PS5を売却・廃棄する際には初期化が必要ですが、やり方がわからないと困っている方もいるでしょう。
この記事では、PS5の初期化方法や、売却・廃棄をする前にやっておくべき手順を解説します。
この記事を読めば、個人情報やセーブデータが第三者の手に渡らないように、正しい方法でPS5を売却・処分できます。
PS5の初期化方法やデータバックアップ、機器認証の解除など、全ての手順をわかりやすく解説しています。できない場合の対処法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
目次
PS5を初期化せずに売却・廃棄すると、個人情報やデータが第三者に漏れるリスクがあります。
例えば、自動ログインが設定されているPS5の場合、初期化しないで手放すとアカウントに残ったウォレットの使い込みや、クレジットカードを勝手に使用されるなどのオンラインサービスを悪用される可能性があります。
アカウント情報やフレンド情報などから個人情報の流出、セーブデータの不正利用なども考えられるため、PS5を手放す際には初期化が必要です。
また大手買取店では、データが残ったPS5本体の買取をしていないこともあります。PS5を初期化していなければ、最悪の場合、無料買取となり買取価格が1円もつかないことにもなりかねません。
このようなトラブルを防ぐためには、PS5を売却・廃棄前に必ず初期化することが重要です。
PS5を初期化するとデータはすべて削除されます。そのため、初期化する前には、データのバックアップを取っておきましょう。PS5でバックアップできるデータは、以下の通りです。
必要なデータだけをバックアップしたい場合は、個別でバックアップを取りましょう。なお、トロフィーはバックアップデータに含まれません。データをバックアップする前に、手動でステータスを更新しましょう。
PS5のデータは、USBなどの外部ストレージに保存する方法と、クラウドにアップロードして保存する方法があります。
それぞれ解説します。
PS5の本体ストレージに保存されているデータは、USBなどの外部ストレージにバックアップできます。以下の手順でデータをバックアップしましょう。
参考:Playstationサポート PS5のデータをUSBドライブにバックアップする方法
バックアップからPS5を復元する際には、システムソフトウェアのバージョンが、バックアップしたときの本体のバージョンと同じかそれ以上であることが必要です。復元する際には、システムソフトウェアのバージョンに注意しましょう。
USBからデータを復元すると、PS5に保存されている全てのデータが消去されてしまいます。購入済みのゲームなどは再ダウンロードすればプレイできますが、あらかじめゲームやアプリのデータなども外付けハードディスクなどに移動させておくと安心です。
PS Plusに加入していれば、クラウドストレージにデータをバックアップして保存できます。簡単にバックアップできる上に、次回以降データを呼び出すのも簡単なためおすすめです。
クラウドストレージとPS5のデータを自動で同期する設定にしている場合は、本体とクラウドストレージ両方に最新のデータに同期されています。初期化する前には、データが保存できていることを確認しましょう。クラウドにデータをバックアップする方法は、以下の通りです。
参考:Playstationサポート PS5のPlayStation Plusクラウドストレージ
なお、PS Plusの有効期限が過ぎた場合でも、半年間はクラウドストレージにデータが保存されません。解約してしまった場合でも半年以内に再加入すれば、保存していたデータを復元できます。
なお、新しいPS5に買い替える場合は、データ移行も可能です。PS5のデータ移行の方法は、下記記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。
PS4からPS5にデータ移行する方法は?3通りの方法を紹介>>
ここまでの準備が整ったら、PS5を初期化しましょう。PS5を初期化する手順は、以下の通りです。
初期化が完了すると、PS5は工場出荷時の状態に戻り、個人情報およびデータが全て削除されます。なお、プリインストールされているゲーム「ASTRO’s PLAYROOM』」を復元するには、PlayStation®Storeからダウンロードしてください。
参考:Playstationサポート 本体を工場出荷時の状態に戻す
PS5を初期化すると、セーブデータやアカウント情報などのデータはどうなるのでしょうか?
PS5を初期化すると本体は工場出荷状態に戻るため、ダウンロードしたゲームは遊べなくなるのかと不安になる方もいるでしょう。ここではPS5を初期化すると、消えるデータと消えないデータについて解説します。
PS5を初期化すると、工場出荷状態に戻ります。そのため本体に保存されているさまざまなデータが消去されます。
消えるデータには、ユーザーアカウント情報、ゲームのセーブデータ、ダウンロードしたゲームやアプリなどが含まれます。
具体的には以下のようなデータが対象です。
これらのデータは初期化することで消えてしまい、一度削除されると復元できません。
一方で、初期化しても消えないデータもあります。PlayStation ネットワークアカウントやオンラインストレージに保存されたセーブデータ、購入したゲームやアプリ、トロフィー情報などのデータは初期化しても消えません。
これまでPS5にダウンロードしたゲームは、本体から削除されますが、遊べなくなるわけではありません。プレイステーションでダウンロードしたソフトは、ソニーアカウントと紐づいています。
そのため同じアカウントでプレイステーションストアにログインすれば、ライブラリから無料でソフトを再ダウンロードできます。
しかし、セーブデータは初期化によって消えてしまうため、初期化前に重要なデータが消えないよう、以下の手順を踏んでバックアップを取りましょう。オンラインゲームの場合は、セーブデータがサーバーへ保存されるため、バックアップを取る必要はありません。
これらの手順を踏むことで、データを安全に保管し、新しいPS5や他のPS5で利用可能になります。
PS5を売却や廃棄する前に、以下の点に注意して準備を進めましょう。
データのバックアップを取ることや、初期化することのほかにも以下のように注意することがあります。
それぞれ解説します。
PS5を完全に手放して、今後Playstationのゲームをしない場合はPS PLUSを解約しましょう。
PS5を初期化しても、PS PLUSは解約されないため、解約しないでいると料金が発生し続けます。そのため、Playstationでもう遊ばない方は、忘れずPS PLUSを解約しましょう。PS PLUSの解約手順は、以下の通りです。
誤って解約した場合、次回のお支払い日までに「定額サービスを再度有効にする」を選択すると、定額サービスが継続されます。
また解約後6か月間はデータが保存されているため、再びプレイしたい場合は、再度PS PLUSに加入することで遊べるようになります。
参考:Playstationサポート PlayStation®Plusの利用権を解約する方法
PlayStation®Storeで購入したコンテンツは、利用できるPS5の台数が制限されています。そのため、機器認証を解除しなければ新しいPlaystationを購入した際に購入したコンテンツやデータを引き継げなくなる恐れがあります。
また、アカウントに紐づいた個人情報が漏洩してしまうリスクもあるため、PS5を売却や廃棄する前に、プレイステーション ネットワークアカウントとの機器認証を解除しましょう。これにより、アカウントと本体の関連付けが解かれ、新しい所有者が自分のアカウントで利用できるようになります。
機器認証の解除方法は以下の通りです。
これで機器認証が解除され、アカウントと本体の関連付けが切れます。売却や廃棄する前に、この手順を必ず行いましょう。PS5を手放したあとにリモートで登録解除することもできますが、登録解除できるのは6か月に一度だけです。
手元に残しておきたいものは、すべて本体から取り外しましょう。特に、本体からディスクを取り出すのを忘れないように注意してください。
ディスクを安全に取り外すには、PlayStationの電源を切り、コントローラーのボタン操作ではなく、本体のボタンを使用しましょう。
ディスクが詰まった場合は、以下の手順で取り外してください。
参考:Playstationサポート PS5に詰まったディスクを取り出す方法
取り外したディスクは誤って破損させないように、適切な保管場所に保管しましょう。
アカウントの登録情報削除は、個人情報保護のために重要です。今後Playstationネットワークサービスを利用しない場合は、アカウント登録情報を削除しましょう。
Playstationネットワークのアカウント情報を完全に削除するには、Playstationサポートの「チャットへのお問い合わせ」へ連絡しましょう。本人確認の情報を準備して、連絡しましょう。
アカウントを削除すると、今後同じIDを利用して別のアカウントを作成できなくなります。削除したアカウントで購入したコンテンツはすべて利用できなくなります。
PSNウォレットは使用できなくなり、返金もされないため、削除する前に使いきるなどしておきましょう。
PS5を売却する場合、本体をきれいな状態にしておくと評価が上がります。できるだけきれいにクリーニングしておきましょう。
本体の表面は、ウェットティッシュなどで汚れをふき取りましょう。ホコリが溜まりやすい排気口は、ブロアーなどでホコリを払っておくのがおすすめです。端子がある場所は、ショートしないように乾いた柔らかい布で汚れを取り除きましょう。
また、コントローラーやケーブル類などの付属品がそろっているかも確認しておきましょう。
PS5を初期化しようとしてもうまくできない場合があります。これまで紹介した方法で初期化できない場合には、以下2つの方法を試してください。
それぞれの対処法を詳しく紹介します。
正常に初期化できない場合は、セーフモードで起動して、強制的に初期化しましょう。セーフモードとは、トラブルが起こった場合のトラブルシューティングのために最小の構成でPS5を起動させるモードのことです。
以下の手順でセーフモードに入り、本体を初期化しましょう。
参考:Playstationサポート セーフモードで本体を起動する方法
セーフモードでも初期化できない場合は、Playstationサポートに問い合わせましょう。PS4やPS3ではHDDを取り外して処分できましたが、PS5は増設したM.2 SSDを取り外すことはできますが本体ストレージは取り外しできません。
初期化しないで売却すると個人情報が漏れるリスクもあるため、Playstationサポートに問い合わせるのがおすすめです。
PS5を処分する際には、必ず初期化しましょう。初期化することで、個人データの漏洩リスクを最小限に抑えられます。
初期化するとセーブデータなどは消えてしまうため、必ずバックアップを取っておきましょう。完全にPS5を手放す場合は、PS PLUSの解約やアカウントの登録情報なども忘れずに削除しましょう。
PS5を安全に処分するために、初期化が必要です。できない場合はセーフモードで強制的に初期化できることもあります。どうしてもできない場合は、Playstationサポートに連絡するのがおすすめです。
PS5を処分するなら、パソコン廃棄.comがおすすめです。一緒に送るパソコンがある場合には、送料も無料。事前連絡も不要で処分できるため、いつでも処分できることもメリットです。PlayStationの処分に困ったら、ぜひご利用ください。
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監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。