VAIOのパソコンを使っているうちに、本体が高温になってしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。
パソコンが熱くなると動作に不具合が生じるだけでなく、故障につながるおそれがあるため注意が必要です。
ここでは、VAIOのパソコンが熱くなる原因と熱から守るための対策を解説しています。
VAIO製品を使用している方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
目次
ここでは、VAIOのパソコン本体が熱くなる代表的な原因を3つ紹介します。
普段の使い方で当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。
パソコンはファンによって内部の熱を放出し、外の空気を取り込むことで本体を冷却しています。
しかし、ファンがふさがっていると空気の流れが悪くなってしまい、熱がこもって本体の温度上昇につながってしまうため注意してください。
壁とファンがくっついている場合や、物などでふさがれている場合は、パソコンの設置場所を見直しましょう。
パソコンを長期間使用し続けているうちに、ファンにホコリが溜まることがあります。
ホコリがあると内部の熱が放出できなくなるため、パソコンが高温化しやすくなってしまいます。
本体内部にホコリが侵入して故障を引き起こす危険性もありますので、ホコリが溜まらないよう定期的にお手入れを行ってください。
ノートパソコンやデスクパソコンの本体の下に、表面が柔らかいものを敷いている場合も注意が必要です。
柔らかいじゅうたんや座布団などの上に設置すると、パソコンの側面や底にあるファンをふさいでしまったり、熱を十分に放出できなくなったりするおそれがあります。
本体を熱から守るために、パソコンは机や床の上、または専用のスタンドの上に設置するようにしてください。
ノートパソコンの場合、本体だけでなくACアダプターが熱を持ってしまうことがあります。
ACアダプターが熱くなるのは、パソコンに電圧を一定供給する際に負荷がかかることが原因です。
ACアダプターが布などで覆われていたり、直射日光が当たっていたりすると熱がこもって高温化につながってしまうため、できるだけ風通しのよい場所で使用するように心がけましょう。
VAIOのパソコンが熱くなってもすぐに動作に影響を及ぼすわけではありませんが、そのまま放置しておくと非常に危険です。
ここでは、熱を持ったパソコンが引き起こすトラブルを3つ解説します。
熱暴走とは、パソコンが熱くなったことが原因で内部パーツが異常動作を引き起こす現象です。
熱暴走が発生すると、パソコンが突然再起動を繰り返す・画面がブルースクリーンになる・エラーが頻発するといったさまざまなトラブルが引き起こされます。
そのままパソコンを使用し続けると、動作に支障が出るだけでなく、物理的な故障にもつながってしまうため注意してください。
ノートパソコンを使用する際、本体を膝の上に置いたり、手首をキーボードの上に置いたりと直接体に触れる機会が多くなります。
パソコンが熱くなった状態で長時間触れていると、低温やけどを起こす可能性があるため注意が必要です。
パソコンが熱くなったら一旦操作を中止し、熱を冷ますことを優先させましょう。
パソコンの発熱を放置しつづけると、バッテリーや内部パーツなどが発火して火災・爆発が起こるおそれがあります。
実際に日本でも、突然ノートパソコンが発火して建物が火事になる事件が起きています。
パソコンが頻繁に熱くなる場合、そのままにせず対処法を検討することが必要です。
上述のとおり、パソコンが熱を持つとさまざまなトラブルの原因につながります。
ここでは、VAIOのパソコンを熱から守るための対策を4つ紹介します。
パソコンはホコリや汚れが溜まると熱を持ちやすくなるため、定期的にお手入れを行うことが大切です。
パソコン本体の汚れは乾いた布で軽く拭き取るか、汚れが取れない場合は精製水などで湿らせてよく絞った布で軽く拭いたあと、乾いた布で水気を取り除いてください。
ファンについても乾いた布でホコリを拭き取るか、専用の掃除機で大きな汚れやホコリを吸い取ってから、綿棒などで細かいホコリを取り除くとよいでしょう。
パソコンが正常に動作する動作保証温度は約50℃とされていますが、直射日光が当たるとパソコンの温度はあっという間に50℃を超えてしまいます。
パソコンの動作不良や物理的故障につながってしまいますので、できるだけ直射日光が当たらない場所で使用するようにしてください。
特に窓際は日差しが強く、冬でも温度が上がりやすいため、カーテンやブラインドなどで直射日光を遮りましょう。
パソコンでは、ファンによって外気を取り込み内部の熱を放出することで、本体の温度をコントロールしています。
しかし、風通しが悪い場所では熱がこもってしまうため、パソコンの使用環境には適していません。
換気が難しい場所で使用する場合は扇風機やサーキュレーターなどで空気を循環させるか、ノートパソコンであれば専用のスタンドを置いて底面から熱を放出できるようにするとよいでしょう。
正しい使い方をしていても、購入から年数が経っていたり、内部パーツが故障していたりすると、数時間パソコンを使用しただけで本体が熱を持ってしまうことがあります。
ファンやコネクタを修理することで改善する場合もありますが、パソコンの分解を伴うため自力での修理は容易ではなく、専門業者に依頼しなければいけません。
修理費用が高額になる場合は、新しい機器へ買い替えることをおすすめします。
不要になったパソコンは、VAIOで行っている無料回収を利用するか、パソコン廃棄.comを利用して処分するとよいでしょう。
とくにパソコン廃棄.comでは段ボールに入れて郵送するだけで簡単に手続きを行えるため、忙しい方でも手軽に利用できます。
この記事では、VAIOのパソコンパソコンが熱いときの原因や、熱から守るための対策について解説しました。
パソコン内部はファンで空気を循環させ続けているものの、直射日光が当たる場所・風通しが悪い場所・温度が高い場所で使用しているとすぐに熱がこもってしまいます。
最悪の場合は事故につながるおそれもあるため、パソコンの高温化が続くようであれば設置場所や使い方を見直すとよいでしょう。
今回の記事もぜひ参考にしてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。