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急な停電でパソコンが受ける影響とは?停電対策を徹底紹介!

家のアンペア数のオーバーや、落雷などが原因で停電し、パソコンが突然シャットダウンすることがあります。

ノートパソコンであれば停電の影響は受けないものの、コンセントで給電するデスクトップパソコンは、停電の被害を大きく受けてしまいます。

場合によっては、パソコンが上手く起動起動しなかったり、データが消去したりするケースもあり、停電には注意したいものです。

しかし、なかにはたかが停電と思っている方もいるでしょう。

そこでこの記事では

  • 停電でパソコンが受ける影響
  • パソコンの停電対策

を徹底解説します。

停電でパソコンが受ける影響

停電が起こると、パソコンはさまざまな影響を受けます。

具体的な影響としては、下記の4つです。

  • 作業中のデータが消える
  • 起動できなくなる可能性がある
  • ハードディスクが壊れる
  • 周辺機器に異常が発生する

ここでは、それぞれの原因を紹介します。

作業中のデータが消える

WordやExcel、クラウド上で作業をしているときに急に停電すると、正常に保存されず作業途中のデータが消えてしまいます。

ソフトによっては停電直前のデータを自動保存できる機能もあるものの、作業中のデータが全て消えてしまう可能性は高いです。

とくに仕事のデータが消えると大きな影響が出るため、本記事で紹介する停電対策はしっかりと行いたいものです。

起動できなくなる可能性がある

急な停電はOSを起動するためのデータを壊すことがあり、そうなるとOSの起動ができなくなります。

そうなるとパソコン自体が起動できなくなってしまい、作業ができません。

また、普段使用しているソフトのデータが破損する可能性もあり、破損するとソフトが使えなくなってしまいます。

しっかりと対策をして、パソコンが故障しないようにしましょう。

ハードディスクが壊れる

パソコンの起動中に突然停電が起こると、ハードディスク内の磁気ディスクに傷がついて壊れる恐れがあります。

ハードディスクに傷がつくと読み取りができなくなり、保存されているデータが失われてしまいます。

仕事用のパソコンや大事なデータを保存している場合は、要注意です。

ハードディスクの復旧を初心者が行うのは難しく、すぐさまパソコン業者に依頼する必要があります。

周辺機器に異常が発生する

急な停電によって影響を受けるのはパソコン本体だけではありません。パソコンに接続している周辺機器など、電源プラグを挿して使用している機器は停電による影響を受ける可能性があります。

例えば、モデム・ルーターなどの機器が壊れてしまうとインターネットに接続できなくなります。

停電時のパソコンへの悪影響を防ぐ方法

停電をするのを防ぐのは難しいものの、事前に対策をしておくことでパソコンへの悪影響を防ぐことができます。

具体的な対策方法としては、下記の6つです。

  • パソコンの電源を切る
  • コンセントを抜いておく
  • 作業途中にデータを保存する
  • 使わないときは電源を切る
  • UPS(無停電電源装置)を利用する
  • データのバックアップをする

ここでは、それぞれの対策方法について詳しくご紹介します。

パソコンの電源を切る

もしも落雷による影響、計画的に停電されると知っている場合は、パソコンの電源を落としておきましょう。

パソコンの電源を落としておくことで、停電したとしてもデータの消失やハードディスクへのダメージを押さえることができます。

最も簡単にできるうえ、効果的な対策方法です。

コンセントを抜いておく

心配な方は、念のためコンセントも抜いておきましょう。

基本的にはパソコンの電源を切るだけで十分対策できるものの、停電から復旧時には強い電気が流れ、内部のパーツがダメージを受ける可能性があります。

さらに安全性を確保したいときは、ルーターやモデムといった外部機器のコンセントも同じように抜いておきましょう。

作業途中にデータを保存する

いつ停電するか予想できない、もしくは作業を中断することができない場合は、作業途中にこまめにデータを保存するようにしましょう。

多くのアプリには自動保存できる機能もありますが、心配な方は念のためこまめに保存しておきましょう。

使わないときは電源を切る

長期間パソコンを使用している方、特にリモートワークのように自宅で仕事をしている方は、パソコンをつけっぱなしの方が多いのではないでしょうか?

電源を入れている間に停電が起こる可能性もあるため、使わないときは電源を切っておきましょう。

UPS(無停電電源装置)を利用する

停電によるパソコンの故障・データの損失を防ぐにはUPS(無停電電源装置)の利用がおすすめです。

USPとはパソコンが停電によって供給されなくなると、代わりに供給をしてくれる装置のことです。

USPには大容量のバッテリーが内蔵されているため、停電が起きてもパソコンの電源を供給できる仕組みとなっています。

これによって停電が起きてもパソコンを使い続けることができ、しっかりとデータの入力・保存を行ってから作業を修了できます。

突然の停電によって、ハードディスクが壊れるといった不安もありません。

実際、USPは多くの企業で導入されています。

しかし、なかには一般家庭で利用できるUPSも登場しており、お手頃な値段で購入できるため、災害時のために購入してみるのもおすすめです。

なお、USPには3つの種類があります。

3つに分けてそれぞれの種類をご紹介します。

常時商用給電方式

USPの中でも最も一般的な給電方式が、「常時商用給電方式」です。

常時商用給電方式は通常時は商用電源を用いてパソコンに電源を供給し、停電時は自動で内蔵バッテリーの出力に切り替えられます。

切替時に停電が起こるものの、パソコンに影響はありません。

値段は1万円前後〜2万円前後で購入できます。

このくらいの価格帯であれば、家庭用としても購入がしやすいのではないでしょうか。

常時インバータ給電方式

常時インバータ給電方式とは、常にインバーター(直流電流を交流電流に変換する装置)を通してパソコンに電源を供給するものです。

常時商用給電方式とは異なり、バッテリーの出力を切り替える際の停電が起こりません。

ただし、上記でも述べたように切替時の停電が起こってもパソコンに大きな影響はないため、家庭で使う分にはそこまでこだわらなくてよいでしょう。

そもそも常時インバーター給電方式は性能も高いことから、値段も30,000円〜数十万円と非常に幅広くいうえ、価格は高めです。

高いスペックを求めている方にはおすすめできますが、予算が限られている方は他の方式を検討してみましょう。

ラインインタラクティブ方式

ラインインタラクティブ方式とは、普段は商用電源を用いてパソコンに電源を供給して、停電時にバッテリー電源から電力を供給します。

ラインインタラクティブ方式の最大の特徴として、トランスが備われているため、電圧調整ができ安定性に優れています。

停電切替時に瞬電を伴うもののの、パソコンに大きな影響はないため不安を抱く必要はありません。

価格は安いもので20,000円から3万円前後、高価なものになると数十万円になるのものもあります。

3種類のなかで最も手が届きやすい物が多いため、家庭用としてもおすすめです。

1,000VA程度の容量があれば、パソコンは10分から20分程度稼働できるため、その間に保存作業やシャットダウンをできるでしょう。

データのバックアップをする

重要なファイルをパソコンに保存している場合は、データのバックアップをしておきましょう。

バックアップを取ってデータを安全な場所に保管しておくことで、停電時以外のトラブルが起きても安心です。

パソコンに大事なデータがある方は、定期的にバックアップすることをおすすめします。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

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