「PS4のファンの音がうるさくてゲームに集中できない・・・」
こんな悩みに直面している方も決して少なくないと思われます。
特に初期モデルはファンの音が大きくなりやすいので、困っている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、PS4のファンがうるさくなってしまう理由や、ファンの音を静かにするための対処法について解説していきます。
【この記事でわかること】
目次
ここでは、ファンの役割や、なぜファンの音がうるさくなってしまうかについて解説します。
PS4には、パソコンなどと同じく「冷却ファン」が搭載されています。
PS4の冷却ファンの役割とは、PS4が熱を持ちすぎないよう、本体内にこもった熱を下げるために風を送り込むことです。
具体的には、PS4の頭脳とも言える「CPU」を冷やすための装置となっています。
精密機器は熱に弱いため、一定以上の高温にならないように常に排熱する必要があるのです。
PS4を始めとする機械全般に言えることですが、使用すればするほど、どうしても熱が発生してしまいます。
従って、その熱を冷ますためにファンが稼働するのは普通のことであり、うるさいと感じるほどの音がすることは通常ありません。
しかし、PS4が熱を持ちやすくなるような使用方法や使用環境の場合は、通常以上の排熱をしようとファンが激しく動いてしまい、うるさく感じてしまうことがあるのです。
ファンの音がうるさくなりやすいのは、以下のような状況です。
その他、ファンの故障やメンテナンス不足といったことも、ファンの音がうるさくなってしまう原因となります。
PS4のうるさいファンの音を解消するためには、お金をかける方法とかけない方法があります。
まずはお金がかからない方法を試すべきですので、以下の対処法について実践してみてください。
すべて、誰にでもすぐに行うことのできる簡単なものとなっています。
PS4の周りにいろいろな物を置いてしまうと、それだけ風通しが悪くなり、PS4本体に熱がこもりやすくなってしまいます。
プレイする時にはPS4の周りにあまり大きな物を置かないようにし、通気の良い状況を作るようにしてください。
参考:Ask PlayStation JP(Twitter)
PS4は、その構造上、横置きすることで通気が良くなります。
PS4が熱を持ち始めると冷却ファンが稼働し、吸気口から外部の空気を取り込んで本体内に循環させつつ、背面にある排気口から排熱します。
しかし縦置きしてしまうと、側面にある吸気口が床と密着して塞がれてしまい、外部の空気をうまく取り込めなくなってしまいます。
これにより空気の循環が滞り、結果的に熱がこもりやすくなることでファンが激しく回転してしまい、大きな音がするようになってしまうのです。
こういった事態を避けるため、PS4で遊ぶ時は横置きにすべきです。
部屋の温度を下げるだけでも、ファンの作動を抑制する要因となります。
PS4を冷却するためのファンが回るということは、PS4本体が熱を持っているため、その温度を下げようとしているからです。
特に真夏の場合、こうした状態になりやすいです。
従って、冷房の設定温度を低めにして室温を下げることで、PS4本体の温度も上がりにくくなり、必然的にファンの音のうるささも抑えられる場合があります。
冷房代がもったいないという思いもあるかもしれませんが、ファンの騒音から解放される上、熱を持ちにくくすることでPS4の寿命を延ばすことにもなりますので、快適にゲームを楽しむための投資と割り切って惜しまず冷房を使ってみてください。
PS4の吸気口や排気口にホコリが溜まってしまうことで、スムーズな排熱ができなくなって熱がこもり、ファンの音がうるさくなってしまうことがあります。
特に、ホコリっぽい環境でプレイすることが多い場合は、こまめにPS4のホコリ除去掃除を行わないといけません。
吸気口や排気口にホコリがこびりついているようならば、清潔な乾いた布などで綺麗に拭き取ってください。
布での掃除がやりにくい場合は、Amazonなどのネットショップで専用の掃除道具を探してみるのもよいでしょう。
なおホコリ除去については、本体の外側部分だけで大丈夫です。
理想は、PS4を分解して内部まで綺麗に掃除することなのですが、機械にあまり詳しくない人がそこまでやろうとすると大変です。
場合によっては、以下のようなリスクも背負うことになります。
また、一度分解してしまうと、PS4の正規修理サービスを受けることができなくなってしまいます。
こうしたリスクを避けるためにも、ホコリ除去程度のメンテナンスならば、あくまでPS4の外側だけにしておくべきでしょう。
HDDの空き容量が少なくなってくると、PS4のソフトウェアが行う処理に負荷がかかるようになってしまい、本体が熱を持ちやすくなります。
不要なゲームデータやスクショデータなどがあるようならば極力削除するか、お手持ちの外付けHDDにデータを移すなどして、PS4のHDDは常に軽くしておくようにしてください。
こまめにデータ管理を行ってPS4のHDD内に空き容量をたっぷり作っておくことで、処理速度が上がり、結果としてファンの動きも抑制することができます。
お金をかけずにできる対処法で効果がなかった場合は、以下の方法を試してみてください。
お金がかかる分、効果も期待できます。
PS4の下にアルミ製のスノコを敷くことで、PS4が熱を持ちにくくなります。
スノコの持つ通気性に加え、アルミには熱を逃がす性質があるからです。
木製のスノコでもある程度効果はありますが、アルミ製の方がより冷却効果が高いので、どうせ購入するのならばアルミ製がおすすめです。
PS4には、CPUを冷却するためのファンが標準装備されていますが、それ以外に外付けのファンを購入するのも効果的です。
単純に送り込まれる風量が増えるので、空気の循環も良くなり、冷却効果が高まります。
外付けのファンには様々な種類がありますが、どういったタイプのものでも大丈夫です。
ノートパソコン用のファンでも構いません。
ヒートシンクとは、熱伝導率の高い金属のことです。
PS4のCPUにもヒートシンクが取り付けられており、CPUの熱をヒートシンクが吸収し、その熱をファンが送り込む風によって冷やす、という仕組みになっています。
こういった特徴を持つヒートシンクを利用し、PS4の下に敷く用のヒートシンクを購入して本体の熱を直接吸収してしまうことで、ファンの動きを抑える効果が期待できます。
併せて、「熱伝導テープ」も購入するとより一層PS4が冷却されやすくなります。
PS4の場合、データの保存や処理を行うためのストレージとして「HDD」が搭載されていますが、これを「SSD」に交換することで負荷が軽くなり、本体が熱を持ちにくくなります。
HDDに比べ、SSDの方が高価にはなりますが、その分以下のようなメリットがあります。
特に消費電力の少なさや処理の速さの恩恵は大きく、発熱しづらくなるためファンの動きもおだやかとなります。
ただし、HDDからSSDへ交換するためにはPS4を分解する必要があるため、まったく知識がない初心者にはややハードルが高い上、一度分解したPS4は正規の修理サービスが受けられなくなりますので、もし実行する場合はこの点を充分理解してから行うようにしてください。
以上、PS4のファンがうるさい時の対処法でした。
まずは、PS4を横置きにしたり周囲に物を置かないようしたりといった「プレイ環境の見直し」を行い、それでも改善しなければ、外付けのファンやヒートシンクの購入を検討してください。
最後の手段として「SSDへの交換」がありますが、この方法は誰にでも勧められるわけではありません。
SSDの交換には分解作業が発生するのですが、前述の通り、一度でも分解してしまうとPS4の正規修理サービスが受けられなくなってしまうからです。
「機械に強い」・「正規の修理サービスを利用する気がない」という場合は別ですが、そうでなければ安易に分解しない方がよいでしょう。
なお、初期型のPS4をお使いで、ある程度の年数に渡って使用してきたような場合は、PS4Proへの買い替えを検討してもよいかもしれません。
PS4Proは、初期型のモデルと比べて消費電力が少なく、ファンの音もうるさくなりにくい仕様となっています。
また、PS5に買い替えてしまうという方法も有効です。
そして買い替えを行った場合は、もともと持っていたPS4が不要になるかと思われます。
そうなりますとPS4を処分する必要が出てくると思われますが、その際には「パソコン廃棄.com」の利用が便利です。
「パソコン廃棄.com」ならば、費用は一切かからず、事前のやり取りも不要。
ただ壊れたPS4を梱包して送付するだけで、無料廃棄が完了します。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。