iPhoneを使っているときに、画面が突然真っ青になるとびっくりしてしまいますよね。
これはブルースクリーンと呼ばれる現象ですが、どのように対処すればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、iPhoneがブルースクリーンになった時の原因や対処法を解説しています。
お困りの方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
目次
ブルースクリーンとは、その名のとおりiPhoneの画面が真っ青になる現象を指します。
通常のフリーズと異なる点は、他のアイコンが全く表示されなくなる点です。
ブルースクリーンになったiPhoneは意図していないシャットダウンや再起動を繰り返し、一切の操作ができなくなってしまいます。
そのまま故障してしまうことも多く、データがすべて消えてしまう可能性もある非常に危険な状態です。
iPhoneのブルースクリーンが起こる正確な原因は、現在も特定されていません。
しかし、ブルースクリーンにはいくつかの理由が考えられています。
ここでは、その代表的なものを4つご紹介します。
ブルースクリーンが発生した場合、iPhoneに悪意のあるソフトウェアが侵入している可能性があります。
考えられる原因は出自のわからない非公式アプリのダウンロードや、不正なプログラムが仕組まれたサイトへのアクセスです。
悪意のあるソフトウェアによってシステムが破壊されると、ブルースクリーンを引き起こしやすくなります。
正規のアプリのみをインストールする・迷惑メールに貼られたリンクはクリックしないといった点に日頃から注意することが大切です。
OSのアップデートはiPhoneのシステムの根幹に関わる重要な作業です。
しかし、途中で電源が落ちたり電波が途切れたりしてアップデートが失敗すると、システムが破損してしまうことがあります。
この場合、修復するのは容易ではありません。
OSアップデートは時間がかかることが多いため、電波の安定した場所で充電しながら実施するようにしてください。
iPhoneをぶつけたり水没させたりして物理的なダメージを与えると、iPhone内部の精密機器が故障してブルースクリーンを引き起こしてしまうことがあります。
ほかにも、iPhoneを過度な高温または低温な環境で使用したり、飛行機などによる急激な気圧の変化を受けたりすることで不具合が生じるケースも報告があります。
上記の原因に当てはまらない場合や購入したばかりでブルースクリーンが起こる場合、初期不良が考えられます。
初期不良によってiPhoneの基板やソフトウェアが故障しているケースでは、自分で対応するのはほとんど不可能です。
Appleや購入した店舗へ問い合わせましょう。
ここでは、iPhoneがブルースクリーンになった時の対処法を解説します。
iPhoneの世代によって動作が若干異なるため、使用中の端末に当てはまるものを参照してください。
ブルースクリーンを何度も繰り返す場合、iPhoneのpanicログを確認するとよいでしょう。
panicログとは、iPhoneにエラーが発生した際に記録されるログです。panicログを調べることで、基板やソフトウェアの異常が起きているか判断できます。
panicログの確認方法は以下のとおりです。
【panicログを確認する方法】
panicログが3個以上記録されている場合、下記で解説するiPhoneの強制終了ではブルースクリーンに対処できない可能性があります。
その際は、リカバリーモードの実施や修理ソフトの利用を検討してください。
ブルースクリーンが発生した場合、iPhoneの強制終了によって改善されることがあります。
iPhoneの世代ごとの操作手順は以下のとおりです。
【iPhone6s以前の強制終了手順】
サイトボタン(または上部ボタン)とホームボタンを同時に10秒以上長押しする。
【iPhone7・iPhone7plusの強制終了手順】
スリープボタンとボリュームボタンのマイナス側を同時に10秒以上長押しする。
【iPhone8以降の強制終了手順】
iPhoneの強制終了を行っても効果がない場合、リカバリーモードの実施によってブルースクリーンが改善されることがあります。
ただしリカバリーモードを実施すると、iPhone本体のみに保存されているデータはすべて消えてしまうため注意してください。
日頃からデータのバックアップを取っておくことをおすすめします。
iPhoneの世代ごとのリカバリーモードの実施手順は以下のとおりです。
【iPhone7・iPhone7plus以前のリカバリーモード実施手順】
【iPhone8以降のリカバリーモード実施手順】
iPhoneの強制終了を行ってもブルースクリーンが改善されなかった場合や、本体に保存されているデータを残して置きたい場合は、復元ソフトを利用するのも1つの方法です。
iPhoneをパソコンに接続し、パソコン側で復元ソフトを操作して復旧を試みます。
ただし、Apple公式の復元ソフトは存在していないため、ソフトの利用はあくまで自己責任で行ってください。
また、必ずしもブルースクリーンを修復できるわけではない点に注意が必要です。
ブルースクリーンになったiPhoneを自分で修理するのは困難なため、プロに依頼することになります。
ここでは、iPhoneを修理できる場所を3つご紹介します。
iPhoneをはじめとしたApple製品はApple Storeや正規サービスプロバイダ店舗で修理を受け付けています。
ただし、ブルースクリーンの場合は修理ではなく、本体の交換対応になります。
iPhone本体にひび割れや破損がなく、AppleCare+に加入している場合は無料で交換可能です。
土日などは混み合う可能性があるため、Apple Storeに修理を依頼する際は公式サイトから来店予約を行うことをおすすめします。
AppleCare+に加入している場合、au・docomo・SoftBankなどの大手キャリアでも修理を受けられます。
また、キャリア独自の保証サービスを利用して修理費用を抑えることも可能です。
ただし、修理を行っているのは都市部の一部店舗に限られており、エリアによっては対応してもらえない場合があります。
修理対応の可否や料金の詳細については、各キャリアのホームページを確認してください。
Apple Storeやキャリアの他にも、民間の修理業者にiPhoneの修理を依頼する方法があります。
民間の修理業者を利用する大きなメリットは、修理費用を抑えられる点です。
また、即日修理を行っている店舗も多く、急いでiPhoneを修理したい場合にも役立ちます。
ただし、修理業者の中にはいわゆる「悪徳業者」も紛れ込んでいるため、事前に口コミなどをしっかりチェックしておきましょう。
はっきりとした原因はわかっていません。
ウイルスの混入やOSアップデートの失敗、物理的な故障などが原因と言われていますが、特定するに至っていないのが現状です。
ブルースクリーンを起こした場合まずは強制終了させて再起動させることが推奨されます。
またiPhoneには不具合を記録する機能が付いているので、ログを確認してみることでもエラーが起きているか判断できます。
強制終了でも直らない場合は初期化するという手段をとりますが、これでも直らない場合は本体の交換となることが多くなります。
iPhoneのブルースクリーンが発生する原因ははっきりとわかっていませんが、システムや本体の内部パーツに何かしらの不具合が生じていることが考えられます。
リカバリーモードの実施はブルースクリーンに対する有効な対処法ですが、iPhone本体のデータがすべて消えてしまう点がデメリットです。
トラブル発生時に焦らなくて済むよう、日頃からデータのバックアップは忘れずに行っておきましょう。
ブルースクリーンによって故障したiPhoneを処分する際は、パソコン廃棄.comを利用するのもおすすめです。
今回の記事もぜひ参考にしてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。