ウイルス感染するのはパソコンだけではありません。
実はタブレットもウイルスに感染する恐れがあるのです。
タブレットの動作が遅い、インストールした覚えのないアプリがあるといった症状がみられる場合、ウイルスに感染している可能性があります。
しかし、なかにはウイルス感染に心当たりがない方もいるでしょう。
そこでこの記事では、タブレットがウイルスに感染した際に起こる症状と対策方法をご紹介します。
「タブレットが不調」「ウイルス感染したかも?」と思った方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
【この記事でわかること】
目次
タブレットがウイルスに感染すると、下記の症状が見られます。
ここでは、それぞれの症状を詳しくみていきましょう。
タブレットがウイルスに感染すると、動作が重くなることがあります。
これはタブレットがウイルスに感染したことにより、重いソフトがバックグランドで勝手に起動していることが原因です。
タブレットの動作が重いと思ったら、まずはタブレットのタスクマネージャーより重いソフトを特定しましょう。
なお、タブレットが重いからといって、必ずウイルスに感染しているとは限りません。
タブレットのスペック不足、ストレージの圧迫によって、動作が重くなっている可能性もあります。
まずは不要な画像、ファイルなどを削除して、空き容量を作りましょう。
それでも改善されない場合は、ウイルスに感染している可能性があります。
タブレットがウイルス感染すると、個人情報が流出する可能性があります。
とくにキーボードの入力情報の記録、クレジットカード情報を保存して自動入力してくれるのは便利な機能ですが、そこから個人情報が抜き取られてしまうのです。
個人情報が流出するとクレジットカードの不正利用、個人情報の悪用などの恐れがあり、大変危険です。
クレジットカードに心当たりのない請求があった場合は、タブレットがウイルス感染していないか調べてみましょう。
とくに近年は、少額の不正利用が相次いでいます。
万が一、不正利用が疑われる場合は、クレジットカード会社へ早急に連絡し、原因を特定しましょう。
タブレットに見に覚えのない商品の広告、「ウイルスに感染しています」といった警告が表示される場合は、すでにウイルス感染している可能性があります。
このような広告は間違ってもクリックしないようにしてください。
クリックするとソフトやファイルが勝手にダウンロードされ、個人情報が抜き取られる可能性があります。
また、タブレットに勝手にアプリがインストールされている場合も、注意が必要です。
心当たりのないアプリのインストール、見に覚えのない広告の表示される場合は、ウイルス感染を疑ってみましょう。
タブレットを操作していないにも関わらず、勝手にカメラが起動されたり、電源がオフになったりする場合は、すでにウイルスに感染している可能性があります。
なかにはソフトウェアの不具合や液晶画面の不具合が原因な場合もありますが、明らかに不自然な操作がされる場合は遠隔操作が考えられます。
画面の右上にマークが表示された場合は、カメラが勝手に起動している、もしくは録音されているかもしれません。
タブレットがウイルスに感染すると、タブレットのデータ通信量が勝手に増えるケースがあります。
これは、ウイルスソフトが勝手にソフトをインストールしたり、バックグランドで起動したりするためです。
また、遠隔操作で勝手に容量の大きいファイル、メールを送信することも可能です。
使用量に対してデータ通信量が不自然に多い、バッテリーの消耗が激しすぎるといった場合は、ウイルスチェックをしてみてください。
タブレットがウイルスに感染した場合は、早急に対処が必要です。
具体的な対処法としては、下記の2つです。
ここでは、それぞれの対処法について詳しくみていきましょう。
ウイルス感染した場合は感染源を特定して、排除することが重要です。
他端末への被害拡大を防ぐために、まずはタブレットをインターネットから切断してください。
その後は、ウイルスの感染源と思われるアプリをアンインストールしてください。
タブレットに残したままにすると、ウイルスはどんどん広がってしまいます。
その後はセキュリティソフトを使用して、ウイルススキャンをしてウイルスの駆除を行います。
再びウイルスが見つかった場合は、原因であるものを削除してください。
ウイルスの原因を削除後は、再度ウイルススキャンをしましょう。ただし、ウイルスソフトを使用しても駆除しきれないケースがあります。
その場合は、OSを初期化してタブレットを工場出荷状態にしてください。
写真やメールなどは消えてしまいますが、放置していると個人情報の流出やクレジットカードの不正利用につながるため、必ず初期化してください。
初期化後は、クレジットカード・端末に保存していたパスワードは全て変更しておくと安心です。
感染源を特定してウイルスを排除したとしても、念のため専門業者に相談しましょう。
ITに詳しくない方がウイルスに感染しているか自己判断するのは難しいためです。
ただし、業者によってはパソコンのみの対応の場所もあるため、事前にタブレットのウイルスに対応しているか調べておくとスムーズに依頼できます。
ウイルス検査・駆除はもちろん、アドバイスも貰えるためプロへの相談をおすすめします。
タブレットをウイルスに感染させないための対処法として、下記が挙げられます。
ここでは、それぞれの対処法を見ていきましょう。
メールソフトを利用していると全く知らない方からメールが届くことがあるでしょう。
しかし心当たりのないメールは開かないようにしましょう。
とくにメールに添付されているファイルは危険です。
ウイルスが入っており、ダウンロードして開いた瞬間に感染する可能性があるためです。
メールの本文に「不正利用された可能性があります。ログインして確かめてください」などと記載されていても、必ずしないようにしてください。
とくに、一見誰もが知っている企業からのメールだとしても、メールアドレス名が怪しかったり、不安にさせたりするような内容は要注意です。
少しでも怪しいと思ったら、開かずに削除しましょう。
ウイルス対策をするうえで最も簡単で基本なのが「セキュリティソフト」を導入することです。
ウイルスソフトはウイルスの検知をしてくれるうえ、削除もしてくれます。
必ず入れていおきましょう。
ただし、セキュリティソフトといってもさまざまな特徴があります。
セキュリティソフトを導入する際は、他の人の口コミやソフトの特徴を押さえて、自分に合った物を選びましょう。
現在は無料のもので機能性が十分なソフトが多くでています。
ただし、仕事でタブレットを使用する方は、さらに機能の優れている有料ソフトのほうが適している可能性があります。
ファイルをインストールする際は、信頼できるサイトからのみダウンロードしましょう。
非公式・怪しい海外のサイトからダウンロードするのおすすめしません。
タブレット内に保存しているパスワードは定期的に変更しましょう。
ネットバンキングやクレジットカードなどのパスワードは、定期的に変更すると安心です。
また、1つのパスワードを使い回さないようにしましょう。
1つのパスワードを使いまわしていると、不正利用される危険が高まります。
本記事では、タブレットがウイルスに感染したときに起こる症状と対策をご紹介しました。
タブレットがウイルスに感染すると動作が重くなったり、カメラが勝手に起動したりします。
ウイルスに感染しないためには、見に覚えのないメールを開いたり、怪しいファイルをダウンロードしたりしないことが重要です。
もしも感染した場合は、自分でウイルススキャンをし、念のため専門業者にも相談をしましょう。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。