iPhoneの性能に近づきつつあるGoogle Pixelですが、できることなら長く使いたいですよね。
Google Pixelの寿命にはバッテリーの寿命とOSのサポート的な寿命の2つの側面があります。
この記事では
について解説していきます。
目次
Google Pixelの寿命には以下の2つがあります。
Google Pixelに限らず、現代のスマートフォンはリチウムイオンバッテリーで稼働しており、このリチウムイオンバッテリーはおおよそ300~500回充電すると、内部の劣化が始まります。
ただし500回充電したからといって突然使えなくなるということはなく、徐々にバッテリーの容量が低下していき、やがて電池の容量が新品の50%程度まで低下すると寿命と判断されることが多くなります。
500回の充電回数を迎えるまで、スマートフォンの場合は約2年程度といわれていますが、使用状況によっても異なるので、ハードに使う人の場合はもっと早く劣化が始まることもあります。
使用年数がある程度過ぎていて、バッテリーの減りがやたらと早いと感じる場合は最大容量が減っているサインといえるでしょう。
逆に長く使っていてもバッテリーの減りに問題を感じない場合は、まだまだ使うことができるともいえます。
Google PixelのOSはAndroidですが、Androidにはさまざまなバージョンがあり、サポートの期間が異なります。
仮にバッテリーを交換し続けて使ったとしても、いつかはAndroidOSのサポート期間(アップデート期間)が終了し、セキュリティーや機能向上といったサポートを受けることができなくなります。
Google Pixelがどのぐらいのサポート期間を設けているかは機種によって異なり、以下のようになっています。
機種名 | Android バージョン アップデートの提供保証期限 | セキュリティ アップデートの提供保証期限 |
Google Pixel 8、Google Pixel 8 Pro | 2030年10月 | 2030 年10月 |
Google Pixel Fold | 2026年6月26日 | 2028年6月25日 |
Google Pixel 7a | 2026年5月8日 | 2028年5月7日 |
Google Pixel 7、Google Pixel 7 Pro | 2025年10 月 | 2027年10 月 |
Google Pixel 6、Google Pixel 6 Pro | 2024年10 月 | 2026年10月 |
Google Pixel 6a | 2025年7月 | 2027年7月 |
Google Pixel 5a (5G) | 2024年8月 | 2024年8月 |
Google Pixel 5 | 2023 年 10 月 | 2023 年 10 月 |
Google Pixel 4a (5G) | 2023年11 月 | 2023年11 月 |
Google Pixel 4a | 2023年8月 | 2023年8月 |
Google Pixel 4、Google Pixel 4 XL | 2022年10月 | 2022年10月 |
Google Pixelは8からサポート期間を7年設けることが発表されており、サステナビリティの観点からもユーザーにとって買い換えの頻度を減らせるというメリットがあります。
つまりバッテリーを定期的に交換すれば最長7年間は安心して使うことができるといえます。
Google Pixel8以前の機種ではサポート期間はマチマチであり、機種によってはすでにサポートが終了しているものがあることは留意する必要があるでしょう。
サポート期間が過ぎるとセキュリティや機能面で問題が発生する可能性があるので、期限を過ぎた機種を使っている場合は買い換えをおすすめします。
Google Pixelを可能な限り長く使うにはバッテリーを長持ちさせるのがコツです。
バッテリーは充放電を繰り返すと寿命が縮んでいきます。
また充電しながらスマートフォンを使うなどの行為もバッテリーに負担がかかります。
今手持ちのGoogle Pixelのバッテリーの状態を確認するにはサードパーティーのアプリをインストールする必要があります。
Google Pixelは純正でバッテリーの状態を確認する機能は搭載されておらず、何らかのアプリをインストールしなければバッテリーの状態を確認することができません。
アプリをインストールせずにバッテリーの状態を把握するには
などに該当すれば寿命が近づいていると判断してもよいでしょう。
Google Pixelにはバッテリーの寿命を長持ちさせるために以下の劣化防止機能があります。
Google Pixel3以降の機種には充電の最大値を80%に保つことで、100%までの充電や過充電を防ぎ、バッテリーの寿命を最大化する機能があります。
バッテリーは100%までの充電を繰り返すと劣化が早まることがわかっているので、あえて80%で充電を止めて寿命を延伸するという理屈です。
Google Pixelは充電しながら電池消耗の激しいゲームなどをプレイしているときや、4日以上連続で充電している状況になると電池の寿命を最適化する機能が自動的に働きます。
通常の使用時に最初から20%減った状態では困るという場合は、充電器から外して10分ほど待つか、再起動すると通常の充電モードに移行するので、100%まで充電したい場合はこの方法を使いましょう。
アダプティブとは「適応する」を意味する言葉ですが、Google Pixelはアラームが設定されている時刻に合わせて、充電のスピードを可変させることができます。
アダプティブ充電はアラームの時刻が近づいてくると、バッテリーの充電速度を落とし、負担を最小限にして100%まで充電していく機能です。
就寝中にずっと充電器に差しっぱなしで常に電流が流れていいる状態はバッテリーによくありません。
充電するスピードを変化させてバッテリーの寿命を延ばすのが、アダプティブ充電という機能です。
Google Pixelのバッテリーを交換する方法は以下の通りです。
Google Pixelは正規サービスプロバイダである「iCracked」でバッテリー交換を受けることができます。
iCrackedはGoogleが定めた修理手順と純正パーツを使って修理、交換を行うのでもっとも安心してバッテリーを交換してもらえるサービスの一つです。
交換費用はモデルにもよりますが、14,000~17,380円の間となります。
修理や交換には3ヶ月間の保証が付いており、万が一不具合があった場合には無償で再修理を受けることもできます。
純正品での交換を望む場合はiCrackedの交換サービスがおすすめです。
iCrackedの店舗が近くにない、郵送がめんどくさいという場合は民間の修理業者を利用してバッテリーを交換してもらう選択肢もあります。
民間の修理業者は認定のパートナーではありませんが、多くのスマートフォンの修理を扱っているため、Google Pixelのバッテリー交換が可能な店舗もあります。
バッテリーの交換費用はiCrackedよりもやや安くなる傾向にありますが、
という点には注意が必要です。
以上、Google Pixelの寿命について解説してきました。
最新モデルであるGoogle Pixel 8であればOSのサポート期間は7年まで延長されているので、バッテリーさえ交換すればかなり長い期間使えることがわかります。
Google Pixelにはバッテリーの寿命を延ばすための機能が備わっているので、積極的に活用してバッテリーが長持ちするようにすれば交換せずとも使い続けることも可能です。
ただしいつかは必ず劣化しますし、Google Pixel 8以外の機種はサポートが終了しているものもあります。
サポートの終了、またはバッテリーを交換するまでもないというときにはスマートフォンを買い換えることになるでしょう。
その際に不要となった古い機種があった場合の処分はパソコン廃棄.comを検討してみてください。
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監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。