Acerは台湾のパソコンメーカーで、Aspire・Swiftなどのノートパソコンを数多く展開しています。
どれも性能が高い機器ばかりですが、何らかの理由で突然パソコンが起動しなくなるケースも少なくありません。
この記事では、Acerのパソコンが起動しない原因とその対処法について解説しています。
お困りの方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
目次
ここでは、Acerのパソコンが起動しなくなる主な原因を9つ紹介します。
パソコンが起動せずお困りの方は、まず当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
Acerのパソコンでは、プログラムのバージョンが「10.0.0057」以上になっていないと正常に起動できなくなることがあります。
プログラムのアップデートはパソコンを守るためにも必要不可欠ですので、先延ばしにしている方は忘れずに対応してください。
プログラムのバージョンが古い場合にアップデートする手順は別の項目で解説します。
パソコンを長時間使用し続けると、CPUやバッテリーに負荷がかかって熱暴走を引き起こすケースがあります。
パソコンが起動しなくなるだけでなく、データが消えてしまう危険性もあるため注意が必要です。
本体から異常な熱を感じた際は、不要なアプリを終了させたうえでしばらく放置しておくとよいでしょう。
また、普段から以下のような対策を行い、パソコンを安全に使用することが大切です。
ノートパソコンを長時間使用したり、電源ケーブルを挿し続けたりすると、内部に静電気が生じることがあります。
パソコンの帯電は起動時の不具合につながりますので、以下の手順で放電を行いましょう。
【Acerのパソコンを放電する手順】
放電が完了したら、パソコンを正常に起動できるか確認してください。
ACアダプタや電源ケーブルに不具合があると、パソコンに電力が正常供給されず起動できなくなるおそれがあります。
ケーブル関係をすべて抜き挿ししたり、配線を見直したりして正しく接続されているか確認してください。
また、別のものと入れ替えてパソコンが正常に起動した場合、本体ではなくACアダプタや電源ケーブルが故障していることが考えられます。
パソコン本体や電源ケーブル類に問題がなくても、周辺機器の不具合によってパソコンが起動しなくなることがあります。
マウスや外付けHDDを取り付けている場合は、一度すべて取り外した状態でパソコンを起動できるか確認してください。
また、ドライブにDVDなどのメディアを入れたままにしておくと不具合の原因につながるため、使用後は忘れずに取り出しましょう。
Windows Updateの実行後にパソコンが起動しなくなったときは、何らかの原因でエラーが発生していることが考えられます。
たとえば、Windows Updateの実行中にバッテリーが切れてパソコンが強制終了してしまうと、アップデートが中断されることで不具合を引き起こす場合があります。
ただし、パソコンが起動していないように見えても、アクセスランプが点灯・点滅しているときはWindows Updateの実行中です。
アップデートには最大24時間程度かかることもあるため、完了するまでしばらく様子を見るとよいでしょう。
パソコンの起動時にブルースクリーンやエラーメッセージが表示される場合、論理障害が発生していることが考えられます。
論理障害とは、システム内の重要なデータの破損によって引き起こされる不具合のことです。
論理障害が起きる主な原因として「何度も強制終了を繰り返した」「パソコンの起動に必要なデータを誤って削除した」などが挙げられます。
論理障害ではHDD自体に問題が起きているわけではないため、エラーチェッカーや修復ツールの利用などで修復できることがあります。
パソコンを強く衝突・落下させたり、水没させたりしたあとに起動しなくなった場合、HDDが物理的に故障していることが考えられます。
また、パソコンに衝撃を与えていなくても、経年劣化で故障してしまうことがあります。
物理的に故障したHDDを自分で修理するのは難く、専門の業者などに依頼するのがおすすめです。
また、論理障害と物理障害は症状がよく似ているため、対処を間違えないように注意してください。
パソコンが不調な場合の対処法を事前に理解しておくと、いざというときにも落ち着いて対応しやすくなります。
ここでは、Acerのパソコンが起動しないときの対処法を6つ紹介します。
Acerのパソコンでは、プログラムを「10.0.0057」以上にしないと起動できなくなることがあります。
以下の手順に従って、アップデートを行いましょう。
【Acerのパソコンでプログラムをアップデートする手順】
正常に起動する別のパソコンを用意できる場合は、Acerが提供する修復ツールを試してみるとよいでしょう。
修復ツールの入手方法と実行手順は以下のとおりです。
【Acerのパソコンで修復ツールを実行する手順】
セーフモードとは、パソコンを必要最低限の機能だけで起動させる方法です。
セーフモードを試すことで、パソコンの不具合が解消されることがあります。
以下の手順に従って、セーフモードの起動を行ってください。
【Acerのパソコンをセーフモードで起動する方法】
参考:[Windows 10]セーフモードで起動する方法 – Acer Community
隅に「セーフモード」と表示された画面が起動したら、セーフモードが実行されています。
パソコンをセーフモードで起動できたら、ウイルスセキュリティを最新状態に更新しておきましょう。
システムに不具合が生じているケースでは、リカバリーを実施してOSを再インストールすることで不具合が解消されることがあります。
Acerのパソコンでリカバリーを行う方法は以下のとおりです。
【Acerのパソコンでリカバリーを実施する手順】
参考:[Windows 10]Windowsのスタートアップ設定からPCをリセットする(ドライブを完全にクリーンアップ)
リカバリーによってパソコン内のデータがすべて消えてしまうため、日頃から定期的にバックアップを取っておくことが大切です。
これまで紹介した方法を試してもパソコンが起動できない場合、HDDなどが物理的に故障していることが考えられます。
Acerでは、保証期間内の端末は無償で、保証期間内の端末は有償で修理対応を行っています。
詳細は公式ホームページを確認してください。
また、民間の修理業者でもパソコンの修理を受け付けている場合があります。
この記事では、Acerのパソコンが起動しないときの原因と対処法について解説しました。
とくに目立った不具合や故障がない場合、プログラムのバージョンが低いことが考えられます。
プログラムの更新情報を定期的にチェックし、最新状態を保つことを心がけましょう。
また、起動しなくなったパソコンについては、修理に出すよりも買い替えたほうが安く済むことが多いうえに性能が高い端末を入手できます。
古いパソコンを手放す際は、パソコン廃棄.comなどを活用して適切に処分してください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。