PS4本体は起動しているのに、コントローラーを操作しても反応を示さない場合、コントローラー側に何らかの不具合が生じている可能性があります。ただし、反応しないからといって必ずしも故障しているとは限りません。
ここでは、PS4コントローラーが反応しないときの診断方法や、原因と対処法を解説します。PS4コントローラーが突然反応しなくなり、困っている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
コントローラーが故障しているのか、それとも別の原因によって反応を示さないのかは、ライトバーから確認が可能です。ライトバーはLボタンとRボタンの間に設置されています。
ただし、新しいモデルのCUH-ZCT2だとLボタンとRボタンの間だけでなく、タッチパッド部分も光る仕様です。ライトバーが光っているときの色を確認すると、コントローラーの状態を簡単に診断できます。
白く光っているときはコントローラーが起動準備をしている段階です。また、本体とペアリングが完了していない状況でも白く光ります。
ブルー、レッド、グリーン、ピンクに光っている場合はペアリングが完了している状態なので、正常な状態だと判断できるでしょう。ちなみにコントローラーの順番によって光る色が変化しています。
プレイヤー1:ブルー
プレイヤー2:レッド
プレイヤー3:グリーン
プレイヤー4:ピンク
オレンジ色に光っている場合、コントローラーが充電中にあることを示しています。ゆっくりと明滅を繰り返しているのが特徴的です。
コントローラーの電源がオフになっている、充電不足、ペアリングが未実装などの場合、ライトバーは消灯します。起動中、またはペアリングが済んでいるにも関わらず消灯している場合は故障の可能性があります。
PS4コントローラーが反応しないときは、以下の原因が考えられます。どのような原因があるのか確認していきましょう。
コントローラーにあるPSボタンを押してもライトバーが反応しない場合、コントローラー自体が故障している可能性が高いです。コントローラーが故障しているとボタンを押しても反応しないだけでなく、特定のボタンが入力しっぱなしの状態になったり、ケーブルをつないでも充電されなかったりします。
単純に充電不足で反応しないケースもあります。充電不足が原因の場合、USBケーブルを接続して充電させれば不具合も解消されるでしょう。
PS4の本体をアップデートした場合、時折コントローラーとのペアリングが解除される場合もあります。そのため、きちんとペアリングがされているかどうか確認してみてください。
コントローラーではなく、接続するケーブルが故障している可能性も考えられます。ケーブルは長年使用していると断線を起こしたり、接続端子が変形したりするなどの不具合が見られることもあるため、注意が必要です。
PS4の本体側にはコントローラーのペアリングに利用するUSB端子が備わっています。本体側のUSB接続口が変形しているなどの不具合が見られた場合、コントローラーのペアリングがうまくいかず、反応しない可能性が高いです。
PS4コントローラーが反応しなかった場合、以下の対処法を試してみてください。対処法を実践すれば改善する場合もあります。
本体とコントローラーが故障していなくても、一時的なエラーによって反応しないケースもあります。そのため、まずは一度本体を再起動させてみましょう。PS4の再起動方法は以下のとおりです。
1.PS4本体にある電源ボタンを10秒ほど押し続け、強制終了させる
2.もう一度PS4本体の電源ボタンを押し、起動させる
再起動を行ったことでコントローラーが反応するようになれば、問題解決となります。もし再起動しても反応しなかった場合は、別の方法を試してみましょう。
次にコントローラーが充電されているか確認します。充電用ケーブルを使ってフル充電が完了するまで放置してください。
なお、充電したままPS4を操作したいと考える方もいるかもしれませんが、充電中は本体とのペアリングが行えないため操作できません。そのため、フル充電が終わってからPS4への接続を行いましょう。
フル充電したのにすぐ充電が切れてしまい反応しなくなった場合は、バッテリーが寿命を迎えている可能性があります。長年使用しているコントローラーだとバッテリーの劣化が進んでいるため、新品への交換も検討してみてください。
次に、コントローラーと本体がきちんとペアリングされているか確認します。ペアリングはコントローラーとPS4本体をUSBケーブルでつなぐだけで完了します。ライトバーの色も確認しつつ、ペアリングができているか確認してみてください。
ただし、一度に複数のコントローラーを接続しようとすると失敗する恐れもあります。複数のコントローラーを接続したい場合でも、慌てず1つずつペアリングできるかチェックしていきましょう。
PS4コントローラーの裏面、L2ボタンの左下あたりにリセットボタンが備わっています。リセットボタンを押すことで改善される場合もあるでしょう。具体的なリセットのやり方は以下のとおりです。
1.本体の電源を切り、電源ケーブルを外す
2.コントローラーの背面にある小さな穴に、爪楊枝やピンなどの先が細くなっているものを入れて5秒以上長押しする
3.再度コントローラーとPS4本体をUSBケーブルで接続する
4.PS4本体の電源を入れ、コントローラーにあるPSボタンをビープ音が鳴るまで押す
PS4のセーフモードを起動し、設定をリセットすると不具合の解消につながる場合もあります。セーフモードの起動方法は以下のとおりです。
1.本体の電源を切る
2.電源ボタンを7~11秒ほど押し続ける
3.いつもと違う起動音が鳴ったら反応するコントローラーを接続する
反応しないコントローラーを接続しても操作できない場合があるため、反応する別のコントローラーを使用する必要があります。
また、セーフモードから設定をリセットすると、本体が初期化されてデータを失ってしまいます。アプリを再インストールしなくてはならないため、時間があるときに試してみてください。
セーフモードから反応しないコントローラーを使ってペアリングによっても不具合が解消されるケースがあります。セーフモードを起動する際、画面に「DUALSHOCK4をUSBケーブルで接続して、PSボタンを押してください」と表示されます。この画面の指示に従って、反応しないコントローラーを接続すると解消されるでしょう。
ただし、接続する際に注意したいのが使用する接続ケーブルです。給電力の低いケーブルを使用しても改善されない場合があります。そのため、この対処法を試す際は給電力の高いPS4の純正ケーブルを活用しましょう。
コントローラーを有線接続にするとなぜか反応しなくなる場合、ケーブルに問題がある可能性が考えられます。ケーブルの根元などで断線が起きていないか確認し、もし断線していたら別のケーブルと交換しましょう。
コントローラーを接続するUSBケーブルは、PS4に付属している純正のケーブルが給電力も高いためおすすめです。しかし、純正ケーブル以外にも各メーカーからさまざまなケーブルが販売されているため、すぐに純正ケーブルが手に入らない状況であれば、ほかのメーカーの商品も試してみてください。
コントローラーが故障して動かない場合は、別のコントローラーだと接続できるか確認してみてください。もし別のコントローラーだと反応する場合、反応しなかったコントローラーが故障していると考えられます。
しかし、別のコントローラーを試しても反応しなかった場合は、本体側に問題がある可能性もあるでしょう。現在SONYストアではPS4用のワイヤレスコントローラーが販売されています。中古のコントローラーだと同様に故障している可能性もあるため、試す際にはできるだけ新品で行うようにしてください。
PS4のコントローラーはBluetooth接続によって本体とペアリングを行うことで、ワイヤレスでゲームをプレイできます。しかし、Bluetooth接続がうまくいかないことでコントローラーが反応しない可能性もあるため、その際は一旦Bluetooth接続を解除し、有線接続に切り替えてみましょう。
なお、この方法は有線接続のままコントローラーを使用できるCUH-ZCT2Jで試せる方法です。他のモデルだと有線接続をしたままでの操作はできないため、注意してください。
Bluetooth接続を解除する方法は2つあります。
①コントローラーにあるPSボタンとSHAREボタンを10秒間同時押しする
②コントローラーの背面にあるリセットボタンを押す
一度Bluetooth接続を解除してから再設定を行うと、不具合が解消されるケースもあります。Bluetooth接続を行う際は、本体の電源を入れてから本体とコントローラーをUSBケーブルで接続し、コントローラー側にあるPSボタンを押してください。
接続する際、近くに別のBluetooth機器が起動していると混線して、うまく接続できない可能性もあります。接続がうまくできない場合や認識しているのに動かない場合は、別のBluetooth機器の電源を落としてから試してみましょう。
ここまでさまざまな対処法をご紹介してきましたが、それでもコントローラーが反応しない可能性もあります。もしさまざまな方法を試した上で故障が改善されない場合は、以下の方法を試してみてください。
PlayStationサポートでは、PS4を含むPS関連製品のオンライン修理受付サービスを実施しています。2023年11月現在はPS4の修理にも対応しているため、困ったときはこちらのサービスを活用してみてください。なお、オンライン受付サービスを使用してコントローラーの修理・交換を行う場合、価格は4,950円(税込み)です。
オンライン受付サービスから修理を依頼する際の流れは以下のとおりです。
1.「修理を申し込む」ページにアクセスし、指示に従いながら必要事項を入力し、申し込み手続きを進める
2.メールに書かれた送付先へ製品を発送する
3.修理品が到着してから数日~7日ほどで修理を実施
4.修理完了後、自宅へ発送(元払い)
5.修理代金を宅配業者に支払って製品を受け取る
なお、コントローラーが修理拠点に到着してから修理が完了するまで基本的に数日~7日ほどかかりますが、年末年始・夏休み期間などの繁忙期には日数がさらにかかってしまうかもしれません。また、修理代金の支払いは現金・電子マネー・クレジットカード・デビットカードから選択できます。
SONYのオンライン受付サービスを活用すれば修理は可能です。しかし、「もっと安い料金で修理に出したい」「早く修理してほしい」などの場合には、修理専門の業者に依頼すると解決できる場合があります。
専門業者は料金の安さと修理までのスピードを売りにしていることも多いため、料金とスピードを重視したい方は業者への依頼がおすすめです。また、オンライン受付サービスだと発送する手間がありますが、近くに専門業者がある場合は持ち込んで修理を依頼できます。
PS4コントローラーが反応しないときは、まずはライトバーの色から状態の確認が大切です。その後、どこに原因があるのか確認し、ご紹介してきた対処法を試してみましょう。
それでも解決しない場合は、新しいコントローラーに買い替えるか、もしくはSONYのオンライン受付サービスや専門業者への相談も検討してみてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。