いつものようにiPhoneの充電をしようとしたのに、全く充電できない、もしくは思うように充電が進まない、ということがあると思います。
しかし、iPhoneが充電できない理由は充電器だけでなく本体やバッテリーの可能性もあります。
また、その対処法も充電できない原因によっても異なります。
この記事では、iPhoneで充電できない原因とその対処法について、詳しく解説していきます。
【この記事でわかること】
目次
iPhoneが充電できない場合に見られる症状は、次の2つです。
ここでは、それぞれの症状を詳しくみていきましょう。
充電器を接続して充電マークが表示されているにもかかわらず、充電が増えない症状です。
正常なiPhoneでもゲームをプレイしていて充電が溜まらないケースはありますが、この場合は放置しても充電が溜まりません。
ただし充電が80%から溜まらない場合は、iOS13以降の機能である「バッテリー充電の最適化」がONになっていないか確認してみましょう。
「バッテリー充電の最適化」はバッテリー劣化を防ぐため、起床時間に合わせてバッテリーを100%にする機能です。
オフにすることによって、改善される可能性があります。
iPhoneを充電すると充電マークになって接続音がなりますが、この接続音が何度もなります。
接続音はなっているものの、正常に充電はできていません。
充電器のケーブルの破損、もしくは差込口が壊れている可能性があります。
iPhoneが充電できない原因は多岐にわたります。
この項目では、「充電器側」「iPhone側」「バッテリー側」に分けて、iPhoneが充電できなくなる原因を解説していきます。
充電器側の問題で充電できない場合は、主に以下の7つが原因となります。
意外と多いのが、単に充電器やiPhone本体にケーブルがうまく挿さっていないため充電できていない、というケアレスミスです。
充電できないという状態に慌てず、まずはケーブルがしっかりと挿さっているかを確認してみましょう。
ただ、ケーブル等の劣化によって、一見しっかりと挿さっているように見えても充電できていない、というパターンもあります。
充電ケーブルが断線していると、当然充電はできません。
何度挿し直してみても充電されないという時は、断線の可能性があります。
特に純正品以外のケーブルを使っていると、断線トラブルが起こりやすいです。
純正品であっても、ケーブルの上に何か重いものを載せてしまったり、強く引っ張ったりした場合に断線を起こすことは珍しくありません。
また、適切に使用していた場合でも、経年劣化により断線を起こすことがあります。
こうした破損したアクセサリを使用すると、iPhone本体にもダメージを与える可能性がありますのでご注意ください。
iPhone8以降のモデルでは、直接ケーブルを挿して充電する以外に、ワイヤレスでの充電も可能となりました。
比較的歴史の浅い充電方法のため、「充電できない!」と焦る方が多いようです。
ワイヤレス充電がうまくいかない時の原因は、主に以下の4つです。
iPhoneのライトニングUSBケーブルには、以下の3つが存在します。
純正品ケーブルとは、Appleが製造しているケーブルで、最も安全性が高いものとなっています。
MFI認証ケーブルとは、Appleが自社製品との互換性を保証しているケーブルで、純正品同様問題なく使用できます。
そして、純正品でもMFI認証品でもないケーブルが、非純正品となります。
非純正品の場合は品質がバラバラであり、粗悪品を掴んでしまうと「突如充電できなくなる」「iPhone本体にダメージを与える」といった事態に陥ることがあります。
なお、一見MFI認証のケーブルのように見えても油断は禁物です。
無許可でMFI認証マークを使っていたり、認証機能をコピーしたりしている非純正品も存在するため、MFI認証のケーブルと見せかけて実はただの粗悪品、ということもあります。
アダプタをコンセントに挿す時や、ケーブルを充電器やiPhoneに挿す時に、変な方向に強い力が加わってしまい端子が曲がることがあります。
端子が曲がってしまうと、正しく充電できなくなることが多いです。
USBケーブルを使ってパソコンで充電をしている場合、パソコンの設定によっては、スリープモードになってしまうと充電できません。
モバイルバッテリー利用時に、バッテリー切れでもないのに充電できないという場合は、モバイルバッテリーが寿命を迎えている可能性があります。
モバイルバッテリーに使用されているリチウムイオン電池は、無限に使えるものではありません。
充電をするたびに劣化していき、いつかは使えなくなってしまいます。
iPhone本体側の問題で充電できない場合は、主に以下の6つが原因となります。
iPhoneの充電ポートに埃などの異物が詰まっている場合、うまく充電できないことがあります。
また、充電ポートの機能に不具合が生じ、ライトニングケーブルの端子を認識しないというケースも考えられます。
iPhoneが、熱くて持っていられないくらいの熱を帯びたら要注意。
熱暴走を起こしている可能性があります。
熱暴走とは、
といった時に起こる可能性があり、熱暴走が発生すると様々な不具合が生じます。
その不具合の一つに、「充電ができなくなる」というものがあります。
iPhone7以降は防水機能が搭載されましたが、水に弱い精密機械であることは変わらないため、水没は充電不良の大きな原因となります。
また、防水機能は経年劣化もするため、年数の経ったiPhoneの場合は完全な水没でなくとも充電できなくなる可能性があります。
長期間に渡ってiOSのアップデートを行なっていなかったり、何らかの理由でiOSに不具合が発生していると、充電不良の原因となる場合があります。
80%以上の充電ができない、もしくはなかなか充電が進まない場合は、「最適化されたバッテリー充電」の設定が有効になっているからです。
iOS13以降に搭載された機能で、バッテリーを長持ちさせるための設定ですので、故障ではありません。
電池残量がゼロ、またはゼロに近い状態で充電した場合、画面には電池マークが表示されるだけで、充電が進んでいるのかどうかわからないことがあります。
しかしこれは、起動に必要な充電がないために起こる現象なので心配は不要です。
そのまま10分から20分ほど待っていれば、使用できる状態になります。
充電できない理由がバッテリーにある場合は、以下のような現象が起こっている可能性が高いです。
iPhoneのバッテリーにはリチウムイオン電池が使用されていますが、充電池は、使用すればするほど劣化していくのが宿命です。
Apple公式サイトでも、以下のように書かれています。
バッテリーの化学的経年劣化が進むと
充電式バッテリーはすべて消耗品で、化学的経年劣化が進むにつれて性能が低下します。
リチウムイオンバッテリーの化学的経年劣化が進むと充電可能な容量が低下し、その結果、再充電が必要になるまでの時間が短くなっていきます。
~中略~
このような状況と化学的経年劣化が重なると、インピーダンスの増加はさらに顕著になります。こうしたバッテリーの化学的特性は、業界全体に普及しているリチウムイオンバッテリーすべてに共通するものです。
要は、iPhoneに限らず、リチウムイオン電池を使っているバッテリーはすべて消耗品であり、充放電を繰り返すことによる経年劣化は避けられない、ということが説明されています。
iPhoneのバッテリー寿命に関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。
iPhoneバッテリーの寿命の目安は何年?確認方法や長持ちさせるコツも解説>>
iPhoneの充電ができない場合の対処法を原因別にまとめましたので、是非参考にしてみてください。
充電器が原因と思われる場合の対処法は以下の通りです。
充電ケーブルがうまく挿しこまれていない可能性を考慮し、何度か抜き差しを繰り返してみてください。
力任せに挿すと状況の悪化を招く場合がありますので、丁寧に作業してください。
非純正品のケーブルを使用している場合は、純正品のケーブルを購入して試してみてください。
非純正品は安いですが、その分粗悪なものもありますので、最初から充電できなかったり、故障しやすかったりします。
また、一見普通に使用できているように見えても、純正品以外のケーブルの場合ですと供給できる電圧にばらつきがあるため、iPhone本体へダメージを与える可能性があります。
純正品以外でも優秀なケーブルはありますが、その見極めは難しいので、必ず純正品を使用するようにしてください。
ケーブルに異常がない場合、次に疑われるのはUSBアダプタの異常です。
端子の曲がりや何らかの不具合によって正常に機能しなくなっている可能性があるので、一度Appleストアへ相談した上で、純正品のアダプタを検討してください。
前述の通り、ワイヤレス充電がうまくいかない時の原因は、主に以下の4つです。
まずはスマホカバーを外し、それからワイヤレス充電器の上にiPhoneを正しく載せてみてください。
これで解決しない場合は、iOSの不具合が考えられますので、再起動やアップデートを行なうことで解決することがあります。
ここまでやっても駄目な場合は、ワイヤレス充電器の故障が疑われますので、新しいワイヤレス充電器を購入するか、ケーブルでの充電に切り替えるかを検討してみてください。
iPhone本体が原因と思われる場合の対処法は以下の通りです。
充電できない状態のiPhoneでいろいろな操作を試すと、さらに電力を消費してしまいます。
電池残量がゼロになってしまうと何もできなくなるので、それを避けるためにも、まずはiPhoneを低電力モードに切り替えてから作業を行なうようにしましょう。
低電力モードへ切り替えるには、まず設定画面を開き、「バッテリー」の項目をタップします。
すると、バッテリーの設定画面が開くので、画面上部にある「低電力モード」をONにします。
上記画像ではOFFになっていますが、赤枠の右部分をタップしてONにすれば、低電力モードに切り替わります。
ソフト面で何らかの不具合が起こっている場合は、再起動するだけで解決することもあります。
充電できないというトラブルに限らず、不具合発生時はとりあえず再起動してみるのがよいでしょう。
iPhoneの充電ポートを覗き込んでみて、埃などの異物が詰まっていないかを確認してください。
何か詰まっているようならば、以下の手順でポートの掃除を行なってください。
注意点として、爪楊枝を使う際にはガリガリと力任せにポートをほじくらないことです。
また、爪楊枝がないからといって、安全ピンなどの金属製のものを使用するのもやめてください。
ポートの中の金属を傷つけてしまう可能性があります。
綿棒やティッシュで掃除をしようとする方も多いようですが、得策ではありません。
掃除をしたつもりが、綿棒やティッシュの繊維がポート内に残ってしまい、新たなゴミとなって充電を邪魔する要因になってしまいますので。
最後に、薄手の布での掃除について。
仕上げとばかりに、「フッ!」と息を吹きかけたくなりますが、その時に唾が飛んでしまうと湿気の原因となってしまいますので避けてください。
当然、ウェットティッシュなどの濡れた素材を使用するのも駄目です。
水だけでなく、精密機械は熱にも弱いもの。
従って、iPhoneが異常に熱く、熱暴走が疑われる場合には、「涼しい場所に放置する」・「扇風機で冷やす」といった対応を取ってください。
パソコンにファンが搭載されているように、ただ風を送るだけでも冷却効果は大きいです。
これで熱暴走が止めば、再び充電できるようになる場合もあります。
気を付けていただきたいのが、「冷やせるならば何をしてもいい」ということではないことです。
「iPhone7以降は防水機能があるから冷水で冷やそう」
「保冷剤をiPhoneの上に載せよう」
こういった対策は厳禁です。
防水機能があるとはいえ、精密機械が水に弱いことには変わりありません。
また、冷蔵庫で冷やすといった行為もNGです。
急速に冷やされたことでiPhone内部に結露が発生し、湿気を帯びてしまう可能性がありますので。
あくまで、自然な形での冷却を試みてください。
iOSのアップデートを行なうだけで、充電が可能になることもあります。
iOSは、常に最新バージョンにしておきましょう。
iPhoneの水没時には、誰しも「一刻も早く乾かさないと!」という焦りが生じることでしょう。
ただしその際、ドライヤーの熱風で乾かすのはNGです。
精密機械は熱に弱いため、熱風を当て続けてしまうと基盤の故障などに繋がってしまいます。
水没した際は変に何かしようとせず、電源を切り、風通しの良い涼しい場所に放置してください。
運が良ければ、これだけでiPhoneが復活することもあります。
充電が80%で止まってしまう場合は、「設定」⇒「バッテリー」⇒「バッテリーの状態」とタップしていくと出てくる以下の画面にて、「バッテリー充電の最適化」をオフにすれば設定が変更されます。
参考: 「iPhone や iPod touch が充電されない場合 – Apple サポート(日本)」
バッテリーが原因と思われる場合の対処法は以下の通りです。
「設定」⇒「バッテリー」⇒「バッテリーの状態」とタップし、「最大容量」を確認します。
上記の赤枠の部分です。
こちらのバッテリーの最大容量が「80%」を下回った時は、バッテリー交換の目安となります。
パソコンを一定時間操作しないとスリープモードとなることがありますが、このスリープモード中は電力消費を抑えるために充電できなくなる設定になっていることが多いです。
しかしWindowsの場合は、パソコンの設定を変更することでスリープモード中でも充電可能となります。
手順としては、まずコントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」をクリックします。
その後、「システム」をクリックして設定画面を開き、以下の流れで進んでいきます。
①「電源とスリープ」を選択
②「電源の追加設定」を選択
③「プラン設定の変更」を選択
④「詳細な電源設定の変更」を選択
そして最後に、「USB設定」の項目にある「USBのセレクティブ サスペンドの設定」を「有効」に切り替えると、スリープ状態でもiPhoneの充電ができるようになります。
iPhoneで「アクセサリはサポートされていません」という警告が出る場合は、以下のような対処法を試してみてください。
上記の対処法をすべて試しても駄目な場合は、それ以上自分で何かをしようとせず、下記内容を参考に行動してください。
いろいろ試した結果解決しなければ、Appleストアへの問い合わせを行ないましょう。
iPhoneに詳しいスタッフが、問題解決のために回答してくれます。
修理するしかないとわかった場合は、Appleの正規店、もしくは信用できる非正規店へ修理を依頼してください。
決して、自分で修理しようとはしないでください。
※信頼できる非正規店の選び方は後述します
それなりの年数に渡ってiPhoneを使用している場合は、いっそのこと買い替えるというのも手です。
すべてのiPhoneには1年間の保証期間がついていますが、保証期間を大幅に過ぎ、何年にも渡って使用している場合、仮に故障個所を直したとしてもまた新たな故障が発生することも充分考えられます。
その都度修理費用がかかっていては、コストパフォーマンスが良くありません。
故障が発生するということは、iPhone本体が悲鳴を上げ始めているサインでもあるため、買い替えを検討するのもアリでしょう。
いらなくなったiPhoneは携帯処分.comで無料処分できます。
送料やデータ処分の費用も一切かかりません。
ここでは、充電できないiPhoneの修理方法を次の4店舗に分けて紹介します。
iPhoneが壊れてしまい修理に出すことを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
アップルは下記の2つの方法で修理を行うことができます。
Apple 正規サービスプロバイダや Apple Store に製品を持ち込んで修理(来店予約が必要)
Apple 指定の配送業者が自宅に製品を取りに行き、Appleへ配送
直接Appleに修理してもらう場合は、iPhoneの修理サービスより見積もりが可能です。
持ち込み修理は即日修理もしくはその日に済むケースもありますが、状況によっては受け取りまで数日から10日以上かかる場合もあります。
一方の配送修理は、端末が手元に届くまで10日から2週間程度です。
参照:iPhone の修理サービス – Apple サポート (日本)
ソフトバンクで修理をする場合は、次の3つの方法があります。
ソフトバンクは店頭修理サービス(※ソフトバンク表参道、ソフトバンク銀座、ソフトバンクグランフロント大阪、ソフトバンク名古屋、ソフトバンク仙台クリスロード)と修理取次サービスを行っていますが、どちらも一部店舗のみ、予約は必須となっています。
配送修理の場合は、Apple社 で提供している配送修理を利用します。
あんしん保証パック(i)あんしん保証パック(i)プラス、あんしん保証パック with AppleCare Servicesの場合は配送交換が利用でき、2週間程度で端末が手元に届きます。
参照:修理のお申し込み | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
ドコモでの修理は次の2種類があります。
即日修理も可能ですが、「DS丸の内店iPhone/iPad」「iPhone/iPadリペアコーナー 名古屋」のみでの受付となっており、状況によっては4〜7日の修理期間を要することもあります。
お預かり修理の場合は1週間から10日ほどかかります。
金額は保証サービスに応じて変わるため、事前に確認するようにしてください。
参照:iPhoneリペアコーナー | お客様サポート | iPhone | NTTドコモ
参照:iPhone修理取次(1週間~10日お預かり) | お客様サポート | iPhone | NTTドコモ
auは一部店舗のみで「iPhone・iPad 店頭修理サービス」を行っています。
「同日修理」に対応している店舗と「預かり修理」店舗があり、それぞれの店舗は下記のとおりです。
同日修理対応店 | 預かり修理対応店 |
au Style SHINJUKU、au Style SENDAI、au Style みなとみらい、au Style NAGOYA、au Style OSAKA、au Style FUKUOKA、au Style 渋谷スクランブルスクエアやApple正規サービスプロバイダが対象 | 一部のau Style/auショップが対象です。 |
ただし、同日修理対応であっても、状況によっては数日かかることもあります。
参照:iPhone・iPad 店頭修理サービス | スマートフォン・携帯電話をご利用の方 | au
充電できないiPhoneは充電口を修理する必要がありますが、費用は保証サービスに入っているか、いないかで異なります。
保証サービスに入っている場合の費用は定価の3分の1程度で済みますが、加入していない場合は3万円〜6万円程度かかります。
機種によって費用は大きく超えるものの、数万円は確実であり高額です。
急にiPhoneの充電ができなくなれば、少なからず焦りが生じるかと思われます。
ですが、焦りに任せて以下のような行動を取るのは避けてください。
衝撃は、精密機械にとって害でしかありません。
昔は、映りの悪くなったテレビを叩いて直すといった手荒いやり方が巷で流行っていましたが、iPhoneのような精密機械に対してそんなことをしても、症状が悪化することこそあっても改善することはありません。
衝撃を与えれば直るかもしれないと考え、叩いたり落としたりするのは絶対にやめてください。
iPhoneの修理を依頼する場合は、「正規店」か「非正規店」かの二択となります。
正規店とは「Appleの認証を受けている店」のことで、非正規店は「Appleの認証を受けていない店」のことです。
これだけを見ると、誰が考えても正規店に依頼した方がよさそうに思えますが、必ずしもそうとは言えません。
正規店は、普段から非常に混雑しています。
その上、データが初期化されるため事前にバックアップを取る必要があったり、故障具合によっては何日も待たないといけないこともあります。
ところが、非正規店ではそういった面倒がありません。
もちろん非正規店の利用には、メリットだけでなくデメリットも存在します。
【非正規店を利用するメリット】
■早めに対応してもらえる
■データが初期化されない
■正規店よりは費用を抑えられることがある
【非正規店を利用するデメリット】
■メーカー保証から外れてしまう可能性がある
■粗悪店にあたってしまうと、症状の再発や新たな不具合が発生してしまうことがある
■修理部品が純正品ではないため、下取りに出せなくなることがある
どれだけ待ってでも、バックアップの手間があっても、安心安全の正規店で修理したいのか?
メーカー保証がなくなっても、下取りに出せなくなっても、すぐに対応してくれる上に費用も抑えられる非正規店で修理したいのか?
ここは、価値観によって分かれるところです。
正規か非正規、どちらを選ぶべきかよく考え、自己責任で判断してください。
ただし、「修理なんてどこでもいいや」と適当な店に入って修理を依頼するのは厳禁。
同じ非正規店でも修理技術がピンキリですので、非正規店を利用する場合は以下の点に注意して慎重に店を選んでください。
特に修理費用については要注意です。
極端に修理費用が安いような店は、使用する修理部品も粗悪なものである可能性が高くなりますので敬遠するようにしてください。
「以前にこんな方法を試して直ったことがあるから、またやってみよう」
「ネット上でiPhoneを分解して修理してる動画やサイトがたくさんあるから、それを見ながら自分で修理してみよう」
こういった独断での行動は、症状が悪化する可能性が高いので絶対に避けてください。
特に分解行為は非常に危険です。
高度な知識を持っている人ならば別ですが、素人がネット上の情報を頼りに見様見真似で修理したところで、失敗に終わる可能性が高いです。
修理すると決めた場合は、勝手なことはせず、素直に専門店へ依頼しましょう。
以上、iPhoneで充電できなくなる原因と、その対処法についてご紹介しました。
ご紹介した対処法をすべて試し、それでも駄目な場合はAppleストアに相談してみましょう。
ストアにいるのはiPhoneに詳しいスタッフばかりですから、自分が見落としていた意外な落とし穴を指摘してくれてあっさり解決するかもしれませんし、自己解決の次元ではないトラブルであるとわかることもあります。
なお、相談したからといって、そのままAppleストアで修理を依頼しないといけないわけではありません。
すでにAppleの保証から外れている場合や、何年も使っていて下取りにも出せないようなiPhoneの場合は、非正規店にて割安で修理してもらうという手もあります。
残っている保証期間や、少しでも早く直したいといった個人的都合などを鑑み、どう対応するのかを判断するのがよいでしょう。本体の故障で使えなくなってしまったiPhoneは携帯処分.comで無料処分できます。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。