HPのパソコンを使っているときに、動作が重く困った経験がある方も多いのではないでしょうか?
動作が重くなると故障を疑う方もいますよね。しかし、パソコンの動作が重い原因の多くは、設定と環境です。
そのため、設定を見直すことで直る可能性が多くあります。本記事では、HPのパソコンが重い原因から重い時の対処法を解説します。
HPのノートパソコンを使用している方は、その他のパソコンを使用している方もぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
目次
パソコンの動作が重くなると、ブラウザを開いたり読み込んだりするのに時間がかかるほか、急にソフトが動かなくなります。
作業に大きな影響が及び、中断せざる負えない状況にもなり、ストレスを感じるでしょう。
HPのパソコンに限らず、動作が重くなったと感じたら、パソコン内部の不要なファイルや画像を捨てるなどの掃除をしましょう。
HPのパソコンが重い原因は、以下が挙げられます。
パソコンが重くなる場合、不要なソフトやファイルが原因となっていることがあります。
とくに容量の大きいソフト、ファイルがあるとパソコンの容量を大きく占めてしまい、パソコンの動作に大きな影響が及びます。
また、不要なソフトやファイルが少なくとも、バックグラウンドで起動しているのも重くなる原因です。
とくにパソコンを購入したにも関わらず動作が重い場合は、入っているソフトやファイルの多さを確認してみましょう。
ストレージの容量不足のほか、HDDが劣化していると、パソコンの動作が遅くなります。
HDDの寿命は内蔵型で3年〜4年、外付けであれば3年ほどです。
もしもHDDが3年から4年を迎えたときは、HDDが劣化していないか確認してみましょう。
動作の際に異音がしたり、文字化けが発生したりするのは、HDDが劣化している証拠です。
パソコンの排熱がうまくできていないと、動作不良で動作が遅くなります。
具体的には画面がフリーズして操作がきかなくなったり、勝手に電源が落ちたりします。
パソコンのファンの通気口はホコリが溜まりやすい仕様になっており、デスクトップであれば床においている方は要注意です。
また、掃除を全くしていないといった方もホコリが溜まっている可能性があります。
定期的に掃除をしましょう。
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年々、ソフトが求めるパソコンへのスペックは高くなっています。
ネットサーフィンだけであれば不便に感じることは少ないかもしれませんが、ソフトを開く場合はスペックが低く、重くなることがあります。
5年以上買い替えていない場合は、パソコンのスペックを見直してみましょう。
視覚効果やスタートアップアプリによってはパソコンに負荷がかかりやすく、動作が重くなることがあります。
「hpのパソコンが重いときの対処法」で設定項目について詳しく解説していますので、そちらを参考に最適な設定になっているか確認してみてください。
動作が重いときは、パソコンがウイルスに感染している可能性があります。
とくに信頼できないサイトからのアプリをダウンロードしたり、見覚えのないメールに添付されているファイルを開いたりするのは、ウイルスに感染する原因です。
ウイルスに感染するとパソコンが重くなる以外にも、個人情報を盗まれたり、他のユーザーにウイルスを広げてしまったりする可能性もあり、早めの対処が必要になってきます。
HPのパソコンが重いときの対処法は、以下の8つです。
ここでは、それぞれの対処法を紹介します。
パソコンをずっと起動している場合は、再起動をすることで直るケースがあります。
再起動は手軽にできるため、困ったらまずしてみましょう。
また、OSのアップデートをしていない方は、そちらも終わらせてください。
OSのアップデートによって不具合が解消され、安定化されるケースがあります。
再起動は、iOSで左上のリンゴマーク、ウィンドウズで左下のスタートボタンをクリックして表示される電源ボタンよりできます。
不要なソフトとファイルが溜まっているとストレージを圧迫し、動作が重くなる原因となります。
ストレージに対して容量の大きいソフト、ファイルが溜まっている場合は、削除しましょう。
以下の手順でストレージを確認できます。
参照:PC のストレージを確認する – Microsoft サポート
ウイルスに感染しているとパソコンの動作が遅くなります。
ウイルススキャンをして、パソコンがウイルスに感染していないか調べてみてください。
セキュリティソフトには無料のものもあり、そちらでウイルススキャンが可能です。
ウイルス感染している場合は感染が広がらないよう、インターネットから遮断し、ソフトでウイルスを駆除した後にパソコンの初期化を行ってください。
もしもウイルスに感染していない場合は、次に紹介する対処法を試しましょう。
スタートアップとは、パソコンを立ち上げたと同時に自動的にアプリが起動される設定のことです。
いくつもの設定をスタートアップアプリに設定していると、動作が重くなりますので無効化しましょう。
以下の手順でスタートアップアプリを無効化できます。
参照:Windows の起動時に自動で実行されるアプリを変更する – Microsoft サポート
視覚効果の設定をすることで改善される可能性があります。
以下の手順で視覚効果を変更してください。
参照:NEC LAVIE公式サイト > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 017855
電源オプションの設定をパフォーマンスにすれば、消費電力は増えるものの改善される可能性があります。
以下の手順で電源オプションの設定を変更してください。
参照:HP PC – 電源プランを変更する方法(Windows 11/10/7) | HP®カスタマーサポート
パソコンに内蔵されているものがHDDの場合は、SSDに変えてみましょう。
SSDはHDDよりも処理が早く、起動時間、アプリの立ち上げ時間を大幅に改善できます。
ノートパソコンの場合は外付けSSDが販売されていますので、そちらを購入しましょう。
パソコンはうまく排熱ができないと、動作が重くなります。
排熱ができないのはホコリが原因になっていることもありますので、まずは掃除をしましょう。
長期間掃除をしない人、床にデスクトップパソコンの本体を置いている方は、思ったよりもホコリが溜まっているはずです。
ホコリを排除しても排熱が改善されない場合は、日光の当たりにくい場所にパソコンを置いたり、冷却用のグッズを購入したりするのが効果的です。
これまでに紹介した方法でも改善されない場合は、パソコンの買い換えを検討しましょう。
パソコンの寿命は、デスクトップもノートパソコンも同じくらいで平均5年です。
当時のハイスペックを購入すればさらに持つ可能性もありますが、基本的には5年ほどで周辺機器の劣化が見られます。
パーツだけを買い替えれば維持できる可能性もあるものの、年々ソフトの要求スペックが高くなることを考えると、買い替えるのがおすすめです。
なお、買い替えで不要になったパソコンはパソコン廃棄.comで処分するのがおすすめです。
パソコン廃棄.comは事前予約無しで、ダンボールに詰めて送るだけで無料で廃棄してくれます。
データもしっかりと消去してくれるため、個人情報流出の心配もありません。
HPのパソコンの動作が重いと、本体の不具合を疑ってしまいがちですが、実際は設定やソフトが原因で遅くなっているケースがほとんどです。
そのため、本記事で紹介した対処法で改善されるケースが多くあります。
とはいっても、パソコンを購入してから5年以上経っている場合は、スペック不足の可能性もあります。
パソコンを購入してから5年以上経っている場合は、パーツの劣化も見られるため、買い替えを検討してみてもいいでしょう。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。