Lenovoのパソコンのキーボードが、突然反応しなくなり困っていませんか?Lenovoのキーボードが反応しないのは様々な原因がありますが、再起動や掃除、端子を抜き差しするなど簡単な方法で解決することもあります。
この記事では、Lenovoのキーボードが全く反応しない場合と一部だけ反応しない場合の原因と解決策を詳しく解説します。物理的な問題からソフトウェア的な問題まで、幅広い原因とそれぞれの解決策を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事でわかること】
Lenovoのパソコンが重い、起動しない場合の対処法は、下記記事で詳しく解説しています。
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Lenovoのパソコンが起動しない!ロゴから動かないときの対処法も>>
目次
Lenovoのキーボードが反応しない場合は、まず以下の方法で故障かどうかを確かめてみましょう。
最初のステップとして、問題がキーボードに特有のものなのか、それともシステム全体に関わるものなのかを判断するために、別のキーボードを接続してみることが推奨されます。USBまたはBluetooth経由で別のキーボードをパソコンに接続し、問題が解消するか試してみてください。これにより、問題が元のキーボードに特有のものか、それともシステム側に原因があるかの判断材料となります。
Lenovoは、ハードウェアの問題を診断するためのLenovoのみが使用できる専用ツールがあります。このツールを利用することで、キーボードの故障をはじめとする様々なハードウェアの問題を特定できます。
Lenovo公式サイトからハードウェア診断ツールをダウンロードし、指示に従ってインストールしてください。Lenovo公式サイトでは、状況に合わせて診断ツールを選択できます。インストール後ツールを開き、「キーボードテスト」を選択し、画面の指示に従ってキーボードの各キーをテストしてください。
機種によっては、Lenovoの診断ツール「Lenovo Vantage」がインストールされている場合があります。「Lenovo Vantage」で診断する方法は、以下の通りです。
異常が見つかった場合は、キーボードが反応しない原因につながる不具合が考えられます。Lenovoサポート窓口へ相談しましょう。
参考:Lenovo サポート Lenovo Vantage – PC を更に使いやすく
Lenovoのキーボードが反応しない原因は、大きく分けて2つあります。
中でも最も多いのが、物理的な問題である接続不良です。それぞれの問題について、具体的な原因を詳しく説明していきます。
物理的な問題はキーボードの故障や、故障以外の外部的な要因によって起こる問題です。主な原因は以下の4つです。
それぞれ解説します。
キーボードが反応しない一般的な原因のひとつは、隙間に入り込んだゴミやホコリです。日常的にキーボードを使用しているとホコリは避けられませんが、ホコリやゴミが隙間に入るとキーの動きを妨げ、正常な入力ができなくなることがあります。特に、キーボードの一部だけが入力できない場合はホコリが原因の可能性が高いでしょう。
定期的にエアダスターを使用してキーボードの隙間を清掃する、または専用のクリーニングツールを使って、こまめにゴミやホコリを除去することが重要です。定期的なメンテナンスによって、物理的な障害を防ぎ、キーボードの性能を維持できます。
特に外付けキーボードを使用している場合、USBポートとの接続不良が原因でキーボードが反応しないことがあります。また、内蔵キーボードの場合は、キーボード自体とマザーボードとの接続不良も考えられます。接続不良の場合は、一度キーボードの接続を確認し、必要であれば接続端子を清掃することや、異なるUSBポートに差し替えてみることが有効です。
パソコンは内部に電気を帯びやすく、想定以上に内部に帯電すると誤作動を起こすことがあります。パソコンの帯電は、キーボードやマウスが反応しないだけではなく、パソコン全体が動作不良を起こす原因にもなります。長時間使用したら、適度にパソコンをシャットダウンして、パソコン内部にたまった電気を放電することが大切です。
長期間の使用や、落下などの物理的衝撃によって、キーボード自体が故障している可能性もあります。キーが押し込まれたまま戻らない、特定のキーが全く反応しないなど、物理的な故障の兆候が見られる場合、修理や交換が必要になることがあります。
次にソフトウェア的な問題は、キーボードの故障ではなく、パソコンのソフトウェア設定やアプリの問題によって起こる問題です。主な原因は以下の3つです。
順番に解説します。
キーボードが反応しない原因として、ドライバーの不具合も考えられます。特にOSのアップデート後に、問題が発生することがよくあります。ドライバーの不具合が考えられる場合は、デバイスマネージャーからキーボードのドライバーを確認し、更新または再インストールすることで問題が解決することがあります。
特定のアプリケーションがキーボードの動作に干渉している可能性もあります。特に、キーボードのショートカット機能を拡張するアプリや、システムの動作を変更するようなアプリを使用している場合、これらが原因でキーボードが正常に動作しなくなることがあります。疑わしいアプリケーションを一時的に無効化またはアンインストールして、問題が解決するかどうかを確認しましょう。
時には、システムの設定変更がキーボードの反応しない原因となることがあります。たとえば、誤ってキーボードを無効にする設定をしてしまったり、言語設定が意図しないものに変更されてしまったりすると、キーボードが正常に機能しなくなることがあります。システムの設定を確認し、必要ならば元の状態に戻すことで問題が解決するでしょう。
Lenovoのキーボードが反応しない場合は、焦らずに以下の対処法を試してみてください。原因を特定し、適切な対処を行うことで、問題を解決できるでしょう。以下で具体的に解説します。
最も基本的な対処法で、簡単で効果的な方法がパソコンの再起動です。再起動することで、一時的な不具合やメモリ上の問題が解消されることがあります。再起動する手順は、以下の通りです。
なお、作業中のデータは保存されていない可能性があるため、再起動前に必ずデータを保存しておきましょう。
外付けキーボードを使用している場合、配線が正しく接続されているかを確認しましょう。USBポートが損傷していないか、またはポートとキーボードの接続が緩んでいないかをチェックします。キーボードの接続端子が汚れている場合にもキーボードが反応しなくなることがあるため、汚れも確認しましょう。
確認後はケーブルを抜き差しする、接続端子を掃除するなどを試してみてください。改善しない場合は、別のUSBポートに差し替えてみるのも有効な方法です。万が一、ケーブルが断線している場合は、新しいケーブルに交換しましょう。
Windows Updateには不具合の修正も含まれているため、システムを最新の状態に更新することで、問題が解決される場合があります。以下の手順で、Windows Updateを実行しましょう。
Windows Updateは、インターネットへ接続してから実行しましょう。また、時間がかかる可能性もあるため、余裕を持って実行するのがおすすめです。
更新プログラムがある場合は、自動的にダウンロードしてインストールされます。更新プログラムのインストール後には、パソコンを再起動しましょう。
特定のアプリを使用しているときだけキーボードが反応しない場合は、そのアプリが原因の可能性があります。また、特定のアプリがキーボードの動作の妨げになっている場合もあります。アプリを一時的に終了する、アプリの更新や再インストールを試すなどを実行してください。アプリは、以下の手順で確認します。
キーボード用のドライバーが古くなっている、または破損している場合、キーボードが反応しなくなることがあります。以下の手順でドライバーを更新する、再インストールするなどで改善することがあります。
最新のドライバーが見つからない場合は、Lenovoの公式サイトからダウンロードしてインストールする必要があります。オンラインで利用可能な更新がある場合は、自動的にダウンロードしてインストールされます。ドライバーを更新する前には、必ず現在のドライバーをアンインストールしてから新しいドライバーをインストールする点には注意しましょう。
パソコン内に帯電しすぎると、パソコンが誤作動を起こすことがあります。特に、冬場など乾燥している時期には静電気が発生しやすいため、注意が必要です。以下の手順で放電しましょう。
BIOS設定が間違っている場合、キーボードが反応しなくなることがあります。Lenovoのパソコンで起動中にBIOSに入る方法は、以下の通りです。
一部の機種では、電源を入れてから「F1」ではなく「Enter」を押し続けます。「Startup Interrupt Menu」が表示されたら、「F1」を押して BIOS に入ります。BIOS画面でキーボードが反応する場合は、Windowsやシステムには問題がありません。BIOS画面でキーボードが反応しない場合は、キーボードやマザーボードが故障している可能性があります。
また、BIOSの設定が間違っている場合は、初期化することで問題が改善することもあります。BIOSのメニュー画面から、以下の手順で初期化してください。
【非RAID構成の場合】
【RAID構成の場合】
Windowsのセーフモードを使用してパソコンを起動し、問題の原因を特定します。セーフモードでは、最小限のドライバーとサービスのみが起動するため、ソフトウェアの問題を切り分けやすくなります。
セーフモードは基本構成のみで起動する診断モードのため、セーフモードで問題なく動作する場合は、常駐アプリやあとからインストールするアプリなどがキーボードが反応しない原因になっている可能性が高くなります。以下の手順で、設定からセーフモードに入りましょう。
参考:Lenovoサポート セーフモードで起動する – Windows 7/8/8.1/10/11
上記の手順で問題が解決しない場合、キーボード自体に物理的な故障がある可能性があります。Lenovoの公式サポートに連絡し、修理の手続きをしましょう。補償期間内であれば、無償で修理できる場合もあります。キーボードが寿命の場合は、別のキーボードへ買い替える方法も一つです。Lenovoサポートは、電話やチャット、メールなどの方法があるため、気軽に相談できるでしょう。
Lenovoのキーボードが全てではなく、一部だけが反応しなくなることもあります。一部だけが反応しない場合は、ゴミが詰まる、ロックがかかっているなど単純な問題の可能性も高いです。焦らず順番に以下の対処法を試してみてください。
キーボードの一部が反応しない主な原因の一つは、キーの下に溜まったホコリやゴミです。電源を切り、キーボードの電源が切れていることを確認した上で、柔らかいブラシやエアーダスターを使って、反応しないキーの周辺を慎重に清掃してください。
また、無水エタノールをしみ込ませた綿棒で反応しないキー周辺を清掃するのもおすすめです。清掃の際には、力を入れすぎるとキーボードを破損する可能性があるため、注意しましょう。
特に数字のキーが反応しない場合は、「Num Lock」キーがオフになっていないかを確認してください。「Num Lock」キーは、キーボードのインジケーターランプで、オンオフを確認できます。多くのキーボードでは、「Num Lock」キーをオンにすることで数字キーが有効になります。もし、オフになっていた場合は、オンに切り替えてから再度キーの反応を確認してください。
「マウスキー」機能を有効にすると、テンキーがマウスの操作に割り当てられマウスポインターを移動できるようになります。オンになっていると、テンキーが反応しなくなります。以下の手順で設定メニューから、マウスキー機能を無効にしてみてください。
フィルターキーは、キーを短時間で連続して押したときの入力反応を抑えてご入力を防止する機能です。フィルターキー機能が有効になっていると、キーの反応が悪くなる場合があります。「Shift」キーを8秒間押し続けると切り替え画面が表示され、切り替えできるようになります。
Lenovoのキーボードが反応しない場合は、まず物理的な問題がないか確認しましょう。キーボードにゴミやホコリが溜まっていないか、接続不良がないか、静電気の影響を受けていないかなどを確認します。
物理的な問題がない場合は、ソフトウェア的な問題が考えられます。キーボード用のドライバーが古くなっている、または破損している可能性があります。また、特定のアプリがキーボードの動作を妨害している可能性もあります。
Lenovoのキーボードが反応しない原因がわかれば、紹介している解決策を試してみましょう。ゴミを掃除する、再起動するなど簡単な方法で改善する可能性もあります。
それでも問題が解決しない場合は、キーボードの故障も考えられます。Lenovoのサポートに連絡して、修理を依頼しましょう。キーボードが寿命の場合は、買い替えもおすすめです。Lenovoのキーボードが反応しなくて困った時には、この記事で紹介した解決策を試してみてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。