Macのキーボードが故障した際、どのように修理を行えばいいか迷う方は多いのではないでしょうか。
この記事では、Macのキーボードの修理方法や注意点について解説しています。
Macのパソコンを使用している方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
目次
Macのキーボードは自力での修理が難しいため、故障した場合はプロに依頼するのが一般的です。
ここでは、修理の依頼先を4つ紹介します。
Apple社が運営する直営店では、Macのキーボードの修理を受け付けています。
Apple Store直営店ではApple製品の販売から修理まで一貫して行っており、2022年11月現在、日本国内で合計10店舗展開しています。
Apple Store直営店にキーボードの修理を依頼する際は、Apple公式サイトから事前に予約したうえで機器の持ち込みが必要です。
ただし、店舗数が限られているため予約が取りづらい場合があります。
Apple正規サービスプロバイダとは、Apple公認の修理サービス店です。
Apple正規サービスプロバイダにMacのキーボードを持ち込むことで、Apple社でトレーニングを受けた技術者による純正パーツを使用した修理が受けられます。
Apple正規サービスプロバイダは全国で展開しているため、近くにApple Store直営店がない場合でも利用しやすい点がメリットです。
店舗によっては事前予約が必要になりますので、あらかじめ公式サイトなどを確認しておきましょう。
Appleリペアセンターではオンラインまたは電話で配送修理を依頼でき、Apple指定の配送業者に自宅まで集荷に来てもらえます。
お店にキーボードを持ち込む必要がないことから、近くにApple Store直営店やApple正規サービスプロバイダがない場合や予定が合わない方におすすめです。
ただし、持ち込みによる修理よりも時間がかかるケースが多いため、急ぎの場合は別の方法を利用するのがよいでしょう。
民間のパソコン修理専門業者でも、Macのキーボードの修理を受け付けている場合があります。
民間の修理業者はApple Store直営店やApple正規サービスプロバイダと比べて修理費用が安く済むケースが多く、業者によっては即日修理を行っている点が魅力的です。
ただし、純正パーツを使用しないため、Appleの保証が適用されなくなる可能性がある点に注意してください。
もともと保証期間外のキーボードが故障した場合や、できるだけ早く直してほしい場合におすすめです。
ここでは、Macのキーボードを修理に出す前に確認しておくべきポイントを3つ紹介します。
場合によっては修理が不要になるケースもあるため、以下の内容を必ずチェックするようにしてください。
キーボードに不具合があるように見えても、実際はキーボード以外で問題が起きているケースがあります。
原因がはっきりわからないときは、まずはMac本体の再起動を試してみましょう。
これでトラブルが解消された場合、一時的な問題が発生していたか、キーボード以外に不具合が生じていることが考えられます。
MacOSを最新バージョンに更新することで、キーボードの不具合が解消される場合があります。
修理に出す前に、以下の手順に従ってOSのアップデートを行ってください。
【macOSをアップデートする手順】
参考:Mac の macOS をアップデートする – Apple サポート (日本)
キーボードをMac本体ごと修理に出す場合は、事前にデータのバックアップを取っておくとよいでしょう。
Macのバックアップ手段は、Time Machineという内蔵アプリを利用する方法と、iCloudを利用する方法の2種類あります。
バックアップがあれば、万が一修理中にデータが消えてしまった場合でも安心です。
キーボードの故障内容によっては、通常よりも修理費用が高くなる場合があります。
ここでは、代表的な事例を3つ紹介します。
経年劣化やキーボードに強い衝撃を与えてキートップが外れてしまった場合は、基本的にはそのパーツのみ交換を行います。
しかし、修理店によっては部品在庫を用意していないことも多く、キーボード1台分の費用を請求されるケースがあります。
また、部品取り寄せのために時間がかかる場合があるため、急いでいる場合は注意してください。
チャタリングとは、「一度キーを押しただけで複数回入力される」といった症状を引き起こす電気的な振動現象のことです。
特定のキーでチャタリングが発生した場合、すべてのキーで同じ症状が発生する恐れがあります。
そのため、問題が起きたキーだけでなく、キーボード全体の洗浄修理が必要です。
キーボードの上に水・お茶・ジュース・お酒などの液体をこぼした際は、修理について特に注意しなければいけません。
ただの水であれば自然乾燥によってキーボードが復活する可能性がありますが、水以外の糖分を多く含んだ液体がキーボードにかかった場合、ロジックボードにまで影響を及ぼすことが考えられます。
その結果、キーボード交換だけでは症状を改善できないケースも多く、Mac本体の修理が必要になることがあります。
この記事では、Macのキーボードの修理について解説しました。
故障したキーボードを自分で直そうとするとかえって症状を悪化させる恐れがあるため、専門業者に依頼するのがおすすめです。
Apple保証期間中の場合や純正パーツにこだわりがある場合は、Appleが提供している修理サービスを利用するとよいでしょう。
今回の記事もぜひ参考にしてくださいね。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。