いつもよりスマホの充電に時間がかかってしまい、困った経験がある方は多いのではないでしょうか。
スマホが充電されるのが遅いと、使いたい時にすぐ使えず、不便に感じてしまいますよね。
この記事では、スマホの充電が遅くなる原因と対処法について解説しています。
充電でお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。
この記事でわかること
機種によって差はあるものの、スマホが完全に充電されるまでの時間は通常2〜3時間程度が目安です。
充電に何時間もかかってしまう場合、スマホや充電器などに何かしらの不具合が生じていると考えられます。
スマホの充電が遅いと感じたら、満タンになるまでの時間を計測してみるとよいでしょう。
ここでは、スマホの充電が遅くなってしまう原因を8つご紹介します。
自分のスマホで当てはまるものがないか確認してみてください。
スマホの充電器に不具合が起きている場合、充電はできても満タンになるまで時間がかかる場合があります。
充電器が正しく挿してあるか、ケーブルが断線していないかチェックしてみましょう。
別の充電器と交換して正常に充電できた場合、充電器の故障が考えられます。
一方、どの充電器でも症状が変わらなければ、スマホ側に問題があると言えるでしょう。
充電器の出力が弱く、スマホの充電に必要な電力が不足していると満タンになるまで時間がかかってしまいます。
特に、USBをパソコンにつないで充電する場合は注意が必要です。
USBポートはコンセントと比べて出力が弱く、最大でも0.5A程度しか供給されません。
急いでいる時は、充電器をコンセントに直接挿して充電することをおすすめします。
スマホを充電したまま使用すると、充電が完了されるまで時間がかかる場合があります。
スマホへの充電よりも、起動中のアプリへの電力供給が優先されることが原因です。
消費電力が充電量を上回ると充電が非常に遅くなるだけでなく、バッテリーの劣化にもつながってしまいます。
充電中はできるだけスマホの操作を控えるようにしてください。
スマホを高温の状態で充電するとバッテリーに大きな負荷がかかり、故障や爆発事故などを引き起こすリスクがあります。
そのため、スマホには本体が高温になると自動で充電を停止したり、充電速度を落としたりする安全装置が備わっています。
充電中のスマホが熱を持つのは、充電しながらの操作やモバイルバッテリーの使用が主な原因です。
いったん充電を中止し、スマホが冷めるまでしばらく放置するようにしてください。
スマホを充電する際、周りの気温が極端に高すぎたり低すぎたりすると、満タンになるまで時間がかかる場合があります。
特に、夏場の車内や窓際は非常に高音になるため要注意です。
バッテリーに大きな負荷がかかり、故障にもつながってしまうため、できるだけ避けるようにしてください。
スマホがウイルスに感染したことによって、充電が遅くなるケースがあります。
ウイルス感染は、非正規で作られたアプリのインストールや、身に覚えのないメールに添付されたURLをクリックしたことが主な原因です。
充電以外にもスマホの動作に不具合がある場合は、セキュリティソフトなどでウイルスの有無をチェックしてください。
充電ケーブルやスマホの充電環境に問題がない場合、バッテリーが劣化している可能性があります。
バッテリーに使用されているリチウムイオン電池の寿命は2〜3年程度とされており、充電を繰り返すことで消耗されていきます。
スマホを購入してから時間が経過しているなら、バッテリー交換や機種変更を検討しましょう。
スマホを購入したばかりなど、バッテリーに問題がないと考えられる場合はスマホ本体の不具合が疑われます。
特に、スマホに強い衝撃を与えたり水没させたりすると、正常に充電できなくなることがあります。
自力で修理するのは容易ではないため、各キャリアショップや専門の業者に依頼するようにしてください。
ここでは、スマホの充電が遅い時の対処法を8個解説します。
原因ごとに適切な方法が異なるため、自分の状況にあったものを試してみてください。
充電が遅く感じる時は、まずはスマホの再起動を行ってみましょう。
一時的なエラーが発生していた場合、再起動によって改善されることがあります。
スマホを再起動しても充電の不具合が解消されない場合は、別の箇所に問題があると考えられます。
充電器の故障が疑われる際は、別のものと取り替えて充電しましょう。
USBの場合は、充電器をコンセントに直接挿して使用してください。
また、非正規の充電器は純正と比べて必要な電力が足りていない場合があります。
できるだけ純正品の利用がおすすめです。
スマホが熱を持っている場合は、いったん冷ましてから充電を行ってください。
ただし、急激に冷却すると本体に結露が発生するリスクがあるため、取り扱いには注意が必要です。
熱がこもらないようスマホカバーを取り外し、扇風機や冷却シートを利用して徐々に温度を下げていくとよいでしょう。
スマホを充電する際は、16℃〜22℃が適温です。
エアコンなどを使い、適切な気温になるように調整してください。
季節の変わり目など、温度が急激に変化する時期は特に温度管理が重要です。
一見アプリが起動していないように見えても、バックグラウンドで動いている場合がほとんどです。
アプリが起動している間は常に電力を消費し続けるため、使っていないものは完全に終了させるようにしてください。
特に、ゲームアプリは容量が重く、電力の消費も激しいため気をつけましょう。
短時間でスマホの充電を完了させたい時は、急速充電器の利用もおすすめです。
急速充電器では強い電圧を流せるため、効率よく充電できるようになります。
ただし、通常の充電器よりもバッテリーに負荷がかかってしまうため、本当に必要な時だけ使用するとよいでしょう。
これまで解説した方法を試してもスマホの充電が遅い場合、バッテリーの劣化が考えられます。
新品のバッテリーに交換することで、充電のトラブル解消が期待できるでしょう。
バッテリー交換を自力で行うのは困難なため、Apple Store・キャリアショップ・民間の修理業者などへの依頼が必要です。
その際にApple Care+などの保証サービスに加入していると、無料で作業を行ってもらえる場合があります。
バッテリー交換を行っても改善されない時は、スマホ本体が不具合を起こしている可能性があります。
修理に出すのも1つの方法ですが、購入してから年数が経っている場合、新しい機種に買い換えるのもおすすめです。
機種変更で不要になったスマホを処分する方法については、最後の項目で解説しています。
ここでは、スマホを早く充電するために気をつけるべき点について解説しています。
スマホに不具合がないのに充電が遅いと感じる時は、ぜひ実践してみてください。
スマホが起動している間は、操作していなくても少しずつ電力を消費し続けています。
スマホの電源をオフにすることで電力が一切消費されなくなるため、充電スピードを上げることが可能です。
ただし、スマホの操作ができなくなるといったデメリットがあります。
あくまでも時間がない時にできるだけ早く充電したい時におすすめの方法です。
スマホの電源を切りたくない場合は、機内モードで充電するのもおすすめです。
機内モードに変更することで通信機能が使えなくなるため、通信時に発生する電力消費を抑えられます。
その結果、通常よりも充電が早くなる点がメリットです。
ただし、メールやSNSのやりとりが一切できなくなるため、緊急時には注意する必要があります。
スマホの充電速度を上げたい場合には、低電力モードを利用する方法もあります。
低電力モードは、スマホの機能を一部制限する代わりに消費電力を抑える設定です。
消費電力が減ることで、効率よくスマホの充電できるようになります。
電源オフや機内モードに比べると充電速度は遅くなるものの、充電中もスマホを通常通りに使用できる点がメリットです。
スマホの充電に時間がかかる時は、充電中のスマホに何かしらの問題があることが考えられます。
本体が熱くなっていないか、充電中にスマホを操作しすぎていないか確認してみましょう。
スマホに問題がない場合、充電ケーブルの見直しを行ってみてください。
また、バッテリーの経年劣化も充電が遅くなる原因の1つです。
スマホを購入してから時間が経っている場合は、機種変更も検討しましょう。
今回の記事もぜひ参考にしてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。