スマホを使用している時に、突然動作が重くなって困った経験がある方は多いのではないでしょうか。
スマホが思うように動かないと作業が進まなくなるだけでなく、イライラしてしまいますよね。
この記事では、スマホが重い原因と対処法を解説しています。
動作環境を改善したい方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
目次
スマホの動作が重い場合、いくつかの原因が考えられます。
ここではiPhone・Androidの両方に当てはまるものを取り上げていますので、ぜひ確認してみてください。
スマホが重くなる原因としてよく挙げられるのが、ストレージの容量不足です。
ストレージは、写真・動画の撮影やアプリのダウンロードなどによって消費されていきます。
ストレージ残量が少なくなると、アプリの起動や読み込みに時間がかかったり、ファイルを開けなくなったりすることがあります。
特に、空き容量が1GBを下回っている場合は要注意です。
ストレージが不足しないよう、定期的に残量を確認するようにしてください。
スマホには、起動中のアプリやブラウザの作業データを一時的に保存しておくためのメモリが設けられています。
データを毎回読み込む手間が省ける点がメリットですが、メモリが不足すると、かえってスマホの動作に悪影響を及ぼすことがあります。
複数に一度のアプリを開いたり、大きなデータをダウンロードしたりする際は、メモリの容量も意識するとよいでしょう。
インストールしているアプリによって、スマホの動作が遅くなっていることがあります。
ゲームアプリやセキュリティアプリのような、データ容量を激しく消費するアプリには特に注意してください。
特定のアプリをインストールしてから明らかにスマホが重くなった場合、そのアプリを削除してみることをおすすめします。
ストレージやメモリの容量に問題がなくても、インターネット通信によってスマホの動作が重くなることがあります。
この場合、通信速度制限がかかっていたり、電車の中などで電波が悪かったりすることが原因です。
スマホの動作が重いと感じたら、周囲の環境やWi-Fiの接続を見直してみるとよいでしょう。
スマホの寿命は、一般的に2〜3年程度と言われています。
スマホを長期間使用していると、全体的なパフォーマンスが落ちて動作が重くなるケースも少なくありません。
また、古いスマホで最新のアプリを使用すると、スペック不足を引き起こすこともあります。
状況に応じて新しい機種への買い換えを検討するとよいでしょう。
ここでは、スマホの動作が重い時の対処法を11個解説します。
すぐに実践できるものもご紹介しているため、ぜひ試してみてください。
一時的なメモリ不足やエラーが生じている場合、スマホ本体を再起動することで動作が改善されることがあります。
スマホの電源ボタンを長押しし、画面表示に従って再起動を行ってください。
動作が変わらない場合や何度もスマホが重くなる場合は、それ以外の対処法を実践してみましょう。
複数のアプリを同時に起動していると、メモリを圧迫して動作が重くなってしまうことがあります。
スマホの画面上では起動していないように見えても、一度立ち上げたアプリはバックグラウンドで動いているため注意が必要です。
使っていないアプリはすぐに終了させることを心がけましょう。
ストレージの容量不足によってスマホの動作が重い場合は、不要な写真や動画を削除するとよいでしょう。
どうしても残しておきたい写真は、パソコンやiCloudなどに移して保存するのもおすすめです。
写真や動画は気づかないうちに溜まっていくことが多いため、定期的に見直して整理するようにしてください。
ライブ壁紙とは、壁紙に動きをつけて躍動感を演出できる機能です。
しかし、常にメモリを消費し続けてしまうため、スマホの動作が気になる場合は停止しておくことをおすすめします。
ライブ壁紙をオフにする手順は以下のとおりです。
【Androidのスマホでライブ壁紙をオフにする方法】
※スマホの機種によって操作が異なります。
【iPhoneでライブ壁紙をオフにする方法】
参考:iPhone の壁紙を変更する – Apple サポート (日本)
キャッシュとは、アプリやWebサイトの作業データを一時的に保存したものです。
スマホが重い場合、キャッシュを削除することで動作が改善されるケースがあります。
キャッシュの削除手順は以下のとおりです。
【Androidのスマホでキャッシュを削除する方法】
※スマホの機種によって操作が異なります。
【iPhoneでキャッシュを削除する方法】
参考:iPhone、iPad、iPod touch で Safari から閲覧履歴と Cookie を消去する – Apple サポート (日本)
アプリを常に最新状態に保ちたい時に便利な自動更新機能ですが、更新中はスマホが重くなることがあります。
スマホの動作が気になる場合は、アプリの自動更新をオフにしておくとよいでしょう。
設定の変更手順は以下のとおりです。
【Androidのスマホでアプリの自動更新をオフにする手順】
※スマホの機種によって操作が異なります。
【iPhoneでアプリの自動更新をオフにする手順】
参考:Apple 製デバイスで App を手動でアップデートする方法
スマホの動作が突然重くなった場合、通信速度制限がかかった可能性があります。
できるだけ早く解除したいなら、各キャリアでデータ通信量を追加購入するとよいでしょう。
あまりに頻繁に速度制限がかかる場合は、契約プランの見直しも検討してください。
スマホをWi-Fiに接続することで、インターネット通信環境がよくなって動作が改善されることがあります。
家庭用のWi-Fiの中には、月数千円から導入できるものも販売されています。
外出先ではモバイルルーターを利用するのもおすすめです。
Wi-Fiに接続してもスマホが重い場合は、ルーターの設定を見直してみてください。
iPhoneやAndroidのスマホでは、新機能追加やセキュリティ強化のためにOSのアップデートが行われています。
最新のOSを適用することで、スマホの不具合が解消されて動作が軽くなるケースがあります。
OSのアップデート手順は以下のとおりです。
【AndroidのスマホでOSをアップデートする方法】
※スマホの機種によって操作が異なります。
【iPhoneでOSをアップデートする方法】
参考:iPhoneのiOSをアップデートする – Apple サポート (日本)
ここまでご紹介した方法を試しても動作が改善しない場合、ソフトウェアに何らかの不具合が生じていることが考えられます。
この場合、スマホの初期化を行うことで動作が改善される可能性があります。
ただし、データがすべてリセットされてしまうため、事前にバックアップを取っておくとよいでしょう。
【Androidのスマホを初期化する方法】
※スマホの機種によって操作が異なります。
【iPhoneを初期化する方法】
参考:iPhone、iPad、iPod touch を初期化する (工場出荷時の設定に戻す) 方法 – Apple サポート (日本)
スマホの初期化を行っても動作が改善されない場合や、スマホを購入してから年数が経っている場合は、新しい機種に買い換えるのも選択肢の1つです。
機種変更によって、これまで使用していたスマホより動作環境がよくなることが期待できます。
動作が重いスマホは、端末に大きな負荷がかかっています。
そのままの状態で使い続けると、通常時よりも早くバッテリーを消耗してしまうため注意が必要です。
さらにバッテリーだけでなく、スマホの内部パーツやCPUにも負荷がかかり、劣化が進む原因につながってしまいます。
放置しておくと高額な修理費用がかかったり、最悪の場合は直せなくなったりすることがあるため、スマホが重い時は早めに対処するようにしてください。
スマホの動作が重い時、考えられる原因はさまざまです。
動作環境を順番に見直し、問題となっている箇所を突き止めましょう。
今回ご紹介した方法を試しても動作が改善されない場合や、何年も同じスマホを使い続けている場合は、機種変更の検討をおすすめします。
買い替えによって今使っているスマホが不要になった際は、パソコン廃棄.comなどを利用して正しい方法で処分してください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。