更新日: 2021年6月24日 著者: 前田 知伸
パソコンも長く利用すると故障や劣化が起こります。その最初としてパソコンから大きな音が出る、異音やノイズが発生します。パソコンから異音がする場合の簡単にできる対処方法をご紹介します。
冷却ファンの排気口やCPUファンにホコリがつくと異音が発生します。パソコンは家電製品と同じように熱を発生します。熱を本体から逃さないと壊れてしまうため、起動中は吸気・排気をずっと行っています。そのため、換気扇のように自然とホコリが周囲や内部にたまります。また、ホコリがたまることによって排熱が邪魔されます。そうなると一生懸命排気を行おうとファンがフルパワーでまわり異音の原因になります。
設置場所に問題があるかもしれません。パソコンにCDが入ったままだとCDがパソコン内部で高速回転します。高速回転すると設置している机や床と共鳴してパソコン全体が大きな音を出します。設置場所に問題がないようでしたら、CDやDVDを確認してください。ディスクが反っているとうまく回らずに異音が発生します。
パソコン内部からカチカチ・カラカラと音がしている場合は、ハードディスクの故障です。そのまま使い続けるとハードディスクが動かなくなり、パソコンもWindowsが立ち上がらなくなります。パソコンに保存したデータもなくなってしまいます。
パソコンから出力される音が変な場合は、スピーカー部の故障やイヤホンジャック差込口が壊れている可能性があります。また、パソコンのノイズは標準の内蔵スピーカーを利用していると多くおきるようです。これはパソコン自体のノイズをスピーカーが拾っているからです。
ワイヤレス製品であれば、電池交換か要充電のサインです。パソコンが起動時からピーピーピーとなっているようですと、キーボードが押されっぱなしになっています。
パソコンの内部やファン回りのホコリを清掃することで異音がなくなることがあります。デスクトップパソコンであれば、カバーを開けて掃除機でホコリを吸ってください。ノートパソコンであればエアダスターというスプレータイプのガスを噴射するもので、排気口からホコリを飛ばしてください。エアダスターは100円ショップでも売っています
パソコンと接地面の間にクッション性のあるものを接地面に挟むことで振動音が抑えられます。またデスクトップパソコンであれば、横に倒して使うことでCD/DVDドライブの異音がなくなることがあります。横に倒して利用する際は、排気口をふさがないように倒してください。
ハードディスクの不良の場合は早めにハードディスクを交換してください。交換後に今まで使ってきたハードディスクもまだ使用できるので、データを救出できる可能性が高まります。ノイズが問題の場合は、内蔵のスピーカーやイヤホン出力を利用しないで、外付けのスピーカーを購入するとノイズが減ります。
パソコンから出力するノイズなどの音の異常は、パソコンの設定を変更することで軽減される可能性があります。スピーカーを利用している場合は、スピーカー側のボリュームを抑え目にして、パソコン側のボリュームを調整するとノイズが軽減されます。
パソコンの設定で、ボリュームコントロールのマイクロフォン(microphone)をミュートにしたら、ノイズがなくなる場合もあります。
廃棄したいパソコンは？
