2011年に発売された3DSは、発売から10年以上経った今でも人気のゲーム機です。
しかし、3DSを久しぶりに使おうとしたら、バッテリーが膨張していたという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、3DSのバッテリーが膨張したときの対処法を解説します。
3DSを持っている方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
目次
3DSのバッテリーが膨張してしまうのは、バッテリー内部にガスが発生することが原因です。
3DSなどのゲーム機に使用されているリチウムイオンバッテリーは、化学反応によって発電しています。
しかし、経年劣化などによって化学反応が進んだ結果、内部にガスが異常に溜まってしまい、バッテリーの膨張につながります。
また、過放電と過充電を繰り返すことで、バッテリーが膨らんでしまうケースも少なくありません。
3DSを充電しながら使用し続けたり、充電が空っぽの状態で長期間放置したりすると、バッテリーを激しく劣化させてしまうため注意してください。
任天堂の公式サイトによると、3DSのバッテリー膨張は故障ではなく、安全性には問題がないとのことです。
しかし、膨張したバッテリーは劣化が進んでおり、3DSの充電の減りが早くなることがあります。
また、バッテリーが大きく膨らむと正しい位置に収まらなくなり、ゲームの使用中に突然電源が落ちたり、最悪の場合は電源が入らなくなったりする可能性も。
さらに、膨張したバッテリーを装着したまま使用し続けると、3DS本体の変形やバッテリーの爆発などのトラブルを引き起こす危険があります。
安全に3DSを使用するためにも、できるだけ早めに交換することがおすすめです。
参考:【Switch/3DSシリーズ】バッテリーが膨らんできました。
3DSのバッテリーを膨張させないようにするためには、日頃の使い方が重要です。
3DSを充電しながら使用すると過充電になり、バッテリーの劣化を早めてしまいます。
充電中はなるべく3DSの使用を控え、充電が満タンになったらすぐにケーブルを取り外して電源供給を中断してください。
また、3DSの充電が切れた状態で長期間放置すると、過放電となってバッテリーにダメージを与えます。
3DSをしばらく使わない場合は、バッテリーを外した状態で保管しておくとよいでしょう。
バッテリーは高温多湿に弱いため、保存環境には十分注意してください。
3DSのバッテリーは、小型のプラスドライバーがあれば自分でも簡単に交換が可能です。
新品のバッテリーは任天堂の公式オンラインショップで販売されています。
バッテリーを一時的に外すことになるため、3DS本体の電源は必ず切ってください。
3DSのバッテリーを交換する手順は以下の通りです。
【3DSのバッテリー交換手順】
バッテリーを外すと本体の日時設定がリセットされるため、再設定が必要です。
また、バッテリーを交換しても本体のデータが消去されることはありません。
上記でも解説したとおり、3DSのバッテリーは簡単に交換できます。
ただし、バッテリーの膨張によって本体が変形している場合、自分で修理するのは容易ではありません。
任天堂による修理は2021年に終了しているため、専門の修理業者に依頼するとよいでしょう。
バッテリー交換の料金相場は3,000円程度ですが、本体も合わせて修理する場合は10,000円近くかかることもあります。
3DSを使用する機会が少ない場合は下取りに出すか、後継機であるNew 3DSに買い換えるのもおすすめです。
膨張したバッテリーは、家庭のゴミ箱に捨ててはいけません。
一般ゴミとして処分してしまうと、発火や爆発のおそれがあるため大変危険です。
バッテリーを処分する際は、端子にセロハンテープなどを貼って絶縁状態にしたうえで、家電量販店などに設置されている専用の回収ボックスへ持ち込みましょう。
バッテリーの回収ボックスを設置している店舗は、一般社団法人JBRCのサイトで検索することができます。
『協力店・協力自治体』検索 | 小型充電式電池のリサイクル 一般社団法人JBRC
バッテリーをすぐに持ち込めない場合は、燃えにくい素材の箱や空き缶などの金属の入れ物に保管しておくと万が一のリスクを減らせます。
3DSのバッテリーが膨張するのは、経年劣化やバッテリーの過放電・過充電が原因です。
そのまま3DSを使用し続けることもできますが、環境によってはバッテリーが発火・爆発する可能性があります。
バッテリーの交換は自分でも簡単に行えるため、できるだけ早めに対処しておきましょう。
膨張したバッテリーは家庭のゴミ箱ではなく、家電量販店などに設置されている回収ボックスを利用して処分してください。
また、3DSを安全に使用するためには、本体を買い換えるのもおすすめです。
不要になった3DSはパソコン廃棄.comで無料処分できるため、ぜひチェックしてみてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。