パソコンの調子が悪い時や新しいソフトをインストールした時に役立つ再起動。しかし、再起動が正常にできないと、思うようにパソコンが使えず困ってしまいますよね。
この記事では、パソコンが再起動できない時の対処法を解説しています。お困りの方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
目次
Windows10では、再起動の方法が数種類用意されています。ここでは、よく使われる代表的な方法を確認していきます。
【スタートメニューから再起動する方法】
【サインアウトしてから再起動する方法】
ここでは、Windows10のパソコンが再起動できない時の対処法を14個紹介しています。簡単にできるものもあるので、ぜひ順番に実践してみてください。
Windows10では、再起動を行うためのショートカットキーが用意されています。画面がフリーズしたりカーソルが動かなくなったりした時に、ショートカートキーを使うと正常に再起動できる場合があります。
【Ctrlキー+Altキー+Deleteキーで再起動する方法】
参考:Windows 10でパソコンを再起動する方法 – Lenovo Support JP
【Altキー+F4キーで再起動する方法】
参考:Windows 10でパソコンを再起動する方法 – Lenovo Support JP
パソコンを電源に接続したまま長時間作業していた場合、いったん放電してみるのもおすすめです。
内部の電子部品などが帯電してしまうと、パソコンの動作に悪影響を及ぼす可能性があります。
【パソコンを放電させる方法】
時間が経ってもパソコンの再起動が終わらない場合は、ハードディスクのアクセスランプを確認してみましょう。
ランプが点灯・点滅している場合、まだファイルの読み書きを行っていることが考えられます。
特に、Windows Updateやドライバーの更新を実施している場合、通常よりも再起動に時間がかかることも少なくありません。
この状態で無理に電源を切ってしまうと、データ処理が正常に終了しない恐れがあります。
ランプが点灯しなくなるまで、しばらく様子を見ることがおすすめです。
パソコンの再起動が終わらないことに関しては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
パソコンの再起動が終わらない!ぐるぐるしたまま動かない原因と対処法>
数時間経っても再起動が終了しない・画面がフリーズしてしまったという場合には、パソコンを強制終了させるのもひとつの方法です。
電源ランプが消えるまで電源ボタンを長押しすることで、パソコンの電源を強制的に落とせます。
デスクトップパソコンで電源ボタンを長押ししても終了できない時は、コンセントから電源ケーブルを抜くことで強制終了が可能です。
ただし、パソコンを強制終了させる際は、アクセスランプが点灯していないことを確認してから実施してください。
パソコンに接続されている外付けHDDやUSBメモリーなどが原因で、再起動ができないケースがあります。
キーボードとマウスを除いた外部デバイスを順番に取り外しながら再起動を試すことで、どのデバイスが原因なのか判断できます。
特定の外部デバイスが再起動を妨げている場合、そのデバイスのドライバーに不具合が起きていることが考えられます。後述する「デバイスドライバーを再インストールする」を参考にしてみてください。
高速スタートアップとは、Windowsの起動を速くするために、シャットダウン時にメモリやCPUの状態を保存しておく機能です。
高速スタートアップが有効になっている場合、設定を変更することで正常に再起動できるようになる場合があります。
【高速スタートアップを無効に設定する方法】
一度パソコンをシャットダウンして電源を入れ直し、再起動ができるようになったか確認してください。
参考:Windows 10で高速スタートアップを無効にする方法
パソコンの電源の設定に問題があると、正常に再起動できないことがあります。
その場合、電源のトラブルシューティングを行うことで動作の改善が期待できます。
【電源のトラブルシューティングを実行する方法】
トラブルシューティング実行後に問題が検出されたら、案内に従って問題を修正してください。
参考:Windows Update トラブルシューティング ツール
デバイスドライバーの不具合によって、パソコンが正常に再起動しなくなることがあります。
古いドライバーや破損したドライバーがあれば、再インストールしてみましょう。
【デバイスドライバーを再インストールする方法】
アンインストール完了後、パソコンを一度シャットダウンしてください。電源を入れ直すと、自動的にデバイスドライバーの再インストールが完了します。
インテル®マネジメント・エンジンを無効にすることで、再起動に関する問題が解決する場合があります。
インテル®マネジメント・エンジンとは、Intel製のハードウェアを監視・管理するためのドライバーおよびソフトウェアです。Intel製のチップセットを搭載したパソコンにプリインストールされています。
Windows10を使用する上で必要なソフトウェアではないため、無効化しても問題ありません。
パソコンが再起動できない時は、デバイスマネージャーにインテル®マネジメント・エンジンがあるか確認して設定を変更してみましょう。
【インテル®マネジメント・エンジンを無効にする方法】
作業が終わったら、パソコンを一度シャットダウンして立ち上げ直し、問題が解決したか確認してください。
パソコンの周辺環境や設定を変更しても再起動できない場合、BIOSの設定が原因になっていることがあり、初期化が必要です。
【BIOSの初期化を行う方法】
初期化完了後、パソコンを起動し直してください。
パソコンの再起動ができない場合、セーフモードで起動してみるのもおすすめです。
セーフモードとは、必要最低限のドライバーだけを読み込んで起動するモードを指します。
【セーフモードで起動する方法】
セーフモードで起動できない場合、ハードウェアなどに問題が発生している可能性があります。
システムファイルの破損も再起動ができなくなる原因のひとつです。
「展開イメージのサービスと管理」ツールを利用して、システムファイルの状況をチェックし、必要があれば修復を行ってください。
【システムファイルの修復を行う方法】
「復元操作は正常に完了しました。操作は正常に完了しました。」とメッセージが表示されたら、パソコンの再起動を試して動作を確認してみましょう。
システムの復元を行うことで、Windowsが正常だったときの状態に戻すことが可能です。
特に、再起動の問題が発生した時期がわかっている場合に有効な手段といえます。
【システムの復元を行う方法】
システムの復元が完了すると、自動的に再起動が行われます。問題が改善されていることを確認してください。
ここまでご紹介した対処法を試しても再起動できない場合、OSの再インストールを行うことで改善される場合があります。
ただし、OSを再インストールをすると、HDD内のすべてのデータが消えてしまいます。大切なデータは事前にバックアップを取っておくことが必要です。
あくまで、どうしても改善されない場合の最終手段として実行することをおすすめします。
【OSの再インストールの実施方法】
パソコンを再起動できない場合、一時的な不具合であれば強制終了して立ち上げ直すことで改善されることがあります。
また、外部デバイスを取り外したり、パソコンの放電を行ったりするのも有効な手段です。デバイスや電源の設定に問題がある場合は、トラブルシューティングやデバイスドライバーの再インストールなどを試してみてください。
これらの方法を実践しても改善されない場合は、OSの再インストールがおすすめです。
パソコンを再起動できないことでお困りの方は、ぜひこの記事でご紹介した対処法を試してみてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。