iPodは、Apple社製のオーディオプレイヤーです。音楽を聴くことはもちろんですが、機種によっては映像やネットを楽しむことも可能。そのため、愛用している方も多く見られます。
iPodが壊れてしまったり、使わなくなったりするケースも当然あります。そのような場合、どう処分すべきか悩んでしまう方もいるはずです。そこで今回は、iPodを処分する方法やデータを消す方法、売る方法などを詳しく解説していきます。
目次
iPodを処分する方法はいくつかあります。使わなくなったものを持っていても仕方がないので、処分したいと考えているのであればここでご紹介する方法を取り入れてみてください。では、どのような処分方法があるのかみていきましょう。
1つ目は、アップルリサイクルプログラムを利用する方法です。アップルリサイクルプログラムとは、iPodやiPhone、Apple WatchなどのApple製品をAppleが無料で回収してくれるプログラムを指します。画面が割れてしまっていたり、充電ができない状態になったりした商品でもすべて無料で回収してもらうことが可能です。
回収方法はAppleストアに直接持っていく方法と、インターネットで申し込んで回収してもらう方法の2パターンがあります。店舗が近くにある場合は持ち込んでも良いでしょう。店舗が近くにない場合でも、インターネットから回収を申し込めるので問題ありません。
2つ目は、家電量販店に持っていく方法です。家電量販店の中には使わなくなった電化製品の回収を行っているところがあります。新しいiPodを購入する際に古いものを引き取ってくれる場合もあるので、家電量販店のスタッフに確認してみましょう。
ただし、すべての家電量販店で回収を行っているわけではありません。そのため、持っていく前に問い合わせて確認するようにしてください。また、回収してもらえるのは本体だけなので、付属品に関しては自分で処分しなければいけません。
3つ目は、自治体に回収してもらう方法です。ゴミ回収の際にiPodも回収してもらえます。ただし、どのゴミに分類されるかは自治体によって異なるので、確認してからゴミとして出すようにしてください。
iPodのようなデジタルオーディオプレーヤーは、小型家電リサイクル法の対象家電になっています。そのため、住んでいる自治体で小型家電の回収を行っているのであれば、回収ボックスなどの決められた場所に入れてください。小型家電リサイクルを行っていない自治体の場合は、そのままゴミとして捨てても問題ありません。
iPodを処分するには、データを消去する必要があります。続いては、どのような方法でデータを消去するのか見ていきましょう。iPodの処分を考えている方は必見です。
iPodのデータは、パソコンと接続して消去できます。方法は以下のとおりです。
・まずはUSBケーブルでiPodとパソコンをつなぎましょう。
・Macの場合は、FinderのサイドバーでiPodを選択し、ウィンドウの上にある「一般」、「iPodの復元」の順で選択します。工場出荷時の設定に復元するには、macOS 10.15以降が必要、それ以前のバージョンを使っている場合はiTunesを使用してください。
・Windowsの場合は、パソコンで最新バージョンのiTunesをインストールするか、最新バージョンのiTunesにアップデートしてからiTunesを開きます。
・iTunesウィンドウの左上にある「iPod」をクリックし、「概要」へと進み、「iPodの復元」をクリックしましょう。
・画面に表示される操作に従って進めると消去が完了します。
使わなくなったiPodは、売ることも可能です。続いては、iPodを売る方法をピックアップしてご紹介します。売ることでお金にもなるので、まだ使えるiPodがある場合は参考にしてみてください。
リサイクルショップでは、多岐にわたる品目を取り扱っています。家具や家電、ゲーム機、おもちゃ、衣類などを取り扱っているリサイクルショップでiPodも買い取ってもらえるところです。
ただし、リサイクルショップは動くことが確認できるもの、見た目がきれいなものでなければ買い取り不可と判断される場合もあります。買い取りができないと判断されると、引き取りをしてくれないリサイクルショップもあるので持ち帰らなければいけません。それでは無駄足になってしまうので、あらかじめ動くかどうかチェックしたり、見た目をきれいにしたりしておきましょう。
リサイクルショップの中には、出張買い取りサービスを行っているところもあります。出張買い取りサービスならわざわざ店舗まで足を運ばなくても、ショップのスタッフが取りに来てくれます。
また、宅配買取サービスを実施しているところもあるでしょう。宅配買い取りなら段ボールに詰めてショップに送ればいいので、自宅に店員を招きたくない場合や立ち会いの時間が取れない場合でも安心です。iPod以外にも処分したいものがたくさんある場合は、このようなサービスを活用してみましょう。
Apple Trade Inは、新しいApple製品を購入する際に古い端末を下取りに出せるサービスです。査定額が決まると、購入価格から差し引かれる仕組みになっています。
オンライン買い取りとオフライン買い取りに対応しているので、便利なサービスです。Appleの公式店舗などでApple Trade Inを利用する場合は買い取りを希望する端末を直接持っていかなければいけません。少し手間だと感じてしまうかもしれませんが、いずれの場合も規定に沿った価格査定が行われるので安心してお任せできます。
Apple Trade Inは下取りサービスしか行っていないと思われがちです。しかし実際は、買い取りにも対応してもらえます。買い取りは古い端末を買い取ってもらう方法になります。iPodを今後使う予定がない場合は、買い取り対応してもらえば問題ありません。
Yahoo!オークションやメルカリなどのフリーマーケットに出品できます。いずれも個人同士で簡単に取引ができます。この2つの大きな違いは、Yahoo!オークションは買う側がオークション形式で値段を決定する、メルカリは売る側がフリーマーケットと同じように値段を設定するなどです。
Yahoo!オークションに出品されている商品は、仕事や趣味で使う道具が多い傾向にあります。また、楽天市場やAmazonなどに出店するEC事業者が出品できるのもYahoo!オークションならではの特徴です。
メルカリに出品されている商品は、子ども服やベビー用品、使いかけの香水などの半端品など女性向けのアイテムが多くなっています。スマホを使って気軽に取引できるため、このような傾向になっていると考えられるでしょう。
どのサービスを利用するにしても、壊れていたり使えても傷だらけだったりする商品は、買い手が見つからない可能性が高いです。ジャンク品としてなら買い取ってもらえるかもしれませんが、値段はほとんどつかないでしょう。クレームなどを考慮すると、使えるもの、見た目がきれいなものでなければ割に合わないと感じてしまう可能性が高いです。
iPodのほかに家具や家電もまとめて処分したいのであれば、不良品回収業者の利用もおすすめです。通信機器や家電製品に特化した業者であれば、iPodを高値で買い取ってくれる可能性が高いです。
ほかにも売りたい家電製品がいくつもある場合は、出張回収サービスを利用するのも良いでしょう。また、宅配に対応している業者もあります。iPodだけであれば宅配便で送っても問題ありません。店舗が近くになくて持っていけない場合は、宅配や出張買い取りなどのサービスの利用も検討してみてください。
回収業者に依頼する際、いくつか注意すべきポイントがあります。次は、どのような注意点があるのかみていきましょう。
中古品の売買を行う場合、「古物商」と呼ばれる許可が必要になります。古物商の許可なしで買い取りを行っている業者は違法なので、依頼しないようにしましょう。古物商の許可を得ているかどうかは、業者のホームページに書かれている会社概要などでチェックできます。
また、古物商許可には古物商許可番号が併記されているので、その番号をネットで検索すると本物か判断できるでしょう。怪しいと感じた場合は、検索してみてください。古物商許可番号の兵器がない業者は、許可を得ずに買い取りを行っている可能性が高いです。
依頼先の業者は、最初から1つに絞らないようにしましょう。いくつか候補となる業者をピックアップし、相見積もりを出してもらうことが重要になるためです。少なくとも3社くらいから見積もりをとるのがおすすめ。
複数者から見積もりを出してもらうと、抜群に良い条件で回収してくれる業者が見つかる場合があります。そのような業者は、実際に良い条件を提示している可能性ももちろんあるでしょう。しかし、好条件にしている詐欺業者のパターンもあるので、相場や平均よりも飛び抜けて良い条件だった場合は警戒するようにしてください。
回収業者の中には、自宅に訪問営業するところもあります。しかし、しっかりとした運営を行っている業者の場合、訪問営業は基本的にありません。
わざわざ訪問してくる業者は、押し買いと呼ばれる悪徳商法を狙っている可能性もあるでしょう。押し買いは、貴金属や宝石などを強引に買い取る手法です。買取価格は法外な安値で、売る側に不利益が生じてしまいます。
押し買いをしている業者は、「完全に無料」などの謳い文句で家に上がり込み、「貴金属を売るまで帰りません」などと言い、強引な買い取りを行います。こうした悪質なやり方を行う業者もあるため、訪問営業には十分に注意しましょう。
中古のiPodを売る場合、少しでも高値が付いてほしいと考える方も多いはずです。最後に、中古のiPodを高く売る方法を解説していくので、売る際は参考にしてみてください。
ホコリなどのゴミを取り除くのは、iPodを売る場合に限らず重要です。なぜなら、見た目が少しでもきれいな方が高値で買い取ってもらえる可能性が高いから。しばらく使っていなかった場合、ホコリやゴミが付いていることが多いので、売る前にきれいにしておきましょう。
フィルムやケースが汚れている場合は、取り外すのがおすすめです。買ったときの状態に近づけることができれば、より高値がつきやすくなります。指紋すら付いていない状態にできるのが理想です。
iPodを購入したときの付属品も一緒に売るようにしましょう。付属品が1つでも欠けていると、買い取り金額は大幅に下がってしまいます。そのため、高く売りたいなら付属品もしっかりと揃えておいてください。
購入時には、イヤホンや USBケーブル、クイックスタートガイドなどの付属品が付いていたはずです。付属品込みで商品が完成するとみなされるため、これらも忘れずに準備しておきましょう。付属品がなくても買い取ってもらうことはできますが、金額は相場より低くなってしまうことを覚えておいてください。
iPodは、iPhoneやAndroidスマホと同じように水没させるのは厳禁です。水没した機器は、内部にも水が浸入している可能性があり、すぐに電源を入れるとショートする恐れがあります。ショートすると電源が入らないなどの不具合が生じ、ジャンク品になるので注意しなければいけません。
故障しているジャンク品のiPodは、買い取ってもらうことができません。買い取りできるのは、きちんと動き、見た目がきれいな商品です。傷などがあるだけなら買値が下がるだけですが、動かないものは買い取りするメリットが業者にないので、買い取りできないと言われてしまうでしょう。
そのような事態を回避するためにも、水没などで故障させないように気をつける必要があります。
適切な準備をしておけば、iPodを高値で売れるようになります。使えるのに処分するのはもったいないので、売ることもぜひ視野に入れておきましょう。
iPodを売る場合、あらかじめデータを消去する必要があります。また、使わなくなったiPodを自治体の回収などで処分する際にも、データを消去しておくと安心です。データを消去するときは、今回ご紹介した方法を参考にしてみてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。