Surfaceを使用していると、「突然画面が固まった」「画面が暗くなって動かない」といった症状に悩まされることがあります。
突然画面が固まるフリーズの原因はさまざまありますが、自分でできる対処法もあります。この記事では、Surfaceがフリーズした場合の症状やまず実行すること、対処法をまとめて紹介します。Surfaceがフリーズして、困った場合の参考にしてください。
【この記事でわかること】
目次
Surfaceのフリーズには、以下のような症状があります。
アプリを起動した際にフリーズする場合は、Surfaceではなくアプリに問題が起きている可能性もあります。また、フリーズが多発する場合は、OSの破損やウイルス感染なども考えられます。フリーズが起こる場合は、パソコンのメモリがいっぱいになっている可能性もあるため、Surface内のデータを整理してみましょう。
画面が真っ暗のままの場合は、電力不足の可能性も。まずは、Surfaceを充電してみましょう。電源を挿しても充電ランプが付かない場合は、システムやSurfaceの故障の可能性があります。
Surfaceのロゴが点滅する場合は、正常にシャットダウンできておらず、うまく起動できない状態です。強制シャットダウンして再起動してみましょう。くるくるが止まらない場合は、システムのアップデートを実行中の可能性が高いです。30分程度かかることもあるため、しばらく待って再起動しましょう。
このように、Surfaceのフリーズには、さまざまな症状や原因があります。そのため、順番に対処法を試して、フリーズが改善するかを確かめましょう。
Surfaceが起動しない場合や、フリーズして動かない場合は、最初に次のことを実行しましょう。
これら3つの方法を、これから紹介する対処法を実行する前に確認してください。それぞれ、詳しく紹介します。
参考:Microsoft サポート Windows Surface で応答しない、または動作を停止する
Surfaceを長時間使用している場合は、帯電している可能性があります。外部機器をすべて取り外し、Surfaceを放電しましょう。
まずは、Surfaceに接続している外部機器をすべて取り外します。電源コードをコンセントから抜きます。電源アダプター、タイプカバー(キーボード)、マウスなどのアクセサリ、メモリカードなど、Surfaceに接続している機器をすべて取り外します。ドッキングステーションを使用している場合は、Surfaceをステーションから取り外しましょう。
外部機器をすべて取り外したら、5~10分程度そのまま放置します。再度、すべての機器を取り付けて電源を入れ、Surfaceのフリーズが起こらないかを確認しましょう。
BitLocker回復キーとは、システムのロックを解除するために使用できる48桁のパスワードのことです。セーフモードで起動する、ドライブからデータを取り出す場合に、BitLocker回復キーが必要になります。
事前にプリントアウトしたものがある場合や、USBに保存している場合は、準備しておきましょう。保管していない場合は、Microsoftアカウントでも確認可能。別のデバイスからMicrosoftアカウントにログインしてBitLocker回復キーを確認できます。
Surface Bookでキーボードを使用している場合は、Surface Bookの取り外しできる画面とキーボードの接続箇所を以下の手順で掃除します。
外部機器を取り外し、接続箇所を掃除しても、症状が改善しない場合は、次から紹介する対処法を試しましょう。
Surfaceがフリーズしたら、次に紹介する11個の対処法を試してください。
それぞれ、わかりやすく解説します。
特定のアプリを起動する場合にフリーズする場合は、アプリに不具合が起こっている可能性があります。アプリを最新バージョンに更新しましょう。アプリを更新しても、改善しない場合は、一度問題のアプリをアンインストールして、再度インストールすれば改善する可能性があります。
Surfaceのメモリが不足すると、フリーズする原因となります。メモリは、複数の作業を同時におこなう場合や、3Dのオンラインゲームをプレイする場合などは、大きい容量が必要です。
Surfaceがメモリ不足になると、フリーズが多発する場合があります。メモリの使用量を減らすためには、不要なアプリやタブを閉じる、不要なアプリやファイルを削除する、周辺機器を取り外すなどの方法があります。
メモリは増設もできますが、Surfaceの場合は構造が特殊で分解しづらいため、専門知識がなければ難しいでしょう。
Surfaceがフリーズした場合、強制終了も効果的です。Surfaceの強制終了は、ツーボタンシャットダウンと呼ばれ、電源と音量ボタンなどを使います。
アクセスランプが点灯中の場合は、Surface内でデータの書き換え中のため、ツーボタンシャットダウンを実行するとデータ消失の恐れがあります。アクセスランプが消灯してから、Surfaceのツーボタンシャットダウンを実行しましょう。
ツーボタンシャットダウンは、Surfaceの種類によって方法が異なります。以下から、ご確認ください。
【比較的新しいSurfaceの場合】
Surface Pro (第 5 世代)、Surface Pro 6、Surface Pro 7、Surface Pro 7 以降、Surface Pro 8、Surface Pro 9 (すべてのモデル)、Surface Pro X、Surface Pro X (Wi-Fi) |
Surface Laptop (第 1 世代)、Surface Laptop 2、Surface Laptop 3、Surface Laptop 4、Surface Laptop 5、Surface Laptop Go、Surface Laptop Go 2、Surface Laptop Studio、Surface Laptop SE |
Surface Book 2、Surface Book 3 |
Surface Go (すべてのモデル)、Surface Go 2 (すべてのモデル)、Surface Go 3 |
Surface Studio (第 1 世代)、Surface Studio 2、Surface Studio 2 以降 |
【それ以前のSurfaceの場合】
Surface Pro、Surface Pro 2、Surface Pro 3、Surface Pro 4 |
Surface Book |
Surface 2、Surface 3 |
Surface RT |
Windowsのシステムに不具合が起こると、フリーズが多発することがあります。Windows Updateを実行することで不具合を修正し、フリーズを解消できる場合があります。
Windows Updateはインターネットを経由しておこないます。そのため、実行する前には、インターネットへ接続してください。インストールするプログラムや環境によって時間がかかる可能性もあるため、余裕を持って実行しましょう。
表示されたWindowsの状態によって、異なるメッセージが表示されます。表示されたメッセージにしたがってWindows Updateを実行してください。
Windowsが最新の状態の場合は、「更新プログラムのチェック」をクリックすると、新しいプログラムの有無を確認できます。新しいプログラムがある場合は、インストールしましょう。
Surfaceのフリーズが多発する場合は、ウイルスに感染していることも考えられます。
Windows Defenderは、Windowsに最初から備わっている、ウイルス対策ソフトです。通常、Windows Defenderは有効になっていますが、他のウイルス対策ソフトがインストールされている場合は、自動で無効になります。Windows Defenderを使用する場合は、他のウイルス対策ソフトをアンインストールしてから、Window Defenderを使用しましょう。
Surface全体をスキャンする場合は、1時間以上かかる場合があります。スキャン実行中は、Surfaceを使用できなくなるため注意が必要です。
高速スタートアップは、パソコンの起動が速くなる機能ですが、さまざまな不具合が起こるリスクもあります。起動時にくるくる回ったままフリーズした場合などは、高速スタートアップを無効にすると、改善する可能性が高いです。
高速スタートアップを無効にするとパソコンの起動が少し遅くなるだけで、とくにデメリットはないため無効にするのがおすすめです。
以上で高速スタートアップが無効になります。
参考:富士通FMVサポート 高速スタートアップを無効にする方法を教えてください。
スタートアッププログラムとは、Surfaceの起動と同時に立ち上がるアプリのことです。毎回、同じアプリを立ち上げてから仕事をするような方には便利な機能ですが、スタートアッププログラムが多い場合はSurfaceに負担をかけます。
以下の手順で、不要なアプリをスタートアッププログラムから削除すれば、Surfaceの動きが速くなり、フリーズも起こりにくくなります。ただし、スタートアッププログラムの中には、Surfaceが動作する上で重要なシステムやウイルス対策ソフトが含まれている場合があります。
スタートアッププログラムは少ないほど起動が早くなりますが、必要な物まで削除するとSurfaceの動作に支障がでる場合があります。無効にしても問題ないものかを、事前に確認しましょう。
【Windows10の場合】
【Windows11の場合】
Windowsの起動時間に大きな影響があるプログラムには、「影響大」と表示されます。無効にする目安にするのも良いでしょう。
ディスククリーンアップは、不要なデータを削除してストレージの空き容量を増やす方法です。パソコンを長期間使用していると、さまざまな一時ファイルが保存されてフリーズが起こる原因になることがあります。不要なファイルを削除することで、Surfaceのディスク空き容量を増やしフリーズを改善できる可能性があります。
【Windows10の場合】
参考:NEC LAVIE公式サイト Windows 10でディスククリーンアップを実行してディスクの空き領域を増やす方法
【Windows11の場合】
参考:NEC Windows 11でディスククリーンアップを実行してディスクの空き領域を増やす方法
以上の手順で、クリーンアップが実行され、ウインドウが閉じられます。ディスククリーンアップで削除した項目は元に戻せないため、慎重におこないましょう。
パソコンを使用中にファイルの移動や削除を繰り返す事でデータの断片化が起こります。ファイルの断片化が進むと、データの読み書き速度が遅くなり、フリーズしやすくなります。デフラグを実行することで、断片化されたデータを並べなおして整理でき、Surfaceのフリーズを解消できる可能性があります。
【Windows10の場合】
参考:NEC Windows 10 のメモリ不足を解消するには?
【Windows11の場合】
デフラグが終わったら、Surfaceを再起動して、改善しているかを確認しましょう。
Surfaceの初期化は、どんなことをしてもフリーズが直らない場合の最終手段です。Surfaceを初期化すると、すべてのデータが消えて、工場出荷状態に戻ります。データを残す方法も選べますが、念のためデータのバックアップを取っておくのがおすすめです。
「個人用ファイルを保持する」を選ぶと、個人用ファイルのデータとSurfaceに最初からインストールされていたアプリを残して初期化できます。ただし、デフォルトから変更した設定やあとからインストールしたアプリやドライバーは完全に削除されます。
古くなったSurfaceを人に譲る場合や、売却する場合、廃棄する場合などに初期化する場合は、「すべて削除する」を選び、すべてのデータを削除しましょう。
参考:Microsof サポート Surface for Windows を復元またはリセットする
SurfaceのストレージがBitLockerで暗号化されており、回復キーにアクセスできない状況っでリセットを実行しようとした場合、回復キーの入力が要求される場合があります。回復キーを求められた場合は、最初に確認しておいた48桁のパスワードを入力しましょう。
Surfaceの初期化方法は、下記記事でも詳しく紹介しています。
surfaceは売却前に初期化をしよう。初期化方法から注意点を解説!>>
どのような方法を試しても、フリーズが改善しない場合はSurfaceの故障が考えられます。Surfaceを修理する方法もありますがフリーズが多発する場合は、修理費用が高額になる可能性もあるため、最新のSurfaceへ買い替えもおすすめです。Surfaceを買い替えたら、古いものは処分が必要です。
パソコン廃棄.comでは、故障しているパソコンでも無料で処分できます。事前の申し込みは不要で、不要なSurfaceを指定住所に送るだけで手軽に処分できます。安全にデータも消去してくれるため、安心して処分できることもメリットです。
Surfaceがフリーズした場合は、絶対に乱暴に扱わないようにしましょう。Surfaceを叩く、強く押さえる、無理やりふたを開けるなどすると、完全に故障する可能性があります。
何度も強制シャットダウンを繰り返すと、本体やシステムに負担をかけてしまいます。短時間に何度も繰り返さないようにしましょう。また、本体が熱い場合には、急激に冷やさないようにしてください。急激に温度を下げると、Surface内が結露して故障の原因になります。本体が熱い場合は、Surfaceの電源を切り、涼しい部屋で温度が下がるのを待ちましょう。
Surfaceがフリーズした場合でも、紹介している対処法を試せば改善する可能性があります。完全に故障させないためにも、落ち着いて順番に対処していきましょう。
Surfaceが起動しない、充電しない場合は、下記の記事でも対処法を紹介しています。参考にしてください。
【Surfaceの充電ができない!】症状別の対処法を詳細解説>>
【Surfaceが起動しない時の対処法】症状別に具体的な手順を解説!>>
Surfaceがフリーズする原因は、さまざまあります。まずは、放電する、接続箇所を掃除するなど、簡単な対処法から試してみましょう。
フリーズが多発する場合は、強制終了やWindows Updateの実行、ウイルススキャンなども試してみましょう。それでもフリーズする場合は、Surfaceの強制終了も有効です。
さまざまな対処法を試してもフリーズが改善しない場合は、Surfaceの買い替えもおすすめです。Surfaceを買い替えたら、古いSurfaceは適切に処分しましょう。
Surfaceを手軽に処分したいなら、パソコン廃棄.comがおすすめです。事前申し込みなしで、故障しているパソコンでも無料で処分できます。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。