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Macのリカバリーモードが起動しない!対処法を解説

Macで不具合が起きたとき、リカバリーモードを利用することで症状を改善できる場合があります。

しかし、何らかの原因でリカバリーモードが起動できず、お困りの方も少なくないのではないでしょうか。

この記事では、Macでリカバリーモードが起動しないときの対処法を解説しています。

Macをお使いの方はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • Macのリカバリーモードを起動する方法
  • Macのリカバリーモードが起動しないときの対処法

Macのリカバリーモードとは?

Macのリカバリーモードとは、Macに内蔵されているOS復元システムを指します。

リカバリーモードでは、MacOSの再インストール・ハードディスクの修復・バックアップからのデータ復元などの実施が可能です。

本体が正常に起動しない・再起動を繰り返す・画面が何度もフリーズするといった不具合を解消できるため、Macの問題を自己解決するのに役立ちます。

Macでリカバリーモードを起動する方法

Macでリカバリーモードを起動する方法は以下のとおりです。

モデルによって操作方法が異なるため、お使いのパソコンにあわせて操作を実施してください。

【Appleシリコン搭載のMacモデル】

  1. Macの電源が完全に切れていることを確認し、電源ボタンを長押しする。
  2. 「オプション」が表示されたら、電源ボタンから指を離して「オプション」を選択する。
  3. 「続ける」をクリックする。
  4. ユーザーを選択してパスワードを入力する。

参考:macOS を再インストールする方法 – Apple サポート (日本)

【Intel搭載のMacモデル】

  1. Macの電源ボタンを押して電源を入れ、その直後に「command 」キーと「R」キーを同時に長押しする。
  2. Appleロゴが表示されたらボタンから手を離す。
  3. ユーザーを選択してパスワードを入力する。

参考:macOS を再インストールする方法 – Apple サポート (日本)

Macでリカバリーモードが起動しないときの対処法

上記の手順を実施しても、何らかの理由でリカバリーモードを起動できない場合があります。

ここでは、その際の対処法を6つ紹介します。

キーボードの状態を確認する

外部キーボードを使用している場合、キーボードが正しく認識されていないことが原因でリカバリーモードが起動しないことがあります。

キーボードのケーブルを抜き差しして接続し直したり、正常に動作する別の機器と交換したりするなどしてキーボードの状態を確認しておきましょう。

キーボードに不具合がなければ、本体側に何かしらの問題が起きていると考えられます。

起動できるインストーラーを使用する

Macのリカバリパーティションは2011年から搭載されているため、コンピューターがあまりに古い場合はリカバリーモードを起動できません。

その場合、付属のリカバリーディスクを使用するか、起動可能なインストーラーを作成して使用する必要があります。

インストーラーの作成方法は以下の記事を参考にしてください。

参考:macOS の起動可能なインストーラを作成する – Apple サポート (日本)

起動可能なインストーラーを作成したら、Mac App StoreにアクセスしてMacOSの更新を行いましょう。

SMCをリセットする

リカバリーモードが起動しない場合、SMCをリセットすることで不具合が解消される場合があります。

SMC(システム管理コントローラ)とは、パソコンの起動・バッテリーなど、コンピューターの電源に関する機能を管理するシステムを指します。

SMCをリセットする手順は以下のとおりです。

【SMCをリセットする手順】

  1. Macの電源を切る。
  2. 電源が完全に切れたことを確認したら、「control」キーと「option」キーと「shift」キー+電源ボタンを同時に7秒間押す。
  3. 7秒後、Macの電源を入れ直す。

セーフモードで起動する

セーフモードで起動することで、リカバリーモードの起動を妨げる原因を突き止めたり、ドライブの不具合を修復したりすることができます。

セーフモードの起動方法は以下のとおりです。

【Appleシリコン搭載のMacモデル】

  1. アップルメニューを開き、「システム終了」を選択する。
  2. システムが完全に終了したことを確認できたら、電源ボタンを押す。
  3. 起動音が聞こえたらShiftキーを押し、そのまま「セーフモードで続ける」をクリックする。
  4. コンピューターが自動的に再起動されるため、ログイン画面のメニューバーに「セーフブート」が表示されているのを確認する。

参考:Macをセーフモードで起動する – Apple サポート (日本)

【Intel搭載のMacモデル】

Macを起動したら、すぐにShiftキーを長押しし、ログインウインドウが表示されたら放す。

Macにログインする。ログイン画面のメニューバーに「セーフブート」が表示されているのを確認する。(再度ログインを求められる場合もある。

参考:Macをセーフモードで起動する – Apple サポート (日本)

セーフモードの起動後はいったんパソコンの電源を切り、リカバリーモードを起動できるか確認してください。

Time Machineバックアップで復元する

TimeMachineにバックアップデータが保存されていれば、リカバリーモードを起動できない場合でもMacOSの復元が可能です。

以下の手順に従って、TimeMachineを操作してください。

【TimeMachineからMacOSを復元する手順】

  1. Macの電源を切り、TimeMachineバックアップドライブを接続する。
  2. 電源ボタンを押したら、すぐに「Option」キーを長押しする。
  3. Startup Managerが表示されたらキーから手を離す。
  4. バックアップドライブを選択し、「戻る」をクリックする。
  5. バックアップを選択して復元を行う。

Mac Internetリカバリーを使用する

リカバリーパーティションが破損している場合、Mac Internet Recoveryを使用してMacOSの再インストールを行いましょう。

Mac Internet Recoveryの操作手順は以下のとおりです。

【Mac Internet RecoveryでMacOSを再インストールする方法】

  1. Macの電源が完全に切れていることを確認して、電源ボタンと「Command」キーと「Option」と「R」キーを同時に長押しする。
  2. 画面に回転する地球儀が表示されたら、キーから指を離す。
  3. OS Xユーティリティインターフェースが表示されたら、「macOSを再インストール」をクリックする。

まとめ:適切な対処でデータを守ろう

この記事では、Macでリカバリーモードが起動しない際の対処法について解説しました。

リカバリーモードではパソコンの不具合の解消やOSの復元などを行えますが、リカバリーモードが起動しない場合、本体が故障していることも考えられます。

対処を誤ると大切なデータが消えてしまう恐れがあるため、上記の方法を参考にしながら慎重に対応を行ってください。

また、日頃から定期的にバックアップを取っておくことをおすすめします。

今回の記事もぜひ参考にしてください。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

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