2011年に発売された3DSは、10年以上経った今も根強い人気を誇るゲーム機です。
しかし、3DSの使用中に突然電源が落ちてしまい、困ってしまったことがある方も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、3DSの電源が勝手に落ちる時の原因や対処法を解説しています。
3DSを愛用している方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
目次
3DSの使用中に電源が勝手に落ちる場合、考えられる原因は主に2種類です。
3DSで発生している症状や使用環境をチェックし、原因の切り分けを行いましょう。
ここでは、それぞれの原因の詳細や見極め方について解説します。
3DSを落下させる・ぶつけるなどの行動によって本体に強い衝撃を与えた場合や、カバーを開閉した時に電源が落ちる場合、バッテリーの接触不良が考えられます。
これは、振動によってバッテリーパックが正しい位置からずれてしまうことが原因です。
バッテリーパックにティッシュやクッションなどを当てて固定することで、症状が改善される場合があります。
また、バッテリーパックの端子に汚れが溜まっていたり、バッテリーパックが膨張していたりすると接触不良を起こしやすくなります。
電源トラブルの際は、バッテリーの状態を確認してみるとよいでしょう。
3DSのフタを全開まで上げた時に電源が落ちる場合や、カバーの角度によって電源がつくかどうか変わる場合、スピーカーフレシキブルケーブルが断線している可能性があります。
スピーカーフレキシブルケーブルとは、3DS内部でスピーカーと基板をつなぐためのケーブルです。
スピーカーフレキシブルケーブルは3DSのフタを開閉するたびに擦れるようになっているため、使用しているうちに破損する場合があります。
3DSの電源ボタンを押した際に、青ランプが一瞬点灯したのち「プツン」と異音がして電源が落ちるような状態であれば、ほぼ確実にスピーカーフレキシブルケーブルに不具合が生じていると考えられるでしょう。
ここでは、3DSの電源が勝手に落ちる時の対処法を解説します。
電源トラブルの原因に合わせて適切な対応を行ってください。
バッテリーが接続不良を起こしている場合は、バッテリーパックの抜き差しによって症状が改善することがあります。
バッテリーパックは、プラスドライバーを使って3DS背面のネジを外すと見つかります。
3DS本体の電源を切ってから作業を行いましょう。
バッテリーパックの端子にホコリやゴミが付着している場合は、クリーニングも合わせて行うことをおすすめします。
バッテリーパックのクリーニング方法は以下の通りです。
【バッテリーパックの端子をクリーニングする方法】
参考:ニンテンドー3DSのバッテリーパックをクリーニングする.
バッテリーの抜き差しやクリーニングを行っても状況が改善しない場合や、バッテリーパックが膨張している場合は、バッテリーパックを新品に交換するとよいでしょう。
プラスドライバーがあれば、自分でも簡単に交換作業が可能です。
3DSのバッテリーパックは任天堂の公式オンラインショップで購入できます。
バッテリーパックを交換する際も、3DS本体の電源を忘れずに切ってください。
バッテリーパックを交換しても電源のトラブルが解消しない場合、スピーカーフレキシブルケーブルが破損している可能性が高くなります。
スピーカーフレキシブルケーブルの交換は自分でも行えますが、内部パーツの分解作業が必要です。
専門知識がないと基板にダメージを与えてしまい、かえって3DSを故障させてしまうリスクがあります。
スピーカーフレキシブルケーブルの交換はプロに任せた方が安全です。
任天堂による修理は2021年で終了しているため、専門の修理業者に依頼するとよいでしょう。
3DSの電源トラブルを避けるためには、日頃から使い方に注意する必要があります。
ここでは、3DSを長期間使用するためのポイントを解説します。
精密機器である3DSは衝撃に大変弱く、落としたりぶつけたりすると不具合が生じる可能性が高くなります。
内部パーツやケーブルが1ヶ所破損しただけで、電源がつかなくなるケースも少なくありません。
3DSを使用する際は、できるだけ丁寧に取り扱うように気をつけましょう。
万が一の事態に備えて、専用のカバーやプロテクターを使用するのも効果的です。
3DSを充電した状態で使用し続けるとバッテリーが過充電になり、劣化が早くなってしまいます。
さらに、充電ケーブルを長時間挿しながら使用することで、ケーブルの破損を引き起こすことも少なくありません。
バッテリーの劣化は電源トラブルの原因につながるため、3DSの充電中はランプが消えるまで操作を控えましょう。
3DSをフル充電にした状態で長期間放置しておくと、バッテリーの劣化が進みやすくなります。
また、バッテリーが空になったまま放置すると過放電を引き起こし、ダメージを与えてしまいます。
バッテリーを長持ちさせるためには、3DSを使用しない時も定期的に起動させることを心がけましょう。
3DSでは、省エネモードに設定を変更できます。省エネモードでは画面の明るさなどを自動で調整するため、バッテリーの消費を抑えることが可能です。
また、3DSには無線通信機能や3DSモードが搭載されていますが、これらの機能は使用していなくてもバッテリーを多く消耗してしまいます。
無線通信機能を普段使用しない場合は、設定画面からオフにしておくと効果的です。
3DSモード設定は、本体右側にあるボタンで調整できます。
3DSの電源が落ちる原因として挙げられるのは、「バッテリーの接触不良」と「スピーカーフレキシブルケーブルの断線」の2パターンです。
バッテリーパックの抜き差しや新品との交換を行っても症状が改善されない場合は、スピーカーフレキシブルケーブルの不具合が考えられます。
スピーカーフレキシブルケーブルは自分で交換するのは容易ではないため、専門の修理業者に依頼するとよいでしょう。
また、3DSの電源トラブルが頻発するようになった場合、新しい機器に買い換えるのも1つの方法です。
不要になった3DSを無料処分したい場合は、パソコン廃棄.comの利用をおすすめします。
今回の記事もぜひ参考にしてくださいね。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。