VAIOのパソコンを使用しているうちに、動作が重くなって困った経験がある方は少なくないのではないでしょうか。
この記事では、VAIOのパソコンが重いときによくある原因と対処法について解説しています。
VAIOのパソコンを使用している方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
目次
ここでは、VAIOのパソコンが重くなる主な原因を5つ解説します。
パソコンが重くてお困りの方は、当てはまるものがないかぜひチェックしてみてください。
一度に大量のファイルやソフトウェアを開いたままパソコンを使用していると、メモリ容量を激しく消費するため注意が必要です。
パソコンでは、メモリの容量が少なくなってくるとデータの一部をハードディスクに退避させようとするため、負荷がかかって本体の動作が重くなってしまいます。
また、画面上に見えていなくても、バックグラウンドでアプリやソフトウェアが稼働している場合があります。
タスクマネージャーなどで起動中となっているものを確認し、不要であれば都度終了させるようにしてください。
特定のソフトウェアが原因でパソコンに負荷がかかり、動作が重くなってしまうことがあります。
タスクマネージャーを起動し、CPU使用率が極端に高いソフトウェアがないか確認してみましょう。
CPUを占有しているソフトウェアを終了させた結果、パソコンの動作が改善した場合、そこに原因があると考えられます。
ただし、ソフトウェアによってはパソコンの正常に影響を及ぼすことがあるため注意してください。
ウイルスチェックが実行されていると、一時的にパソコンにかかる負荷が高くなり、動作が重くなることが考えられます。
ウイルス対策ソフトによっては、特定の時間になると自動的にハードウェアのスキャンが行われる場合があるため、一度設定を見直してみるとよいでしょう。
定期的なウイルスチェックはパソコンを守るために必要ですので、パソコンを触らない時間に自動スキャンを実施するか、手動で行うようにするのがおすすめです。
VAIO解析マネージャーとは、動画・写真・音楽などの解析を自動的に行うVAIO専用ソフトです。
VAIO解析マネージャーには便利な機能が搭載されているものの、稼働中はパソコンに大きな負荷をかけてしまうことがあります。
あまり使用しない場合は、下記の手順に従って機能を無効化しておくとよいでしょう。
【VAIO解析マネージャーを無効化する手順】
設定変更後、インタゲージからVAIO解析マネージャーのアイコンが消えているか確認してください。
Windows Updateとは、パソコンのシステムやセキュリティなどを最新の状態に更新する機能です。
しかし、更新中はパソコンに大きな負荷がかかりやすく、動作が重くなってしまうことがあります。
Windowsの「設定」-「更新とセキュリティ」からWindows Updateの履歴を確認できますので、直近で実施されていないか確認してみましょう。
また、設定画面から「更新の一時停止」を行うことで、Windows Updateを最大35日間停止させることが可能です。
ここでは、VAIOのパソコンが重いときの対処法を8個紹介します。
今すぐできるものもありますので、お困りの際はぜひ実践してみてください。
特に不具合が見られないのにパソコンの動作が重い場合は、まず本体の再起動を試してみるとよいでしょう。
パソコンを再起動することで、メモリがリフレッシュされるため、動作の問題が解消することがあります。
再起動してもパソコンの重さが変わらない場合、別の原因が考えられます。
パソコンにプリンター・LANカード・USBメモリーなどを接続してから動作が重くなった場合、それらの周辺機器に原因があると考えられます。
周辺機器をすべて取り外してから、1つずつ接続し直して動作を確認し、どの機器が影響を及ぼしているか調べるとよいでしょう。
周辺機器に原因がある場合、ドライバーの更新やアップデートプログラムのインストールなどを行うことで不具合が解消されることがあります。
周辺機器の詳しい情報は、メーカーの公式サイトなどで確認してください。
ACアダプターを接続せずバッテリーの電力のみでパソコンを起動している場合、消費電力を抑えるために動作が制御されることがあります。
ACアダプターを接続したうえで、以下の手順に従って電源管理の設定変更を行ってください。
【VAIOのパソコンで電源管理の設定を変更する手順】
ウイルスに感染しているパソコンでは、バックグラウンドで不正プログラムが動作するため、パソコンが何度もフリーズする・勝手に再起動を繰り返すといった現象が起きることがあります。
ウイルス感染が疑われる場合は、被害拡大を防ぐためにすぐにインターネットからパソコンを切り離しましょう。
同時にウイルスチェックを実施し、感染源の特定やウイルスの駆除を行ってください。
パソコンでデータの保存を繰り返していると、ハードディスクの領域内に隙間が生まれてしまい、ファイルへのアクセス時間が長くなることがあります。
この場合、デフラグを行うことによってデータが最適化されるため、パソコンの動作改善が期待できます。
デフラグを実行する際は、以下の手順に従ってパソコンの操作を行ってください。
【VAIOのパソコンでデフラグを実行する手順】
参考:[VAIO_PC] ハードディスクを最適化(デフラグ)する方法
ハードディスクの状況によっては最適化に数時間かかる場合があるため、パソコンを電源に接続しておくことをおすすめします。
常駐アプリとは、Windowsを立ち上げた際に自動で起動し、常にバックグラウンドで動作しているアプリのことです。
パソコンの利便性を高めるのに役立ちますが、メモリを消費し続けるため、パソコンの動作に影響を与える場合があります。
以下の手順に従って、不要なアプリは起動しないよう設定を変更しておくとよいでしょう。
【常駐アプリを無効化する手順】
参考:[Windows 10] 常駐アプリを終了・停止する方法
電源プランが「省電力」に設定されていると、バッテリーの消費量を抑えるために処理速度が落ちる場合があります。
以下の手順に従って、電源プランの設定変更を行ってください。
【電源プランの設定を変更する手順】
ただし、電源プランを「省電力」以外に設定すると、バッテリーの駆動時間が短くなったり、パソコンが熱を持ちやすくなったりするため注意してください。
ファンの動作モードが「静かさ優先」に設定されていると、他のモードと比べてパソコンの処理速度が落ちる場合があります。
「VAIOの設定」メニューから動作モードを変更できるため、以下の手順に従って設定を変更してください。
【CPUとファンの動作モードを変更する手順】
ここまで紹介した対処法を試しても動作が改善しない場合や、パソコンを購入してから年数が経っている場合は、本体に何らかの不具合が生じている可能性があります。
この際、修理に出すよりも新しいパソコンへ買い替えたほうが安く済むケースがほとんどです。
VAIO株式会社では不要になったVAIO製パソコンの無料回収を行っているため、パソコンリサイクル受付センターに申し込みを行いましょう。
ただし、VAIO製であってもパソコン以外の機器は受け付けていないため注意してください。
不用品もまとめて処分したい場合は、パソコン廃棄.comを利用するのがおすすめです。
パソコン廃棄.comでは、パソコンだけなくプリンター・スキャナー・周辺機器などについてもメーカー問わず無料で回収を行っています。
データの消去もあわせて実施しているため、セキュリティ面でも安心です。
パソコンが重いときは本体の故障を疑ってしまいやすいですが、実際は何らかの設定や周辺機器が動作に影響を及ぼしているケースがほとんどです。
使っていないアプリやソフトウェアはすべて終了させたうえで、この記事で紹介した設定を見直してみるとよいでしょう。
万が一パソコンが故障している場合は、修理に出すよりも新しい機器へ買い替えることをおすすめします。
今回の記事もぜひ参考にしてくださいね。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。