マウスがあればSurfaceでの作業が効率よく進められるため、使用している方も多いのではないでしょうか。
しかし、マウスを使用していると突然反応しない、クリックしても動かないなどが起こり、対処に困ることも。マウスが反応しなくなる原因はさまざまあるため、改善するためには一つひとつ対処法を試す必要があります。
この記事では、Surfaceのマウスが反応しない場合の対処法を、複数紹介しています。Surfaceのマウスが反応しなくて困っている場合は、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
目次
Surfaceのマウスには、Microsoft社製の純正と非純正があります。純正のSurfaceマウスは、接続や設定がスムーズな点がメリット。また、Surfaceと統一されたデザインや使いやすさも魅力です。
Surfaceには、Microsoft社製のマウスではない非純正のマウスも接続可能です。使いたい機能がある場合や、好みのデザインのマウスを使いたい場合は、非純正のマウスを選びましょう。
Surfaceのマウスには、以下3つの接続タイプがあります。
接続タイプによって異なる対処法もあるため、まずは使用しているマウスの接続タイプを確認しましょう。Surface純正マウスは、Bluetooth接続です。USB接続や有線マウスを選びたい場合は、非純正マウスを選びましょう。
Bluetoothマウスは、無線通信技術の1つであるBluetoothを利用したマウスの接続方式です。SurfaceはすべてのモデルにBluetoothを内蔵しているため、Bluetoothマウスの接続が可能です。
USBレシーバーが不要なため、USBポートがないパソコンでも利用できます。ペアリングの設定が必要で、接続が不安定になる場合がある点がデメリットです。
USBレシーバー(2.4GHz )マウスは、USBポートにレシーバーを挿して使います。接続設定が不要で、接続が安定している点もメリット。USBポートが1つつぶれることや、レシーバーがないと接続できない点がデメリットです。SurfaceはUSBポート数が少ないため、使いにくい可能性があります。
有線マウスは、USBポートにケーブルを接続して使用します。安定性や反応速度の速さを重視する場合は、有線マウスがおすすめです。有線マウスは、ケーブルの取り回しが面倒な点がデメリットです。
Surfaceのマウスが反応しても動きが悪い場合は、以下の方法で改善する可能性があります。
マウスカーソルの動きが悪い場合や、クリックしても動かない、正常に反応しない場合に試してみてください。
多くのアプリを開いている場合に、マウスへの接続が妨害されることがあります。マウスの動きが悪い場合に、アプリを複数開いている場合は、すべてのアプリを閉じてみましょう。アプリを閉じれば、マウスの動きが改善する可能性があります。
マウスポインターの動きが遅い場合は、設定から調節も可能です。以下の手順で、マウスカーソルの設定を変更しましょう。
マウスの設定からは、ポインターの大きさやスクロールの行数なども変更可能です。
参考:Microsoft マウスまたはキーボードに関する問題のトラブルシューティング
Surfaceを使用していて、急にマウスが反応しなくなった場合、まずはマウス本体が汚れていないことを確認しましょう。マウスが汚れている場合は、乾いた布や綿棒、ブロアーなどを使用して掃除してください。マウスを掃除しても反応がない場合は、使用環境やSurfaceの状態を確認しましょう。
光学式マウスやレーザーマウスを使用している場合は、光学式マウス専用のマウスパッドを使ってみてください。柄が印刷されているマウスパッドを使用している場合は、無地のマウスパッドに変更してみましょう。ガラスや金属などの透明な素材や光を反射する素材、凸凹の素材の上ではマウスが正しく反応しない場合があります。マウスを別の場所に移動しましょう。
マウスだけでなくSurfaceがフリーズしていないかを確認することも大切です。マウスが反応しない場合、マウスの問題だけでなく、Surface本体が不具合を起こしている可能性もあるためです。
Surfaceがフリーズしていないかを確認するためには、まずHDDランプを確認してください。点灯や点滅していれば、ハードディスクも動作しており、Surfaceも動作しています。また、キーボードの反応も確認してみましょう。マウスが反応しない場合でもキーボードが反応すれば、Surfaceを操作可能です。
ノートパソコンの場合は、タッチパッドの反応も確認しましょう。マウスが反応しない場合でも、タッチパッドが反応すれば操作可能です。
いずれも反応がなく、Surfaceがフリーズしている場合は、使用しているアプリを終了したり、Surfaceを再起動してみましょう。改善しない場合は、Surfaceが故障している可能性もあるため修理や買い替えが必要です。
Surfaceがフリーズした場合の対処法に関しては、下記記事でも詳しく解説しています。
Surfaceがフリーズした場合の対処法!多発する場合はどうする?>>
別のパソコンがある場合は、反応しないマウスを別のパソコンに接続してみてください。問題なく動作する場合は、Surfaceがマウスを認識していない可能性があり、動作しない場合は、マウスが故障している可能性があります。
また、別のマウスがある場合は、Surfaceに別のマウスを接続してみて反応を確かめる方法もあります。別のマウスも動作しない場合は、Surfaceの接続に問題が発生している可能性があり、動作する場合はマウスに原因があると考えられます。
このように別のパソコンやマウスを使用して、原因の切り分けもできます。次からは、Surfaceのマウスが反応しない場合の対処法を紹介します。
Surfaceのマウスが反応しない場合、すべてのマウスに共通する対処法と、接続方式によって異なる対処法があります。
ここでは、すべてのマウスに共通する対処法と、Bluetooth、USB、有線の接続方式の違いによる対処法をそれぞれ紹介します。
Surfaceのマウスが反応しない場合、まず確認することはマウスのバッテリー残量です。Bluetooth、USBマウスの場合、マウスのバッテリーがなくなると反応しなくなります。
光学式マウスの場合は、バッテリー残量があればマウスのセンサーが光っているはずです。センサーが光っていない場合は、新しい電池に入れ替えましょう。
Surfaceの機内モードとは、飛行機や病院などで使用する場合に飛行機の通信機器や医療機器に電波干渉を起こさないために、無線通信をおこなわない設定のことです。
機内モードを設定していると、Bluetoothマウスが反応しなくなります。出張などで飛行機に乗った際に、機内モードにしたまま解除を忘れたなどのケースも。以下の手順で、機内モードを解除しましょう。
なお機内モードがONの場合でも、USBマウスと有線マウスは使用可能です。
BluetoothやUSBなどのワイヤレスマウスの場合、周囲に金属物など受信を妨げるものがあると反応が悪くなることがあります。とくに、金属製の机や棚などを使用すると、起こる場合があります。マウスをSurfaceに近づけて、反応するのかを確認しましょう。
Surfaceのマウスが反応しない場合、システムに異常が起こっている場合があり、Windows Updateが有効な可能性があります。以下の手順でWindows Updateを実行し、最新の状態になっていることを確かめましょう。
Windows Updateはインターネット接続が必要です。時間がかかる可能性があるため、余裕を持って実行しましょう。
Windowsが最新の状態の場合は、「更新プログラムのチェック」をクリックすると、新しいプログラムの有無を確認できます。あらたに更新プログラムが見つかった場合は、「利用可能な更新プログラム」が表示されます。インストールが完了するのを待ちましょう。
「最新の状態です。」と表示された場合は、Windows Updateを実行する必要はありません。
マウスが反応しない場合、ドライバーに問題が起こっている可能性があります。以下の手順で、マウスドライバーを再インストールしましょう。
Surfaceの再起動が終わったら、ドライバーの再インストールは完了です。マウスが反応することを確認しましょう。
Surfaceに不具合がある場合は、再起動して、使用しているアプリやソフトを終了することで改善する可能性があります。Surfaceの再起動の方法は以下の通りです。
Surfaceが再起動したら、マウスを使ってみましょう。
Bluetoothマウスが反応しない場合は、以下の方法を試してみましょう。
それぞれの手順は以下の通りです。
Bluetoothマウスの場合、ペアリングされていなければ反応しません。反応しない場合は、ペアリングが解除されている可能性があるため、次の手順で設定しなおしましょう。
正常にペアリングされている場合は、いったん解除して、再接続することで不具合が改善する可能性もあります。
キーボード操作の場合は、「Tab」キーと上下矢印キーで選択項目の変更、「Enter」キーで決定の操作ができます。
数分待ってもデバイスが検出されない場合は、「戻る」を選択して、ペアリングをやり直しましょう。
何度実行してもデバイスが検出されない場合は、マウスの電源の入れ直し、電池の確認、Surfaceの再起動などを試してください。それでも検知しない場合は、マウスが故障している可能性があります。別のマウスを使って、反応を確かめましょう。
ペアリングランプが3回点滅して消える場合、マウスが一定の範囲内にある別のパソコンに接続されていることを意味しています。
マウスが別のパソコンに接続されている場合は、ペアリングされているパソコンでデバイスを削除しましょう。マウスのペアリングを解除したら、使用しているSurfaceでBluetoothマウスをペアリングし直します。
Bluetooth接続のマウスが反応しなくなる原因に、省電力モードが作用しているケースがあります。Bluetoothデバイスは、バッテリーの寿命を延ばすためにマウスを使用していない時間が続くと、休止状態になります。休止状態の後にマウスを使い始めるとマウスの再接続に時間がかかることがあります。
また、Bluetoothの省電力モードがオンになっていると接続が不安定になることもあり、以下の手順で解除することで改善する可能性があります。
以上で、省電力モードが解除されます。
USBマウスが反応しない場合は、以下の方法を試してみましょう。
以下から詳しく紹介します。
USBマウスの場合は、USBレシーバーが外れていないかを確認しましょう。USBマウスの場合、レシーバーが正しく挿し込まれていなければ反応しません。USBメモリー等を使用の際に外している可能性もあるため、接続を確認しましょう。
レシーバーが外れていない場合、マウスに対応しているレシーバーであるかを確認しましょう。USBレシーバーは、メーカーや機種によって異なります。USBマウスに同梱されているレシーバーを使用しましょう。
また、USBレシーバーを抜き差しする、別のUSBポートに差し替えるなどで改善する可能性もあります。いったんSurfaceの電源を落とし、USBポートからレシーバーを取り外し、再接続してみましょう。
マウスが正しく認識されているのかは、デバイスマネージャーで確認できます。正しく認識されていないデバイスには、「?」や「!」マークなどが表示されたり、不明なデバイスとして表示される場合もあります。
デバイスが正しく認識されていない場合、マウスは正常に反応しません。誤認識されている場合は、デバイスを削除して、再接続することで改善する可能性があります。デバイス名が表示されず、全く認識されていない場合は、USBレシーバーを抜き差ししてください。
Windowsでは初期設定時に、電源の消費を抑えるためにUSBポートの電源が自動で切れる機能が設定されています。USBセレクティブサスペンドによって、マウスが反応していない可能性があります。以下の手順で無効にしましょう。
すべての操作が完了したら、Surfaceを再起動しましょう。
有線マウスが反応しない場合は、次の対処法を試しましょう。
有線マウスの場合はケーブルを抜き差しすれば、反応する可能性があります。一時的なトラブルの場合は、ケーブルを抜き差しするだけで改善するケースが多いです。まずは、ケーブルを抜いて接続しなおしてみましょう。
Surfaceに接続しているマウスに原因がある可能性も考えられるため、別のマウスを接続してみましょう。別のマウスが問題なく動作する場合は、マウスが故障している可能性があります。
ここまですべての方法を試してみても、マウスが反応しない場合は、Surfaceを強制終了しましょう。ただし、強制終了は何度も実行するとSurfaceに負担がかかり、データが消える、起動しなくなるなどトラブルの原因となることもあります。
Surfaceを強制終了するのは、どのような対処法を実行しても改善しない場合に留め、頻繁におこなわないようにしましょう。
Surfaceを強制終了する方法は、主に以下2種類。
モデルによって異なるため、使っているモデルに合わせて実行しましょう。頻繁に強制終了が必要な場合は、Surfaceが故障している可能性もあります。その場合は、Surfaceの買い替えも検討しましょう。
Surfaceの強制終了に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
Surfaceを強制終了する方法は?できない場合の対処法も解説>>
Surfaceのマウスが反応しない場合は、まずマウスの掃除や使用環境を見直してみましょう。それでも反応しない場合は、マウスを付け替えたり、パソコンを変更したりすることで原因の切り分けも可能です。
使用しているマウスの接続方法によっても対処法が異なります。Bluetooth、USB、有線など接続方法を確認して、それぞれの対処法を試してみましょう。
いかなる方法を実行しても改善しない場合、Surfaceを強制終了すれば改善する可能性もあります。しかし強制終了は、Surface本体に負担が大きいため頻繁に実行するのはおすすめしません。
頻繁に強制終了が必要な場合は、Surfaceが寿命を迎えている可能性もあります。その場合は、Surfaceの買い替えもおすすめです。
Surfaceを買い替えたら、古いものは適切に処分する必要があります。パソコン廃棄.comでは、Surfaceを無料で処分できます。事前の申し込みやデータも消去も不要。データ消去は、専門の知識を持ったスタッフによって的確におこなわれるため安心して処分できます。
利用方法は、Surfaceを箱詰めして指定住所に送るだけ。段ボール箱の中に故障したマウスを同梱すれば、一緒に処分できる点もメリットです。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。