Surfaceの使用中、突然異音が発生して不安になったことがある方は多いのではないでしょうか。
また、異音の種類によっては、Surfaceの動作にはとくに問題がない場合もあります。
この記事では、Surfaceから異音が発生する原因と対処法について解説しています。
Surfaceを利用している方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
目次
Surfaceから異音が発生する場合、主な原因として考えられるのは「HDD」「冷却ファン」「光学ドライブ」の3パターンです。
ここでは、それぞれの原因について詳しく解説します。
HDDのヘッド部分やモーター部分が破損すると、異音が発生しやすくなります。
HDDはSurfaceを落としたりぶつけたりして強い衝撃を与えた場合や経年劣化などによって物理的に故障するおそれがあり、修理しなければ直ることはありません。
この状態でSurfaceを使い続けるとHDDにさらにダメージを与えてしまうため、異音が頻発する場合はすぐに電源を切って使用を中止しましょう。
HDDを自力で修理・交換するのは非常に難しいため、専門の修理業者に依頼するのがおすすめです。
また、HDDの故障・修理によって保存されているデータが消えてしまうことがありますので、日頃から定期的にバックアップを取るようにしてください。
冷却ファンから大きな音が発生している場合、ファンが必要以上に回転していることが主な原因です。
冷却ファンはパソコン内部の熱を排出するために設置されており、パソコンが熱くなるとプロペラを回転させて本体の温度を下げようと働きかけます。
しかし、送風口にほこりが溜まっていると熱を効率よく排出できず、排出量を上げようと冷却ファンがさらに回転数を上げることで異音が発生してしまいます。
また、パソコンの使用環境によって内部に過度な熱が溜まった場合も、熱を取り除くために冷却ファンが激しく回転するため注意が必要です。
CD・DVDなどのメディアを挿入中に異音が発生した場合、光学ドライブに何らかの不具合が生じていることが考えられます。
まず、ディスクが正常に認識されていないおそれがあるため、一度取り出して正しい位置にセットできているか確認してみましょう。
また、ドライブに傷・汚れが付着していると異音の原因になりますので、柔らかい布やレンズクリーナーなどで定期的にお手入れするようにしてください。
光学ドライブにとくに問題がない場合は、ディスク側が故障している可能性があります。
ここでは、Surfaceから異音が発生したときの対処法を3つ紹介します。
異音にお困りの方はぜひチェックしてみてください。
冷却ファンからの異音を防ぐためには、こまめに掃除して通気口のほこりや汚れが溜まらないようにすることが大切です。
冷却ファンを掃除する際は、エアダスターなどを利用して大きなほこりを吹き飛ばし、綿棒やピンセットなどで細かい汚れを取り除くとよいでしょう。
また、冷却ファンはパソコンの内部に組み込まれているため、電源を切りバッテリーを取り外した状態で分解するようにしてください。
Surfaceに熱が溜まると冷却ファンの回転数が増えて音が大きくなるため、適切な方法で本体の熱を取り除くことが大切です。
具体的な対策として、エアコンや扇風機などで室温を調整する・冷却パッドや冷却台を利用する・長時間連続して使用しないなどの方法が挙げられます。
また、直射日光が当たる環境や高温多湿の環境でSurfaceを使用・保管すると、すぐに熱がこもってしまうおそれがあるため注意してください。
冷却ファンの回転数を抑える方法として、Surfaceのパフォーマンスをわざと落とす方法も挙げられます。
CPUの処理速度を下げることでパソコンに熱が溜まりづらくなり、冷却ファンを必要以上に回転させないようにすることが可能です。
以下の手順に従って、電源設定を見直してください。
【Surfaceのパフォーマンスを抑える手順】
ただし、ゲームや動画編集ソフトといった負荷の大きいプログラムを利用する際は、電源設定をもとの状態に戻すことをおすすめします。
上記の方法を試してもSurfaceの異音が解消しない場合、物理的な故障が考えられます。
ここでは、その場合の対処法を2つ紹介します。
Surfaceの物理的な故障によって異音が発生している場合、修理に出すことで不具合を解消できることがあります。
Microsoftサポートによる交換対応だけでなく、Surface認定サービスプロバイダーによる修理サービスが受けられるため、一度公式ホームページなどを確認してみましょう。
また、民間の修理業者に修理を依頼するのもひとつの方法です。
メーカーより短期間・低予算で修理できるといったメリットがありますが、公式の保証サポートが適用されなくなる可能性が高いため注意してください。
Surfaceの年式が古い場合は、修理よりも新しい機器に買い替えたほうが費用が安く済む傾向にあります。
不要になった機器は、家電量販店や自治体の回収ボックスを利用したり、下取りに出したりするなど適切な方法で処分してください。
また、専門の回収業者に引き取りを依頼するのもおすすめです。
パソコン廃棄.comでは、年式が古い機器や故障中の機器でも無料で処分を受け付けています。
段ボールで郵送するだけで手続きが完了するうえに、データの消去も行っているため、安心して廃棄が可能です。
この記事では、Surfaceから異音が発生する原因や対処法について解説しました。
異音が発生する原因のなかでも、とくに頻度が高いのが冷却ファンによるものです。
冷却ファンの通気口にほこりが溜まっていると、回転数が増えて音が大きくなってしまうため、定期的に取り除くようにしてください。
また、パソコンの使用環境にも気を配り、熱がこもりすぎないような状況を保つことが大切です。
今回の記事もぜひ参考にしてくださいね。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。