パソコンの黒い画面に白い文字が表示される原因とは?対処法を徹底解説
パソコンには突然電源が落ちたり、文字化けしたりなどと、さまざまな不具合があります。
しかし、しっかりと対処法をすることで直るケースがあります。
本記事では、数あるパソコンの不具合の1つである、黒い画面に白い文字が表示されてパソコンが起動しなくなるトラブルについてご紹介します。
原因から対処法までしっかりと解説していきますので、黒い画面に白い文字が表示されて困っている方はぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
- パソコンの黒い画面に白い文字が表示される原因
- パソコンの黒い画面に白い文字が表示されたときの対処法
パソコンの黒い画面に白い文字が表示される原因とは?
パソコンの画面に表示されているエラーメッセージを確認すれば、何が原因か書いてあります。
パソコンの黒い画面に白い文字が表示される主な原因は、下記のとおりです。
ここでは、それぞれの原因を詳しくみていきましょう。
パソコンのパーツの問題
下記のメッセージが表示される場合、パソコンパーツの故障が考えられます。
- Fan Error
- Fan error has occurred
- PCI Parity Error
- PCI System Error
- Memory Parity Error
メッセージの内容は「〇〇(問題のあるパーツ名)+Error」となっています。
上記のメッセージ内容ではファン、PCIボード、メモリが原因です。
このメッセージが表示された場合はパソコンの内部を確認し、清掃、パーツの交換をすれば改善されるケースがあります。
ノートパソコンのような分解が難しいものは、専門業者へ修理の依頼をする必要があります。
起動設定の問題
下記のメッセージが表示される場合、起動ディスク・起動設定に問題があります。
- BOOT Failure
- Boot Device not found
- No Bootable Device
- Disk Boot Failure
- Operating system not found
- Missing operating system
- NTLDR is missing
これらのメッセージが表示された場合、基本的にはBIOS、もしくはOSが問題です。
起動設定、BIOSの設定を見直すことで改善されます。
また、日本語で「Windowsのエラー回復処理」とメッセージが表示されるケースもありますが、これらもBIOS、OSが原因です。
こちらは「Windowsのエラー回復処理」の画面内にある「Windowsを通常起動する」を選択すれば直るはずですが、直らない場合は設定をする必要があります。
さらに黒い画面に白い線が点滅するパターンも同様です。
パソコンの黒い画面に白い文字が表示されたときの対処法とは?
パソコンの黒い画面に白い文字が表示されたときの対処法は、下記のとおりです。
- 画面に表示されているキーを押す
- BIOSの設定を変更する
- BIOSの初期化をする
- 周辺機器を取り外す
- セーフモードで起動する
- スタートアップ修復をおこなう
- Windowsをクリーンインストールする
- ハードディスクを交換する
- コマンドプロトコルでドライブエラーの修復をする
ここでは、それぞれの対処法を紹介します。
画面に表示されているキーを押す
画面に下記のメッセージが表示されている場合は、指示通りにキーを押してください。
- Strike the F1 Key to continue /Press F1 to Resume / Press F1 to Run SETUP
「F1」キーを押して起動処理を行います。
- F2 to run the setup utility
BIOSの設定画面に入ります。
- Press any key to restart
なにかキーを押して再起動します。
- セーフモードで起動する / Windowsを通常起動する
必要最低限の構成でパソコンを起動、もしくは通常通りに起動をします。
基本的には画面の指示に従えば改善されます。しかし、指示のなかにはデータのバックアップを促すものもあり、重要なファイルなどがある場合は注意が必要です。
BIOSの設定を変更する
パソコンのパーツを交換したばかり、OSをクリーンインストールした場合は、BIOSの設定に問題がある可能性があります。
しかし、下記の手順でBIOSの設定を見直すことで改善されるケースがあります。
- BIOS設定画面に入るためのF2キーを押す(※パソコンのメーカーや機種によって異なるため、詳細はパソコンのマニュアルをチェックしてください。)
- BIOS画面にて、「Boot」もしくは「Advanced」を選択
- 「Boot Device Priority」もしくは「Change Boot Order」を選択
- Windowsがインストールされているドライブを一番上に設定
- 設定を保存してパソコンを再起動
こちらを試しても改善されない場合は、BIOSの設定を初期化をおこなってください。
BIOSの初期化をする
先ほどの手順で解決されなかった場合は、下記の手順でBIOSを初期化してください。
- パソコンを起動して、BIOS設定画面に入るためのF2キーを押す(※パソコンのメーカーや機種によって異なるため、詳細はパソコンのマニュアルをチェックしてください。)
- 「Exit」を選択
- 「Load Setup Defaults」もしくは「Load Optimized Defaults」を選択
- 「Y」キー、もしくは「Yes」を選択してBIOSの初期化を行う
以上でBIOSの初期化は完了です。
周辺機器を取り外す
パソコンのパーツ交換をしたばかりの方は、SSDが正しく挿さっている確認しましょう。
正しく挿さっていないがために、エラーになっている可能性があります。
セーフモードで起動する
必要最低限の機能で起動するセーフモードで改善される可能性があります。
セーフモードは下記の手順でおこないます。
- 起動時のエラーメッセージが表示されている状態で「電源ボタン」を長押ししてPCを強制終了する
- 電源をつけて、メインのロゴマークが表示されると同時に電源ボタンを押して再起動をする
- 1.2を2回連続おこなう
- 「自動修復」の画面にて「詳細オプション」を選択
- 「トラブルシューティング」を選択して、「詳細オプション」もしくは「高度なオプション」をクリック
- 「スタートアップ設定」を選択して、右下の「再起動」を選択
- 再起動してスタートアップ設定の画面が表示された、「F4」もしくは「4」を入力
以上で完了です。
なお、セーフモードでしか起動できない場合は下記の2つも行ってください。
- 診断スタートアップに設定されていないか確認
- ブートオプションの確認
診断スタートアップに設定されていないか確認
診断スタートアップに設定されていると、起動に問題が出るケースがあります。
下記の手順でスタートアップの設定を行ってください。
- キーボードの「R」キーと「Windowsロゴ」キーを同時に入力
- 「ファイル名を指定して実行」のウインドウに「msconfig」を入力して「OK」をクリック
- システム構成の画面にて「全般」タブをクリック
- 「通常スタートアップ」にチェックを入れる
- 「OK」をチェックして再起動をクリック
「診断スタートアップ」にチェックが入っていなければ問題ありません。
ブートオプションの確認
ブートオプションの確認方法は下記のとおりです。
- キーボードの「R」キーと「Windowsロゴ」キーを同時に入力
- 「ファイル名を指定して実行」のウインドウに「msconfig」を入力して「OK」をクリック
- システム構成の画面にて「ブート」タブをクリック
- 「ブートオプション」にある「セーフブート(F)」のチェックを外す
- 「OK」をクリックして再起動を選択
スタートアップ修復をおこなう
スタートアップ修復で改善されるケースがあります。
スタートアップ修復の手順は下記のとおりです。
- 起動時のエラーメッセージが表示されている状態で「電源ボタン」を長押ししてPCを強制終了する
- 電源をつけて、メインのロゴマークが表示されると同時に電源ボタンを押して再起動をする
- 1.2を2回連続おこなう
- 3回目の起動で「自動修復を準備しています 」 → 「PCを診断中 」 と表示される
- 「自動修復 」画面が表示されたら、「詳細オプション」をクリック
- 「トラブルシューティング」をクリックして、「スタートアップ修復」を選択
- アカウントのパスワードを入力して「続行」を選択
- 修復が成功してWindowsが起動したら終了
スタートアップ修復は終了までに1時間ほどかかりるため、時間のあるときにすることをおすすめします。
Windowsをクリーンインストールする
初期化、アップデートの後に黒い画面に白い文字が表示される場合は、Windowsのインストールが正しくできていない可能性があります。
Windowsの再インストール、もしくはクリーンインストールを行ってみてください。
なお、プロダクトキーが必要になるため用意しておきましょう。
ハードディスクを交換する
再インストールをしても改善されない場合、ハードディスクの寿命が考えられます。
ハードディスクに大切なデータがある場合はサルベージをしてから、新しいハードディスクへの交換、パソコンの買い換えをしてください。
コマンドプロトコルでドライブエラーの修復をする
ドライブエラーの修復で直る可能性があります。
下記の手順でおこなってください。
- パソコンの電源ボタンを長押しして強制終了し、再起動をおこなう
- 「自動修復」の画面が表示されるまで強制終了と再起動を繰り返す
- 「自動修復」の画面にて「詳細オプション」を選択
- 「トラブルシューティング」を選択して、「コマンドプロンプト」を選択
- 「コマンドプロンプト」にて「chkdsk c: /f」と入力してエンターキーを押す(※Windowsのインストール先がc:以外の場合はインストール先のドライブレターに変更)
- ブート領域の修復の場合は下記のいずれかを入力
bootrec.exe /fixmbr
bootrec.exe /fixboot
bootrec.exe /rebuildbcd
チェックと修復が終了したら、パソコンを再起動して完了です。
まとめ:改善されない場合はパソコンの買い換えを検討しよう
本記事では、パソコンの黒い画面に白い文字が表示される原因と対処法をご紹介しました。
パソコンの黒い画面に白い文字が表示される原因として、パソコンパーツ、起動設定の問題などが挙げられます。
BIOSの設定、セーフモードでの起動、ハードディスクの交換で直るケースがあるため、本記事で紹介した対処法を試してみてください。
なお、使用しているパソコンが5〜10年以上前のものであれば、新しいパソコンへの買い替えもおすすめします。
なお、古いパソコンは、パソコン廃棄.comに依頼して処分してもらうのがおすすめです。
箱に入れて送るだけで無料で処分してくれるため、古いパソコンの処分はぜひおまかせください。
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監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。