステムサービスが異常な操作を検知したときに出てくるメッセージです。

・0x000000D1

故障原因のエラーコードは「DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」と表示されます。ドライバーが異常なメモリーアクセスを行っているときに出てくるメッセージです。 

Windows10でブルースクリーンが発生した時の対処法 

Windows10でブルースクリーンが発生してしまうと、ユーザーは焦ってしまうものです。しかし焦っても解決する問題ではないため、適切な対処法を把握しておくことが重要となります。最後に、Windows10でブルースクリーンが発生したときの対処法をチェックしておきましょう。 

周辺機器を取り外す 

軽微なエラーが原因でブルースクリーンが発生している場合、周辺機器を取り外すだけで改善される場合があります。外部デバイスが原因でブルースクリーンが起こっているケース以外にも、熱暴走による発生も考えられるため、取り外すだけではなく時間を置いてから再起動するようにしましょう。 

周辺機器を取り外すときは1つずつ外していくのがポイントです。これで原因となっているデバイスを特定しやすくなります。 

デバイスドライバーを更新する 

デバイスドライバーの更新も試してみましょう。デバイスドライバーを更新する手順は以下のとおりです。

①まずは「Windows」キーと「I」キーを押して「設定」を開き、「更新とセキュリティ」をクリックします。

②次に「回復」、「今すぐ再起動」の順でクリックしていきます。

③Windows10の場合は強制終了後に再起動を3回繰り返すとスタートアップ修復が起動するので、「詳細オプション」を選択してください。

④Windowsの回復環境が起動したら、「トラブルシューティング」から「詳細オプション」、「スタートアップ設定」、「再起動」の順に進んでいきます。

⑤その後パソコンが起動して「スタートアップ設定」の画面が表示されたら、「4」もしくは「F4」を押してセーフモードで再起動させましょう。

⑥再起動したら「Windows」キーと「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。

⑦「devmgmt.msc」と入力して「OK」ボタンをクリックしてください。

⑧エラーが発生したドライバーを更新します。デバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」をクリックしましょう。

この方法で解決しなかったらドライバーを無効にしたり、ディスプレイアダプターやビデオアダプターの更新を試したりしてみてください。 

ウイルススキャンを実行する 

パソコンがウイルスに感染してしまうと、さまざまなエラーが発生します。ブルースクリーンで起動しなくなってしまうとできませんが、起動しているならウイルススキャンを実行してみてください。ウイルススキャンは使用しているセキュリティソフトでできます。 

ウイルスに感染している場合は、画面に表示される指示に従い、ウイルスを駆除しましょう。セキュリティソフトの操作方法はソフトによって異なるので、メーカーのホームページなどで確認してください。 

Windows更新プログラムを実行する 

Windows Updateが原因でブルースクリーンが発生したのであれば、Windows更新プログラムを実行してみましょう。スタートボタンから「設定」を開き、「更新とセキュリティ」を選択します。次に「Windows Update」から「更新プログラムのチェック」をクリックし、最新の更新プログラムがないか確認してみてください。 

Windows更新プログラムを消去する 

Windows Updateを行った後にブルースクリーンが発生した場合は、更新プログラムをアンインストールすると解決する場合があります。アンインストールの手順は以下のとおりです。

①Windows10は強制終了からの再起動に3回失敗するとスタートアップ修復が起動します。

②スタートアップ修復が起動したら「詳細オプション」から「更新プログラムのアンインストール」へと進んでください。

③画面の指示に従って操作すれば完了です。 

BIOSを実行する 

BIOSは、Basic Input Output Systemの頭文字を取った言葉で、読み方は“バイオス”です。パソコンのマザーボードに組み込まれている機器や部品の基本的な入出力を行うプログラムを指します。BIOSが認識している部品にエラーが発生してブルースクリーンになる場合は、BIOSの実行や更新をしてみましょう。

BIOSを実行・更新する手順は以下のとおりです。

①「Windows」キーと「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。

②ウィンドウが開いたら「msinfo32」と入力し、「OK」ボタンをクリックしてください。そうするとシステム情報が開き、BIOSのバージョンを確認できます。

③マザーボードの型番のチェック、パソコンの製造元とモデル番号を入手し、最新のBIOSをダウンロードしてください。 

なお、更新すると以前のバージョンに戻せなくなるので、大切なデータはバックアップを取っておきましょう。 

トラブルシューティングで「システムの復元」or「初期状態に戻す」を実行する 

Windows10のブルースクリーンを解消するには、トラブルシューティングで「システムの復元」または「初期状態に戻す」を実行する方法もあります。 

「システムの復元」はあらかじめ復元ポイントを作成していない場合は実行不可です。また、「システムの復元」は復元ポイント以降に保存したデータがすべて削除されてしまう点にも注意しなければいけません。「初期状態に戻す」は、その言葉どおり出荷時の状態に戻すことを意味します。これらを実行する手順は以下のとおりです。 

①強制終了後に再起動を3回繰り返すとスタートアップ修復が起動します。

②スタートアップ修復が起動すると選択できる「詳細オプション」から「システムの復元」を選択し、あとは画面の指示に従って「このPCを初期状態に戻す」を選択してください。 

セーフモードで起動させる 

外部のデバイスを取り外したり、しばらく時間を置いたりしてもうまく再起動できないときは、セーフモードでの起動を試してみてください。セーフモードは、最低限の構成でパソコンを起動させるモードです。ブルースクリーンが発生する原因を避けて起動できる可能性がある方法なので、試してみる価値は大いにあります。 

セーフモードで起動するには、電源ボタンを10秒ほど押してパソコンを強制終了させます。「自動修復」の画面が表示されるまで強制終了を繰り返してください。「自動修復」の画面が表示されたら「詳細オプション」から「スタートアップ設定」に進み、「再起動」をクリックします。 

再起動をして「スタートアップ設定」の画面になったら、「F5」キーまたは「5」キーを入力します。インターネット環境なしで起動する際は、「F4」キーまたは「4」キーを入力してください。起動してからデバイスドライバーやWindows Updateを更新しなければいけないときは、インターネット環境が必要になります。 

常駐アプリを停止する 

常駐アプリの停止でブルースクリーンの発生が改善される場合があります。常駐アプリを停止する方法は以下のとおりです。

①まずはスタートボタンから「設定」を開き、「アプリ」を選択します。

②次に「スタートアップ」をクリックし、不要なアプリをオフにしましょう。

この操作で常駐アプリが停止されるので、ブルースクリーンが発生しなくなるか様子を見てください。 

SFCコマンドを実行する 

システムファイルが破損している場合は、SFCコマンド(システムファイルチェッカーコマンド)を使うと修復できる可能性があります。管理者モードでパソコンを起動し、コマンドプロントやPowerShellで「sfc /scannow」を入力しましょう。 

システムスキャンを行ってシステムファイルに破損が見つかると、「Windowsリソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、それらは正常に修復されました」とメッセージが表示され、自動的に修復されます。破損が見つからなかった場合は、「Windowsリソース保護は、整合性違反を検出しませんでした」と表示されます。 

DISMコマンドを実行する  

DISMコマンドは、システムイメージのチェックを行うコマンドです。破損などが見つかった場合は、Windows Updateを活用して修復ができます。管理者としてコマンドプロントやPowerShellを起動し、「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」のコマンドを実行しましょう。 

コマンドを実行したらステータスが100%になるまで待機し、「操作は正常に完了しました」とメッセージが出てきたら復元作業は終了です。システムファイルに何らかの不具合や破損があった場合は、このコマンドを実行すると修復できるので試してみてください。 

高速スタートアップを無効化する 

高速スタートアップを無効化するとブルースクリーンが発生しにくくなるケースもあります。無効化の手順は以下のとおりです。 

①スタートボタンを右クリックして「電源オプション」を選択します。

②「電源オプション」を開いたら、「電源の追加設定」から「電源ボタンの動作を選択する」へと進み、「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックしてください。

③「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外したら完了です。 

まとめ:エラーコードからブルースクリーンの原因を特定後、適切な対処法を実行しよう! 

ブルースクリーンが発生すると焦ってしまいます。しかし焦っても解決するわけではないので、エラーコードを確認し、原因を特定するようにしましょう。原因が分かると適切に対処できるようになります。 

ブルースクリーンの原因は多岐にわたるため、エラーコードをしっかりとチェックしてください。適切な対処ができれば、そのまま問題なくWindows10を使い続けられるでしょう。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

iPadは、動画の視聴や音楽鑑賞などのプライベートだけではなく、文章や資料の作成、プレゼンでの活用など、仕事でも活用できるアイテムです。ストレージが足りなくなったときやバックアップを取ろうとしたときなど、USBを活用してiPadに保存されているデータを移行しようと考える方もいます。

しかし、何らかの原因でiPadがUSBメモリを認識しないことがあります。今回は、なぜUSBメモリを認識しないのか、理由を解説するとともに、具体的な解決法を解説していきましょう。データ移行を検討している方や認識せずに困っている方は参考にしてください。

iPadでUSBメモリが認識しない原因

認識されない主な原因は4つあります。適切な対処法を考えるためにも、まずは原因を知ることが大切です。

ロックがかかっている

iPadをロックすると画面操作を無効化でき、誤作動を防げるメリットがあります。ロックは、解除をしないとホーム画面が開けないので、第三者にデータを見られる心配もありません。セキュリティ対策として有効な設定です。

しかし、ロックがかかった状態のままではUSBメモリが認識されないケースがあります。そのため、USBをデバイスに挿し込むだけでは使用できません。画面のロックを解除してからUSBを使用しましょう。

ロックが解除された状態でも認識されなければ、USBを一旦取り外し、改めてロックの解除を実施してみてください。それでも認識されない場合は、違う原因が隠れている可能性があります。

USBメモリの故障

USBメモリが故障していれば認識されません。ロックを解除しても認識されない場合は、故障を疑ってみましょう。故障の確認は、違うデバイスに挿し込むだけで確認できます。そのため、パソコンやiPhoneにUSBを接続して動作確認を実施してみてください。

・USBメモリを認識する

・データの書き込みができる

・データを読み込みができる

上記を確認して正常に動作する場合は、USBメモリには問題がありません。しかし、iPadと同様に、認識されずに動作確認も実施できなければ故障している可能性があります。故障となれば新しい製品を購入しなければいけません。内部に大切なデータが保存されている場合は、業者に依頼してデータサルベージは可能か相談してみましょう。

iPadの電圧不足

USBメモリを接続した際に「Cannot Use Accessory USB Flash Drive: This accessory requires too much power.」と表示が出たら、iPad側の電圧が不足している可能性があります。iPadは電圧の上限が設けられています。USBメモリは製品ごとに消費する電力に違いがあり、消費電力が高いものでは認識されない可能性が高いです。

上記の文章が表示された場合は、使用するUSBメモリの消費電力を確認してみましょう。

アダプターとの接触不良

USBメモリによっては、iPadに直接接続できないケースもあります。USBを差し込み、「Cannot Use Accessory」と画面に表示された場合は、接続不良の可能性が高いです。コネクタアダプタの変更が必要ですが、Lightning端子やUSB Type-C端子など、モデルに合わせて選択してください。

iPadでUSBメモリが認識しない際の解決法

iPadのデータ移行を実施しようと考えても、USBメモリが認識されなければ保存は不可能です。認識しないときの解決法を知り、データ移行をスムーズに行いましょう。

ロックを解除する

iPadのロックを解除してからでないと、接続されないケースがあるので、まずはデバイスロックを解除してから再度USBメモリを接続してみてください。iOS12搭載のiPadであれば、ロック画面の下部から上にスワイプをするとロックの解除が可能です。iOS11、iOS10搭載のiPadは、ロック画面を表示し本体の下部にあるホームボタンを押せばロックの解除が行えます。

iOS9搭載のiPadは、ロック画面を横にスライドすればロック解除が可能です。使用しているiOSを確認して解除してみましょう。また、パスコードロックをしている場合は、ロック解除をする際にパスコードの入力が必須です。Touch IDの場合は、登録した指でセンサーを押すだけで解除できます。Face IDの場合は、画面を覗き込むだけで解除可能です。

上記の方法でデバイスのロックを解除したら、USBを挿し込んで認識されるか確認してみましょう。解除しても認識されない場合は、一旦デバイスから外し、再度ロックを解除してからUSBを接続してみてください。

アクセサリの接続を許可する

アクセサリの接続を常時許可すれば、ロックになっている状態でもアクセスが可能になるのでUSBメモリも使用できます。常時許可のやり方は以下のとおりです。

①    「設定」をタップする

②    「Face ID とパスコード」もしくは「Touch ID とパスコード」をタップして進む

③    下にスクロールし、「ロック中にアクセスを許可」部分にある「アクセサリ」をオンにする

上記の方法で許可をしておけば、毎回デバイスのロックを解除する必要なく、USBメモリの利用が可能です。

電力消費の少ないUSBメモリを使用する

消費電力に関しては、製品によってさまざまです。消費電力が高くてUSBメモリが認識しないのであれば、消費電力の少ないアイテムを使用しなければ使えません。消費電力が少なく、コストもかからないアイテムをお探しであれば、100mA以下のUSBメモリを使用してみましょう。

ただし、100mA以下であっても製品によっては接続されないケースもあります。接続できなければほかの製品が使えるか確認するためにも、いくつかのアイテムを試してみてください。出費はかさんでしまいますが、100mA以下であれば比較的抑えられた価格のアイテムも多いので安心できます。口コミや家電量販店のスタッフに相談しながらの購入もおすすめです。

アダプターの接触部分を掃除する

接触不良を起こしている原因はUSBメモリの変換アダプター付近に汚れがあるからかもしれません。ホコリが詰まったまま使用すれば機器に悪影響が起こる可能性もあるので注意してください。綿棒や細く丸めたティッシュを使って掃除する方法がありますが、ホコリを奥に押し込めてしまう可能性があり、押し込む力で内部を壊す危険性もあるので気を付けましょう。

ホコリをとる程度であればエアーダスターを使用して空気を吹き付けてホコリを吹き飛ばすだけでも有効です。無理に掃除をして壊す心配があるのなら、エアーダスターの使用がおすすめです。

MicroSDカードリーダーを使用する

MicroSDカードを使用すればデータ移行が可能です。しかし、iPadは元々MicroSDカードには対応していません。専用のカードリーダーを活用すればiPadでも使えるので、カードリーダーを用意して接続してみましょう。 

ただし、カードリーダーにもさまざまな種類があります。接続できるデバイスの種類を確認し、対応しているものを購入してください。また、MicroSDカードは、消費電力が比較的少ないです。そのため、電力不足が原因で認識されない可能性は低くなるので、MicroSDカードを所有している場合は、活用を検討してみてください。

カードリーダーの選び方としては、MFi認証品であると安心して使用できます。MFi認証品は、Appleから認められている証でもあるので信頼性が高い製品です。認証のない製品を使用する場合は、デバイスの損傷やケーブルの損傷、iOSのバージョンアップで使用できなくなるなど、さまざまな不具合が発生する可能性があります。リスクを抑えた活用をするためにも、製品選びにはこだわりましょう。  

純正アダプターを使用する

消費電力が問題であれば、Appleの純正アダプターの使用を検討してみてください。Lightning – USB 3カメラアダプタであれば、USBメスとlightningメスの両方を搭載しているので、lightningメスに充電コードを挿して使用すれば充電をしながら使用できます。

充電が必要になるため、外出先でも電源が必要です。モバイル性に劣ってしまう点に注意してください。  

セルフパワーUSBハブを使用する

消費電力の問題でUSBメモリが使用できない場合は、セルフパワーUSBハブの使用も検討してみましょう。専用のACアダプタを通して電源を供給することを指し、コンセントから電源供給ができるため消費電力の高いUSBメモリでも認識が可能です。

コンセントからの電力供給が難しい場合は、パソコンのUSBポートから電源供給ができるバスパワータイプもあります。バスパワータイプは、消費電力が高い機器の接続には向いていませんが、USBであれば比較的接続できるので安心です。

USBハブといっても、マグネットタイプになっているものや個別スイッチの付いているものなど、付加機能が搭載されているアイテムもあるので、自分に合ったものを選ぶと使いやすいでしょう。

まとめ:iPadがUSBメモリを認識しない際は、まずはその原因から調べよう!

iPadがUSBメモリを認識しない理由としては、デバイスのロックやUSBの故障、電圧不足や接触不良など、さまざまな原因が隠されています。対処法を知るためにも、まずはなぜ認識されないのか原因を知ることが大切です。

原因が判明したらUSBメモリが認識されるよう、それぞれの解決法を試してみてください。それでも解決しない場合は、AppleCare+や契約しているキャリアに問い合わせを行い、対処法を相談してみましょう。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

Windowsのアップデートを行うと、ディスククリーンアップもあわせて行われます。その際、ディスククリーンアップがなかなか終わらない経験を持つ人は多いのではないでしょうか?なぜ時間がかかってしまうのか原因がわからないと対処もできません。

そこで今回は、ディスククリーンアップが終わらない原因や対処法を解説していきます。ディスククリーンアップが終わらないと悩んでいる方は、参考にしてみてください。

ディスククリーンアップが終わらない原因

アップデートした時のディスククリーンアップが終わらない原因はいくつか考えられます。まずは、どのような原因が考えられるのかみていきましょう。

更新プログラムが多く溜まっている 

更新プログラムが溜まった状態になっていると、ディスククリーンアップに時間がかかってしまうので、定期的に更新しなければいけません。Windows10と11で更新プログラムの確認方法が異なるので確認しておきましょう。 

Windows10の場合は、「Windows + I」をクリックし、「スタート」から「設定」を開きます。「設定」の中にある「更新とセキュリティ」をクリックし、左側のパネルにある「プライバシーとセキュリティ」を選択してください。そして「更新プログラムのチェック」をクリックすると、Windowsが自動で更新プログラムのチェックとダウンロード・インストールをしてくれます。

Windows11の場合は、「Windows + I」をクリックし、「スタート」から「設定」を開くところまでは同じです。次に、左パネルにある「プライバシーとセキュリティ」をクリックしましょう。そして、ウィンドウの右側にある「更新プログラムの確認」をクリックすると、パソコンが自動的に更新プログラムをチェックします。

この時、「最新の状態です」と書かれている場合は、いずれの場合も更新の必要はありません。

Windowsのシステムにエラーが発生している

パソコンを使い続けていると、システムエラーが発生することがあります。「-2018375670」と書かれたファイルシステムエラーは、Windows自体のシステムエラーを示すものです。システムファイルの破損している、マルウェア・ウイルスに感染している、競合するアプリケーションによる干渉が起こっている、ドライバーのバージョンが古くなっている、などの原因がシステムエラーを引き起こします。

Windowsアップデートサービスが終了している

Windowsアップデートサービスが終了または停止している場合も、ディスククリーンアップが終わらない原因となります。このような状態だと、アップデート辞退できない状態です。

アップデートサービス自体が終了している場合は更新がそもそもできません。しかし停止している場合は、設定を変更するとWindowsアップデートやディスククリーンアップができるようになります。

設定がどうなっているか確認するには、管理ツールをチェックしてください。サービス一覧からWindows Updateを見つけ、右クリックで「プロパティ」を開きます。スタートアップの種類を「無効」になっているか見てみましょう。

「無効」になっていると自動更新がされないので、手動で更新しなければいけません。

Windowsのシステムファイルが破損している

Windowsのシステムファイルが破損してしまうと、アプリケーションやサービスが正常に動作しなくなってしまいます。また、ブルースクリーンなどのエラーが発生する原因にもなるのです。最悪の場合、Windowsが起動しなくなってしまうケースもあります。

システムファイルが破損してしまう原因には、ハードディスクの破損やウィルスの感染、急な電源オフなどが挙げられるでしょう。破損したままだと、アップデートが正常に行われず、ディスククリーンアップが終わらないなどの状況になる可能性が高いです。

ディスククリーンアップが終了しない場合の対処法

ディスククリーンアップが終わらない場合、どうすればいいのか悩んでしまうでしょう。そこで続いては、ディスククリーンアップが終わらない時の対処法を解説していきます。

時間をおいて様子を見る

ディスククリーンアップがなかなか終わらない時は、しばらく様子を見てみましょう。待っているだけでは何も変わらないように思うかもしれませんが、時間の経過と共に解決する場合もあります。フリーズしていないのであれば、パソコン側は一生懸命内部の掃除をしてくれているためです。

ファイルが多い時や更新内容が多い時は、どうしても時間がかかってしまいます。ただ時間がかかっているだけだと、とにかく待つしかありません。どうしても待てない時は、他の方法を試してみてください。

Windowsアップデートのクリーンアップのチェックを外す

アップデートを停止したり、アップデートファイル・プログラムにエラーが発生したりしている場合に有効な方法は、Windowsアップデートのクリーンアップのチェックを外すことです。以下の手順で作業を進めてみてください。

まずはクリーンアップをキャンセルし、パソコンを再起動します。そして、エクスプローラーのPCフォルダからWindows(C:)を右クリックし、プロパティを選択してください。プロパティの中にある「全般」の中にあるディスクのクリーンアップをクリックしましょう。

ディスクのクリーンアップをクリックすると、「Windows Updateのクリーンアップ」の項目があるので、チェックを外します。その後、クリーンアップを試してみてください。アップデートの関係でクリーンアップが終わらない時は、この方法を試すと改善する可能性が高いです。

セーフモードでWindowsアップデートを実行する 

セーフモードでWindowsアップデートを実行する方法も、アップデートが関係してディスククリーンアップが終わらない時に効果が期待できます。セーフモードでWindowsアップデートする手順は以下の通りです。

まずはパソコンを再起動し、起動している最中に「F8」キーを押します。詳細ブートオプションが憑依されるため。「セーフモード」を選び、「Enter」キーを押してください。デスクトップが表示されたら「スタート」から「設定」を開いて、「更新とセキュリティ」(Windows11の場合は「システム」)をクリックしましょう。

「更新とセキュリティ」を開いたら、「Windows Update」内にある「更新プログラムのチェック」をクリックしてください。そして、再起動してディスククリーンアップを再度試します。アップデートが関係して時間がかかっているのであれば、この方法を試すことで改善される可能性が高いです。

ストレージセンターを使用する

ストレージセンターは、Windows10に搭載された新たな機能で、ディスククリーンアップを引き継いだものです。ディスククリーンアップが正常に行われない時は、ストレージセンターを使用してみてください。

ストレージセンターは、まず左下にある「スタート」から歯車のマークをクリックして開きます。歯車のマークをクリックすると「システム」や「デバイス」などが一覧で表示されるので、「システム」を開きましょう。開くと左側の「ストレージ」の項目があるのでクリックしてください。

「ストレージ」を開くと、「ストレージセンターを構成するか、今すぐ実行する」を選択します。そして下にスクロールしていくと、「今すぎ空き領域を増やす」項目があってクリックすると、「今すぐクリーンアップ」を選べるようになるので実行しましょう。クリーンアップが完了すれば、ディスククリーンアップが終わった時と同じ処理ができた状態になります。

トラブルシューティングを実行する

ディスククリーンアップが終わらない時は、パソコンに何らかのトラブルが起こっていないかチェックするためのトラブルシューティングも試してみましょう。アップデート関連の問題以外で終わらない状態になっている可能性もあるので、トラブルシューティングが効果的な場合もあります。

トラブルシューティングを行う場合は、ディスククリーンアップをキャンセルしなければいけません。デスクトップの「スタート」から「設定」をクリックします。「更新とセキュリティ」(Windows11の場合は「システム」)を開いたら、「トラブルシューティングツールの実行」を選んでください。

その後、再度ディスククリーンアップを試してみましょう。

Windowsの一時ファイルを消去する

Windowsには、一時的にファイルを保存する「temp」フォルダがあります。「temp」フォルダ内のファイルを直接削除すると、ディスククリーンアップが正常に行える場合もあるので試してみてください。

「temp」フォルダ内のファイルを削除するためには、まず「Windowsキー」と「Rキー」を同時に押して「ファイル名を指定して実行」のダイアログを開きます。「名前」の部分に「%TEMP%」と入力したら、「OK」をクリックしましょう。そうすると、Windowsの「temp」フォルダが開くので全て選択肢、右クリックして「削除」を行います。

「temp」フォルダのファイルを削除したら、再度ディスククリーンアップを試してみてください。

システムファイルチェッカーを実行する

Windowsのシステムファイルの問題があってディスククリーンアップが終わらない時は、システムファイルチェッカーを実行してみましょう。システムファイルチェッカーを実行する手順は以下の通りです。

「スタート」を右クリックして開いたら、「WindowsPowerShell(管理者)」をクリックします。ユーザーアカウント制御の確認が表示されるので、「はい」を選んでください。そしてコマンドラインに「sfc /scannow」と入力し、「Enter」キーを押して実行します。システムファイルのスキャンが行われるので、終了するまで待ちましょう。

終了までに15分くらい時間がかかってしまうので、余裕がある時に行うのがおすすめです。スキャンが問題なく終わったらWindowsの再起動を行い、ディスククリーンアップができるか確認してください。

DISMを実行する

システムファイルチェッカーが動作しない場合や問題があった場合は、DISMを代替手段として活用しましょう。DISMはDeployment Image Service and Managementの頭文字を取った言葉で、Windowsのシステムファイル修復にも使われています。DISMを実行する手順は以下の通りです。

「スタート」を右クリックして開いたら、「WindowsPowerShell(管理者)」をクリックします。ユーザーアカウント制御の確認が表示されるので、「はい」を選ぶところまではシステムファイルチェッカーを実行する場合と同じです。 

しかし入力するコマンドは、「DISM/Online /Cleanup-Image /ScanHealth」・「DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth」・「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」の3つなので異なります。これらのコマンドを1つずつ入力し、「Enter」キーを押して実行してください。実行すると、破損したファイルが検出され、修正をしてくれます。

処理が完了したらWindowsを再起動し、ディスククリーンアップが問題なく行えるかチェックしましょう。

スタートアップ修復を実行する

スタートアップ修復はWindows10の場合だと、起動に2回連続で失敗すると自動で行われるようになっています。スタートアップ修復が行われていると、「PCを診断中」と画面に表示されるので、しばらく待ちましょう。

手動でスタートアップ修復を行う方法もあります。手動で行うには、「F8」キーを連打し、光学ドライブから起動してください。Windows回復環境が表示されたら、「トラブルシューティング」を選択します。

「トラブルシューティング」を開いたら、「詳細オプション」から「スタートアップ修復」を選びましょう。実行するアカウントを選び、パスワードを入力して「続行」をクリックすると実行されます。

SoftwareDistributionフォルダを削除する

通常だとWindowsの更新ファイルはOSにインストールされる前の段階でSoftwareDistributionフォルダに保存されるようになっています。SoftwareDistributionフォルダに入っているファイルが破損してしまうと、ディスククリーンアップが上手くいかず、終わらない状態になってしまう可能性があるので要確認です。

ディスククリーンアップがなかなか終わらない時は、SoftwareDistributionフォルダに入っている古いファイルを削除してみてください。削除する手順は以下の通りです。

まずは「スタート」からWindowsエクスプローラーを起動し、アドレスバーに「C:WindowsSoftwareDistribution」を貼り付けます。SoftwareDistributionフォルダが開いたら、フォルダに入っているサブフォルダを全て選択肢、「削除」で一掃するだけです。

まとめ:Windows10以上でディスククリーンアップが終わらない際は、ストレージセンターを使用しよう!

Windows10以上のバージョンでは、ディスククリーンアップが終わらない時にストレージセンターを使うことが推奨されています。ストレージセンターは、不要なデータを定期的かつ自動的に削除してくれるので、パソコンが重くなってしまう原因を減らせるためです。ストレージセンターの使い方は前述したように簡単なので、パソコンが重くなったように感じたら試してみると良いでしょう。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

大切なPlayStation 5の電源がつかずに困っている方はいませんか?電源を入れてもつかない場合、プレイ中のゲームが遊べなくなるのでショックを受ける方も多いはずです。PS5を復活させるためにも、まずは電源がつかない原因を探りましょう。 

今回は、PS5の電源がつかない原因に加えて、電源がつかないときに確認すべき内容をご紹介していきます。自力で解消できるか調べるためにも参考にしてください。 

PS5の電源がつかない原因 

適切な対処をするため、自分で直せるのか確認するためにも、まずはPS5の電源がつかない原因を探っていきましょう。以下の不具合がないか確認してみてください。 

電源コードの故障 

1つ目は電源コードの故障です。電源コードはメガネ型ケーブルで、PS5でしか使用できません。本体の裏側にあるAC IN端子に電源ケーブルを挿入して使用する仕組みです。 

もし、電源がつかない場合にコードがしっかりと挿さっていない場合は接触不良なだけなので、奥までしっかりと挿して再度電源がつくか確認してみてください。それでも電源がつかない場合、電源コードに不具合が生じている可能性があります。目立った傷がなくても内部が壊れている可能性があるので、無理に使わないよう気を付けてください。 

コンセントの故障

使用していたPS5の電源がつかない原因の1つに、コンセントの故障もあります。PS5側の故障ではなく自宅のコンセントに不具合が生じているケースです。違うコンセントを使用すると電源が入る可能性もあるので確認してみてください。 

HDMIケーブルの接続不良 

HDMIケーブルは、テレビやディスプレイとPS5を接続するために使用されます。正しく接続されていないと電源がつかない可能性もあるので、正しい位置につけているかチェックしてみてください。 

また、電源コードと同様にHDMIケーブルが故障している可能性もあります。見た目では分からなくても故障している可能性があり、接続をし直しても電源がつかない場合は故障が原因かもしれません。新しいケーブルに交換するなどして対処しましょう。 

本体がオーバーヒートしている 

PS5で長時間遊んでいたときや直射日光の当たる場所に置いていたとき、ゲーム機の周辺に物を大量に置いていた際にはオーバーヒートを起こしやすいです。オーバーヒートを起こすと、ゲーム機本体に熱がこもってしまい電源がつかなくなるケースもあります。 

PS5の場合は、オーバーヒートを起こすと電源ランプが赤色に点滅するため、本体を触って熱さを感じる場合は、チェックしてみてください。赤色に点滅していた場合はオーバーヒートを起こしているため、適切な対処が必要です。 

PS5の電源が付かない際に確認すること 

PS5の電源がつかない原因はさまざまです。上記の方法で原因を把握できたら、次に適切な対処を実施していきます。以下の方法を試して正常に動作するか確認していきましょう。 

電源コードに異常がないか確認する 

電源コードに問題がないか、まずは確認してみましょう。方法としては以下のとおりです。

①電源ケーブルを抜く

②1分以上待ってからPS5に挿し直す

③電源を入れて起動するか確認する

上記の方法で起動すれば問題ありません。しかし、電源がつかないままであればコードに異常がある可能性があります。断線しているかもしれないので、使用を中止して新しい電源コードを購入しましょう。 

また、付属していた純正の電源コードではなく、それ以外のコードを使用していた場合、正しい電力供給が行われずに電源が入らないケースもあります。非純正品は安く購入できるメリットがありますが、粗悪品の危険性もあるので使用は避けてください。 

コンセントの状態を確認する 

上記の方法で電源がつかない場合、念のためにコンセントの状態も確認してみてください。

①PS5の電源コードをコンセントから外す

②別の電源コードをコンセントに差し込み、動作を確認する

上記の方法では、スマホの充電器やテレビ、扇風機などの家電コードを差し込み、きちんと動くか確認してください。もし正常に動く場合はPS5側に問題がありますが、ほかの家電も動かない場合はコンセントに異常がある可能性があります。 

コンセントが壊れたまま使用すると、トラブルを招く恐れがあるため危険です。特に火災や漏電は命の危険もあるので、早めに修理を依頼しましょう。コンセントの修理は電気工事士の資格が必要なので、自力で修理しようとはせず専門業者に依頼します。 

また、電源タップを使用しているケースもあるはずです。PS5以外にもスマホの充電や家電で使っているなどすれば、供給される電力が弱くなりゲーム機を起動させるための電力を送り込めていない可能性もあります。 

その場合は、ほかの電源コードを抜くか電源タップを使わずに、壁に設置してあるコンセントに差し込んで電源を入れてみてください。正常に動作すれば問題ありません。 

HDMIの接続を確認する 

HDMIケーブルの接続確認は以下の方法で試してください。

①HDMIケーブルを一度全部抜き取る

②HDMIケーブルの一方の端子をPS5の本体裏側にあるHDMI OUTに挿入する

③HDMIケーブルのもう片方をディスプレイデバイスのHDMI入力端子に挿入する

④電源コードを接続して本体の電源をオンにする

以上の方法でHDMIを再度差し込み、問題なく起動すればゲームを楽しめます。しかし、正常に動作しない場合は、ケーブルが壊れているかもしれません。 

断線していればゲーム機本体が正常に動いてもテレビ画面には何も表示されないので、新しいHDMIケーブルが必要です。古いバージョンのケーブルを使用すると高い性能を発揮できません。 

付属品はHDMI2.1 規格のUltra High Speedケーブルです。同じ規格のものを選べば、滑らかな映像や美しい画像でゲームをプレイできます。 

選び方としては、長さに注意してください。短いと本体とモニターの距離が近くなり、有線のコントローラーを使用する際にストレスを感じやすいです。 

しかし、長過ぎると信号が減衰するためノイズが入りやすくなる不具合が生じます。快適にプレイするためにも、短過ぎず長過ぎないケーブルを選ぶようにしましょう。なお、付属されているHDMIケーブルは約1.5メートルです。 

オーバーヒートを起こしていないか確認する 

PS5がオーバーヒートを起こすと前述したように電源ランプが赤色に点滅します。オーバーヒートを放置すれば故障する危険性もあり、大切なプレイ中のデータがなくなってしまうかもしれません。故障を防ぐためにもオーバーヒート対策は重要です。

・設置場所に注意する

PS5を置いている場所によってオーバーヒートを起こしやすい状況を作り出してしまうため注意してください。たとえば、ラグやカーペットの上に置くとホコリが溜まり正しく冷却できません。PS5は表面が硬い場所に置き、同梱してあるPS5のベースを使用して設置場所に十分なスペースを作るよう心掛けてください。 

また、風通しのいいスペースに置くことも大切です。周囲に物が置かれていたり、散らかった場所に置いたりすると空気の流れが悪くなり、冷却できなくなってしまいます。換気ができるように周囲には何も置かず、壁からも離して設置するようにしましょう。

・熱対策グッズに使用

冷却グッズも複数あるので使用するとオーバーヒートの防止が可能です。たとえば、冷却用のクーリングファンを使用すると熱の排出を手助けしてくれます。 

スタンドと一体になっているタイプもあるので、縦置き・横置き関係なく使用できるので便利です。ヒートシンクや冷却パットなどもあるので、熱を溜め込まないためにも活用してみましょう。 

パワーサイクルをする 

パワーサイクルとは、電源のオン・オフをする動作を指します。パワーサイクルの流れは以下のとおりです。

①電源ランプの点滅が終わるまで電源ボタンを長押しする

②電源ケーブルを取り外す

③電源が切れるまで約20分待機する

④電源ケーブルを再度接続して本体の電源を入れる

上記の動作で電源がつけば正常に遊べます。万が一、パワーサイクルでも反応が無ければ、違う方法で動くか確かめてください。 

レストモードから起動させる 

レストモードとは、パソコンのスリープモードと同じで電源を落とさずに省電力のまま起動し続ける状態を指します。レストモードにしておけば、再度起動するときもスムーズに立ち上げられ、バックグランドでアプリやソフトのダウンロードもできるので便利な機能です。

 しかし、停電や電源コードの取り外しによって正常に電源が切られないとエラーが発生して再起動ができなくなるケースもあります。その場合は、手動で再起動をして電源が入るかチェックしてください。 

手動での再起動は、PS5本体にある電源ボタンを15秒間長押しするだけです。長押しによる再起動で正常に動けば、問題なく使用できるでしょう。 

セーフモードから起動させる 

必要最小限の機能のみ動かす状態をセーフモードと言います。セーフモードから起動させる方法は以下のとおりです。

①電源ボタンを長押しして本体の電源を切る

②電源が切れたら再度電源ボタンを長押しする

③2度目のビープ音が聞こえたらボタンから手を放す

④PS5コントローラーをUSBで接続してコントローラーのPSボタンを押す

⑤「データベースの再構築」を選択する

上記の方法で正常に作動する可能性もあります。 

内部の清掃を行う 

PS5の内部にはファンが設置されています。ファンは、熱を持ち過ぎないように風を送り込む大切な役割を持ちます。 

ファンにホコリが溜まっていると排熱性能が弱まるので、オーバーヒートを起こさないよう定期的なお手入れが必須です。掃除するためには、柔らかい布とイソプロピルアルコール、圧縮空気ダスターを準備してください。

①PS5のすべてのケーブルを取り外す

②数分待ち、圧縮空気ダスターを使用してファンの排気口からゴミを吹き飛ばす

③イソプロピルアルコールを含ませた布で全体を丁寧に拭き取る

④乾いた布で本体を拭く

⑤完全に乾いた状態で電源をオンにする

また、PS5はゴミを溜められるダストキャッチャーがあるので、掃除機で吸うことも大切です。面倒でもお手入れは定期的に実施してオーバーヒートや故障を防ぎましょう。 

ディスクが挿入できるか確認する 

PS5のスタンダード・エディションであればブルーレイ対応の光ディスクドライブが搭載されているので、ディスクを挿入すると検知して電源が入るかもしれません。

①ディスクを用意して汚れを拭き取る

②ディスクを本体にゆっくりと差し込む

③電源が入ったらディスクを取り出す

使用するディスクは、ほかのゲームやブルーレイディスク、DVDのいずれかを使用してください。オーディオCDや焼いたディスクなどは動作しないので気を付けましょう。 

ソフトウェアをアップデートする  

システムソフトウェアの更新で電源が入る可能性があります。

①USBフラッシュドライブWindowsPCに接続する

②MiniTool Partition Wizardをダウンロードして起動する

③MiniTool Partition WizardでUSBフラッシュドライブのパーティションを右クリックして「フォーマット」を選ぶ

④ポップアップウィンドウが表示されるので「ファイルシステム」で「FAT32」を選ぶ

⑤「OK」を押し、左下にある「適応」をクリックする

⑥「Win + E」キーを押してファイルエクスプローラーを開く

⑦USBフラッシュドライブにアクセスして新しいフォルダを「PS5」で作成する

⑧PS5フォルダを開いて新しいフォルダで「UPDATE」を作成する

⑨PS5のアップデートファイルをダウンロードして「UPDATE」ファイルに保存する

⑩「PS5UPDATE.PUP」のファイルが作成されるまで、しばらく待つ

⑪USBフラッシュドライブを取り出してPS5に接続する

⑫PS5をセーフモードで起動して「システムソフトウェアをアップデートする」を選ぶ

⑬「USBドライブからアップデート」→「OK」の順で進む

上記の手順でアップデートが完了です。アップデート後、起動したら問題なく動くか確認してみましょう。 

PS5を初期化する 

上記でご紹介した方法で電源が入らない場合は初期化で問題が解決するケースもあります。ただし、本体にあるすべてのデータが削除されるので、これまでに保存してきたプレイ内容がなくなってしまいます。

①セーフモードにする

②セーフモードのオプションで「PS5を初期化」を選択する

上記の方法で初期化は完了です。初期化をしても問題ないよう、定期的にバックアップを取っておくと大切なデータを無くす心配がありません。 

まとめ:PS5の電源が入らない原因が不明な際はカスタマーセンターに連絡しよう! 

PS5の電源がつかなくても、今回ご紹介した方法を試せば電源がつく可能性があります。しかし、本体に不具合がある場合もあるので、原因が分からない場合はカスタマーセンターに連絡をして修理を依頼しましょう。SONYのPlayStationサポート内にある「オンライン修理受付サービス」から申し込みができるので、メールアドレスを送付して申し込みを行ってください。

PlayStationは、今でも根強い人気を誇るゲーム機です。2023年現在の現行機はPlayStation5(PS5)になりますが、今でもPS3を使っている人もいるでしょう。 

長年愛用していると、経年劣化による不具合が生じてしまうケースも珍しくありません。ときには電源が入らなくなってしまう事態に陥る場合もあります。PS3の電源が入らないとプレイ中のゲームを楽しめなくなってしまうので、大きなショックを受けてしまうものです。 

今回は、PS3の電源が入らない原因を解説していきます。なぜ電源が入らなくなってしまったのか、電源ランプの色によって異なる意味は何か、などを知りたい人は、ぜひ目を通してみてください。 

PS3の電源が入らない原因とは 

電源が入らない状況になった場合、原因が分からないと対処のしようがありません。まずは、PS3の電源が入らない場合に考えられる原因からみていきましょう。 PS自体が故障している 

PS3の電源が入らないと、真っ先に故障を疑う人が多いと考えられます。内部の電源ユニットのパーツが破損したり、本体に基盤にクラックが生じたりする故障が比較的多いです。故障の原因はすぐに特定できないケースも多く、修理までに時間がかかることも珍しくありません。 

電源ケーブルやコンセントとの接触不良 

電源ケーブルやコンセントが本体としっかり接続されておらず、接触不良を起こしている場合もあります。電源が入らなくなってしまったら、電源ケーブルやコンセントがしっかりと差し込まれているか確認してみてください。きちんと差し込まれていないと通電できず、電源が入らなかった可能性もないとは言い切れません。 

本体が熱くなっている 

PS3の本体が熱くなってしまうことも、電源が入らない原因になります。PS3は、発熱性が比較的高いと言われているゲーム機で、発熱量に応じてファンが回る仕組みです。ファンが回転するにもかかわらず内部は熱くなりやすいため、本体の高熱化に悩むユーザーも少なくありません。 

特に初期型のPS3は改良型に比べて消費電力が大きく、本体も熱くなりやすいとされています。本体が高温になればフリーズが発生し、電源がつかなくなる場合もあるでしょう。 

PS3が熱を持って電源が入らない状況が増えてきたら、置き場所や置き方を変える、クーリングファンを活用するなどの工夫が必要です。横置きから縦置きに変えると接地面が少なくなるので、本体の内部に熱を溜めにくくなります。 

USBケーブルでつなげるクーリングファンを使うのも効果的です。本体に風を当てることで熱が逃げやすくなります。 

ほかにも、本体を掃除してほこりを除去する、熱伝導性が高いアルミ製のすのこの上に置いてプレイするなどの対策も取り入れてみましょう。本体が熱を持つようになって電源が入らないことが増えたのであれば、これらの方法もぜひ試してみてください。 

YLOD 

YLODは、電源ランプが黄色もしくは赤色に一時的に点滅し、そこから全く起動しなくなってしまう症状です。PS3やPS4で発生しますが、頻度はPS3の方が多くなっています。 

YLODに陥ってしまうのは、基盤に原因があるとされています。基盤に付いているCPUが故障したことで発生している可能性が高いです。 

経年劣化や本体の発熱ではんだ付けされている部分の溶接が甘くなってしまい、はんだが割れてしまうトラブルも珍しくありません。はんだが割れてしまうと、CPUと基盤が接続されていない状態になってしまい、YLODが発生します。 

PS3電源ランプの色別状況 

PS3は、電源ランプの色から状況を把握できます。続いては、電源ランプが赤色で点滅している、電源ランプが赤色と緑色で交互に点滅している、電源ランプが消灯している場合、PS3本体がどのような状況に陥っているか解説しましょう。 

電源ランプが赤色で点滅している 

電源ランプが赤色で点滅している場合は、本体の温度が上昇している可能性が高いです。また、YLODでも赤色の点滅が起こるため、温度を下げても継続する場合は温度上昇だけが原因ではないと考えられます。赤色ランプが点滅すると電源が入らなくなってしまい、ディスクの取り出しもできない状況です。 

手動でディスクを取り出す方法は、型番によって異なります。CECH-4000シリーズはディスクカバーをスライドさせれば簡単に取り出すことが可能です。ほかのシリーズならイジェクトボタンを10秒以上押し続け、イジェクトランプが点滅するとディスクが取り出せます。 

また、本体の背面にある主電源を切ってからイジェクトボタンを押しつつ主電源を入れると、約10秒ファンが回転してディスクの強制排出が可能です。強制排出ができたら、電源ランプが赤く点灯していることを確認し、電源コードを抜きましょう。ディスクを取り出した状態で再度電源を入れて本体の状態を確認してみてください。 

電源ランプが赤色と緑色で交互に点滅している 

電源ランプが赤色と緑色で交互に点滅しているのは、本体の内部が熱くなっている可能性が高いことを示します。室温が高いところで使ったり、通風孔が塞がれた状態で使ったりしていると、このようなエラーが出やすいです。 

そのため、エアコンや扇風機を使って部屋の温度を下げる、通風孔が塞がれていないかチェックして置き場所を変えるなどの対策をとってみましょう。その後PS3の電源を切り、風通しのいい場所でしばらく放置します。熱が収まったら再度電源を入れてみてください。 

熱が原因であれば、問題なく電源が入るはずです。電源が入らない場合は、故障していて起動できない状態になっている可能性が高いと考えられます。 

電源ランプが消灯している 

電源を入れると、赤色のランプが点灯するのが通常の動作です。しかし、電源ランプが消灯したままになってしまうこともあります。電源ランプがつかないのは、本体に何らかの異常が発生していると考えられるでしょう。 

故障ではなく、電源ケーブルやコンセントの差し込みが甘くて通電していないパターンもないとは言い切れません。そのため、電源ケーブルやコンセントなどをチェックし、問題がないのに電源ランプが消灯したままであれば、本体の内部が故障していると考えるようにしましょう。 

YLOD(Yellow Light Of Death)とは? 

次に、YLODが起こるとどうなるのか、応急処置はできるのか、修理はしてもらえるのか、などの疑問に答えていきます。

・YLODとは?

YLOD(Yellow Light Of Death)は、赤ランプ点滅故障問題とも呼ばれるトラブルです。メイン基板のハンダクラックが主な原因と言われています。 

初期型PS3の場合、電源ボタンを押すと「ピッ」と電子音が鳴り、一時的に電源ランプが緑に点灯してファンが回り始めると、すぐに「ピピピッ」と電子音が鳴ります。それから電源ランプが黄色に点灯してから内部のファンが止まり、電源ランプが赤色に点滅します。 

電源スイッチに触れると点滅は止まるものの、赤色に点灯し続けます。この流れを繰り返すのがYLODの症状です。 

ディスクが入っていることを示す緑色のランプは基本的に点灯しません。つまり、本体はディスクを認証できていない状態にあります。 

普通に使えていたと思ったら突然フリーズやブラックアウトをし、こういった症状が出現するケースが多いです。時間を置いてから試すと正常に起動できる場合もありますが、1回のYLODで再起不能になってしまう可能性もあります。2度目以降はさらに再起不能となってしまうリスクが高いので、正常に起動できたらすぐにバックアップを取っておきましょう。

・YLODの応急処置は可能?

YLODの応急処置は、ドライヤー、プラスドライバー、セロハンテープを使ってできます。PS3本体の背面にある排気口からドライヤーで熱風を送り、内部の温度を上げる方法です。 

温度を上昇させることではんだを膨張させ、ハンダクラックを一時的に解消します。作業していると「パンッ」や「パチッ」と音がする場合もありますが、気にせずに作業を進めてください。温め終わったら本体が常温になるまで待ち、電源を入れてみましょう。 

起動しないときは再度温め、常温まで待たずにすぐ電源を入れる方法も試してみてください。解消されないときは、セロハンテープで密閉しながら送風時間を延長してみるのも1つの手段です。 

・SONYへの修理依頼は可能?

YLODの問題を解消するために、開発元のSONYへ修理を依頼したいと考える人もいるでしょう。現在、SONYではPS5・PS4の修理対応を行っているものの、PS3に関しては2022年4月末でアフターサービスの受付を終了しています。そのため、SONYへPS3の修理依頼はできません。 

ただし、SONYとは別の修理業者への依頼は可能です。依頼業者の中にはYLODへの問題にも対応してくれるところもあります。ただし、修理の保証がつかないケースや復旧に至らないケースもあるので注意が必要です。 

電源コードの状態 

PS3の電源が入らなくなってしまったら、電源コードの状態も確認してみてください。最後に、電源コードの状態をチェックする方法と対策を解説していきます。 

コンセントに入れる 

電源コードの差し込みが甘くて電源が入らない状態になっている場合もあります。そのようなときは、コンセントを差し直すだけで電源が入るようになるので、まずは差し直す作業を試してみてください。コンセント側だけではなく本体側の電源プラグも差し直してみると、接続不良が解消され、電源が入るようになります。 

接続部のほこりを取り払う  

電源コードの接続部にある端子にほこりが溜まっている場合もあります。ほこりが溜まっていると、それが接続不良の原因になる可能性もあるので、取り払ってみましょう。 

ほこりを取るときは息を吹きかけるのではなく、綿棒などで優しく拭き取るのがおすすめです。端子部分は繊細なので息を吹きかけたときの飛沫でさらに汚れてしまう可能性があります。綿棒などを使って優しく拭き取るようにしましょう。 

対応可能なコードを使用する 

対応可能なコードを探し、代用する方法もあります。これまでに紹介した方法で改善されない場合は、ほかのコードを試してみてください。パソコンのケーブルや過去のプレステ用ケーブルであれば、代用できる可能性が高いです。 

代用できるケーブルは、シリーズによって異なります。CECH-A00・B00・H00・L00シリーズは、本体に接続する部分が三又になっていて、コンセント側にアース線があるタイプであれば代用可能です。CECH-2000・2100・2500・3000・4000・4200・4300シリーズは、本体に接続する部分が二又になっていて、コンセント側にアース線がないタイプを代用できます。 

後者は、通称メガネケーブルと呼ばれているものです。PS2やPS4のケーブルがメガネケーブルなので、もし持っている場合はそちらを代用してみてください。代用可能なケーブルが自宅にない場合は、PlayStation部品販売サービスで購入しましょう。 

まとめ:故障の時はPS3の電源ランプから確認しよう! 

今回はPS3の電源が入らない原因やランプの色別状況、対策方法をご紹介してきました。PS3の電源が入らなくなったときは、まず電源ランプを確認してみてください。ランプの付き方からどのような状況なのか判別できます。 

PS3は現行機ではないため、すでにSONYのアフターサービスは終了しているので注意が必要です。どうしても修理をしたい場合はゲームの修理業者に相談してみましょう。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

XperiaはSONYから発売されている人気のスマートフォンです。

複数のキャリアで取り扱いがあり「昔からXperiaを利用している」という人も多いのではないでしょうか。

Xperiaは人気であるがゆえに「寿命はどの程度なのか」と気にされる人が多いようです。

今回はXperiaの寿命と買い替えのタイミング、破棄する場合に注意したいポイントなどを解説します。

Xperia本体が寿命を迎える理由とは

Xperia本体が寿命を迎えるとはいえども、その定義は曖昧です。

まずはどのような状態でどのような理由から寿命を迎えるといわれるのか解説します。

SONY公式から寿命についての公開はなし

SONYが公開するXperiaについての解説ページを見ても、具体的な寿命については記載されていません。

また、寿命につながるような情報も特に記載はなく、公式からの情報はないと判断してよいでしょう。

公式から情報が公開されていない理由は、使い方によって寿命が大きく変化するからだと考えられます。

Xperiaを毎日活用する人は早く寿命を迎え、それほど利用しない人はなかなか寿命をむかえないでしょう。

このような使い方に左右される部分が大きいため、公式サイトには記載できないと考えるのが無難です。

なお、公式サイトに寿命の記載がないことはXperiaに限らず、スマートフォン全般にいえます。

主にバッテリーの寿命を迎える

Xperiaで寿命を迎えるといえば、一般的にバッテリー関連の問題を指します。

電源なしにXperiaの起動はできないため、供給元であるバッテリーに問題が起きると全体が動かなくなるのです。

バッテリーの問題にはいくつもの種類がありますが、Xperiaの寿命に関わるものには以下が挙げられます。

  • バッテリーの膨張
  • 充電完了までに長時間を要す
  • 充電を満タンにしても持続時間が短い
  • 充電残量があるのに急に電源が切れる

これらの事象が起こると、バッテリーの問題が起きていると考えましょう。

例えば、バッテリーを満タンまで充電しても1時間で電源が切れてしまうならば、問題があると考えられます。

また、Xperiaの画面では充電残量が20%でありながら、急に電源が落ちる状況も同様です。

ただ、バッテリーの問題は明確な基準がなく、利用者の基準に左右されてしまいます。

今までと何かしら違うと感じたならば、寿命が近づいていると考えてみましょう。

バッテリー以外で寿命を迎える原因とは

Xperiaは主にバッテリーの問題で寿命を迎えますが、実際にはそれ以外の要因もあります。

ネットワーク不調

ネットワークの不調から寿命を迎える可能性があります。

モバイルネットワークやWi-Fiに接続できなくなり、通信端末としての役割を果たせなくなるのです。

まず、モバイルネットワークに接続できなくなると、キャリアの電波を使った通信ができません。

外出先で利用できないなど、大きな問題を抱えてしまいます。

また、Wi-Fiに接続できなくなると、自宅のインターネット回線などを活用できません。

常にモバイルネットワークでの通信が必要となり、利便性を下げてしまうでしょう。

なお、ネットワーク不調で寿命を迎えた場合は、通信が不安定になるため自分で気づくはずです。

少し様子を見て改善する気配がないならば、スマートフォンの買い替えを考えましょう。

カードスロット異常

Xperiaのカードスロットに異常が起きるかもしれません。

カードスロットとはSIMカードやSDカードを挿入する部分を指します。

この部分に異常が起きるとカードを読み取れなくなってしまい、Xperiaの寿命を迎えるのです。

特にSIMカードスロットが読み取れなくなると、キャリア通信ができないため、電話もモバイル通信もできません。

ただ、SDカードについては利用していないと影響がないため、異常が発生してもすぐに買い替える必要はなく、必要に応じて対処します。

ストレージエラー

データを保存する部分であるストレージにエラーが起きるとXperiaの寿命を迎えます。

ストレージの読み取りができなくなるとOSの起動ができなくなってしまい、スマートフォンとして利用できません。

また、完全に読み取れなくなるのではなく、部分的に読み取れないエラーが発生することがあります。

この状態はOSが起動できて一部のアプリは動作しますが、挙動が不安定になってしまうため寿命が近いと判断したほうが良いでしょう。

画面割れ

Xperiaの画面が割れてしまうと表示されている内容が読み取りにくくなり寿命が近い状態です。

厳密には寿命ではなく故障ですが、画面割れは操作に支障をきたしたり、水没のリスクを高めたりするため寿命を縮めてしまいます。

なお、画面は主に「液晶」と「ガラス」のパーツから構成されていて、皆さんがタッチする部分はガラスです。

この部品は交換や修理が可能であるため、適切な対応を取ることで寿命を伸ばしてXperiaをそのまま利用できるようになります。

Xperiaの寿命が近づいているか判断する6つの方法

Xperiaの寿命は長くて3年といわれていますが、明確な基準はなく利用者が判断するしかありません。

続いては寿命が近づいているかどうかを判断する6つの方法を解説します。

充電完了までの時間を要するか

使用状況や環境によって異なりますが、Xperiaの寿命は充電完了までの時間で推測可能です。

一般的にバッテリーが劣化すると充電完了まで時間が長くなってしまうため、時間を要すると寿命が近いと判断できます。

ただ、Xperiaには時間を掛けて充電する「充電の最適化技術」と「いたわり充電」などの機能が存在しているため注意しなければなりません。

このような機能はスマホのバッテリー性能をよりよい状態に保つために通常よりも長い時間で充電するため、寿命と間違えてしまう可能性があります。

充電満タンから電池切れまでどの程度保つか

Xperiaの充電が満タン、つまり画面で100%の表示になってから切れるまでの時間を意識してみましょう。

今までと比較して極端に短くなっているならば、バッテリーの劣化による寿命と推測されます。

ただ、電池の消費はスマートフォンの使い方によって左右され、例えば以下の理由で急速に減ってしまいます。

  • 不要な通信やアプリが動作している
  • 画面の明るさや音量が高い
  • 電波状況が悪い
  • 環境温度が高い

そのため、同じ条件で電池の保ちを評価することは難しく、ひとつの判断基準にしかなりません。

いきなり電池が減らないか

Xperiaの電池が「30%から10%までいきなり減少する」「20%から急に電源が切れる」など、いきなり減ると寿命を迎えているかもしれません。

このような現象は電池の劣化による電力の供給不足から起こるため、バッテリーの寿命だと考えられます。

もちろん、これも上記と同様にスマートフォンの使い方によって左右されるため、複数の基準から判断することが重要です。

バッテリーは膨張していないか

バッテリーが膨張して、本体に隙間ができたり、画面や背面が浮いたりしているならば寿命だと考えましょう。

この状態のままええを利用することは危険で、最悪の場合、バッテリーが発火したり爆発したりすることが考えられます。

そこまでXperiaを使い続けたならば十分に使ったと判断し、寿命だと割り切って交換や買い替えなどの対応を取るべきです。

なお、バッテリーの膨張によって端末に破損などが起きていないならば、端末を廃棄せずにバッテリーだけ交換して使うことも可能です。

勝手にWi-Fiが切れないか

XperiaのWi-Fiが切れやすいとネットワーク関連で寿命を迎えている可能性があります。

本体にはWi-Fiに接続するための機器が搭載されていて、経年劣化により電波を上手く受信できなくなってしまうのです。

これは交換などでの対応が難しく、ネットワーク系の寿命を迎えた際は端末を廃棄して新しいものを購入しましょう。

ただ、Wi-FiはルーターとXperiaの距離が遠い状況や電波干渉によっても頻繁に切断されてしまう可能性があります。

そのため、すぐに判断するのではなく、複数の環境でWi-Fiが切れる事象が起こるかどうか試してから判断する方法がおすすめです。

SIMカードのエラーが表示されないか

利用中にSIMカードの読み取りエラーが表示されると、カードスロットの寿命だと推測されます。

上記で説明したとおり、SIMカードが読み取れないとモバイル通信ができないため、利便性が大きく下がってしまうのです。

接触不良などで突発的にSIMカードのエラーが表示されてしまうこともありますが、頻発するならば寿命が近いと判断できます。

Xperiaの画面で電池の寿命を診断する方法

人間の感覚ではなく、Xperiaの画面で電池の寿命を診断する方法があるため、以下を試してみましょう。

  • 「ホーム画面」→「設定アプリ」→「端末情報」→「ソフトウェア更新」の順にタッチします
  • 最新バージョンにアップグレードします
  • 「ホーム画面」→「設定アプリ」→「システム」または「Xperia」→「端末情報」→「機器の状態」→「電池性能表示」で電池の状況を判断します

なお、上記の手順で電池の状況を表示すると「内蔵電池の充電能力は良好です(80%以上)」などとコメントが出るため、寿命が近いかどうかすぐに判断できます。

Xperiaの寿命を長くするために意識したいポイント

スマートフォンは使い方によって寿命が大きく左右されるため、長持ちさせるために意識したいポイントを解説します。

水濡させない

水没はXperiaの寿命を左右する可能性があるため、可能な限り避けるようにしましょう。

Xperiaは防水・防塵性能を持っていますが、完全なる防水というわけではなく、水没すると故障など寿命を短くする原因となってしまいます。

なお、もし水濡れで本体の内部に侵入した形跡があるならば、まずは電源をOFFにすることが重要です。

そのまま通電するとショートなどによる故障で寿命をさらに短くすることになりかねません。

データを入れすぎない

データの入れすぎはXperiaの寿命を左右してしまう可能性があります。

直接的にXperiaが壊れることはないと考えられますが、スマホの動作に必要な電力が増えてバッテリーの劣化につながりかねません。

また、データを入れすぎているとXperiaの動作が重くなってしまい、寿命を迎えているのかどうかの判断がしづらくなります。

クラウドサービスにデータを移行するなどして、本体に保存するデータ量を減らすと良いでしょう。

長時間の連続利用を避ける

長時間の連続利用はXperiaの寿命を短くする可能性があります。

特にバッテリーに負担がかかると、劣化が早まったり、発熱や膨張の原因になったりするため注意しなければなりません。

例えば、数時間の連続利用は避け、1時間程度の利用と10分程度の停止を繰り返すことが求められます。

もちろん、仕事の会議に利用するなどやむを得ないことはあると考えられるため、長時間の利用後は少し画面を切るなど対応してみましょう。

充電しながら利用しない

スマートフォンを充電しながら利用する行為は、バッテリーの寿命を短くすると考えられています。

Xperiaに限らず望ましい行為ではないため、可能な限り避けるようにしましょう。

また、充電しながら利用すると、給電と放電が繰り返されることからバッテリーが発熱しやすくなってしまいます。

この発熱もバッテリーの寿命を短くする要因だと考えられているため「発熱を避ける」という観点からも充電しながらの利用は避けましょう。

寿命を迎えたXperiaは買い替えも検討しよう

Xperiaの寿命は3年であるのかどうかについて解説しました。

一般的にスマートフォンの寿命は公式サイトなどでは明記されていないですが、2年から3年程度と考えて良いでしょう。

バッテリーの劣化によって安定した動作が期待できなくなってしまい、結果として寿命を迎えてしまいます。

ただ、Xperiaの寿命は使い方によって期間に大きな差が生まれるため、その点は考慮しなければなりません。

解説したとおり、バッテリーやパーツを長持ちさせる使い方ならば寿命も長くなるでしょう。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

新しくiPhoneを購入した後は既存のスマートフォンからデータ移行しなければなりません。

そのまま利用することも可能ですが、データ移行しなければ使い勝手が悪い人が大半でしょう。

この記事ではこれからiPhoneのデータ移行をしたい人に向けて、iPhoneからのデータ移行とAndroidからのデータ移行をそれぞれ解説します。

iPhoneからデータ移行する方法

iPhoneからデータ移行する方法は、iPhoneからiPhoneとAndroidからiPhoneで少々異なります。

今回はそれぞれにわけて、どのような方法でデータ移行するのか解説します。

iPhoneからiPhoneの場合

iPhoneからiPhoneの場合は大きく分けて3種類の方法があります。

どの方法もApple社が推奨しているため好みのものを選択して差し支えありませんが、それぞれの特徴は理解しておきましょう。

iCloudの利用

Apple社が提供するクラウドサービスであるiCloudにデータをアップロードして、これを利用してデータを移行する方法です。

iPhoneにはiCloudを利用したデータのバックアップ機能があるため、データをバックアップしておくことでデータ移行を実現します。

事前にiCloudにデータをアップロードしておけば、後は新しいiPhoneでiCloudにログインしてデータをダウンロードするだけです。

簡単にiPhoneからiPhoneにデータ移行できるうえ、iCloudにもデータをバックアップしておける方法となっています。

ただ、iCloudにバックアップできるデータ容量には制限があり、5GB以上のデータを保管する場合には有料プランに切り替えなければなりません。

iTunesの利用

WindowsやMacに向けて提供されているiTunesをパソコンにインストールしてデータ移行する方法です。

事前にiPhoneのデータをパソコンにバックアップしておき、そのデータを新しいiPhoneにコピーすることでデータ移行できます。

iPhoneとは別にパソコンが必要となりますが、日頃からパソコンにiPhoneのデータをバックアップしたりデータの整理をしている人ならばスムーズでしょう。

なお、iTunesでiTunesのデータ移行を済ませたいならば、概ね以下の手順で進められます。

  1. データ移行元となるiPhoneをLightningケーブルでパソコンに接続する
  2. iTunesに表示されるiPhoneの名称をクリックする
  3. 「ローカルバックアップを暗号化」をクリックしてパスワードを設定する
  4. 「今すぐバックアップ」をクリックする
  5. バックアップ完了後、移行先となるiPhoneをLightningケーブルでパソコンに接続する
  6. 「バックアップを復元」をクリックしパスワードを入力する
  7. データ移行の量によって必要な時間が変化しますが待機していると完了する

クイックスタートの利用

iOS12.4から「クイックスタート」と呼ばれる機能が実装され、これを利用するとiPhoneとiPhoneを直接接続してデータ移行できます。

上記のように別のサービスを利用する必要がなく、2台のiPhoneが手元にある場合はおすすめの方法です。

利用にあたってはWi-FiかiPhone同士を接続できるLightningケーブルを準備する必要がありますが、準備できるならばこちらを積極的に利用しましょう。

クイックスタートを利用してiPhoneのデータ移行を進めたいならば、概ね以下の手順です。

  1. データ移行先となるiPhoneを初期化して言語設定を済ませる
  2. データ移行元となるiPhoneで「新しいiPhoneを設定」の「続ける」を押す
  3. データ移行先に表示されたパターンをデータ移行元で読み込む
  4. パスコードが設定されている場合は入力する
  5. 画面の設定に従ってセキュリティ向上に必要な設定作業を進める
  6. 「データの転送」が表示されるため「iPhoneから転送」を押す
  7. データ移行の量によって必要な時間が変化しますが待機していると完了する

AndroidからiPhoneの場合

AndroidからiPhoneの場合も大きく分けて3種類あります。

データ移行アプリの利用

AndroidとiPhoneはケーブルなどを利用しての接続が難しいため、データ移行の専用アプリを利用します。

例えば「iOSに移行」と呼ばれるアプリがあるため、これを利用してAndroidからiPhoneに移行しましょう。

AndroidとiPhoneの両方がWi-Fiに接続できることが求められますが、環境さえ整っていればパソコンを用意することなくデータ移行できます。

ただ、どのアプリにおいてもGoogle社やApple社が開発したものではないため、完璧にデータ移行できるとは限らないというデメリットがあります。

iTunesの利用

Androidのデータをパソコンに保存しておき、それをiTunesでiPhoneに移行するという方法があります。

iTunesはiPhoneのデータをバックアップするためのものと思われがちですが、パソコンからiPhoneにデータを送ることも可能です。

もともとiPhoneからバックアップしたデータではなくとも、iTunesで操作すればiPhoneにそのデータを格納できます。

iTunesを利用してデータ移行したい場合は、あらかじめAndroidからパソコンにデータを保存しておかなければなりません。

専用ソフトなどを利用して、Androidに保存されているデータをバックアップしておきましょう。

また、画像や動画などはデータ移行できますが、一部のデータについてはAndroidとiPhoneで形式が異なるため、iTunesを利用してもデータ移行できません。

キャリアのデータ移行サービスの利用

各キャリアはデータ移行サービスを提供しているため、これを利用してAndroidからiPhoneにデータ移行することが可能です。

  • ドコモ:ドコモデータコピー
  • au:データお預かり
  • ソフトバンク:かんたんデータコピー

auについては一度サーバーにデータをアップロードして、それをダウンロードする形でデータ移行ができます。

また、ドコモとソフトバンク移行元と移行先の端末にそれぞれ専用のアプリをダウンロードしておくことで、Wi-Fiを利用したワイヤレスのデータ移行が可能です。

iPhoneへデータ移行をする前にやるべき5つのこと

iPhoneへデータ移行する前には準備しておくべきことが5つあります。

iPhoneを充電しておく

iPhoneへデータを移行する際は必ず充電を済ませておきましょう。

作業の途中で電池が切れてしまうと、トラブルの原因となりかねません。

事前に十分な時間を設けて充電しておき、ほぼ満タンにしておくことが望ましいです。

なお「充電しながら作業すれば良いのではないか」と考える人がいるかもしれません。

このような方法もありますが、充電しながらの作業は発熱の原因となるため、やむを得ない状況を除いて避けるようにすべきです。

OSのバージョンアップを済ませる

iPhoneのOSがバージョンアップできる場合があるため、事前にバージョンアップを済ませましょう。

作業前にバージョンアップが発生すると、バージョンアップが完了するまで待機しなければなりません。

また、バージョンアップを待機しているiPhoneは動作が重くなるなど挙動が不安定になる可能性があります。

データ移行に悪影響を与えてしまう可能性があるため、その観点でもバージョンアップは済ませるべきです。

アカウント情報を控える

iPhoneのアプリに登録しているアカウント情報を必ず控えておきましょう。

例えば、LINEや各種メールサービスやチャットサービス、ゲームなどログイン情報が必要なものすべてが該当します。

中には専用のアカウントが存在せずSNSのアカウントなどを利用してログインするものもあるため、どのような情報でログインしているのかチェックが重要です。

データ移行してからログイン情報を確認できないものも存在するため、事前の作業として対応することが求められます。

アプリのデータをバックアップする

アプリのデータでバックアップが必要となるものは事前にバックアップしましょう。

例えば、LINEのトーク内容は端末に保存されているため、新しいiPhoneに引き継ぎたいならばバックアップが必要です。

同様に端末に保存されているアプリのデータは、アカウント情報を控えるだけではデータ移行できません。

各アプリの公式サイトなどにバックアップが必要かどうか、データ移行はどうすればよいか記載されているため確認してください。

専用アプリをインストールする

iPhoneのデータ移行にあたって専用アプリを利用するならば、事前にインストールして書きましょう。

例えばAndroidからiPhoneへデータを移行する場合は、移行アプリをインストールする可能性があります。

インストールしてから事前設定などが必要となる可能性があるため、インストールして確認しておきましょう。

また、パソコンを利用してデータ移行する場合も、パソコンにアプリがインストールされていないならばインストールしておきます。

iPhoneのデータ移行における5つの注意点

iPhoneのデータ移行においてはいくつもの注意点があります。

それらの中でも特に意識してもらいたい注意点を5つピックアップして解説します。

ストレージ容量を確認する

データ移行の前にiPhoneのストレージ容量を確認しておきましょう。

近年、iPhoneのストレージ容量はいくつもの種類が展開されています。

データ移行する前と後で容量が違う場合はデータが入りきらない可能性があるため、注意しなければなりません。

特に容量が大きなiPhoneから小さなiPhoneにデータ移行する場合は詳細な確認が必要です。

もし、データ移行後のiPhoneのストレージ容量が不足するならば、画像を削除するなどして移行データ容量を減らさなければなりません。

アプリのIDやパスワードを再確認する

事前に確認していると思われますが、アプリのIDやパスワードは再確認しましょう。

データ移行しようとして「IDやパスワードがわからない」という状況が散見されます。

事前に手続きしておかないとデータが消えてしまうことがあるため、よく確認しておきましょう。

また、手続きして発行されたIDやパスワードを紛失すると照会できないこともあるため、どこかに記録することも重要です。

電子マネーの残高を使い切る

AndroidからiPhoneに切り替える場合は、事前に電子マネーを使い切っておきましょう。

これらのOSの間では、データ移行の手続きを済ませても残高の移行ができません。

しかも、Androidの電池が入らなくなってしまうと使い切ることが難しくなるため、事前に使い切っておくことが重要です。

なお、これはAndroidからiPhoneに切り替える場合のみの事象で、iPhoneからiPhoneへ切り替える場合はデータ移行によって電子マネーも使えるようになります。

時間に余裕を持つ

できるだけ時間に余裕をもって対応するようにしましょう。

焦ってデータ移行をしようとすると、操作を誤って失敗してしまう可能性があります。

重要な作業を進めるにあたって焦った状況は精神衛生上よくありません。

落ち着いて作業しなければ、最悪、操作ミスでデータが消えてしまうことも考えられます。

やむを得ない状況はあるかもしれませんが、可能な限り時間に余裕を持って、手順を確認しながら作業することを心がけましょう。

Wi-Fiがある環境で作業する

iPhoneのデータ移行をする際は、Wi-Fiが整っている環境で作業をしましょう。

大量のデータをやり取りしなければならないため、データ通信の利用はおすすめできません。

近年はデータ通信容量が無制限のプランが存在しますが、通信容量不足になる可能性があります。

データ移行だけで通信容量が不足すると、その期間のiPhone利用に支障が出てしまうため、Wi-Fiを用意しましょう。

iPhoneのデータ移行で困ったときの対処法

iPhoneのデータ移行で困った際は、状況に応じて適切な対処をしなければなりません。

データの移行方法や状況によってやるべきことが変化するため、具体的に何をすれば良いのか解説します。

iPhoneのストレージ容量に関するもの

iPhoneのストレージ容量に関するエラーが表示されることがあります。

これは移行前の端末が移行後の端末より大容量であるときに起こりやすいエラーです。

移行先のiPhoneでデータ容量が足りない状況はどうしようもないため、一部のデータはパソコンに移行するなどして対応する必要があります。

iCloudに関するもの

iCloudはネットワーク経由で利用するものであるため、ネットワークに問題があるとエラーが出やすくなります。

例えば、Wi-Fiの通信速度が遅かったり無線LANルーターの強度が悪かったりすると、iCloudのエラーが表示されるのです。

これは基本的にiPhoneの設定などに依存するものではないため、ネットワーク環境の見直しをしなければなりません。

ただ、昔のiPhoneの場合はWi-Fiの強度が悪くなっている場合があるため、これは再起動を試すなどして安定するまで試してみましょう。

クイックスタートに関するもの

クイックスタートについてもネットワーク環境に問題があるとエラーが出やすくなります。

上記で解説したiCloudに関するものを参考に、ネットワーク環境を見直してください。

なお、個別のエラーについてはApple社がクイックスタートについて解説しているため、こちらを参照することで解決する可能性があります。

データ移行アプリに関するもの

データ移行アプリについては状況に応じて対処方法が大きく異なります。

そのため、そのアプリの公式サイトなどを参照するようにしてみましょう。

キャリアが提供しているアプリについては、それぞれのキャリアで細かく手順が解説されているため、それらを参照すると対処しやすいはずです。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

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