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パソコンの起動後や作業中にブルースクリーンになると戸惑ってしまいますよね。

しかし、焦ってすぐに電源を切ってはいけません。

この記事では、ブルースクリーンが発生する原因や対処法を紹介します。

パソコンの再起動や部品交換といった対処法を試し、メーカーや専門業者に修理を出しても直らなかった場合は、パソコンを処分しましょう。

どのタイミングでブルースクリーンになったかによって対処法が異なるので、よく確認してください。

この記事でわかること

  • ブルースクリーンが出たら電源はオフにせず、すぐにエラーコードをメモする
  • ブルースクリーンの原因は主に、Windowsの問題や部品の劣化・故障等がある
  • ブルースクリーンになったパソコンの修理は5,000~16,000円+部品代がかかる

ブルースクリーンとは

ブルースクリーンとは、パソコンの青い背景に白い文字の英語が表示された画面のことです。

WindowsOSが搭載されているMicrosoftのパソコンで、OSに異常が生じたときに起こる現象です。

画面がこの状態になるとキーボードの操作はできず、一度表示されると再起動後も表示されます。
ブルースクリーンは突然表示されることが多いですが、起動システムとメモリのタイミングが合わないときに発生する可能性が高くなります。

ブルースクリーンが出やすいタイミングは以下の4つに分類されます。

下記を参照すると、起動中または作業中に出やすいことがわかるでしょう。

  • パソコン使用中

メモリの読み込みエラーなど、パソコン作業中のトラブルがブルースクリーンの原因になることがあります。

ブルースクリーンになって10分後に再起動するため、気を付けてください。

作業中のファイルはこまめに上書き保存をしましょう。

  • ロゴが表示された後

メーカーロゴが表示された後、ハードディスク等基本的な動作に関わる部分のトラブルが発生するとブルースクリーンになる可能性があります。

  • ロゴが表示される前

電源をオンにしてすぐにブルースクリーンになり、先に進みません。

  • Windowsupdate後

Windowsのupdate後、画面に「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」という表示が出ることがあります。

この状態だとデスクトップにログインしてのデバイスマネージャーの表示や、システムログの確認ができません。

参考:Dell コンピュータでのブルースクリーンまたはエラーコードの停止のトラブルシューティング | Dell 日本

ブルースクリーンが出たときの注意点

ブルースクリーンが出たときの注意点を2つ紹介しておきます。

電源は切らない

ブルースクリーンになってもすぐに電源をオフにしないでください。

電源を切ってしまうと、エラーコードのメッセージを控えられません。

ブルースクリーンが表示されて10分程経つと自動的にパソコンが再起動します。

再起動される前に画面上のエラーコードをメモしておきましょう。 

再起動されたらすぐに、データのバックアップを外付けのハードディスクやUSBメモリ、ネットワークHDDに取ってください。

エラーコードを見逃さずメモを取る

エラーコードはパソコン起動時や作業中に出ることが多いです。

エラーコードが出ると10分後に自動で再起動されるので、その前にエラーコードのメモを取るか携帯電話で画面の写真を撮ってください。

ブルースクリーン上のエラーコードにはそれぞれ意味があるので、見逃さないようにしましょう。 

エラーコードを見逃した場合の確認方法

エラーコードのメモを取れなかったときは、以下の対応を取ってください。

  1. パソコン左下の「Windows」マークを右クリックし、「イベントビューアー」を選択する。
  2. 「イベントビューアー」画面左の「Windowsログ」をダブルクリックし、一覧から「システム」を選択する。
  3. システムのイベント数が表示されたら、一覧から「現在のログをフィルター」を選択する。
  4. フィルター画面が表示されたら、「イベントソース」横の矢印を選択し、下にスクロールする。一覧の中の「Bug Check」にチェックを入れる。
  5. 「現在のログをフィルター」画面右下の「OK」をクリックする。
  6. 元の画面に戻り、「イベント」を選択すると発生したイベント内容が確認できる。
  7. イベント内容の「詳細」タブをクリックしエラーコードを確認する。

参考:ブルースクリーンのエラーコードやログを確認する方法 – Dell Community

【原因別】ブルースクリーンのエラーコードの種類

ブルースクリーンのエラーコードの種類を紹介します。

ドライバー

ドライバー(パソコン内蔵機器や周辺機器を動かすためのファイル)や、実行中のソフトウェアに不具合が起きているときのエラーコードはこちら。

エラーコード意味
0x0000000Aアクセス許可外領域へのアクセス
0x0000001E無効な領域へのアクセス
0x0000003F不適切なメモリ管理
0x0000007E互換性の問題が発生している、または破損している
0x0000009Fデバイスドライバーや接続中デバイスの不具合が起きている
0x000000BEドライバーかメモリの不良・破損している
0x000000D1ドライバーに不具合がある
0x000000D8ドライバーがメモリ使用量を正しくクリーンアップできていない、あるいはドライバーに不具合がある
0x00000116ディスプレイドライバーに不具合がある

メモリ

メモリ関係のエラーコードはこちらを参照してください。

エラーコード意味
0x00000050読みだしたいデータがメモリ内に存在しない
0x000000F2メモリ自体が応答しない
0x0000002Eメモリに不具合が起きている
0x0000007Fメモリが物理的に壊れている

これらのエラーコードが出たら、メモリが正しく読み込めていない証拠です。

ハードディスク

ハードディスク関係のエラーコードはこちらになります。

エラーコード対処法
0x0000007ACDから起動できるOSでパソコンを起動し、バックアップを取る
    0x000000ED「F8」キーを押しセーフモード起動を試み、「chkdsk/f」「chkdsk/r」を実行する
    0x00000024ハードディスクのファイルシステムか不良ブロックが壊れている
    0x000000F4ハードディスクかハードディスクケーブルが故障している

これらのコードが出たら、パソコンのハードディスク等記憶装置にエラーが発生しているはずです。 

どれもHDDの物理的な故障を意味します。

より詳しいエラーコードはこちらから確認できます。

参考:コンポーネント別の Windows Update エラー コード一覧 – Windows Deployment | Microsoft Docs

ブルースクリーンが起こる原因

ブルースクリーンが起こる原因を9つ紹介します。

Windowsの不具合

OSであるWindows、ソフトウェア面での不具合が原因になっている場合がこれです。

Windowsの不具合が原因だと最悪、リカバリ作業(パソコンを初期化する作業)が必要です。

Windowsの更新プログラムが上手くいかなかった

Windowsの更新プログラムが実行できない場合は、常駐プログラムの影響またはシステム破損の可能性を考えてください。

クリーンブートとシステムファイルチェッカーを確認してみましょう。

クリーンブートは、スタートアップに登録されているアプリとサービスを無効にしたままパソコンを起動する方法です。

部品の劣化または故障

パソコンに周辺機器を接続しているときにブルースクリーンが起きたら、一旦部品を全て外してみましょう。

ブルースクリーンが改善されたら、今度は一つずつ機器を付け直して原因を探します。

パソコンの部品劣化や故障がブルースクリーンの原因になっている場合は、メーカーや専門業者に依頼して部品を交換してください。

システムファイルの破損

システムファイルが破損している可能性もあります。

その場合は以下の7つの方法を試してみてください。

  1. システムファイルチェッカーツールを実行する
    • 「Windows」マークを右クリック
    • 「Windows PowerShell(管理者)」>「sfc/scannow」を入力して「Enter」を押す
    • コマンドを実行するとシステムファイルチェッカーツールの実行が始まる
  2. DISMコマンドを実行する
    • 「スタートメニュー」を右クリック
    • 「PowerShell」ウィンドウ>「DISM.exe/Online/Cleanup-image/Restorehealth」を入力して「Enter」を押す
    • DISMコマンドが自動修復を開始する。
  3. スタートアップ修復を実行する
    • 回復環境を起動す
    • 「オプションの選択」>「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「スタートアップ修復」をクリック
  4. 手動で正しいシステムファイルを上書きする
    • 「Windows」マーク>「ファイル名を指定して実行」>「%windir%\Logs\CBS\」を入力して「OK」を選択
    • 一覧から「CBS.log」をデスクトップに移動して、ログの内容を確認
    • 「Windows」マーク>「Windows PowerShell(管理者)」をクリック
    • 壊れたシステムファイルの所有権を取得し、「takeown/f」を入力して「Enter」キーを押す
    • 壊れたシステムファイルのフルアクセスを許可し、「icacls」を入力して「Enter」キーを押す
    • システムファイルをコピーコマンドを用いて上書きする
  5. ディスククリーンアップを実行する
    • 「スタートメニュー」>「エクスプローラ」>「PC」>「ローカルディスク(C:)」>「プロパティ」>「ディスクのクリーンアップ」>「システムファイルのクリーンアップ」をクリック
    • 削除したいファイルの項目を選択し「OK」を押す。
  6. システム復元を実行する
    • 「スタートメニュー」>「システム」>「システム情報」>「システムの保護」>「システムの復元」をクリック
  7. Windows 10を初期化する
    • 「Windows」マーク>「設定」>「更新とセキュリティ」>「回復」>「このPCを初期状態に戻す」を選択する。

基盤やマザーボードの故障

マザーボード部分に接触不良が起こると、エラーになりブルースクリーンを起こすことがあります。

マザーボードを掃除してもブルースクリーンが直らない場合は、HDD障害が起きているかもしれません。  

内部基盤が壊れた状態で通電させると最悪発火してしまう可能性があるので、極力電源を入れないでください。

ノートパソコンであればバッテリーを取り外しておきましょう。

マザーボード故障時の症状とは?4大原因と2つの調べ方を解説>>

ウイルス感染

パソコンがウイルスに感染したときもブルースクリーンになる可能性があります。

このような事態を防ぐために、McAfee・Norton・kaspersky・eset・ウイルスバスタークラウドといったセキュリティソフトをパソコンに導入しておきましょう。

万が一ウイルスに感染してしまったら、以下の対応を取ってください。

  1. セキュリティソフトをアップデートする。
  2. ネットワークから切断する。
  3. セキュリティソフトのウイルススキャンで、ウイルスの種類を特定をする。
  4. ウイルスの感染源となったメールや、ダウンロード済みのファイルを削除し、ゴミ箱から完全に削除する。

パソコンがウイルスに感染した原因と対処方法 >>

メモリの不具合

ブルースクリーンの原因がメモリの不具合であるならば、少し時間を置いてから再起動しましょう。

再起動で修復する可能性があります。

実行中のプロセスやドライバーが、アクセス許可のないメモリ領域にアクセスしようとしたときも、ブルースクリーンになります。

「explorer.exe」等安定したプログラムが原因である場合は、メモリが故障している・不良品である可能性が高いです。

パソコンが修復しなくても同じ型番のメモリを購入する、メモリを挿し直すなどの対応を取ってみてください。

ハードディスクの破損

以下のエラーコードが出た場合は、HDDやSSDの不具合が原因だと考えましょう。

  • 0x0000007A
  • 0x000000ED
  • 0x000000F4

パソコンから外付けHDDやUSBメモリを外すだけで解決することもあります。

ハードディスクが破損している場合、中のデータも破損していると考えた方が良いでしょう。

事前にハードディスクやGoogle Drive、Dropboxなどにバックアップを取っていないならデータ消失の可能性があります。

ハードディスク故障の原因は?症状と修復方法を解説!>>

ドライバーの不具合

ドライバーの不具合に起因する場合、ドライバーが多くのメモリを要求したためにシステムが使い果たしてしまいます。

パソコンの作業中よりも起動した後にブルースクリーンになることが多いのは、このせいです。 

新しいハードウェアをパソコンに接続するとき、ドライバーが正確にインストールされない場合があります。

この場合、ドライバーがOSに対応していないので最新のバージョンにアップデートしてください。

ブルースクリーンのエラーに対する対処法

ブルースクリーンのエラーに対する対処法を9つ紹介します。

パソコンを再起動する

メモリの不具合が原因でブルースクリーンが起きている場合は、少し時間を置いてから再起動してみましょう。

再起動は「スタートメニュー」から再起動する方法・サインアップ後に再起動する方法・ショートカットで再起動する方法の3つがあります。

部品を交換する

ハードディスクが劣化または故障している場合、とくに異音が聞こえる場合は部品を交換しましょう。

劣化・故障した部品が保証期間内であれば、メーカーに問い合わせれば無償で交換できます。

パソコンを購入して2〜3年経過していたら保証期間を過ぎているので、メーカーか専門業者で部品を購入してください。

周辺機器を全て取り外す

パソコンにHDD・外付けSSD・USBメモリ・マウスが接続されている場合は、すべて取り外してください。

周辺機器をすべて取り外してもブルースクリーンが終わらなかったら、周辺機器に問題があります。

一つずつ順番に機器をつけて、不具合が発生している機器を調べましょう。

システムを復元する

システムに不具合が発生する前の状態に戻すことをシステム復元といいます。

画面左下の「Windows」マークを押して「設定」に行き、「システム」をクリックすれば実行可能です。

ノートパソコンの場合は必ずACアダプターをパソコンに接続しましょう。

システムを復元すると、パソコンが初期化してしまうことを知っておいてください。

メモリーを挿し直す

パソコンのメモリの挿入具合が緩んだり接触不良が起きたりすると、ブルースクリーンが起きます。

メモリを挿し直すときは静電気が起きないよう注意してください。

デスクトップパソコン、ノートパソコンそれぞれの挿し直し法を紹介します。

  • デスクトップパソコン
  1. パソコンの電源を切り電源コードを抜く。
  2. キーボード・マウス・LANケーブル等の周辺機器を全て取り外す。
  3. パソコン本体の側面パネルを開け、メモリのロックを解除して真っすぐ引き抜く。
  4. メモリを挿し直す。
  • ノートパソコン
  1. パソコンの電源を切りACアダプターや周辺機器を全て取り外す。
  2. パソコンを裏返しメモリカバーを開ける。
  3. メモリのロックを解除し、真っすぐ引き抜く。メモリを挿し直す。 

接続機器を挿し直す

接続機器が原因でブルースクリーンが起きたときは、一旦全てを取り外しましょう。

その後に機器を一つずつ挿し直してみてください。

機器を全て外したときにブルースクリーンが起きなければ、それぞれのドライバーが最新のものかを確認しましょう。

ドライバーが古ければ、新しいものを取り入れてください。

一台ずつ周辺機器を付け直して問題が起きたら、機器または機器のドライバーがパソコンに対応していないのかもしれません。

パソコンのリカバリを実施

パソコンのリカバリには最低2時間以上、長いと半日以上かかるので時間に余裕を持って実行しましょう。

リカバリーにはリフレッシュ・システムの復元・リセット(ファイルの削除のみ行う・ドライブを完全にクリーンアップする)があります。

  • リフレッシュ

画面の右端からスワイプインし「設定」を選択し、「PC設定の変更」をクリックする。

「保守と管理」をクリックし、「回復」を選択する。画面に表示される指示に従う。

リフレッシュはWindowsが再インストールされ、個人用ファイルと設定は保存されたままになります。

  1. システムの復元
    • 画面左下のスタートメニューから「設定」>「システム」>「詳細情報」>「関連設定」>「システムの保護」>「システムの復元」を選択
    • 「システムファイルと設定の復元」で「次へ」を選択
    • 一覧から「復元ポイント」をクリックし、「影響を受けるプログラムの検出」をクリック
    • 「削除されるプログラムとドライバー」「復元が見込まれるプログラムとドライバー」のボックスを確認し、画面を閉じる
    • 復元ポイントが選択されていたら、「次へ」を選択
    • 「復元ポイントの確認」という画面で「完了」を押す
  2. リセット
    • 画面左下の「スタートメニュー」から、順番に「設定」>「更新とセキュリティ」>「回復」を選ぶ
    • 「このPCを初期状態に戻す」の画面で「開始する」をクリック
    • 「このPCをリセットする」画面で「すべて削除する」を選ぶ

リセットしてしまうと、パソコンが出荷前の状態になるので全てのデータが削除されます。

更新プログラムのアンインストールをする

Windowsの更新プログラムは、Windowsの不具合やセキュリティホール等を修正するためのものです。

しかし更新プログラムインストール後にブルースクリーンになった場合は、アンインストールしてみましょう。 

更新プログラムのアンインストールは、画面左下の「Windows」マークから「設定」>「更新とセキュリティ」>「更新の履歴を表示する」>「更新プログラムをアンインストールする」をクリックすれば実行可能です。 

BIOS設定を見直す

設定が変更され外付けハードディスクやUSBメモリからOSの起動が行われてしまうと、パソコンが起動できません。

一旦BIOS設定を見直しましょう。

BIOS設定の起動方法は以下の2つを参考にしてください。

  • ファンクションキーを使ってBIOS設定を起動させる方法

パソコンの電源を入れてメーカーロゴ画面が表示されている間に、「F2」キーを押す。

  • Windows 10の画面からBIOS設定を起動させる方法

「スタートメニュー」から、「設定」>「更新とセキュリティ」>「回復」を選択する。

「今すぐ再起動」を選択し、「オプションの選択」>「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「UEFIファームウェアの設定」>「再起動」をクリックする。

ブルースクリーンで再起動を繰り返す場合の対処法

ブルースクリーンで再起動を繰り返すときの対処法を4つ紹介します。

システムの復元を試す

システムの復元を試す場合は、その前にデータを復旧してください。

スタートアップ修復を起動させた後、トラブルシューティングの画面から「詳細オプション」を選択し「システムの復元」をクリックします。

システムの復元を実行してもブルースクリーンが直らない場合は、この操作を取り消してください。

システム復元の取り消し方は以下の手順を参考にしましょう。

  1. 画面左下の「スタートメニュー」から、順番に「Windowsシステムツール」>「コントロールパネル」>「システムセキュリティ」>「セキュリティとメンテナンス」>「回復」>「システムの復元を開く」>をクリックする。
  2. 「システムの復元」という画面が出たら、「システムの復元の取り消し」を選択する。

Windowsをリカバリする

リカバリを行うと、パソコンは初期状態に戻ってしまうため最終手段として考えてください。

Windowsのリカバリにはリカバリーメディアを使用する方法、リカバリ領域を使用する方法の2つがあります。

  • リカバリメディア(回復ドライブ)を使用する方法
  1. 回復ドライブを接続しパソコンの電源を入れる。
  2. 「オプションの選択」>「トラブルシューティング」>「詳細オプション」をクリックする。「システムの復元」「このPCを初期状態に戻す」から一つを選択する。 
  • リカバリ領域を使用する方法
  1. 「スタートメニュー」>「設定」>「更新とセキュリティ」>「回復」をクリックする。
  2. 「このPCを初期状態に戻す」という画面が出たら、「開始する」を選択する。
  3. 「個人用ファイルを保持する」「全て削除する」「出荷時の設定に戻す」の中からいずれかを選ぶ。

BIOSの初期化を行う

BIOSとはBasic Input Output Systemの略称で、マザーボードに搭載されている必要不可欠なプログラムのことです。

BIOSには以下、4つの設定が用意されています。

  1. パソコン本体の設定や情報の確認
  2. 電源や起動の仕方の設定
  3. セキュリティやパスワードの設定
  4. 周辺機器を接続するための設定

BIOSの初期化をするにはパソコンをシャットダウンして周辺機器を全て取り外し、90秒放置してからケーブルを接続しましょう。

パソコン起動後「F2」キーを連打すると「BIOSセットアップユーティリティ」という画面が出るので、BIOSを初期化してください。

セーフモードを起動する

セーフモードは、「設定」「Shutdownコマンド」「Shiftキー」「システム構成」から起動することができます。

「設定」から起動させる方法

  1. 「スタートメニュー」>「設定」>「更新とセキュリティ」>「回復」>「今すぐ再起動」をクリックする。
  2. 「オプションの選択」で「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「スタートアップ設定」>「再起動」を選択する。
  3. 画面が変わったら、数字「4」か「F4」キーを押し、「セーフモードを有効にする」を選択する。

「Shutdownコマンド」から起動させる方法

  1. 「Windows」マークと「X」キーを同時に押し「ファイル名を指定して実行」をクリックする。
  2. 名前の部分に「Shutdown / r / o / t 0」を入力して「OK」を選択する。
  3. 「オプションの選択」が出たら、「「設定」から起動させる方法」の2.3.と同じ操作を行う。

「Shift」キーから起動させる方法

  1. 「スタートメニュー」>「電源ボタン」をクリックする。
  2. 「Shift」キーを押しながら「再起動」を選択する。
  3. 「「設定」から起動させる方法」の2.3.の操作を行う。

「システム構成」から起動させる方法 

  1. 「Windows」マークと「X」キーを同時に押し、一覧から「ファイル名を指定して実行」をクリックする。または「Windows」マークと「R」キーを同時に押す。
  2. 名前の部分に「msconfig」と入力し、「OK」をクリックする。
  3. タブ「ブート」を選択し、ブートオプションの「セーフブート」にチェックを入れて「OK」を押す。
  4. 「再起動」を選択して、再起動されたらデスクトップ画面に「セーフモード」と表示されていることを確認する。 

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対処法を試してもブルースクリーンが直らないときは

前述の方法を試してもブルースクリーンが直らないときは、以下2つの策を取ってください。

新しいパソコンに買い替える

ブルースクリーンが直らないのであればパソコンの寿命の可能性もあるので、買い替えるのがおすすめです。

パソコンの寿命は大体3〜5年と言われているので、それ以上使っているとどんどん劣化していきます。

ブルースクリーン以外にもフリーズしたり電源が落ちたりすることを繰り返す場合は、買い替えを検討しましょう。

またパソコンを買い替える際はデータ移行なども忘れずに行いましょう。

パソコンの買い換えに関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。

パソコンの買い替え時はいつ?おすすめの購入時期や買い替え前にやること>>

メーカーまたは専門業者に修理を依頼する

ブルースクリーンが頻発するようなら、メーカーや専門業者に修理してもらってください。

メーカーの保証期間を過ぎているパソコンは専門業者に依頼しましょう。

修理を依頼すると、以下のような費用がかかります。

サービス料金
システム修復9,000円+部品代
HDD交換修理16,000円+部品代
メモリ交換修理5,000円+部品代

まとめ:ブルースクリーンのパソコンは原因別に正しく対処しよう

ブルースクリーンは主に起動時、作業中に出やすいので何をしたときにそうなったかを確認しましょう。

HDD等の故障であれば部品を購入する必要がありますが、再起動すれば直るものもあります。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

 

突然パソコンの電源がつかなくなったという経験がある方も多いのではないでしょうか?

パソコンがつかない原因はバッテリーの故障やパソコン内部の汚れなど様々です。

パソコンの電源がつかないのを直すためには、しっかりと症状に応じた正しい対処法をする必要があります。

この記事では電源がつかないときの対処法・電源が入らない原因・電源がつかないパソコンの修理費用などを紹介します。

この記事でわかること

  • パソコンの電源がつかない理由はバッテリーの故障・劣化、内部の汚れ等10個の原因が考えられる。
  • 周辺機器を取り外す、ACアダプターを使う等の対応を取る。
  • メーカーでのパソコン修理費用は5,000~10,000円かかる。

パソコンの電源がつかないときにまず確認すること

パソコンの電源がつかないときに、確認するべきなのは以下の3点です。

画面が電源オフになっていないか(本体はスリープまたは休止状態)

まず何かの拍子にパソコンの電源をオフにしていないかを確認してください。

スリープ状態や休止状態になっている可能性も考えられます。

スリープ状態や休止状態の解除方法はパソコンによって異なるので、説明書を確認し解除を試してみましょう。

デスクトップパソコンの場合、電源が電源ケーブルの接続されている背面にあることが多いのでケーブルの接続もされているか確認しておきましょう。

電源ケーブルが接続されているか

次に電源ケーブルがコンセントやパソコンに接続されているかを確認してください。

しっかりと刺さっていないことや抜けてしまっている可能性も考えられます。

ノートパソコンの場合はACアダプターが接続できていないと電源はつかないのでこちらも確認しておきましょう。

ケーブルの問題の場合はケーブルを新しいものに取り替えることで問題が解決します。

ケーブルの廃棄方法>>

延長コードの節電用スイッチがONになっているか

延長コードの節電用スイッチがオフになっていると、電源が入りません。

タコ足配線の場合は電力供給の問題で電源が入らないことがあるので、別のコンセントに付け替えて起動するか確認しておきましょう。

パソコンの電源が入らない主な原因

パソコンの電源が入らない原因を、ここでは10個紹介します。

バッテリーの故障または劣化

パソコンは500〜2,000回充電をするとバッテリーの寿命が来るので、専門業者かメーカーに依頼してバッテリーを取り替えてもらいましょう。

パソコン購入後約2〜3年でバッテリーが劣化すると言われています。

パソコンのバッテリーの寿命について >>

電源コンセントが繋がっていない

そもそも電源がコンセントに繋がっていないと、パソコンの電源はつきません。

こちらも確認不足ということがあるので、しっかりと見ておきましょう。

内部に汚れが溜まっている

パソコンの内部は精密機械が詰まっていて、ホコリが溜まると電源がつかなくなります。

自作パソコンなら自分で対処できますが、メーカーのパソコンの場合は修理を依頼した方が賢明です。

自分でパソコンを解体して掃除をする際は、必ずバックアップを取り電源をオフにしてください。

掃除はエアダスターでホコリを吹き飛ばして、それでも残ったホコリはブラシで落とします。

帯電

パソコン内部に不要な電気が溜まることを、帯電といいます。

パソコンの長時間使用や電源ケーブルの接続しっぱなしは、コンデンサーの配線内やそれ以外の部分に電気が溜まる原因になるので気を付けてください。

パソコンが高温になっている

パソコンの温度は室温より7~8度高いです。

パソコン内部が40度以上にならないようにしましょう。

デスクトップパソコンでもノートパソコンでも、CPU(中央演算処理装置)の熱を逃がす通気口や冷却ファンをふさがないようにしてください。

パソコンが高温になるのを防ぐために、通気口や冷却ファンをこまめに掃除し、直射日光が当たる場所ではパソコンの使用を避けましょう。

パーツの故障または劣化

パソコンの電源ユニット・HDD(ハードディスクドライブ)・マザーボード・グラフィックボード・その他稼働部のある部品は故障によっても電源がつかなくなることがあります。

パーツが故障・劣化したときはメーカーに修理を出してください。

パソコンパーツの廃棄方法>>

電力不足

電力不足が起こると、パソコンにかかる負荷が大きくなる・頻繁なエラーを発する・電源がつかなくなるなどの症状が起こります。

電力不足を感じたら、使用している電源ユニットの容量を確認してください。

容量はパソコンの左サイドカバーを外せば確認できます。

パソコンパーツの故障または不備

買ったばかりのパソコンが正常に起動しないときは、初期不良の可能性があります。

そういう場合はメーカーか正規代理店に問い合わせて、返品しましょう。 

返品する際はパソコンを購入時の状態に戻し、物理破損がないことを確認します。

通電していない

パソコンが通電していないのであれば、電力供給がどこまで来ているかを確認し問題箇所を探しましょう。 

問題箇所が見つかったら、パーツを交換して操作ができるか試してください。

パソコンの不具合

電源がつかないことの原因として他には、電子回路として機能していない・USBなどの周辺機器に問題があるなどが考えられます。

パソコンが故障したときの原因と対処方法 >>

パソコンの電源がつかないときの症状別対処法

パソコンの電源がつかないときの症状別対処法を5つ紹介します。

電源がつかない場合

電源が入らない原因が電源ユニット・マザーボード・HDDの故障である場合、バッテリーが劣化している場合は新しい製品を購入するしかありません。

パソコンのバッテリー交換に関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。

ノートパソコンのバッテリーの交換時期は?交換方法や寿命を伸ばす方法も紹介>>

パソコン内部のホコリが原因である場合は、メーカーに依頼するか自分で掃除をするかの2択です。

ウイルスに感染しているときはパソコンを修理に出してください。

ほかにも電力供給・帯電・周囲の温度が原因である場合もあります。

電源ケーブルがきちんと接続されているか、パソコンの長時間使用により内部に電気が溜まっていないか、寒すぎる・暑すぎる環境でパソコンを使用していないかを確認しましょう。

電源ランプはつくけどうつらない

電源ランプがついた後の状態によって、それぞれその原因が異なります。

  1. 画面が真っ暗な場合:パソコン本体に余計な電気が溜まっている可能性があるため、放電する。
  2. メーカーロゴが表示されたままフリーズする場合:OSという基礎ソフトウェアに問題がある可能性がある。この場合はメーカーや専門業者に修理を依頼する。
  3. 黒い画面に白い英語のメッセージが表示される場合:「キーボードのF1キーを押す」など、画面のメッセージに従う。
  4. 画面に文字が表示され続ける場合:パソコンがエラー処理を行っている最中なので、何もせずそのまま待機する。
  5. ブルースクリーンが表示される場合:基本的にはメモリーやハードディスクに問題がある可能性がある。電源をオフにせず、画面に表示されたエラーコードをメモしてその指示に従う。

電源がついた後の症状を見て原因を洗い出してみてください。

電源は入るけどWindowsが起動しない場合

電源が入った後メーカーのロゴマークが表示されない場合、部品のトラブル発生が考えられるでしょう。

この部品トラブルを自分で解決するのは難しいので、専門業者に依頼をしてください。

電源ボタンを押すと機械音がする場合

パソコンから「ジジジ」という機械音がするときは、以下3つの原因が考えられます。

  1. ハードディスクのシーク音
  2. ハードディスクの不具合
  3. パソコン内部のコイル鳴き

シーク音は正常な動作でも聞こえる音ですが、ハードディスクの不具合が起きたときはまずデータのバックアップを取り修理に出しましょう。

コイル鳴きの場合は故障とも言い切れません。

それほど気にならない音量であれば、そのまま使っても問題はありません。

また「ピッピッピ」というビープ音であれば、不具合が発生している可能性があるので説明書などを見てどのようなエラーが起こっているのかを確認しましょう。

パソコンから異臭がする

パソコンのトラブルにおいて特に危険な症状(焦げ臭い匂いがする・発熱が異常である・パソコンから異音がする)の一つにあるのが異臭です。

ただちにパソコンの使用をやめ、電源を切りコンセントを抜いてください。

パソコンを分解し内蔵のディスクを取り外し基盤を見れば、異臭の原因を特定できるでしょう。  

ノートパソコンの電源がつかないときの対処法

ノートパソコンの電源がつかないときの対処法を3つ紹介します。

接続中の周辺機器を取り外す

マウス、プリンター、USBメモリやHDDに問題があると電源がつかない場合があります。

一度すべての周辺機器を外して、電源が入るかを確認してください。

電源が入ったら一つずつ機器を接続してみて原因を探しましょう。

ACアダプターを使う

ACアダプターはサイズが大きく重いので、ケーブル端部の損傷がよく目立ちます。

昔のアダプターよりは現在の製品は断線しにくくなりましたが、電源がつかないのはACアダプターの損傷に起因する場合があります。

その場合、代わりのACアダプターを挿入して電源が入るかを確認してみましょう。

電源ケーブルだけでパソコンを起動する

パソコンのバッテリーに問題がある場合、バッテリーを取り外して電源ケーブルだけでパソコンを起動してみましょう。

正常に起動できれば、バッテリーを交換するか電源ケーブルで起動するかのどちらかを選択してください。 

また富士通のデスクトップパソコンは、電源プラグをコンセントに接続するとパソコンの電源が入る仕組みになっています。

参考:電源プラグをコンセントに接続すると自動的にパソコン本体の電源が入ります。

パソコンの電源がどうしてもつかないときの最終手段

前述の3つの方法を試してもパソコンの電源がつかないときは、以下2つの方法を実践してみてください。

専門業者またはメーカーに修理依頼

自分で色々な方法を試しても電源がつかない場合は、専門業者かメーカーに修理依頼を出してください。

NEC・富士通・レノボ・東芝・acerは症状別に修理費用を出しています。

パソコン修理の診断・見積もりはメーカーの場合約5,000〜10,000円、専門業者の場合は0〜約15,000円かかります。

さらに電源が入らない場合の修理は3万円前後、電源は入るがOSが起動しない場合は2万円前後、画面が故障していた場合は3万円以上を想定してください。

これらの費用はいずれも補償がない場合の金額で、専門業者・メーカーへの送料はだいたい本人が負担することになります。

参考:修理料金表 – NEC LAVIE公式サイト

参考:ホーム > FMVサポート > お問い合わせ窓口 > 修理受付 > 故障や修理に関する受付窓口 > 概算修理料金表 – 富士通 

参考:修理サービス – 引取り修理サービス料金 – Lenovo Support JP 

参考:dynabook.com > サポート > 修理サービス > dynabook あんしんサポート(修理) > dynabook修理概算料金 

参考:サポートトップ>修理料金の目安(パソコン・タブレット) – acer

新しいパソコンに買い替え

電源がつきそうになく、購入して2〜3年経過しているならパソコンを買い替えても良いかもしれません。

パソコンの費用は安くはありませんが、購入してしまえば2〜3年買い替える必要がないので思い切って購入してみましょう。

パソコンの買い替えについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

パソコンの買い替え時はいつ?おすすめの購入時期や買い替え前にやること>>

修理にだすしかないパソコンの状態

自分で修理する方法がなく、プロに修理を依頼するべき2つの状態は以下の通りです。

パソコン本体のウイルス感染

パソコン本体がウイルスに感染してしまうと、パソコンやアプリの動作が重くフリーズしたり強制終了したりしてしまいます。

またパソコンが勝手に再起動をすることがあります。

さらに記憶のない広告ページやメッセージが画面に表示される、ブラウザを開くとき最初に表示するホームページが変更されるといったことがあれば要注意。

パソコンがウイルスに感染しないためにも、McAfeeやNorton、i-フィルターなどのセキュリティソフトを常に最新の状態にアップデートしておきましょう。

パソコンがウイルスに感染した原因と対処方法 >>

パソコン本体の故障

パソコン本体が故障してしまった場合は、専門業者に修理を依頼しましょう。

出張修理やデータをバックアップしたまま修理してくれる会社があるので、よく調べてから依頼してみてください。

パソコンが故障したときの原因と対処方法 >>

まとめ:パソコンの電源がつかないなら症状確認をして適切に対処しよう

パソコンの電源が入らないといっても、バッテリーが劣化している・内部にホコリが溜まっている・帯電している・パソコンが高温になっているなど、様々な原因が考えられます。

まずはご自身で電源がつかない原因を探し、それぞれの対処法を試してみてください。

パーツ交換は自分でやるより専門業者やメーカーに依頼するのが賢明な判断と言えます。

どれを試しても電源がつかなければ、新しいパソコンの購入を検討してみましょう。

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

ノートパソコンとデスクトップパソコンにはそれぞれ寿命があります。

購入から数年経ったパソコンの「動きが遅い」「頻繁にフリーズする」といったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

寿命が来たパソコンにはさまざまな症状が現れ、やがて動かなくなります。

この記事では、パソコンの寿命や買い替えの判断基準について紹介します。

パソコンの寿命を伸ばす方法や古くなったパソコンの処分方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • パソコンの寿命は約5年
  • 買い替えの判断基準はハードウェアの故障、保証期間、OSサポート期間
  • パソコンからの異音や異臭は寿命のサイン
  • パソコンの寿命を伸ばすためには定期的なメンテナンスを

パソコンの寿命は何年?

パソコンの平均寿命は、約5年です。パソコンの寿命が近づくと、フリーズする、電源が落ちるなどの症状が現れます。

平均寿命はパソコンの使用状況や、パソコンの種類によっても寿命は異なります。

ここではノートパソコンとデスクトップパソコンに分けて寿命の目安を紹介します。

ノートパソコンの寿命

ノートパソコンの平均寿命は、約3〜5年と言われています。長く使うほどバッテリーやHDDやSSDが消耗し寿命に近づきます。

ノートパソコンの使用頻度や使い方、メンテナンスの有無によっても寿命の長さは変わります。

デスクトップの寿命

デスクトップの場合、HDDを搭載しているタイプはおよそ5年、SSDを搭載している場合は10年以上と言われています。

ノートパソコンよりも、デスクトップパソコンの方が寿命が長くなるのは、熱の冷却がスムーズに進み、キーボードなどのパーツ交換がしやすいためです。

パソコンのパーツ別平均寿命

パソコンにはさまざまなパーツがあり、それぞれの使い方によって寿命が異なります。

それぞれのパーツの寿命の目安を紹介します。

HDDは平均5年

パソコンの寿命の大きな原因となるHDDの寿命は、平均5年です。

HDDはパソコンのメインとも言えるデータを記憶する場所です。2015年ごろからHDDに代わりSSDを使用しているパソコンが増えました。

SSDは、HDDよりも衝撃に強く、消費電力が少なく、データの読み書きが速く、そのうえHDDよりもサイズが小さいというメリットがあります。

しかしSSDが主流となって日が浅いため、SSDの寿命は未知数な部分もありますが一般的には5年ほどと言われています。

HDDとSSDの寿命に関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。

ハードディスクの寿命は3~4年!故障の前兆や症状、診断方法を解説>>

【SSDの寿命は5年】故障前のSSDの症状や延命方法を徹底解説>>

バッテリーは平均2年

バッテリーの寿命は、平均2年程度です。

バッテリーは、2〜3年経過すると新品のパソコンの半分になります。

例えばフル充電で8時間使えるパソコンは、4時間程度しか使えなくなります。

バッテリーの持ちが悪くなってきたら、早めに交換を検討しましょう。

パソコンのバッテリーの寿命に関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。

パソコンのバッテリーの寿命について >>

ノートパソコンのバッテリーの交換時期は?交換方法や寿命を伸ばす方法も紹介>>

ファンは平均7年

ファンは、CPUを冷やしたりパソコン内部に熱がこもるのを防いだりする重要な役割を持っています。

平均寿命は7年です。ファンは、パソコンの電源がオンの間は常に回り続けており、故障が近くなると異音がするようになります。

寿命が近づいてくるとパソコンの熱を排熱できなくなるため、パソコンの故障に繋がってしまいます。

ディスプレイは平均8年

ディスプレイの寿命は、1日にどれくらい使用するのかなど使用状況によって異なります。ディスプレイの寿命を時間で表すと15,000〜30,000時間です。

毎日8時間使用する人の場合、5〜10年程度使用できる計算になります。

ディスプレイの寿命が近くなると、購入時より画面が暗くなる、鮮明さがなくなる、画面がぼやける、横線が入る、ちらつくなどの症状が現れ、完全に寿命が来ると映らなくなります。

キーボードは平均5年

毎日キーボードを利用している場合は、もっと短くなる可能性もあります。

キーボードが反応しない、勝手に反応する、キーが押したまま戻らないなどの症状があれば故障です。

キーボードだけが故障した場合は、外付けのキーボードを使って対応することも可能です。

キーボードの寿命はこちらの記事で詳しく解説しています。

キーボードの寿命はどれぐらい?種類ごとの平均寿命を解説>>

CD・DVDドライブは平均5年

CDやDVDを挿入しても反応がない、ドライブが動かない、読み込みが遅いなどの症状は、寿命が近い状態です。

ドライブの修理は高額のため、パソコンの買い替えや外付けドライブの購入を検討しましょう。

電源ユニットは平均5年

電源ユニットは、パソコンを起動するためのパーツで、負荷が高いため寿命は5年程度です。

寿命が近い電源ユニットを使用していると、各パーツの故障の原因になります。

電源ユニットの寿命が近くなると、勝手に電源が落ちる、起動しない、フリーズする、シャットダウンできないなどの症状が現れます。

電源ユニットの寿命に関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。

【パソコンの電源ユニットの寿命は?】故障前の症状や延命するための方法>>

パソコンの寿命を判断する6つの症状

パソコンの寿命は約5年ですが、寿命を迎えるタイミングはそれぞれの使用状況によって異なります。

パソコンは寿命が近くなると、さまざまな症状が現れるようになります。

ここではパソコンの寿命が近づいてきた時に出てくる症状を紹介します。

パソコンからの異音

パソコンからはファンが回る音や、ハードディスクが動く音などさまざまな音がします。

例えば、パソコンの電源を入れた時に「プチッ」や「ポツ」などのノイズ音が発生することがあります。

電源状態の変化によって、オーディオ回路の出力信号が不安定になったり、オーディオ回路を初期化したりするときに、出力信号が変動するため発生している音のため故障ではありません。

しかし、あきらかにそれまでとは違った音がする場合や異音がする頻度が多い場合は、パソコンに不具合が起こっている可能性があります。

参考:富士通Q&A パソコンから異音がします。故障でしょうか。

パソコンからの異音についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

パソコンからの異音は修理が必要?原因や対処法を詳しく解説します

頻繁にフリーズする

パソコンが頻繁にフリーズする場合は、熱暴走、ハードディスクの故障、メモリ不足などが考えられます。

パソコン内部には熱に弱いパーツも多く、冷却ファンの機能の低下により排熱がうまくいかなくなると熱暴走を起こします。

ハードディスクは、作業したデータを保管する場所のため、毎日多くのデータの読み取りや書き込みを行っています。

長期間パソコンを使用しているとハードディスクが劣化し、急にフリーズが起こるようになります。

最新のドライバーをインストールしたり、ハードディスクの空き容量を増やしたりすることで改善する場合もありますが、頻繁に起こる場合は故障の可能性があります。

参考:富士通Q&A [Windows 10] パソコンの動作が不安定になることがあります。

パソコンのフリーズに関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。

パソコンが頻繁にフリーズする原因と対処法!強制終了の方法も解説>>

焦げたようなにおいがする

パソコンを長時間使用している場合や内部にホコリがたまっている場合は、パソコン本体に熱を帯びやすくなります。

パソコンが高温になると熱暴走を起こしたり、焦げたような臭いがしたりします。

原因は、コンデンサーの破裂や電源周り、冷却ファンの排出口のホコリなどです。

パソコンからの異臭は火事の原因にもなりとても危険です。

すぐにパソコンの電源を切り、コンセントからプラグを抜いてください。

また、ハードディスクに不具合がある場合でも、パソコン内部から焦げくさいにおいがします。

においが発生すると、どれくらいでハードディスクが故障するかはわかりません。完全に故障するとデータの復旧は難しくなるため、早急に対処しましょう。

起動しない、電源が落ちる

パソコンのパーツは消耗品のため、使っているうちに経年劣化します。

パソコンが起動しない、頻繁に電源が落ちる、再起動をくり返す場合は、ハードディスクやマザーボードの故障が考えられます。

パソコン本体に熱がこもり過ぎたことでも強制的にシャットダウンされる場合があります。ファンの故障などの冷却力の低下も原因です。

起動しない、電源が落ちるのは、パソコンに重大な問題がある可能性が高くなります。修理や買い替えを検討しましょう。

参考:富士通Q&A [Windows 10] パソコンの操作中に電源が切れてしまいます。

パソコンが起動しないことに関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。

パソコンが立ち上がらない!起動しない原因と黒い画面になった時の対処法>>

充電できない

バッテリーは消耗品のため、2〜3年程度でフル充電の電池の持ちが新品の半分になります。バッテリーを交換しないでそのまま使用を続けると、まったく充電できなくなります。

充電できなくなるとバッテリーのみで作動しなくなりますが、ACアダプターを使用していればそのまま使えます。

パソコンが充電できない原因はこちらの記事で解説しています。

ノートパソコンが充電できない原因は?症状別の対処法を具体的に解説

バッテリーの故障の場合は交換で問題が解決しますが、バッテリーが充電中にも関わらずランプがつかないなど無反応の場合は、パソコン側の原因で充電できない可能性もあります。

参考:富士通Q&A – バッテリが充電されません。

パソコンのバッテリーの寿命に関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。

パソコンのバッテリーの寿命について >>

ノートパソコンのバッテリーの交換時期は?交換方法や寿命を伸ばす方法も紹介>>

パソコンの寿命を長くする8つのコツ

パソコンの寿命は使い方によって異なり、寿命を伸ばすためのコツがあります。

しっかりと正しい使い方をしていれば、長く使うことができます。

この章では、パソコンの寿命を伸ばすコツを8つ紹介します。

排熱や暑さ対策をする

パソコンは高温に弱くデリケートです。

室内の温度に気を付ける、通気口をふさがない、直射日光を避けるなどの対策が大切です。ノートパソコンは熱を逃しにくい構造のため、冷却台の使用もおすすめです。

ホコリがたまらないようにする

パソコンの吸排気口にホコリがたまると、パソコンに熱がこもる原因になります。

パソコン周りはホコリがたまりやすいため、定期的に清掃してホコリがたまらないようにしましょう。

優しく扱う

パソコンはデリケートで衝撃に弱い機械です。

落としたり、ぶつけたりすると故障する原因になります。

ノートパソコンを持ち運ぶ場合は、ケースに入れてできるだけ丁寧に扱うように心がけましょう。

バッテリーの取り扱いに注意する

バッテリーは、100%まで充電する、0%になるまで充電しない、アダプターの差しっぱなしなどで寿命が短くなります。

ノートパソコンに多く使われているリチウムイオン電池は、つぎ足し充電が可能なので、0%になる前に充電しましょう。

充電回数を減らしバッテリー残量が20〜80%を保つようにすることでバッテリーの寿命を伸ばすことができます。

パソコンのバッテリーの寿命について >>

電源の入れっぱなしや頻繁に電源を切るのは避ける

長時間使用しない場合はシャットダウン、数十分〜1時間以内に作業を再開する場合はスリープがおすすめです。

頻繁にパソコンの電源のオン・オフをくり返すとハードディスクに負担がかかります。また長時間スリープモードにすると、常に通電した状態となり、こちらもパソコンに負荷がかかります。

パソコンの寿命を伸ばすためにはPCを使用する時間に合わせて、シャットダウンとスリープモードを使い分けましょう。

結露や液体に注意

パソコンに液体がかかると故障の原因になります。直接液体をかけるのはもちろん、冬場は結露にも注意が必要です。

パソコンを寒い場所から暖かい場所へ移動した場合、内部に結露が発生し水滴がついている可能性があるため、すぐに電源をつけるのはやめましょう。

部屋の温度にパソコンがなじんでから電源をつけると安心です。

HDDとSSDの状態をチェックする

パソコンの故障の多くは、HDDやSSDの状態が原因です。急に故障して慌てないためにも、こまめに状態をチェックすることが大切です。

HDDとSSDの状態を調べるためには、フリーソフトの「CrystalDiskInfo」がおすすめです。「CrystalDiskInfo」を使うとドライブの障害や故障の前兆がわかります。

定期的にメンテナンスをする

パソコンは内部の清掃などだけでなく、内部データのメンテナンスも必要です。

以下のように、不要なデータを削除するなどしてハードディスクの動作が速い状態を保ちましょう。

  • パソコンを最新の状態に保つ
  • データのクリーンアップをする
  • セキュリティソフトを軽くする

参考:SONY 定期的なメンテナンスのすすめ

パソコンの寿命が来たときの対処法

パソコンの寿命が近づいてきたら買い替えや処分を検討する必要があります。

この章ではパソコンの寿命がきたときの対処法を年数別に紹介します。

購入から3年以内は修理に出す

購入から3年以内の場合は、修理を検討しましょう。パソコンの使い方にもよりますが、寿命の目安は5年のため、3年程度の故障は寿命ではない可能性が高くなります。

購入から3年以内の場合、有料で延長保証がつくこともあります。

参考:VAIOストア パソコン3年あんしんサポート

参考:保証拡張(3年間パーツ保証+1年目翌営業日訪問修理)

購入して4年以上は買い替えを検討

パソコンは購入してから4年以上経過すると、故障ではなく寿命を迎えるパーツも出てきます。

故障個所を修理しても、他のパーツがすぐに寿命を迎える可能性もあるため、買い替えや処分を検討したほうがいいでしょう。

パソコンの買い替え時はいつ?おすすめの購入時期や買い替え前にやること>>

パソコンを買い替える判断基準

パソコンを買い換える基準としては寿命や故障などの他に保証期間やサポート期間なども考慮する必要があります。

ここではパソコンの買い替えの基準を紹介します。

ハードウェアの故障

パソコンが寿命を迎える大きな原因の1つにハードウェアの故障があります。

ハードウェアとはパソコンを構成しているパーツのことで、ディスプレイ、ハードディスク、メモリ、マザーボードなどがあります。

ハードウェアが故障すると、パソコンが起動しない、データの保存ができない、パソコンが落ちるなどの不具合が起こります。

ハードウェアの故障の中でも、起こりやすいのがハードディスクの故障です。

ハードディスクはパソコン内のデータを保存する場所で、多くのファイルが保存されており、データを読み書きします。

このハードディスクが故障するとパソコンに不具合が起こりやすくなります。

ハードディスクの故障についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

ハードディスク故障の原因は?症状と修復方法を解説! |

修理保証期間

パソコンメーカーは、修理対応のためにパソコンのパーツを一定期間保管しています。

メーカーのパーツの保管期間は一般的に6年程度と言われています。この期間内であれば、故障しても修理が可能です。

部品の保有期間が終了すると、メーカーでは修理ができない可能性があります。そのため、修理保証期間が過ぎた場合は、故障する前に買い替えを検討するのがおすすめです。

参考:富士通 修理対応期間(補修用性能部品の保有期間)一覧

OSのサポート期間

パソコンの本体の基本的なシステムを管理しているのがOSです。

Microsoft社の「Windows」やApple社の「Mac OS」が代表的なOSです。

OSのサポート期間は定期的な更新で、不具合の改善やセキュリティの強化を行っていますが、発売から約10年で終了します。

例えば、「Windows7」のサポート終了は2020年1月14日、「Windows10」は2025年10月14日となっています。

Windows7のサポートについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

Windows7のサポート終了後に使い続けるとどうなる?セキュリティソフトを入れても使えない?

パソコンの起動やシャットダウンができない、突然フリーズするなどの症状は、OSの不具合によって起こる場合があります。

OSのサポートが終了するとこのような不具合の修正がされません。

セキュリティも更新されなくなるため、ハッキングを受けやすくなる、ウイルスに感染しやすくなるなどのリスクも高まり危険な状態となります。

OSのサポート期間終了後は、他に問題がない場合でも、パソコンの買い替えを検討しましょう。

参考:ご存じですか? OS にはサポート期限があります! – Microsoft atLife

パソコンの買い替え時はいつ?おすすめの購入時期や買い替え前にやること>>

パソコンの買い替えのポイント

パソコンが寿命を迎えたら、新しいパソコンを購入する必要があります。

パソコンを選ぶ際には、次の点をポイントに買い替えを検討しましょう。

次の買い替えタイミングを考慮する

次に購入するパソコンを長く使う予定の場合は、メモリ容量やストレージ容量が大きく、高いスペックのパソコンを選びましょう。

短期間で買い替え予定の場合は、コスパを重視して必要最低限のスペックのパソコンを選ぶのも良いでしょう。

パソコンの性能は進化が早く、最低限のスペックのパソコンを短期間で買い替えた方が快適に使える可能性もあります。

パソコンのスペックについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

パソコンのスペックとは?調べ方や必要スペックの目安について解説 |

パソコンの使い道に合わせて選ぶ

パソコンを使って何をするかによって必要なパソコンのスペックは異なります。

動画制作やソフトウェア開発などがメインの場合は高いスペックが必要です。

ネットサーフィンなどの簡単な操作がメインの場合は、最低限のスペックでも問題ありません。

パソコンの選び方について知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

パソコンの選び方!用途やスペックを初心者にもわかりやすく解説

ハードディスクはSSDタイプを選ぶ

パソコンを長く使いたい場合は、ハードディスクがSSDタイプのものがおすすめです。

HDDに比べると高額にはなりますが、SSDは落下の衝撃に強く、消費電力が小さい、処理速度が速いなどのメリットがあります。

HDDとSSDの違いについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

どっちを選ぶ?HDDとSSDの違い!寿命や速度を徹底比較 |

最新OSが搭載されているものを選ぶ

OSのサポート期間は約10年です。

サポート期間は発売日からのため、できるだけ最新のOSを選ぶ方がサポート期間が長くなります。

古いOSをアップグレードする場合は有償になるため、できるだけ最新のOSを搭載したパソコンを選びましょう。

古いパソコンの使用期限(OSサポート終了) >>

バックアップを取っておく

パソコンが完全に故障するとデータ移行ができなくなる可能性があります。

新しいパソコンへスムーズにデータ移行するためには、早めにバックアップを取ることが必要です。

パソコンのバックアップ方法 >>

パソコンの買い替えに関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。

パソコンの買い替え時はいつ?おすすめの購入時期や買い替え前にやること>>

パソコンの平均寿命に関するよくある質問

パソコンの平均寿命に関するよくある質問をご紹介します。

パソコンの平均寿命はどのくらいですか?

ノートパソコンとデスクトップパソコンによって寿命の目安が異なります。

ノートパソコン:約3〜5年

デスクトップパソコン:HDDの場合約5年、SSD10年以上

パソコンが壊れる前兆はありますか?

パソコンが壊れる前兆はいくつかあります。

  • パソコンから異音がする
  • 頻繁にフリーズする
  • 焦げたようなにおいがする
  • 起動しない、電源が落ちる
  • 充電できない

パソコンが故障したときの原因と対処方法>>

パソコンの寿命を長持ちする方法はありますか?

パソコンを長持ちさせるには下記の方法が有効です。

  • 排熱や暑さの対策をする
  • ホコリがたまらないよう適度に掃除する
  • 優しく扱う
  • バッテリーの取り扱いに注意する
  • 電源の入れっぱなしや頻繁に電源を切るのは避ける
  • 結露や液体から注意する
  • HDDとSSDの状態をチェックする
  • 定期的にメンテナンスする

パソコンが壊れた時はどうしたらいいですか?

パソコンが寿命をむかえた時の対処法は購入してからどの程度経過しているかによって異なります。

  • 購入してから3年以内:修理に出す
  • 購入してから4年以上:買い替えを検討する

パソコンの買い替え時はいつ?おすすめの購入時期や買い替え前にやること >>

パソコンを買い替える時のポイントはありますか?

パソコンを買い替える時の5つのポイント

  • 次の買い替えタイミングを考慮してスペックを選ぶ
  • パソコンの使い道に合わせて選ぶ
  • ハードディスクはSSDを選ぶ
  • 最新OSが搭載されているものを選ぶ
  • バックアップを取っておく

パソコンの選び方!用途やスペックを初心者にもわかりやすく解説>>

まとめ:パソコンの寿命は5年程度だが使い方次第で長くなることも

パソコンの寿命は、平均5年です。

使い方によっても寿命は異なるので、普段から定期的なメンテナンスをすることが大切です。

パソコンは購入から4年が経過するといつ故障してもおかしくないので、急に故障しても慌てないようにデータのバックアップを取るなど準備をしておきましょう。

また、パソコンが寿命を迎え、買い替える場合は古いパソコンの処分が必要です。

古いパソコンの処分は事前にデータの消去を行いますが、完全にパソコンのデータを消去するのは素人では難しい場合もあります。

無料パソコン処理サービスでは、完全無料でデータの消去まで行ってくれます。

日本全国どこからでも送料無料でパソコンを送ることも可能です。

古いパソコンの処分に困った場合は、無料パソコン処理サービスパソコン廃棄.comを検討してみてください。

ソコン廃棄.comでパソコンの処分をする>>

監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

最近は生活に欠かせなくなっているスマホですが、同じスマホを使い続けていると「バッテリーの減りが早い」「動作が鈍くなってきた」というお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

スマホの調子が悪いのは寿命が近づいてきたサインかもしれません。

スマホの寿命は「本体の寿命」と「バッテリーの寿命」に分けられます。

この記事では

  • スマホの寿命とは?
  • スマホの寿命の平均
  • スマホの寿命を延ばす方法

について解説していきます。

スマホの寿命

スマホの寿命には、「本体の寿命」「バッテリーの寿命」「ソフトウェアの寿命」の3つがあります。

それぞれ寿命が異なるので、目安を解説していきます。

本体の寿命

スマホ本体の寿命は、メーカーや機種によって異なりますが、おおよそ4〜5年と言われています。

そもそもスマホ本体の寿命とは

  • 故障により動作不能になる
  • スペックが古く、動作に支障を来す

の2つを指すことが多くなります。

内閣府が令和3年3月に実施調査をした「消費動向調査」における「主要耐久消費財の買替え状況」によると、携帯電話の使用年数は平均で4. 4年となっており、

買い替え理由は故障が36.5%、上位品目への移行が33.8%となっており、壊れていなくても買い換える人が3割強いることから、古くなって使えなくなれば寿命と考えて差し支えありません。

参考:消費動向調査令和3(2021)年3月実施分

バッテリーの寿命

スマホのバッテリーは2〜3年で寿命を迎えます。

これは、充電を繰り返すことでスマホに採用されているリチウムイオン電池が劣化していくことが原因です。

バッテリーは300回〜500回の充電サイクル以降、劣化が始まるとされており、1日1回充電すると寿命は1〜2年が目安となります。

もっとも劣化すると言っても残量が突然ゼロになるわけではありませんが、新品の状態から2~3割ほど容量が減るので、バッテリーが持たなくなってきます。

リチウムイオン電池は必ず劣化するものであることを理解しておきましょう。

ソフトウェアの寿命

スマホには、パソコンと同様にOSが搭載されています。

このOSのアップデートは定期的に行われていますが、古いOSは次第にサポートが終了してアップデートが行われなくなります。

iPhoneのサポート期間は約4〜5年、アンドロイドはメーカーによって異なりますが約1〜2年と言われています。

サポートが終了してしまうと、最新のアプリがインストールできなくなったり、セキュリティ対策が万全に行われず、ウイルス感染のリスクが高まります。

スマホ自体は動いていてもソフトのサポート終了が寿命といえます。

スマホの付属品の寿命

スマホの保護フィルムやスマホケースの寿命について解説します。

保護フィルムの寿命

保護フィルムは種類にもよりますが、1年~2年ほどで買い換えとなるケースが多くなります。

汚れている、割れている、反応が悪いなどの場合は寿命を待たずに交換に至ることもありますので、不具合を感じたらすぐに交換した方がよいでしょう。

スマホケースの寿命

スマホケースは物理的に破損しない限りは基本的に寿命というものはありません。

合皮などの素材によっては数年で表面が剥がれてくることもありますが、使おうと思えば使い続けることができます。

スマホケースを買い換える時期として最も多いのはスマホ本体の買い換えと同時にケースも変えざるを得ない場合です。

それ以外の場合は汚れや劣化などが気にならない限りは使い続けても問題ありません。

OSごとのスマホ寿命

スマホにはアンドロイドとiPhoneがありますが、それぞれの寿命について解説していきます。

アンドロイドスマホの寿命

アンドロイドの平均的な寿命は2年といわれています。

2年の理由としては

  • バッテリーの寿命
  • OSのサポート期間の終了

が挙げられます。

バッテリーやリチウムイオン電池を使う以上、500回程度の充電すると劣化していきます。

こればかりはアンドロイドでもiPhoneでも避けられません。

OSのサポート期間についてはアンドロイドは比較的短く、2年程度でサポートが終了するケースが多くなります。

サポート期間を過ぎたらすぐに使えなくなるわけではありませんが、アプリによっては正常に作動しなかったり、フリーズしやすくなったりと不具合が生じてきた場合は買い換えを検討する時期といえるでしょう。

iPhoneの寿命

iPhoneの寿命はApple公式によると3年が目安とされていますが、実際には3年以上使われているケースも多くなります。

iPhoneが寿命を迎えるときは

  • バッテリーが劣化した
  • iOSのサポート期間が終了した

のいずれかとなるケースが多くなります。

iOSはサポート期間が比較的長く、5年ほどです。

実際にはサポート期間が終了するよりもバッテリーが劣化の方が早いので、充電があまりにも早く減るようになれば買い換え、もしくはバッテリーの交換が必要といえるでしょう。

スマホの寿命が近い場合に起こる症状・兆候

さらに、下記の症状や兆候がみられたらスマホの寿命が近いと考えられます。

そのままにしておくと危険な場合もあるので、お持ちのスマホに当てはまるか確認してみましょう。

バッテリーがすぐ熱くなる

バッテリーや本体が熱くなるのは寿命の兆候です。

複数のアプリの起動や高温の環境での利用の可能性もありますが、それ以外で熱くなるのは劣化と考えて良いでしょう。

触れられないほど本体が熱くなってしまった場合は、爆発や発火の恐れもあるため速やかに使用を中止して買い替えを検討しましょう。

スマホが熱くなる原因についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

スマホが熱くなる原因は?正しい対処法と冷やし方を分かりやすく紹介>>

充電の減りが早い

スマホのバッテリーに採用されているリチウム電池は、繰り返し充電することで劣化していきます。そのため充電をしてもすぐにバッテリーが減ってしまい、不便に感じてしまうこともあるでしょう。

先ほど解説しましたが、バッテリーは経年劣化を避けられないものです。

気をつけていてもバッテリーの寿命を迎えてしまうため、この場合はスマホ本体の買い替えか、新しいバッテリー交換を検討することをおすすめします。

対応したアプリが少なくなる

新しいアプリをリリースする際は、その時の最新機種に対応するように開発されていきます。

最新機種でないと動作しないということはありませんが、あまりにも古い場合は対応していないという可能性もあります。

古いスマホほど使えるアプリが限られるので、使用中の端末で起動できないアプリがある場合は買い替えを検討しましょう。

アプリの動作が重い

アプリの数が多くなり、バックグラウンドで動いているアプリが増えると、スマホの動作が重くなる原因となります。

いつも使っているアプリの動作が遅いと感じたら、使用しないアプリやデータを削除してください。

不要なアプリをアンインストールすることで、多少は動作が軽くなることもあります。

しかし、不調が解消されない場合はスマホの寿命が考えられます。

スマホの動作を軽くしたいときは下記記事も参照ください。

スマホが重いのはどうして?動作を改善する方法11選を解説

電源が急に落ちる

電源が急に落ちるパターンも寿命の兆候といえます。

  • 熱暴走
  • ストレージ不足
  • OSやアプリのバグ
  • バッテリーの劣化

など様々な要因で電源が突然落ちるという現象が起きますが、この中でも熱暴走やバッテリーの劣化は寿命に大きく関わってきます。

古いスマホで重いアプリを起動しようとすればそれだけ負荷がかかり、熱を持つこともあります。

またバッテリーが極端に劣化してくると十分な電力を供給することができず、電源が落ちることにつながります。

頻繁に電源が落ちるようであれば寿命と考えてよいでしょう。

頻繁にフリーズをする

電源は落ちなくとも、フリーズを繰り返す場合も寿命が近いサインといえます。

フリーズする要因としては

  • メモリが足りない
  • ストレージ不足
  • アプリが重い

などがあり、古いスマホはメモリも小さいので、新しいアプリなどは起動しにくくなります。

頻繁にフリーズする場合も寿命と捉えて問題ありません。

スマホのバッテリーの寿命を伸ばす方法

スマホのバッテリーは経年劣化が避けられません。

しかし、スマホの使い方によって寿命が変わります。

ここではバッテリーの寿命を伸ばす方法を3つ紹介します。

充電回数を減らす

バッテリーの無駄遣いを減らすことが、寿命を伸ばす方法の中で最も効果的です。

リチウム電池は、充電を重ねるごとに劣化していく特性を持っています。

そのため、充電回数を減らすことである程度の寿命は伸ばせます。

また、使用頻度の低いアプリを削除するなど、ひと工夫するだけでも効果があります。

低電力モードに設定する

低電力モードに設定することで、バッテリーの消費を抑えることができます。

そのため充電回数が減り、バッテリーの劣化を遅らせることが可能です。

しかし、低電力モードにはデメリットもあります。

  • 自動でメールを受信できない
  • アプリが自動でアップデートされない
  • 5Gが使えない

これらは、手動で更新できるものばかりなので、気にならなければ常に低電力モードでも良いでしょう。

参考:バッテリー – パフォーマンスを最大化する – Apple(日本)

高温の場所を避ける

高温環境での使用は、バッテリー内部の劣化に繋がります。

真夏の車内や炎天下の屋外などに置かれたスマホは放熱ができず高温になり、端末によっては「高温注意」のアラートが表示されることも。

また、高温が続くとバッテリーだけでなくスマホの他部品にも影響が出ます。

参考:バッテリー – パフォーマンスを最大化する – Apple(日本)

純正の充電器を使用する

純正以外の充電器でも充電することは可能ですが、規格や電圧の違いによる影響を全く受けないという保証はありません。

少しでもバッテリーを長持ちさせたい場合は純正の充電器を使用しましょう。

スマホの寿命を短くするNG行動

スマホには目安となる寿命がありますが、使い方によっても寿命が短くなってしまうことがあります。

すぐ故障に直結しないものですが、スマホの劣化や寿命を短くしてしまいます。

スマホの寿命を短くしてしまうNG行動として以下の3つを紹介します。

水没

防水機能が備わったスマホも増えてきましたが、精密機器は水分が苦手なので水気の多い場所は避けるのが無難です。

水没してなくてもお風呂のような水蒸気の多い場所や汗がついても水没したのと同じ状態になることがあるので、水分がついたらこまめに拭き取るようにしましょう。

ながら充電

ながら充電とは、充電しながらスマホを使用することです。

充電と使用時の熱が同時に発生してしまうと、スマホが極端に熱くなってしまうことがあります。

スマホの温度が上がることでバッテリーの劣化が進んでしまうので、充電をする際はスマホの使用をやめるようにしましょう。

過充電・過放電

バッテリーが100%になっても充電を続ける「過充電」は、バッテリーの劣化に悪影響を及ぼします。

負荷が大きくかかる行為ではありませんが、長時間充電を避けることでバッテリーは長持ちします。

また、充電が0の状態で放置する「過放電」もバッテリーが劣化する原因になります。

充電は適度に行うことでバッテリーの劣化を防げます。

衝撃

スマホは衝撃にも弱いので、落下しないように注意しておく必要があります。

また落下してもできるだけ衝撃を弱めるために、スマホケースに入れておくのもおすすめです。

落下は外部だけでなく、内部の故障に繋がることもあります。

スマホの寿命で壊れる前にすべきこと

スマホが寿命をむかえる前に、「バックアップを取る」「保証サービスに勧誘しているかを確認」の2つをしておく必要があります。

特に、電源が入らなくなってしまうと、今までのデータの復旧が難しくなります。

バックアップ手順も解説しているので、参考にしてください。

バックアップを取っておく

まずは、スマホが完全に動かなくなってしまう前にバックアップを取りましょう。

iPhone、Androidではバックアップ設定が異なるので、以下で確認しておきましょう。

【iPhoneの場合】

「設定」→「ユーザー名」→「バックアップ」を選択。

「iCloudバックアップ」をオンにすると自動でバックアップができるようになります。

【Androidの場合】

・「設定」→「システム」→「バックアップ」を選択。

「GoogleDriveへのバックアップ」をオンにすると自動でバックアップができるようになります。

・GoogleOneアプリを開き「ストレージ」をタップ。

「データのバックアップの設定」をタップし、「バックアップの設定」から「今すぐバックアップ」をタップする。

SDカードやクラウドサービスを利用して、常にバックアップが取れる状態にしておくと突然の故障の際にも安心です。

参考:iCloud で iPhone、iPad、iPod touch をバックアップする方法 – Apple サポート (日本)

参考:Android デバイスのデータをバックアップ、復元する – Android ヘルプ

保証サービスの確認

スマホが突然動かなくなってしまった際や買い替え時には、保証サービスに加入しているか確認しましょう。

大手携帯キャリアの保証サービスは、故障や水没、画面割れが起こってしまった場合、自己負担を最小限に抑えることができます。

また、万が一の時でもすぐに修理や同等商品の交換にすぐに対応してくれます。

スマホ買い替えのおすすめの時期

スマホを買い替える際にはおすすめの時期があるので、しっかりと事前に確認する必要があります。

「大手キャリア」と「格安スマホ」では最適な時期が異なるので、自分がどのタイミングが買い替えにベストな時期なのかを把握しておきましょう。

大手キャリアの場合

大手携帯キャリアの場合は2年契約していることが多く、多くの人は2年ごとにスマホを買い替えています。

2年契約はサポート体制や割引等の充実したサービスがありますが、途中解約してしまうと高額な解除料を支払うことがあります。

更新月前にはお得に更新できる割引などの案内が送られてくる場合もあるので、これを利用してお得にスマホの買い替えをするのもひとつの方法です。

格安スマホの場合

格安スマホは大手キャリアのような2年縛りがないデータプランが多く、気軽に機種変更ができるのも魅力です。

気に入れば何年も使えますが、OSのバージョンアップや各種アップデートに対応するためにも2〜3年ごとに買い替えるのがおすすめです。

契約期間の縛りがあっても、大手携帯キャリアと比較するとほとんどが緩いものです。

スマホの買い替えに関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。

スマホの買い替え時期はいつ?事前にやることやデータ移行について解説>>

まとめ:スマホの寿命が来たら修理または乗り換えよう

スマホの充電の減りが早くなった時や動作が鈍くなった時は、スマホの寿命の可能性があります。

快適にスマホを使うためにも、修理や乗り換えを検討してみましょう。

大手携帯キャリアではタイミングが合えばお得に機種変更が可能で、格安スマホは専用プランに縛りがないものが多いので気軽に乗り換えができます。

不要になったスマホは各キャリアショップや自治体の回収・買取業者に依頼してみましょう。

また無料スマホ処分サービスでは、完全無料でデータの消去まで行ってくれます。

日本全国どこからでも送料無料でスマホを送ることもできるので、古いスマホの処分に困ったら無料スマホ処理サービス携帯処分.comを検討してみてください。

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監修者/前田 知伸

富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。

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