東芝製のdynabookは、仕事や学校などさまざまな場面で使われています。しかし、パソコンの操作が重くなると、思うように作業が進まず困ってしまいますよね。
パソコンが重いと感じる場合は、使用環境の見直しや不要なソフトのアンインストールが必要です。
この記事では、dynabookのパソコンが重くなる原因や解消方法を解説します。dynabookのパソコンを使用している人はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
目次
dynabookのパソコンが重い場合、使用環境によるものや故障など、さまざまな原因が考えられます。ここでは、代表的なものを4つご紹介します。
作業内容に対してパソコンのスペックが不足していると、動作が重くなる場合があります。動画視聴やゲームを快適に行うには、一定以上のメモリやCPUが必要です。
アプリケーションやソフトウェアによっては操作に必要なスペックが決められている場合があるため、インストール前にパソコンのスペックを確認しておきましょう。
パソコンのメモリ容量は、1つのパソコンで同時に作業できる量を表しています。
メモリが不足するとパソコンの動作が重くなるだけでなく、アプリやファイルがスムーズに開かなくなる場合があります。アプリを起動するだけでもメモリを消費するからです。
他にも、画面の表示がおかしくなったり、パソコンがフリーズしてしまって動かなくなったりといったリスクが存在します。
パソコンのスペックやメモリに問題がないのにパソコンが重いときは、ハードディスクが故障している可能性があります。
パソコン本体から異音がする場合や、シャットダウンに5分以上かかる場合は要注意です。
パソコンの使用年数が長いほど、ハードディスク故障のリスクは上がります。ただし、購入したばかりでも初期不良が起きているケースがあるため、気になる場合は購入した店舗やメーカーなどに相談してみましょう。
マルウェアなどのウィルスに感染している場合も、パソコンの動作が重くなることがあります。
怪しいウェブサイトを閲覧してしまったり、宛先不明のメールや添付ファイルを開いてしまったりすると、ウィルスに感染するリスクが高くなります。
ウィルス感染した場合、パソコンが重くなる他にも以下のような症状が発生します。
なりすましや個人情報流出などの被害に遭う危険性があるため、早急に対応しましょう。
パソコンのウイルスに関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。
ここでは、dynabookのパソコンが重いときの解消方法をご紹介します。すぐに実践できるものもあるので、ぜひ試してみてください。
パソコンの再起動は、もっとも手軽にできる対処法です。パソコンの使用中に動作が重くなった場合は、最初に試してみることをおすすめします。
再起動を行うことによってメモリが一時的にリセットされ、パソコンの不具合が解消される場合があります。
パソコンの電源を完全に落とすのも効果的な方法です。再起動で改善されないときは、シャットダウンも行ってみましょう。
Windows10の更新を行っていない場合は、最新の状態へアップデートしてみましょう。
更新が完了していない場合、バックグラウンドでアップデートの準備が行われています。その影響でパソコンが一時的に重くなる場合があります。
設定画面の「更新とセキュリティ」からWindows Updateの更新状況を調べられるため、実行中の場合は電源を切らずにしばらく待ってください。
使用しているドライバやアプリケーション等のトラブルも、パソコンの動作環境が悪化する原因の1つです。最新の状態に更新することで、動作状況が改善されることがあります。
東芝サービスステーションやMicrosoft Storeで更新プログラムが提供されていないか確認してみましょう。
参考:「東芝サービスステーション」ドライバーやアプリなどの更新情報を確認し、インストールする方法<Windows 10> 【動画手順付き】
パソコンの動作や画面表示に違和感があるときは、すぐにウィルススキャンを実行しましょう。ウィルスに感染していた場合は駆除を行い、症状が改善されるか確認してください。
ウィルス対策ソフトを導入していない場合は、Windows 10標準搭載の「Windows Defender セキュリティセンター」でウィルススキャンを実行できます。
【Windows Defender セキュリティセンターの使用方法】
スタートアッププログラムとは、パソコンを立ち上げたときに自動的に起動するプログラムのことです。何も起こっていないように見えても、バックグラウンドで複数のプログラムが実行されている場合があります。
パソコンが重くなる原因につながるため、不要なスタートアッププログラムは起動させないように設定を変更しましょう。
【スタートアッププログラムを無効にする方法】
ハードディスクの空き容量が不足していると、パソコンの動作が重くなることがあります。
必要のないデータはバックアップを取って削除し、定期的にハードディスク内の整理整頓を行いましょう。
ディスククリーンアップを実行することで、キャッシュファイルなど不要なファイルを削除して空き容量を確保できます。
【ディスククリーンアップを実行する方法】
「削除するファイル(F)」の一覧でチェックが付いている項目が削除の対象です。「OK」を選択して削除を実行しましょう。
システムファイルも削除したい場合は、実行する前に「システムファイルのクリーンアップ」をクリックしてください。
参考:「ディスククリーンアップ」不要なファイルを削除し、ディスク領域を解放する方法<Windows 10>|サポート|dynabook(ダイナブック公式)
デフラグを実行することで、パソコンの重さを改善できることがあります。デフラグを実行すると、ハードディスク内のデータが整理され、データの検索時間を短縮できるからです。
デフラグの実行中にパソコンの電源が切れると、エラーが発生する場合があります。完了まで時間がかかるため、ノートパソコンの場合はパソコンを充電しながら行うと安心です。
【Windows10でデフラグを実行する方法】
参考:パソコンの動作が遅くなった場合(ドライブのデフラグと最適化)<Windows 10>|サポート|dynabook(ダイナブック公式)
Windowsシステムファイルの破損は、パソコンの動作が重くなる原因につながります。
ツールを利用して、システムファイルの状況確認と復元を行いましょう。
【「展開イメージのサービスと管理」ツールを実行する方法】
「復元操作は正常に完了しました。操作は正常に完了しました。」とメッセージが表示されたら、画面を閉じてパソコンを再起動してください。
OneDriveとは、Microsoftアカウントを複数のパソコンで使っている際に、どのパソコンからも同じデータにアクセスできるようになるサービスです。
しかし、データを同期するときにパソコンが重くなる場合があります。OneDriveを利用しない場合は同期を停止しておきましょう。
【OneDriveの同期を停止する方法】
参考:「OneDrive(R)」への同期を停止(アカウントのリンクを解除)する方法<Windows 10>|サポート|dynabook(ダイナブック公式)
Windows10には、見た目をよくするためにアニメーションや影といった視覚効果の機能が存在します。
この機能を設定することによって、見た目が良くなる・画面が見やすくなるなどの効果がありますが、パソコンが重くなる原因にもなります。
操作性には影響しないため、メモリ容量の消費を減らすためにも設定を変更して視覚効果を無効することがおすすめです。
【視覚効果をする無効にする方法】
参考:視覚効果を無効にしてパフォーマンスを優先にする方法<Windows 10>|サポート|dynabook(ダイナブック公式)
メモリの使用状況はタスクマネージャーで確認可能です。使用状況が100%に近ければ近いほど、メモリを多く消費していることになります。
複数のアプリの同時起動は、メモリ不足の原因です。不要なものはその都度終了させましょう。
【メモリの使用状況を確認する方法】
SSDはハードディスク(HDD)に比べてデータの読み書き速度が上がります。ハードディスクから換装することで、パソコンの動作改善が期待できます。
ただし、自分でSSDに付け替えてしまうと、故障した際にメーカー保証の対象外になるケースが多いです。今使っているパソコンが古い場合は、SSDが搭載されているパソコンに買い替えるのも良いでしょう。
パソコンの買い替え時はいつ?おすすめの購入時期や買い替え前にやること>>
パソコンが重いときは、不要なソフトをアンインストールすることでハードディスクの容量を減らすことが可能です。
dynabookのパソコンには、東芝製のソフトがプリインストールされています。使わない場合はアンインストールしてしまいしょう。
【アンインストールしても問題ないソフト例】
ソフト名 | ソフトの機能 |
---|---|
TOSHIBA Active Display Off | パソコンの前に人がいるかどうかを本体のWebカメラで検出して判断し、ディスプレイの画面を自動的にON・OFFするソフト。 |
TOSHIBA Bulletin Board | ファイル形式を意識することなく、さまざまなファイルをドラッグ&ドロップするだけで簡単にボードに貼り付けることができるソフト。 |
TOSHIBA Desktop Apps Menu | インストールされているアプリを一覧表示するソフト。 |
TOSHIBA Display Utility | 文字やアイコンのサイズを大きくしたり、レゾリューションプラス機能のON・OFFを設定することができるソフト。 |
ただし、プログラム名に
とついているソフトはパソコンを動かすうえで重要な役割を持っています。誤って削除してしまわないように注意してください。
dynabookのパソコンを買ってから年数が経っている場合は、よりスペックが高く容量が大きいパソコンへ買い替えるのも1つの方法です。
dynabookのパソコンを処分するなら、パソコン廃棄.comの利用をおすすめします。事前連絡不要で、故障した機器や年代が古い機器も無料で引取可能です。
データの消去も無料で行っているため、個人情報流出の心配もありません。
dynabookのパソコンが重い要因には、スペック不足やハードディスク容量の枯渇など、さまざまケースが考えられます。
設定を確認したり、不要なアプリをアンインストールすることで改善される場合もあるので、簡単なものから実践してみましょう。
パソコンの故障や経年劣化が原因の場合など、新しいパソコンの購入をおすすめするケースも存在します。ストレージがHDDの場合は、SSDが搭載されているパソコンを選ぶのもよいでしょう。
買い替えの際に不要になったパソコンの処分はパソコン廃棄.comをご利用ください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。