iPhoneは高価なスマホなので、できるだけ長く使いたいですよね。
せっかく手に入れたiPhoneが、何年くらい使えるのか気になっている方も多いでしょう。
少し調子が悪くなると「そろそろ買い替えたほうがよいのでは?」と考えることがあるかもしれません。
今回は、iPhoneの寿命が何年くらいなのかと、寿命が近いときの予兆について解説します。iPhoneやバッテリーを長持ちさせるコツも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
iPhoneの寿命は、本体とバッテリーそれぞれで異なります。ここでは、おおよその寿命について紹介します。
iPhoneの本体は、約3年〜5年が寿命といわれています。Apple公式サイトによると、iOSを搭載したデバイスの使用年数は3年との記載があります。
しかし、3年くらい使用したiPhoneを他のユーザーに譲渡したり、転売したりするケースもあるでしょう。実際には、3年を超えて使い続けているユーザーも多いため、iPhoneの寿命は、3年〜5年程度が目安といえます。
iPhoneを丁寧に扱っている場合は、さらに寿命が延びることもあるでしょう。
バッテリーの寿命は、一般的には3年とされています。使い方によっても大きく変わりますが、おおよそ3年経つと、バッテリーの持ちが悪くなるようです。
iPhoneに付属のバッテリーは、500回程度の充電に耐えられるように作られています。そのため、充電方法や扱い方によっては、3年を迎える前にバッテリーが劣化することもあるでしょう。
バッテリーの状態を確認する方法については、「iPhoneのバッテリー状態を確認する方法」で紹介しておりますので、合わせてご覧ください。
iPhone本体の寿命が近づいているかどうかを、判断する方法を3つご紹介します。
アプリの動作が、以前より遅くなったと感じるときは、iPhoneの寿命が近づいている可能性があります。バッテリーの状態に問題がないのに、アプリの動作が重かったり、使用中に突然電源が落ちたりすることもあるでしょう。
全体的に動きが悪くなったときは、iPhoneの寿命が近くなっていると考えられます。
使っているiPhoneが最新のiOSに対応しなくなったときは、寿命が近いといえるでしょう。古いiPhoneだと、最新のiOSに対応していないため、アップデートができません。
現在のiOSの最新バージョンは、「iOS 16」です。これに対応していない場合はアップデートできないので、機種変更などを検討するとよいでしょう。
もちろん、アップデートせずに古いiPhoneを使い続けることもできますが、セキュリティ面でリスクが高まります。iPhoneの脆弱性を狙った不正アクセスに遭わないためにも、買い替えや機種変更を考えるのがおすすめです。
参考:iOS 16をサポートしているiPhoneのモデル – Appleサポート
iPhoneの修理代金が、買い替えるよりも高額な場合もあるでしょう。このようなときは、iPhoneの寿命が近いといえます。高い修理費用を支払って古いiPhoneを使い続けることは、あまりおすすめできません。
できれば、新しいiPhoneへの買い替えや機種変更をして使用することをおすすめします。
ここでは、iPhoneのバッテリーの寿命が近いときに起こる症状を4つ紹介します。
iPhoneを充電しても、すぐにバッテリーを消耗する場合は、バッテリーが劣化している可能性があります。購入したばかりのときはあまり気になりませんが、3年近く経つとバッテリーの持ちが悪くなることが多いです。
このような場合は、iPhoneのバッテリーを交換すると改善することがあります。iPhoneを3年以上使用していてバッテリーに不具合を感じたら、バッテリーの交換を検討しましょう。
iPhoneのバッテリーが劣化すると、使用中に突然シャットダウンしてしまうことがあります。何か不具合が発生した際に強制終了するのはiPhoneの仕様ですが、頻繁に起こる場合は注意してください。
再起動してもすぐにシャットダウンしてしまったり、何度も落ちたりといった現象が発生しているときは、バッテリーが劣化しているサインといえます。
以前より、画面が暗いと感じるときは、寿命が近づいている予兆かもしれません。設定画面で画面の明るさを調節しても勝手に暗くなる場合は、バッテリーの劣化が進んでいる可能性があります。
iPhoneの電力供給量が減っているサインといえるでしょう。
iPhoneを使っていると、バッテリー部分がふくらんでくることがあります。これは、本体に内蔵されているリチウムイオン電池が、ガスを発生し膨張するためです。
このままの状態で使い続けると、発火するリスクがありますので使用は控えましょう。バッテリーと本体の間に、隙間が見つかったときも同様です。バッテリーの交換やiPhoneの買い替え、修理を検討してください。
iPhoneのバッテリーの状態を確認する方法を紹介します。
現在の状況をチェックしておくことで、バッテリーがどのくらい劣化しているかが分かるでしょう。
バッテリーの最大容量では、新品のときと比較してどのくらいのバッテリー容量があるかが分かります。バッテリーの最大容量が低下すると、1回の充電によりiPhoneを使用できる時間が短くなることがあります。
最大容量を確認する手順は、次のとおりです。
新品のiPhoneだと、最大容量は100%になっていますが、使っているうちに少しずつ減っていきます。フル充電したあとに最大容量をチェックしましょう。最大容量が80%以上にならない場合は、バッテリーが劣化しています。早めにバッテリー交換や、本体の買い替えを検討してください。
ピークパフォーマンス画面を見ると、電源の供給状態が確認できます。iPhoneの動作に必要な電力が、正常に供給できているかが分かります。
確認手順は次のとおりです。
ピークパフォーマンス性能に、問題がない場合は次のように表示されています。
「お使いのバッテリーは、現在、標準のピークパフォーマンスに対応しています。」
出典:iPhone のバッテリーとパフォーマンス – Appleサポート
上記以外の表示があるときは、バッテリーの供給量が不足しているか、バッテリーが劣化している可能性があります。
表示された内容をしっかり確認し、必要な対策を取りましょう。
大切なiPhoneを長く使うためのコツを6つ紹介します。
これらを覚えておくと、iPhoneを長持ちさせることができますので、ぜひ参考にしてください。
iPhoneはフル充電せず、80%程度までに抑えましょう。毎回100%の充電をすると、リチウムイオンバッテリーの負担が増えて劣化が進んでしまいます。
iPhoneの設定で、バッテリーを最適化できる場合もありますので、対応している機種をお使いの方は、ぜひ活用してみてください。
バッテリー最適化の設定手順は、次のとおりです。
この機能を使うと、ユーザーが日々iPhoneを充電する傾向を学習し、バッテリーの寿命を伸ばしてくれます。iOS13以降に搭載されていますので、確認してみてください。
参考:iPhone の「最適化されたバッテリー充電」について – Appleサポート
iPhoneのバッテリー残量が、20%以下になる前に充電しましょう。
バッテリーを使い切ってから充電すると負荷がかかり、バッテリー劣化の原因になります。20%を切る前に充電をするのがおすすめです。
充電したまま使用することは避けてください。充電中にアプリなどを利用すると、本体が熱くなることがあります。
バッテリーの劣化を防ぐためにも、充電中の使用は、なるべくしないようにしましょう
夏場の車内や、直射日光が当たる場所など、高温の場所にiPhoneを放置するのは避けましょう。
バッテリーは熱に弱く、気温が35℃を超えると故障する可能性もあります。iPhoneを長持ちさせるためにも、気温が高くなる場所には置かないでください。
iPhone本体が熱くなっているときは、使用を控えましょう。ケースをつけている場合は、外しておくと放熱されやすくなります。
本体が高温になるときは、何らかの原因で熱暴走を起こしている可能性もあります。さらにiPhoneに負荷をかけないためにも、しばらくそのままにしておき、冷めてから使用してください。
iPhoneは、常に最新の状態にアップデートして利用してください。アップデートすることで、バッテリー関連の不具合が改善したり、長く使える便利な機能が提供されたりする場合があります。
バッテリーに限らず安心して使い続けるためにも、最新のiOSにして利用するのがおすすめです。
iPhoneの寿命は、本体とバッテリーの使い方次第で変わります。購入したiPhoneを長く使うためにも、充電のコツを覚えておきましょう。バッテリーを最適化しながら利用するのもおすすめです。
アプリの動作が遅くなったときは、バッテリーが劣化している可能性もあります。また、iOSの最新バージョンに対応できなくなった場合は、本体の買い替えも検討するとよいでしょう。
なお、スマホの買い替えなどで古い端末が不要になった場合は、安全に処分しなければなりません。そんな時は「パソコン廃棄.com」の利用が便利です。
費用は一切かからず、事前のやり取りも不要。ただ不要になったスマホを梱包して送付するだけで処分できます。24時間365日いつでもお送りいただけますので、ぜひご利用ください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。