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【Surfaceが起動しない時の対処法】症状別に具体的な手順を解説!

「Surfaceの電源ボタンを押しても何も反応がない」
「電源は入ったけど、Surfaceのロゴが表示されるだけでそれ以上進まない」

いきなりパソコンが起動しなくなると、かなり不安になってしまうでしょう。

精密機械なので、様々な要因からこうしたトラブルが発生してしまうことがあります。

しかし、必要以上に焦る必要はありません。
症状によっては、自己解決できる可能性も充分にありますので。

この記事では、Surfaceが起動しなくなってしまった時の対処法について詳細に解説していきます。

【この記事でわかること】

  • Surfaceが起動しない時の症状と原因
  • Surfaceが起動しない時の症状別の対処法
  • 回復ドライブの作成方法
  • 回復ドライブの使い方

Surfaceが起動しない時の症状と原因

Surfaceが起動しない時の代表的な症状と、その原因について紹介していきます。

電源自体がつかない

この場合に考えられるのは、以下の3つです。

  • バッテリー切れ
  • ハードウェアの故障
  • システムトラブル

バッテリー切れ

長時間のスリープや電源ケーブルの不具合など、何らかの理由によってバッテリー切れに陥ってしまい、強制シャットダウンが発生することがあります。

バッテリーに電力がなければ、当然Surfaceは起動しません。
電源ボタンを押しても電源が入らない場合は、まずバッテリー切れを疑ってみてください。

ハードウェアの故障

経年劣化やSurfaceの使い方の問題により、電源ユニットやマザーボードなどの重要なハードウェアが物理的に故障することで、電源自体が入らなくなってしまうことがあります。

パソコンにとって「湿気が多い」「ホコリまみれ」といったような劣悪な環境で使用を続けることで、ハードウェアの寿命が縮み、短命で終わってしまうことがあるのです。

Surface内部から異音が聞こえていたり、焦げたにおいがしたりといった明らかな異常があった場合は、ハードウェアが故障している可能性が高いでしょう。

システムトラブル

OSに搭載されているパソコンの起動に関するシステムファイルが損傷していたり、その他何らかのシステムトラブルが発生することで、電源自体が入らなくなっている可能性もあります。

「いきなり電源が落ちる」「極端に動作が遅い」といった不安定な動きが何度もあった場合は、システムの異常を疑うべきでしょう。

また、怪しいサイトに訪問してコンピュータウイルスに感染し、システムトラブルが発生してしまった、というようなケースもあり得ます。

画面が真っ黒のままで動かない

  • 電源自体は入るものの何も表示されない
  • 画面にバックライトが点灯しているか、画面の周囲のみに点灯している
  • 真っ黒な画面に「デバイスを準備しています」のメッセージだけが表示される

こういった場合は、システムトラブルやハードウェアの不具合が原因であることが考えれます。

ただ、この症状だけでは原因を特定することが難しく、原因は多岐に渡ると言わざるを得ません。

ロゴの下でひたすら読み込みマーク(くるくるマーク)が表示される

SurfaceやWindowsのロゴの下で、くるくると回っている読み込みマークが延々と表示されている場合は、システムアップデートの準備中、もしくは実行中であることが多いです。

なかなか起動しないので、つい不具合を疑ってしまいがちですが、そのまま待ち続けていれば普通に起動することもありますので、焦らずにじっくり待ちましょう。

ただし、あまりに長い時間に渡って読み込みマークが表示された状態のままですと、システムトラブルが発生している場合もあります。

Surfaceのロゴが点滅している

Surfaceのロゴが点滅している状態の場合、起動プロセスで不具合が生じているという可能性が疑われます。

こうなってしまう原因は、主に強制シャットダウンです。
正常な方法でシャットダウンせず、電源ボタン長押しによっていきなりパソコンの電源を落としてしまうと、こうした不具合が発生しやすくなります。

Surfaceが起動しない時の状況別の対処法

Surfaceが起動しない場合の対処法について、状況別に解説していきます。
ハードウェアの問題でなければ、自力で解決できる可能性も充分にありますので、是非試してみてください。

電源自体が入らない場合

電源ボタンを押してもなんの反応もない場合は、以下のような原因が考えられます。
それぞれ、ケース別の対処法を紹介します。

バッテリー切れ

ACアダプタに繋いでから電源ボタンを押し、正常に起動すれば、バッテリー内の電力がなかったということがほぼ確定します。

バッテリーパックがしっかり取り付けられているか、ケーブルがコンセント側・Surface側の両方にしっかり挿さっているかを確認し、正しく充電を行ってください。

周辺機器の影響による電力不足

パソコンの起動には、多くの電力を消費します。
そのため、周辺機器をたくさん接続した状態で起動しようとすると、電力が足りず、うまく起動できないということもあります。

したがって、マウスやキーボードといった最低限必要なもの以外、すべての周辺機器を外してから電源ボタンを押してみてください。
取り外す周辺機器は、例えば、スキャナーやプリンター、外付けHDD、USB、スピーカーなどです。

電源ケーブルの断線

電源ケーブル内で断線が起こっていると、正しい送電が行われなくなり、パソコンが起動するための電力が不足して起動しなくなることがあります。

断線は、ケーブルの上に何か重いものを載せたり、長年使用したことによる経年劣化によって発生することがあるので、思い当たることがあるようならば、新たなケーブルを購入して試してみてください。

ハードウェアの故障

電源ユニットやCPU、マザーボードといったハードウェアの故障が原因で起動しない場合は、自力での対応が困難となります。

部品交換や修理が必要となってしまうため、専門業者に相談した方がよいでしょう。
変に自分でやろうとしてしまうと、状況が悪化することもあります。
なおハードウェアの故障が疑われる場合は、電源ケーブルを抜き、通電しない状態にしておきましょう。

また、長年使っているSurfaceならば、これを機会に買い替えてしまうという方法もあります。

Surface本体が熱くなっている場合

Surface内の温度が高くなりすぎると、正常に動作しなくなることがあります。
こういった場合は、Surfaceを風通しのいい涼しい場所に置き、しばらく放置して本体内の温度を下げるようにしてください。

こういった事態に陥らないために、Surfaceの保管場所や使用場所には要注意です。
直射日光が当たる場所や、高温になりやすい車内に放置するようなことは避けてください。

Microsoftの公式ページでも、「本製品は気温 0 ~ 35℃ の環境でお使いください」と注意喚起しています。

参考:Surface が熱くなっている状態 – Microsoft

保管場所も、Surface使用時も、できるだけ涼しい場所を選ぶようにすることでこうしたトラブルを避けることができます。

黒い画面が表示される場合

更新プログラムがインストールされている可能性もあるので、まずは数十分から1時間程度そのまま待ってみてください。
スペックの低いパソコンの場合、さらに時間がかかることもあります。

しばらく待ってみて駄目だった場合は、強制シャットダウンしてから再び電源を入れてみてください。

ロゴの下の読み込みマークが消えない場合

SurfaceロゴやWindowsロゴの下に、延々と読み込みマーク(くるくるマーク)がある場合は、不具合ではなく単にアップデートが行われてる可能性が高いので、ひたすら待ち続けてみましょう。

パソコンのスペックや劣化具合、アップデートのボリュームなどにもよりますが、場合によっては数時間単位でかかることもあり得ますので、気長に待ってみてください。

ただし、さすがに半日以上経っても読み込みマークが消えないようならば、何らかのシステムトラブルが発生している可能性が出てきます。
その場合は、回復ドライブを使うなどの対処が必要になります。

Surfaceのロゴが点滅している場合

Surfaceのロゴが点滅したまま先に進まないという症状は、主に、強制シャットダウンによって起動プロセスに不具合が生じることで発生します。
ロゴの点滅が続いている場合、そのまま待っていても解決しませんので、もう一度強制的にシャットダウンしてみるしかありません。

なお、強制シャットダウンを行う場合は電源の長押しで実行できることが多いですが、Surfaceの場合、モデルによってやり方が多少異なります。

参考:Surface を強制的にシャットダウンし、再起動する – Microsoft

強制シャットダウン後、再び電源を入れた後に正常に立ち上がれば問題ありませんが、もし同じ症状が続くようならば、回復ドライブを試してみてください。

回復ドライブの作成方法

何らかのシステムトラブルに見舞われてしまった場合、回復ドライブを使用して復旧を試みるという方法が有効です。

回復ドライブとは

回復ドライブとは、不具合が生じてしまったWindowsの回復作業に必要な機能がインストールされたデバイスのことです。(デバイスはUSBメモリを使うのが一般的です)

回復ドライブはWindowsで作成可能となっていますが、Windowsが無事に機能している時にしか作成できないので、不測の事態に備え、定期的に作成しておくことを強くお勧めします。

なお回復ドライブの作成をしていなくても、Surfaceの場合ならば、MicrosoftのWebサイトから回復イメージをダウンロードすることが可能となっています。

参考:Surface 回復イメージのダウンロード – Microsoft

回復ドライブの作成方法

Windows10・Windows11での回復ドライブ作成方法は以下の通りです。

  1. 何もデータが入っていないUSBメモリを用意する
  2. Windows10の場合はスタートボタンの横にある検索ボックスに、Windows11の場合はタスクバーにある検索ボックスに、「回復ドライブの作成」と入力して検索する
  3. 「回復ドライブの作成」を選択する(パスワード入力が求められた場合は入力する)
  4. 回復ドライブ作成ツールが開いたら、「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」が選択されていることを確認してから、「次へ」を選択する
  5. SurfaceにUSBメモリを接続して、そのドライブを選択してから「次へ」を選択する
  6. 「作成」を選択する
  7. 回復ドライブの作成が始まるので、完成まで待つ(かなり時間がかかる場合あり)

古いOSでの回復ドライブの作成方法

現在はWindows10以上が主流となっていますが、Windows7や8といった古いOSを使っている方もいらっしゃると思います。

もちろん、これらのOSでも回復ドライブを作成することが可能です。
それぞれのOSでの回復ドライブの作成方法は、以下の公式サイトを参考にしてみてください。

■Windows7の場合
参考:システム修復ディスクを作成する – Microsoft

■Windows8/8.1の場合
参考:USB 回復ドライブを作成する – Microsoft

回復ドライブの使い方

作成しておいた、もしくはMicrosoft公式ページからダウンロードした回復ドライブの使い方は以下の通りです。

  1. Surfaceの電源をオフにする
  2. 作業中の電源切れを防ぐため、バッテリーではなくACアダプタで電源に接続しておく
  3. USBポートに作成しておいた回復ドライブを挿入する
  4. 「音量を下げる」ボタンを長押ししたまま、電源ボタンを押し、離す
  5. Microsoft、もしくはSurfaceのロゴが表示されたら、「音量を下げる」ボタンから指を離す
  6. ダイアログが表示されたら、使用する言語とキーボードレイアウトを選択する
  7. 「オプション画面」から、「トラブルシューティング」⇒「ドライブから回復する」の順に選択していく( 回復キーの入力を求められたら、画面下部の「このドライブをスキップする」を選択する)
  8. 「自分のファイルだけを削除する」か「ドライブを完全にクリーンアップする」のどちらかを選択する(今後もSurfaceを使用する場合は前者、今後使わない場合は後者を選択するのが一般的)
  9. 「回復」を選択する
  10. Surfaceが再起動し、リセット処理が行われる
  11. 作業中はSurfaceのロゴが表示される
  12. 終了すれば回復作業完了

まとめ:不測の事態に備えて回復ドライブ作成を忘れずに!

以上、Surfaceが起動しなくなった時の対処法について解説しました。

起動しなくなる原因の多くはシステムトラブルであり、そんなシステムトラブルを解決してくれる可能性が高いのが、回復ドライブという存在です。

定期的に作成するのは手間ではありますが、面倒くさがらず、年に一度くらいのペースで回復ドライブを作成しておくようにしましょう。

なお、ハードウェア面の問題で起動しなくなってしまった場合は、回復ドライブは役に立ちません。
ハードウェアが物理的に故障してしまうと個人での対応は難しく、基本的には「専門業者に依頼する」・「パソコンを買い替える」という2つの選択肢しかありません。

まだ購入したばかりであるとか、よほど愛着があるという場合を除けば、ハードウェアの故障が発生した場合は買い替えを選択した方がよいかもしれません。
経年劣化による故障の場合、他のパーツもガタがきている可能性があるため、一度修理してもまたすぐに壊れてしまう可能性がありますので。

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監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

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