長くMacを使っていると、「バッテリーが膨張している!」という事態に陥ることがあります。バッテリーの膨張を放置すると、発火や部品の破損のリスクがあり、大変危険です。
Macバッテリーが膨張したときはただちに対処が必要です。
今回はMacバッテリーが膨張したときの対処法や原因について詳しく解説します。バッテリーが膨張して困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事で分かること】
目次
Macのバッテリーが膨張すると、以下の症状が現れます。
自分のMacがこれらの症状に当てはまる場合は要注意です。
Macを折りたたんだ時にピッタリ閉じなかったら、バッテリー部分が膨張していないか確認してみましょう。
バッテリーの膨らみが邪魔をして、正しく折りたためていない可能性が高いです。Macを閉じたときに違和感がある場合はバッテリーの異常を疑いましょう。
Macに触れたとき、「なんか盛り上がってる部分があるな」と感じたら、バッテリーが膨張している可能性が高いです。
バッテリーはMac下部のキーボード部分に位置しています。その部分が盛り上がっている場合、バッテリーの膨張によりパーツが押し出されている可能性があります。
Macのキーボードが浮き出てきた場合、バッテリーが膨張しているサインです。
先ほども述べた通り、バッテリーはキーボードのあるMac下部に存在します。バッテリーの膨張によりキーボードが押し上げられるケースもあります。
キーボードが浮いてきている場合、バッテリーの膨張がかなり進んでいる可能性が高いです。交換や修理で改善できないリスクが高いため、少しでもキーボードの盛り上がりを感じたらすぐに対処しましょう。
バッテリーが膨張する原因は以下の通りです。
それでは一つずつ見ていきましょう。
Macのバッテリーにはリチウムイオン電池が使用されています。リチウムイオン電池は高度な技術で造られていますが、劣化によって膨張してしまいます。
バッテリーはどうしても経年劣化していくものですが、使い方次第で劣化を早めてしまうことがあります。
Macの充電が100%の状態で充電プラグを挿しっぱなしにしていると、過充電になってしまいます。
過充電とは文字通り充電し過ぎている状態を指します。過充電によりバッテリーに負荷がかかり、劣化スピードを早めてしまいます。
就寝時に充電プラグを挿したままにしたり、一日中充電し続けたりしないようにしましょう。
Macを充電したまま操作すると、バッテリーに負荷がかかり、劣化の原因になります。
充電しながらビデオを見たりゲームをしたりするのはよくあるケースですが、充電中はできるだけ操作しないようにしましょう。
気温が高い場所でMacを使用すると、バッテリーの劣化スピードが上昇します。
バッテリーは精密機器のため熱に弱いです。バッテリーに熱が加わることにより劣化が進み、膨張させる原因になります。
バッテリーだけでなくMac本体も熱に弱いため、周囲温度には注意しましょう。
バッテリーが膨張している場合、すでに寿命を迎えている可能性が高いです。
Macバッテリーの寿命=充放電回数上限と考えるといいでしょう。
Apple公式が発表しているMacの充放電回数上限は、およそ1000回ほどです。この数字から、Macバッテリーの寿命は3年ほどと考えるのが妥当です。
Macの今までの充放電回数の調べ方は以下の通りです。
参考:【Apple】Mac ノートブックのバッテリーの充放電回数を調べる
バッテリーが膨張すると危険な理由は、以下の通りです。
バッテリーの膨張により怪我をしてしまうケースもあります。まずは膨張を放置してしまうと危険な理由について把握しましょう。
バッテリーの膨張がきっかけで、発火や爆発を起こすリスクがあります。
突然部屋が焦げ臭くなり、Macを見てみるとバッテリーが爆発していた、という事例も報告されています。爆発により発火すれば火事に繋がったり、人体に影響を及ぼしたりする危険性があります。
バッテリーの膨張は怪我や火事を引き起こすリスクが十分にあることを理解しましょう。
バッテリーの膨張によりMacの他の部品が破損する場合があります。
バッテリーが他のパーツを圧迫すれば、劣化していない正常なパーツまで破損してしまい、Macの故障に繋がります。
バッテリーを交換すれば使い続けられるはずのMacも、他の部品が破損してしまえば使用は難しくなります。
それでは、バッテリーが膨張したときの対処法について見ていきましょう。
バッテリーの膨張を自分で対処するのは、かなりハードルが高いです。よほどパソコンに詳しい方でなければ、プロに任せることをおすすめします。
Macバッテリーの修理は専門業者に依頼しましょう。
保証期間内なら無料で交換してもらえる場合があるため、まずは自分のMacの保証についてチェックしてみてください。
Apple StoreやApple正規サービスプロバイダーにMacBookを持ち込むことでバッテリー交換サービスを受けることができます。
Apple Storeは全国に10店舗しかないので行ける人は限られますが、Apple正規サービスプロバイダーは全国にあるAppleから正式に認可を受けた修理・サポート事業者です。
各店舗に持ち込む場合は予約が必要となりますので、Appleの公式サイトより修理を申し込みましょう。
交換にかかる日数はおおよそApple Storeの場合は5~7営業日ほど、Apple正規サービスプロバイダーの場合は少し早く3~4日ほどで交換できます。
Apple Storeや正規サービスプロバイダーが近くにないまたは店舗に行く時間が取れないという人はAppleリペアセンターにMacBookを送って交換をしてもらうことができます。
配送修理サービスを利用するにはオンラインもしくは電話で修理の申込みを行い、希望日時に集荷に来た配送業者に引き渡します。
引き渡されたMacBookはバッテリーの交換が完了すると自宅まで配送されますので、家から出る必要はありません。
交換にかかる日数は5~7営業日ほどとプラスで配送の日数がかかりますので、その点だけは注意しましょう。
Appleが正式に認定していない修理業者でもMacBookのバッテリーを交換できます。
モデルによっては正規の修理よりも比較的費用が安くなる傾向にありますが、正規店以外で修理してしまうと保証の対象外となってしまう点は注意が必要です。
一方で、修理業者によっては即日の交換が可能な店舗もあります。
5~7日もの間パソコンがない状態では困る人も多いでしょう。
急いでいる人やそもそも保証が切れてしまっている人にはメリットがあるのが非正規店での交換です。
Macバッテリーが膨張する原因や膨張したときの対処法について解説しました。
バッテリーの膨張は劣化によって引き起こされます。過充電や周囲温度が高すぎることによって劣化スピードが早まるため、注意して使用することをおすすめします。
バッテリーが膨張したときはプロの業者に修理・交換を依頼するか、処分するなどして対処しましょう。
Macを処分する場合はパソコン廃業.comの無料処分が便利です。
費用は一切かからず、データも確実に消去してもらえるので、Macを買い替える際はぜひ検討してみてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。