デザイン性、機能性ともに高評価を得ているMac。
デザイン系の仕事をしている方はもちろんのこと、プログラミングなどをしている方では持っている方も多いのではないでしょうか?
そんなMacですが、「USBを差しても認識しない」というトラブルが発生している方がいるようです。
USBを差しても認識しないと外部ディスプレイに接続できなかったり、有線のマウスやキーボードが使用できなかったりするためとても困るでしょう。
そこでこの記事ではMacにUSBを差しても認識しない原因と対処法についてご紹介いたします。
【この記事で分かること】
目次
MacにUSBを差しても認識しない原因は、さまざまです。
主に次の3つが考えられます。
認識しない原因を特定して、対処方法を探りましょう。
USBメモリはパソコンのUSBポートから電力を得て、動作しています。
しかしパソコンのUSBポートに複数のデバイスが同時に接続されていることにより、各デバイスに電力が分散されてしまいます。
その結果、接続したUSBメモリに供給されている電力が足りなくなり、「認識されない」ということになるのです。
USBメモリのランプが点灯しない場合はこちらに該当します。
USBメモリのランプが点灯していて認識しているにも関わらず、デスクトップ画面上にアイコンが表示されないのは「外部ディスクにチェックが入っていない」のが原因です。
外部ディスクにチェックが入っていないと、USBメモリへ供給されている電源が十分でも画面上に表示されません。
USB装置が壊れているとパソコン側に問題がなくとも認識されません。
そのためUSB装置が壊れていないか、ゴミなどがあり認識されにくい状態ではないかなど確認をしてみてください。
他のUSB装置は反応するものの、特定のUSB装置にだけ反応しない場合は壊れている可能性が高いです。
参照:MacでUSB装置が動作しない場合 – Apple サポート (日本)
装置用のソフトウェアに最新版がインストールされているか確認してみてください。
アップデートがされているかどうかは製造元のWebサイトを参照してください。
参照:MacでUSB装置が動作しない場合 – Apple サポート (日本)
USBメモリが認識されているかは次の手順で確認できます。
もし表示されていない場合は、次の対処方法を行いましょう。
MacにUSBを差しても認識されない場合は次の対処方法を行ってみてください。
それぞれの対処方法を詳しく見てみましょう。
前述で述べたように、USBメモリはパソコンのUSBポートから電源を供給して動作しています。十分な電力が供給されているかは、USBメモリのランプが点灯しているかを見ることで確認できます。
もし点灯していない場合は接続されているUSB製品を一旦全て取り外して、特定のUSBメモリだけを接続して点灯するか確認してみてください。
もしランプが点灯しない場合は、USBメモリ本体が壊れている可能性があります。
他のUSB製品を差してもランプが点灯しない場合はUSBポートが破損している可能性が高いでしょう。
参照:パソコンに接続しても、認識しないのですが?【Mac OS】 | IODATA アイ・オー・データ機器
Mac OS X 10.x.xの場合は、ディスクユーティリティに認識があるか確認をしましょう。
次の手順で確認ができます。
以上で完了です。
参照:パソコンに接続しても、認識しないのですが?【Mac OS】 | IODATA アイ・オー・データ機器
外部ディスクにチェックが入っていないと、USB装置が動作しません。
次の方法で外部ディスクにチェックを入れてください。
それでも認識されない場合は、Macを再起動して改めて差し直してみてください。
ウイルスソフトや監視系ツールを導入している場合は、それらがUSBメモリを阻害しているかの牛があります。
パソコンに常駐するソフトウェアを一旦停止し、再度接続しなおしてみてください。
(ソフトウェアの停止方法はお使いのソフトウェアメーカーより確認してください。)
ウイルスソフトなどを停止させてUSBを差し直してみた後は、ウイルス感染しないようにすぐにツールを再稼働させましょう。
参照:パソコンに接続しても、認識しないのですが?【Mac OS】 | IODATA アイ・オー・データ機器
パソコン本体の故障が考えられない場合は、USBメモリが壊れている可能性があります。
USBメモリが破損していない場合は、他のパソコンにUSBメモリを差したときに問題なく認識します。
しかしUSBメモリが反応しないようであれば、パソコンではなくUSBメモリが壊れていると考えられるでしょう。
その際は新しいUSBメモリを購入してください。
PRAMには音量や画面解像度、選択されている起動ディスクといった情報が記憶されています。
そのため、音量や画面に以上が生じた場合は、PRAMのリセットで改善される可能性があります。
PRAMのリセット方法は、次の手順のとおりです。
なお、PRAMのリセットによって、環境設定とシステム設定が変更されることがあります。
設定を復元するためには「システム環境設定」から行いましょう。
セーフモードとは、必要最低限のシステムのみを用いて起動させる方法です。
不要なソフトウェアが読み込まれなくなるため、パソコンへの負担が軽くなり、USBを認識できるかもしれません。
なお、セーフモードでの起動方法は、intelプロセッサとAppleシリコンで異なります。
intelプロセッサの場合は、下記のとおりです。
もう一度ログインするように求められる場合がありますが、ログイン後のメニューバーに「セーフブート」と表示されれば完了です。
Appleシリコンでセーフモードを行う場合は、下記のとおりです。
4番まで行うと、コンピューターは自動的に再起動されます。
そしてログインウィンドウが表示後、メニューバーに「セーフブート」と表示されれば完了です。
OSを最新バージョンにアップデートすることによって、改善される可能性があります。
OSのアップデート方法は、下記のとおりです。
以上で完了です。
他のプログラムも更新する場合は、「すべてアップデート」を選択してください。
SMCと呼ばれる「システム管理コントローラー」をリセットすることによって、USBを認識する可能性があります。
ただし、SMCのリセットを行えるのは、intelプロセッサを搭載したMacのみです。
さらにintelプロセッサのなかでも、T2セキュリティチップを搭載しているか、していないかでも異なります。
T2セキュリティチップを搭載している場合は、下記の手順でSMCのリセットを行ってください。
それでもUSBが認識されない場合は、次の手順を行います。
参照:Mac の SMC をリセットする – Apple サポート (日本)
T2セキュリティチップを搭載したデスクトップの場合は、下記の手順で行います。
T2セキュリティチップを搭載していないノートパソコンの場合は、下記の手順でSMCのリセットを行ってください。
T2セキュリティチップを搭載していないデスクトップパソコンの場合は、下記の手順でSMCのリセットを行います。
参照:Mac の SMC をリセットする – Apple サポート (日本)
それでもUSBが認識しない場合は、下記の2つが原因だと考えられます。
ここでは、それぞれの原因を詳しくみていきましょう。
USBメモリは、使用回数の上限があります。
SLC | 約10万回 |
MLC | 約1〜3万回 |
TLC | 5,000回程度 |
使用回数の上限が多ければ多いほど、価格も高価になっていきます。
もしもUSBメモリの書き換えができなくなった場合は、使用回数の上限に達している可能性があります。
USBメモリの寿命は平均で3年程度といわれています。
品質が良いUSBメモリであれば、10年以上持つこともあるものの、基本的には3年が目安です。
そのため、もしもUSBが認識されない場合は、すでに寿命を迎えている可能性があります。
認識しないUSBのデータを復元する方法として、ソフトを利用することが挙げられます。
「Recoverit」(リカバリット)を利用すれば、USBに保存されているデータを取り出すことが可能です。
もしも認識しないUSBに重要なデータが保存されている場合は、データ復元のツールを利用してみましょう。
この記事ではMacにUSBを接続しても認識しないときの原因と対処方法についてご紹介しました。
USBメモリが新品あるいは他のパソコンでは反応する場合、Macの不具合が考えられます。
AppleCareに加入をしていたり、正規ルートで購入して一定期間内であれば無料で修理可能なことがありますが、それ以外では費用がかかってしまいます。
そのため新しいパソコンを購入するのがおすすめです。
なお、MacはAppleで破棄できるものの、一定期間前に購入した製品やPCリサイクルシールを払わなければ費用が発生してしまいます。
パソコン廃棄.comならば、データ消去から廃棄まで全て無料で行い即日で廃棄が完了します。
ダンボールに入れて送るだけですので、なるべく手間なく処分したい方はパソコン廃棄.comへ依頼してみてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。