Windows8/8.1が起動しない場合の対処法14を紹介!
Windows8/8.1のパソコンを使っていて突然起動できなくなってしまったことはありませんか?
起動しなければパソコンは何の役にも立たないのでいち早く解決したいですよね。
この記事では
- Windows8/8.1が起動しないときの症状
- Windows8/8.1が起動しない場合の対処法
について解説していきます。
Windows8/8.1が起動しないときの症状
Windows8/8.1が起動しないといっても症状はいくつかあります。
症状によって対処法も変わってくるので、まずは状況を把握しましょう。
起動しない場合は主に以下の症状が現れます。
- ディスプレイが黒いまま
- メーカーのロゴやWindowsのロゴが出たまま進まない
- ディスプレイにエラーが表示されている
- 「Windowsが正しく読み込まれませんでした」と表示される
ディスプレイが黒いままの場合は電源が入らないことも考えられますし、エラーが表示されている場合はメッセージに従って対処する必要があります。
注意すべき点は起動しないからといって何回も電源をオンオフしたり、いきなり電源コンセントを引っこ抜くようなことは避けましょう。
過剰な電流が流れたり、ハードディスクにダメージが入ると直るものも直らなくなってしまいます。
Windows8/8.1が起動しない場合の対処法
Windows8/8.1が起動しない場合の対処法を解説していきます。
電源ボタンを確認する
まずは電源ボタンを押して電源ランプが点灯するか確認しましょう。
本体の電源ボタンを押しても起動しない場合は故障もありえます。
ケーブルの状態を確認する
電源ケーブルやモニターとのケーブルがしっかりと接続されているか確認しましょう。
接続されている場合は一旦全てのケーブルを抜いて挿し直します。
タコ足配線などのマルチタップを使用している場合は一度、壁のコンセントに直接電源ケーブルを挿して電源が入るか確認してみることもおすすめです。
バッテリーの状態を確認する
当然ですが、ノートパソコンの場合はバッテリーが切れていると電源は入りません。
バッテリー残量が少ない場合はACアダプターを接続し、電源が入る確認します。
また衝撃などでバッテリーが接続不良になっていることも考えられます。
取り外せるバッテリーの場合は接続し直して電源が入るか確認してみましょう。
モニターの電源が入っているか確認する
デスクトップパソコンの場合はモニターの電源が入っていないということがあります。
手動でモニターだけ消してしまった後などは、パソコン本体と連動して電源が入らないことがあるのでモニターの電源が入っているか確認しましょう。
機種によってはナイトモードに入っていると日中は画面が暗すぎて何も映っていないようにみえることもありますので、明るさ調節ができる場合は明るくなるか確認します。
放電する
パソコン本体が帯電していると正常な電気の流れが妨げられ、起動しないことがあります。
帯電したパソコンの放電は以下の方法で行います。
- パソコンに接続されているケーブルやUSB、ディスク、SDカードなどを全て取り外す
- パソコンの電源を落とす(シャットダウンする)
- デスクトップの場合は電源ケーブル、ディスプレイケーブル、キーボードなどの周辺機器を全て外す
- ノートパソコンの場合はACアダプター、バッテリー、周辺機器を全て外す
- 全て外し終わったら90秒以上待つか、電源ボタンを複数回押す
- 電源ケーブル、バッテリーを取り付け再度電源を入れる
以上で放電作業は完了します。
ノートパソコンでバッテリーが外せない機種の場合はメーカーの指示通りに放電してください。
DVDやCD-ROMが入っていないか確認する
DVDドライブやCDドライブにディスクが入ったままの状態ではWindowsが起動できないことがあります。
起動しない場合はディスク取り出しボタンを中に入っているディスクを取り出してください。
取り出したら再度電源を入れて正常に起動するか確認しましょう。
増設機器を外してみる
外付けハードディスクやメモリなどを増設した場合は正常に起動しなくなることがあります。
上手く起動しないときは増設した機器を全て外してみましょう。
BIOSを初期化する
BIOSとはパソコンの基本的な設定や周辺機器の管理をするWindowsが起動する前に動作するプログラムのことです。
BIOSのアップデートに問題があったり、周辺機器のドライバーとの相性が悪くなったりすると不具合を起こすことがあります。
周辺機器を外しても上手く起動しない場合はBIOSの初期化を試してみましょう。
BIOSの初期化方法はメーカーによって方法が異なりますので、自分のパソコンのメーカーホームページを参考にしてみてください。
「F1」を押して起動するか確認する
画面上に「Press F1 to」といった文字が表示されている場合は「F1」キーを押して起動するか確認しましょう。
F1キーを押して無事起動した場合は、改めて電源を落とし、起動するか確認します。
毎度この表示が出る場合はパソコンに不具合が生じている可能性が高くなるので、継続して使うには注意が必要です。
セーフモードで起動する
セーフモードはWindows8/8.1の必要最低限の構成で起動するので他のアプリに問題があるかを判別する一つの方法となります。
セーフモードで起動できるということは常駐ソフトや周辺機器に問題がある可能性が高くなります。
セーフモードは以下の手順で起動します(※メーカーによっては方法が異なる場合があります)。
- パソコンの電源を入れ、メーカーのロゴが表示されたらすぐに「F2」または「DEL」キーを数回押す
- 「BIOSセットアップユーティリティ」が表示されたらキーボード上の「→」で「Exit」を選択
- キーボードの「↓」を押して「HDD Recovery(HDDリカバリー)」を選択してEnterを押す
- 「Execute HDD Recovery?」と表示されるので、「Yes」を選択
- 成功するとメーカーのロゴが表示され、「お待ちください」と表示されるので待つ
- 「キーボードレイアウトの選択」と表示されるので「Microsoft IME」をクリック
- 次に「オプションの選択」と表示されるので、「トラブルシューティング」を選択する
- 詳細オプションを選択し、「スタートアップ設定」を選択
- 再起動をクリック
- 画面が切り替わると「スタートアップ設定」が表示されるので「セーフモードを有効にする」を選択する
- サインイン画面が表示されたらサインインする
- 起動後、画面の隅に「セーフモード」と表示されていれば成功
自動修復機能を使う
Windows8/8.1は起動に関する問題があるか診断し、問題があれば修正する機能を搭載しています。
自動修復機能の点順は以下の通りです。
- パソコンの電源を入れ、メーカーのロゴが表示されたらすぐに「F2」または「DEL」キーを数回押す
- 「BIOSセットアップユーティリティ」が表示されたらキーボード上の「→」で「Exit」を選択
- キーボードの「↓」を押して「HDD Recovery(HDDリカバリー)」を選択してEnterを押す
- 「Execute HDD Recovery?」と表示されるので、「Yes」を選択
- 成功するとメーカーのロゴが表示され、「お待ちください」と表示されるので待つ
- 「キーボードレイアウトの選択」と表示されるので「Microsoft IME」をクリック
- 次に「オプションの選択」と表示されるので、「トラブルシューティング」を選択する
- 「トラブルシューティング」の「詳細オプション」をクリック
- 「詳細オプション」の中の「スタートアップ修復」または「自動修復」をクリック
- 使用するアカウントをクリックし、パスワードを入力する
- 「PCを診断中」と表示されるので、完了するまで放置
- 修復が成功すれば正常に起動する
システムの復元を行う
システムの復元を実行すると起動しなくなる前の状態に戻すことができます。
復元ポイントが作成されていることが条件となりますが、以下の手順で行います。
- 「Windowsキー」と「X」同時に押し、一覧から「システム」を選ぶ
- システムの保護をクリック
- システムのプロパティが表示されるので、「システムの保護」のタブを選択し、システムの復元をクリックする
- 画面に従って「次へ」をクリック
- 「別の復元ポイントを選択する」をクリックし、「次へ」をクリック
- パソコンの調子が悪くなる前に日付の復元ポイントを選択し、「影響を受けるプログラムの検出」をクリックする
- 「削除されるプログラムとドライバー」と「復元が見込まれるプログラムとドライバー」の内容を確認し、問題なければ「閉じる」をクリック
- 選んだ復元ポイントが間違いないことを確認し、「次へ」をクリック
- 「復元ポイントの確認」が表示されるので、「完了」をクリック
- 「いったんシステムの復元を開始したら、中断することはできません。続行しますか?」に対し、問題なければ「はい」をクリック
- 「Windowsのファイルと設定を復元しています。」と表示されるので、そのまま待つ
- システムの復元が完了すると自動的にパソコンが再起動するので、「システムの復元は正常に完了しました」のメッセージを確認したら「閉じる」をクリックして終了
PCのリフレッシュを行う
PCのリフレッシュは設定やアプリの情報は残したままWindows8/8.1を再インストールしてパソコンを正常な状態に戻す機能です。
手順は以下の通りに実施します。
- パソコンの電源を入れ、メーカーのロゴが表示されたらすぐに「F2」または「DEL」キーを数回押す
- 「BIOSセットアップユーティリティ」が表示されたらキーボード上の「→」で「Exit」を選択
- キーボードの「↓」を押して「HDD Recovery(HDDリカバリー)」を選択してEnterを押す
- 「Execute HDD Recovery?」と表示されるので、「Yes」を選択
- 成功するとメーカーのロゴが表示され、「お待ちください」と表示されるので待つ
- 「キーボードレイアウトの選択」と表示されるので「Microsoft IME」をクリック
- 次に「オプションの選択」と表示されるので、「トラブルシューティング」を選択する
- 「PCのリフレッシュ」をクリック
- アカウントとパスワードを入力し、続行をクリック
- 「Windows8」をクリックし、「全て準備できました」という表示されたらリフレッシュをクリック
再セットアップを行う
上記全てを実行しても起動しない場合はOSそのものを再セットアップ、購入した状態に戻すことが必要となります。
再セットアップ方法は以下記事を参考にしてみてください。
Windows8/8.1の初期化方法を解説!初期化できないときの対処法も紹介
もし対処をしても直らなかった場合は、買い替えを検討
以上、Windows8/8.1が起動しないときの対処法を解説してきました。
起動しない場合はどのような症状が出ているかまず把握しましょう。
電源が入っていないという単純な理由から再セットアップまで対処法をひとつひとつ試していくことで起動する可能性は高くなります。
ただし、OSのサポートは2023年1月に終了しているので、どうしても起動しない場合は買い換えを検討してもよいでしょう。
監修者/前野 哲宏
フィットネスの店舗運営と新規事業で培った改善力を活かし、PCリサイクル事業で社会課題の解決に挑戦しています。