タブレットをうっかり水没させてしまった経験はありませんか?タブレットに限らず、電子機器を水没させたときは焦ってしまいますよね。
「水没させたタブレットの電源が入らない!」「タブレットが水没したときはどうすればいいの?」
このようなお悩みを解決するべく、今回はタブレットが水没したときの対処法やNG行為について詳しく解説します。
【この記事で分かること】
目次
タブレットが水没したときは焦って以下のNG行為をやってしまいがちです。
これらの方法によってタブレットの状態が悪化してしまうリスクがあるため、間違った情報に惑わされないようにしましょう。まずはNG行為について詳しくご紹介します。
電源オフのタブレットを水没させた場合、電源がつくかどうか確認したくなりますよね。しかし、すぐに電源をオンにするのはNGです。
タブレット内部に走った電流と水分が原因でショートを起こしてしまいます。ショートすると高確率でタブレットが故障してしまうため、電源をオンにしないようにしましょう。
タブレットの水分を乾かそうとして温風ドライヤーを使うと、故障の原因になります。
タブレットは精密機器なため高温には耐えられません。ドライヤーの熱がタブレットに悪影響をもたらす可能性が高いです。
水没したタブレットをドライヤーで乾かす際は必ず冷風を使いましょう。
ネット上でよく見るのが「お米の中にタブレットを入れて乾かす」という対処法です。有名な方法ですが、根拠が曖昧な情報です。
お米がタブレットの水分を吸収して乾燥できる、という一説もありますが科学的に実証されていないため、この方法に頼るのは危険かもしれません。
水没したタブレットをすぐに充電すると危険です。
「水没したタブレットの電源がつかない!」と慌てて充電してしまいがちですが、ショートにより故障するリスクがあります。充電せず、しばらく放置して様子を見ることをおすすめします。
タブレットが水没したときの対処法は以下の通りです。
どれも自分でできる対処法ばかりなので、緊急時でも気軽に実践できます。それでは一つずつ見ていきましょう。
タブレットの電源がオンの場合、すぐにオフにしましょう。
先ほども述べた通り、タブレット内部の電流と水分が原因でショートしてしまう可能性があります。タブレットの状態が悪化したり、データが完全に消去されたり、最悪の場合は完全に故障して再起不能になったりしてしまいます。
タブレットの復活を祈りながら、水没したタブレットの電源はすぐに切りましょう。
タブレットに付いた水滴をふき取りましょう。
タオルやティッシュなどを使って水分を取り除きますが、この時必ず優しくふき取るようにしてください。
無理に力を入れてゴシゴシふき取ってしまうと、デバイスに負荷がかかって故障につながります。タブレットは精密機器なので慎重に取り扱いましょう。
タブレットが水没したときはすぐにカバーを外しましょう。
タブレットとカバーの間に水分が侵入し、内部にまで入り込む可能性があります。すぐにカバーを外してタブレット内部に水が入るのを防ぎましょう。
画面液晶カバーと画面の隙間に水分が入ることもあるため、可能な方は液晶カバーも剥がすことをおすすめします。
バッテリーやSDカードにまで水が到達すれば、さらなる故障やデータ消失の恐れがあります。機種にもよりますが、バッテリーやSDカード、SIMカードはすぐに取り外すことを推奨します。
SDカードやSIMカードは比較的簡単に取り外すことができますが、バッテリーの取り外しはかなり難易度が高いです。電子機器に詳しい方以外はうかつに手を出さず、タブレットを安静にすることを優先しましょう。
タブレットを乾かす方法として有効なのは、乾燥剤を用いることです。
クッキーやせんべいなどのお菓子に付属している乾燥剤とジップロックなどの密閉袋を使えば、タブレットを安全に乾かすことができます。
具体的な方法は以下の通りです。
水没の度合にもよりますが、1日から数日ほどでタブレットの電源がつくか様子を見ましょう。
ただし、この方法を試すには時間を要するため、修理が遅れるリスクがあることも理解しておく必要があります。
上記の対処法でどうしても解決できない場合は、メーカーや業者に修理を依頼しましょう。
修理に出す前に、自分のタブレットが保険に入っているのかどうか確認することをおすすめします。保険に入っていれば無料でメーカー修理を受けられる可能性が高いです。
すぐに修理してもらいたいという方は、街の修理業者に依頼することをおすすめします。業者にもよりますが、即日での修理を行っている修理店もあります。
タブレットの水没に備えるべき項目は以下の通りです。
何の備えもなしに水没させてしまった場合、大切なデータを失ったり、修理代が高額になったりするリスクがあります。万が一に備えて、事前に準備しておくことをおすすめします。
データのバックアップを取っていないタブレットを水没させると、タブレット内のデータを全て失ってしまいます。つい水没させてしまったときでも、データのバックアップがあると安心です。
データのバックアップ方法にはPCを経由する方法、Dropboxなどのクラウドサービスを利用する方法などがあります。
自分のタブレットの機種にバックアップシステムが搭載されている場合もあるので、一度チェックしてみましょう。
修理費を負担してくれるなどのサービスがある保険に加入しておけば、水没したときでも安心です。
タブレット購入時だけでなく、購入後しばらく経っても加入できる保険もあります。
万が一水没させてしまったときの費用面トラブルが心配という方は、あらかじめ保険に入っておくことをおすすめします。
防水タブレットを利用しておけば、水没しても問題なく使用し続けられます。
電化製品ショップやオンラインショップでは、数多くの防水機能付きタブレットが売り出されています。防水タブレットならお風呂の中やキッチンなどの水回りでも気軽に使えますよね。
水没への不安が少しでもある方は、防水機能のあるタブレットを選びましょう。
タブレットが水没したときの対処法やNG行為についてご紹介しました。
電源をとっさにオンにしたり温風ドライヤーで乾かしたり、ついついやってしまいがちな行為はタブレットの故障につながります。冷静に以下の対処法を実践しましょう。
また、データのバックアップや保険加入など、水没に備えて準備しておけばトラブル発生時でも安心です。万が一を予測して、事前に準備しておくことをおすすめします。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。