パソコン画面が突然フリーズした経験のある方も多いのではないでしょうか?
フリーズの原因はさまざまあり、そのままにしておくと故障につながります。
この記事では、フリーズの原因と対処法について解説します。
後半ではパソコンの処分方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
目次
パソコンが固まってしまった時は、すぐにフリーズと判断せず、下記の4点を確認してみましょう。
容量が大きいファイルを開いた時や、作業を同時に行うと処理が追いつきません。
その結果、一時的にフリーズのように動作が鈍くなります。
まず、画面をそのままにして少し時間を置いてみましょう。
それでも状態が回復しない場合は、フリーズの可能性があります。
マウスやキーボードの接続が原因でフリーズに近い状態になっている可能性も考えられるので、まずは入力機器の故障の可能性も考える必要があります。
突然マウス・キーボードが反応しなくなった場合は接続を確認しましょう。
ワイヤレスタイプの場合は、電池切れやBluetoothの接続切れが考えられます。
また有線の場合は、線を抜いて差し直す方法も有効です。
タスクマネージャーとは、起動中のプログラムの管理や確認、終了させる機能です。
処理速度が遅いと感じたら、タスクマネージャーを起動して不要なソフトウェアを終了させてください。
Windowsの場合は、Control+Alt+Delキーを同時に押すと起動するので、CPU使用率の高いソフトを終了させます。
Macを使用している方は、アプリケーション→ユーティリティ→アクテビティモニタを選択後、実行中のソフトウェアを確認・終了が可能です。
パソコンのアクセスランプが点灯している時は、HDDに書き込みの最中ということです。
ランプ点灯時に強制終了を行うと、ソフトウェア障害の原因となります。
ランプ消滅まで待機すると、フリーズが解消されることもあるので一旦放置してみましょう。
アクセスランプが点滅してない場合は電源コードやケーブルがしっかりと挿入されているか故障していないかを確認しましょう。
パソコンがフリーズする原因は、大きく分けて7つあります。
ここでは、原因をひとつずつ紹介するので、確認していきましょう。
ウイルスに感染すると、フリーズしやすくなります。
メモリやCPUを圧迫するウイルスに感染すると、処理が追いつかない・画面が固まるなどフリーズの原因となるのです。
また悪質なウイルスの場合、ソフトを破壊してしまい故障の原因となります。
マウスやキーボードが動かないと、パソコンがフリーズしたと勘違いする方もいます。
タイピングができない・クリックができない等の不具合が生じた場合は、まずマウスおよびキーボードの電池残量や故障の有無を確認しましょう。
使用中のシステムに不具合があると、処理しきれずにフリーズすることもあります。
アプリのアップデート後に発生するフリーズは、バージョンが対応していないなどの理由が挙げられます。
「特定のシステムやアプリを立ち上げるとフリーズする」といった症状であれば、高確率でシステム不具合だと思っても良いでしょう。
フリーズが起こるシステムやアプリをアンインストールして、インストールし直すと回復することがあるので、一度試してみてください。
ハードディスクの寿命は、平均3〜4年です。
パソコンのデータを記憶する部分であり、使用する度に大量の読み書きをしています。
ハードディスクの寿命は3~4年!故障の前兆や症状、診断方法を解説>>
ハードディスクは経年劣化が進むと、症状が改善する可能性はほとんどありません。
寿命や故障が原因であれば、ハードディスクを交換することでフリーズが解消されます。
パソコンは、高温になるとフリーズしやすくなります。
大量のデータ処理中や高温の室内で使用すると、熱に弱いパソコンはダメージを防ぐために動作が止まります。
熱暴走は、フリーズだけでなく内部の部品の損傷などの故障の原因となるため注意しましょう。
パソコンが熱い原因は?音がうるさい時や起動しない時の対処法を解説>>
セキュリティソフトなど、パソコンの起動中に裏で動くプログラムが多いとパソコンへ大きな負担がかかります。
不必要なプログラムが起動していたら、終了や無効化しましょう。
Windowsの場合はタスクマネージャーで起動しているプログラムが把握できるため、動きが鈍いと感じたらチェックしてみてください。
パソコンがフリーズしたときに有効な対処法を覚えておきましょう。
ここでは、実際にフリーズした際に使える方法を紹介します。
特定のアプリやソフトが動かない場合は、不具合が原因だと言えるでしょう。
一度アプリやソフトをアンインストールした後に、再度ダウンロードを行ってください。
また、特定のアプリやソフトが頻繁にフリーズする場合は、メモリ不足も考えられます。
パソコンスペックとアプリの利用環境が合っていない可能性があるため、メモリの増設で対応しましょう。
アプリやソフトの起動中にフリーズして「ウインドウを閉じる」ボタンが反応しない場合は、タスクマネージャーから強制終了をしましょう。
フリーズ前に保存していないデータが消失する可能性が高いのが難点ですが、有効な方法のひとつです。
マウス・キーボードが操作できない場合は、フリーズが解消するまで時間を置きましょう。
処理が追いつかずフリーズを起こしているなら、数分後に回復することもあります。
もしフリーズが改善しなければ、強制シャットダウンするしかありません。
参考:NEC LAVIE公式サイト > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 018513
パソコンの強制終了は、本体の故障にもつながるためオススメできません。
この章では、強制終了をする前に試しておくべきことを3つ紹介します。
何が原因でフリーズしているか分からない場合は、サインアウトしてみましょう。
サインアウトすると、起動しているアプリやソフトが強制終了します。
Windows+Xキーもしくは、Ctr+Alt+Delキーを同時に押してタスクマネージャーを開き、サインアウトを選択してください。
再起動するよりも格段に早い復帰が見込める、オススメの方法です。
マウスが動くのであれば、アプリの強制終了を試してみてください。
アプリの強制終了の方法は以下の通りです。
右クリック→タスクマネージャーを選択、もしくはCtr+Alt+Delキーを同時に押すとタスクマネージャーのプロセスのタブに起動しているソフトやアプリが表示されるので、タスク終了を選びアプリの強制終了を行いましょう。
参考:NEC LAVIE公式サイト > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 018431
フリーズの際にマウスやキーボードも動かない場合、他の操作を加えるとフリーズが改善することもあります。
例えば、ディスク挿入部の開け閉めをすると解消することも。
フリーズの原因を追求できるものではありませんが、試してみる価値はあります。
ここまで紹介してきた対処法を行っても、元に戻らないこともあります。
そのような時は、最終手段として2つの方法で対処してみましょう。
電源ボタンを長押しして、強制的に電源を落とす方法です。
パソコンによって所要時間は異なりますが、多くは数秒程度の長押しで画面が暗くなります。
参考:NEC LAVIE公式サイト > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 018269
電源ボタンを長押ししても、電源が落ちないことがあります。
このような場合は、コンセントやケーブルを抜いて強制的に終了させましょう。
ノートパソコンのようなバッテリー内蔵型は、バッテリーを抜くことで強制終了が行われます。
もし、バッテリーが取り外しできないのであれば電源が切れるまで放置してください。
強制終了できない場合の対処法はこちらの記事でも詳しく解説しています。
フリーズしたパソコンが強制終了・シャットダウンできない!メーカ別の対処法を解説>>
ここまでで、パソコンがフリーズする原因と対策について解説しました。
ここでは、今後パソコンがフリーズしないようにする事前対策を8つ紹介します。
不要なアプリを起動していると、パソコンに負担がかかります。
また、すぐに使わないアプリやタブを大量に開いているのも負荷がかかるため、定期的に削除や終了を行いましょう。
文書やファイルなど不要なデータをクリーンアップして、パソコンへの負担を軽減しましょう。
パソコンが自動で保存しているデータもあるので、定期的な整理を意識してください。
あわせてキャッシュのクリアも行うことをオススメします。
自動保存された過去に閲覧したWebサイト情報を消去すると、パソコンの動作が軽くなりますよ。
参考:PCの動き遅くてイライラ・・・そんなときはPCを大掃除しよう!
ソフトウェアをアップデートすると、多くの不具合が修正されます。
そのため、ソフトウェアを最新にすると不具合が原因で発生するフリーズが改善されることも。
自動更新機能が備わったソフトウェアもありますが、常に最新版をチェックしておきましょう。
各ソフトやOSには推奨メモリがあります。
メモリが足りないとフリーズが起こりやすく、作業がなかなか進みません。
文章作成やWebサイト閲覧であれば、4GBで十分ですが、動画や写真編集、ゲームなどは8GB以上必要です。
負荷がかかる作業する場合や、頻繁にフリーズするのであれば、メモリの増設も検討しましょう。
ウイルス感染を防ぐために、対策ソフトを利用してください。
悪質なウイルスに感染すると、パソコンの動作に影響が出て画面がフリーズしてしまいます。
また、パソコン内部にまでダメージを及ぼす可能性があるため、ウイルス対策ソフトの導入は損ではありません。
OSの再インストールは、不具合の原因や問題解決に役立つ方法です。
購入時の状態に戻す作業なので、どうしても不具合が解消しない場合に行ってください。
OSの再インストールを行うと、データが全て消去されるのでバックアップを取っておきましょう。
デフラグを行うと、データが整理されてパソコンが正常に起動することがあります。
パソコンの最適化を行ってくれるので、起動が早くなる・ハードディスクの読み書きが早くなる・動作が快適になるなど、処理速度が向上する点がメリットです。
SSDなどの記憶領域の容量が足りない場合は、外付けSSDやHDDにデータを移行しましょう。
パソコンによってCPU増設やパーツ交換が可能なので、効率の良い作業環境を整えることをオススメします。
ここまで紹介した対処法を行ってもフリーズが頻繁に起こることがあります。
このような場合は、以下の対応をしましょう。
フリーズの原因特定は難しいため、修理専門業者やメーカーに問い合わせるのが最善の方法です。
自己判断であれこれ触っても、かえって症状が悪化する場合もあります。
特にハードディスクは劣化していくため、専門業者に見てもらいましょう。
フリーズしたパソコンの修理代は、16,000〜20,000円が相場です。
メーカーや依頼する修理業者によって異なりますが、部品交換の必要があればさらに相場に部品代が上乗せされます。
複数業者より見積もりを取って、費用を比較するのもオススメです。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。