VAIOのパソコンを使用している際に、異音が聞こえて不安になった経験がある方は多いのではないでしょうか。
この記事では、VAIOのパソコンから異音が発生する原因と対処法について解説します。
VAIOのパソコンを使用中の方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
目次
ここでは、VAIOのパソコンで発生することがある異音の種類と、考えられる原因を5つ紹介します。
ご自分のパソコンで当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。
参考:[VAIO_PC] PC本体からおかしな音が聞こえる(異音がする)
ハードディスクから「カリカリ」という音が聞こえても、動作に問題はありません。
この音はハードディスクの仕様によるもので制御はできませんが、常に発生するわけではないため安心してください。
また、パソコンを立ち上げた際、ハードディスクの電源が入るときに「カリカリ」と音がすることがありますが、これはハードディスクがデータを読み書きする際に発生するシーク音です。
ハードディスクから「カッコン」という音が聞こえても、動作に問題はありません。
これは、ハードディスクに一定時間アクセスしないときや、プログラムの処理が完了したときに、ハードディスクのヘッドが退避領域へ移動する際に鳴る音です。
ハードディスクの仕様によるもので制御はできませんが、ヘッドを守るための音ですので安心してください。
ExpressCardスロット搭載のVAIOパソコンを揺らした際に「カシャ」という音が聞こえても、パソコンの異常ではありません。
これはスロット部分が揺れる音で、ExpressCardを挿入すると部品が固定されて音がしなくなります。
ちなみにExpressCardとは、インターフェイスカードやデータ通信カードといった拡張機能カードのことです。
パソコンを使用していると「ピー」「キーン」「リーン」 などの小さな高音が聞こえることがありますが、これは電子機器が発する特有の音です。
この音は、電源を入れたときやハードディスクが動作しているときに鳴ることが多いですが、本体に問題はないため安心してください。
また、負荷がかかる作業を行うと電子音の音色が変わる場合もあります。
DVDまたはBDドライブから「ブーン」という音が聞こえる場合、セットされているメディアによってドライブが共振を起こしている可能性があります。
以下に当てはまるものがないか確認し、メディアを正しく装着し直してください。
ただし、ドライブから異音や振動が発生していても、エラーメッセージなどが表示されておらず正常に読み込まれていれば、ドライブに問題はありません。
参考:[VAIO_PC] DVD/BDドライブから「ブーン」という異音や振動が発生する – VAIO サポート FAQ / よくあるご質問
VAIOの冷却用ファンから「ブーン」という音が聞こえることがありますが、これはファンの回転音です。
冷却ファンが正常に稼働していれば、回転音が鳴っても特に問題はありません。
ただし、以前より回転音が大きくなった場合、冷却ファンの稼働力が落ちていることが考えられます。
ホコリなどが溜まっていないか確認し、必要に応じてお手入れを行いましょう。
冷却ファンから回転音がするのは問題ありませんが、「ガラガラ」「ガガガガ」という音が聞こえるようになった場合は要注意です。
そのような異音や金属がこすれるような音がするようになったときは、冷却ファンに何らかの不具合が生じているおそれがあります。
放置するとパソコンに熱がこもりやすくなるため、VAIOの修理相談窓口に相談してください。
VAIOのパソコンから上記で取り上げた音以外の異音がする場合、本体に何らかの不具合が生じているおそれがあります。
そのまま使い続けているとパソコンが起動しなくなったり、データが消えてしまったりすることがあるため注意が必要です。
データのバックアップを取ったうえで、VAIOの修理相談窓口に相談してください。
ここでは、VAIOのパソコンから異音がする際の対処法を5つ紹介します。
異音は問題ないものが多いものの、気になる場合はぜひ実践してみてください。
冷却ファンにホコリや汚れが溜まっていると、負荷が増えて回転音が大きくなる場合があります。
乾いた布でファンに付いたホコリを拭き取るか、汚れがひどい場合は掃除機やダスターなどで大きなホコリを取り除いてから、綿棒などを利用して細部まで掃除してください。
冷却ファンの稼働率が落ちるとパソコンが熱くなる原因にもつながるため、汚れが気になる前に定期的に手入れしましょう。
パソコンから異音がしても基本的には問題はないものの、あまりに頻度が高い場合はハードディスクに大きな負荷がかかっている可能性があります。
とくに、ハードディスクの空き容量がないとデータの読み書きをスムーズに行えず、処理に時間がかかってしまいます。
不要なファイルやアプリケーションは削除する・使用頻度の低いデータを別の場所に移動するといった対策を行って、ハードディスクの容量に余裕を持たせましょう。
パソコンでデータの保存を繰り返していると、ハードディスクの領域内に隙間が生まれてしまい、ファイルへアクセスするたびに負荷がかかりやすくなってしまいます。
この場合は、デフラグを実施してデータの最適化を行いましょう。
VAIOのパソコンをデフラグを実施する手順は以下のとおりです。
【VAIOのパソコンでデフラグを実行する手順】
参考:[VAIO_PC] ハードディスクを最適化(デフラグ)する方法
ハードディスクの状況によっては最適化に数時間かかる場合があるため、途中でパソコンの電源が切れないよう注意してください。
パソコンから常に異音が鳴り続けている場合や、今までしなかった異音が突然聞こえるようになった場合は、パソコンの内部パーツに不具合が生じている場合があります。
VAIOの修理相談窓口に相談するか、民間の修理専門業者に依頼して内部パーツの交換を行うとよいでしょう。
修理の過程でパソコンのデータが消えてしまう可能性もありますので、修理に出す前にデータのバックアップを取るようにしてください。
パソコンを購入してから年数が経過している場合は、修理に出すよりも買い替えたほうが安く済むケースがほとんどです。
買い替えることで異音が解消されるだけでなく、ハードディスクの容量が増える場合があります。
不要になったパソコンはVAIOで行っている無料回収を利用するか、パソコン廃棄.comを利用して適切に処分を行ってください。
パソコン廃棄.comでは、データの消去も無料で行っているため、セキュリティ面でも安心です。
VAIOのパソコンから異音がする場合でも、動作には問題がないケースがほとんどです。
ただし、異音によっては何らかの不具合が生じている可能性もあるため、異音の種類によって大切な対処を行いましょう。
また、異音が鳴り続ける場合はハードディスクに大きな負荷がかかっていることも考えられますので、上記で紹介した方法を実践することをおすすめします。
今回の記事もぜひ参考にしてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。