Surfaceがフリーズした、マウスが動かないなどの状況では、強制終了が有効な場合があります。
しかし、Surfaceを強制終了したいけど方法がわからない、Surfaceの強制終了ができない、と困ることもあります。
Surfaceの強制終了の方法は、モデルによって異なります。また、Surfaceに不具合が起こっている場合はうまく強制終了できない場合も。
この記事では、Surfaceを強制終了する方法やできない場合の対処法を紹介します。突然、強制終了して困った場合の対処法も合わせて紹介していますので、参考にしてください。
【この記事でわかること】
目次
Surfaceを強制終了するには、ツーボタンシャットダウン、電源を押し続けるだけのワンボタンの2つの方法があります。モデルによって、強制終了の方法が異なるため、まずは、お手持ちのSurfaceのモデルを確認してください。
一般的なパソコンは、電源を長押しすれば強制終了できることがほとんどです。しかし、Surfaceの場合は、強制終了する方法が通常とは異なるモデルがあります。
ここでは、Surfaceのモデル別に、強制終了する方法を紹介します。同じモデルでも、シリーズによって強制終了の方法が異なる場合があるため、よく確認しましょう。
Surface Pro (第 5 世代)、Surface Pro 6、Surface Pro 7、Surface Pro 7 以降、Surface Pro 8、Surface Pro 9 (すべてのモデル)、Surface Pro X、Surface Pro X (Wi-Fi) |
これらのSurface Proは、電源ボタンを30秒以上押し続けることで強制終了できます。
Surface Pro、Surface Pro 2、Surface Pro 3、Surface Pro 4 |
強制終了の方法は、ツーボタンシャットダウンです。音量の「-」ボタンと「電源」ボタンを15~30秒押し続け、電源がオフになれば強制終了完了です。
Surface Proは、ノートパソコンとしても、タブレットとしても使用できる2in1のパソコンです。Surfaceの代表的なモデルで、キーボードを取り外して、ノートパソコンとタブレットパソコンを使い分けできます。
Surface Go (すべてのモデル)、Surface Go 2 (すべてのモデル)、Surface Go 3 |
これらのSurface GOの強制終了の方法は、電源ボタンを30秒以上押し続けることです。電源がオフになれば、強制終了完了です。
Surfaceの中でも最も軽量な小型モデル。画面サイズは、10インチです。気軽に、さまざまな場所に持ち歩きたい方にもおすすめです。
Surface Book 2、Surface Book 3 |
これらのSurface Bookは、電源ボタンを30秒以上押し続けることで強制終了できます。
Surface Book |
強制終了の方法は、音量の「+」ボタンと電源ボタンを15秒程度押し続けます。電源がオフになれば、完了です。
Surfaceの中でも、高性能CPUを搭載したハイスペックモデル。動画編集などクリエイティブ作業をする方やオンラインゲームを楽しみたい方にもおすすめです。
電源ボタンのみを30秒押し続け、電源がオフになれば強制終了完了です。
WindowsRTのOSを搭載した、Surfaceの格安モデル。発売時期が古いモデルです。
Surface Laptop (第 1 世代)、Surface Laptop 2、Surface Laptop 3、Surface Laptop 4、Surface Laptop 5、Surface Laptop Go、Surface Laptop Go 2、Surface Laptop Studio、Surface Laptop SE |
電源ボタンのみを30秒押し続け、電源がオフになれば強制終了完了です。
キーボードが一体になった、Surfaceのノートパソコン型モデル。大容量のバッテリーを備え、キーボードがしっかりとしており、電源のない場所での作業も快適です。
Surface Studio (第 1 世代)、Surface Studio 2、Surface Studio 2 以降 |
Surface Studioは、電源ボタンを30秒以上押し続ければ、強制終了できます。
Surface Studioは、28インチタッチディスプレイと本体、キーボードからなるオールインワン型のデスクトップパソコン。大画面と高性能なCPUを備え、クリエイティブ作業も快適にこなします。
参考:Microsoftサポート Surface を強制的にシャットダウンし、再起動する
Surfaceを使っていると、アプリがフリーズしてしまい終了できないこともあります。ここからは、Surfaceのアプリを強制終了する3つの方法を紹介します。
強制終了するアプリで未保存のデータは、保存できません。アプリのフリーズは、しばらく待つと復帰する可能性もあります。強制終了は、アプリのフリーズが続く場合に実行しましょう。
アプリを強制終了するには、「Alt」キーと「F4」キーを同時に押し続けます。アプリが完全に終了するまで押し続けてください。
アプリのウィンドウが閉じれば、強制終了ができたことになります。
【Windows10】
【Windows11】
タスクマネージャーを使用すれば、実行中のアプリを強制的に停止できます。フリーズして、終了できない場合に試してみてください。
アプリを強制終了するには、コマンドを使う方法もあります。ただし、コマンドはシステムに直接命令する方法のため、コマンドを間違えるとデータ消去やシステムの不具合につながる可能性があります。操作内容を良く理解し、慎重に実行してください。
○○には、終了したいアプリ名を入れます。例えばエクセルを終了させたい場合は〇〇にはexcelを入れてください。
Surfaceを強制終了したくてもできない、シャットダウンができない場合は、システムがフリーズしている可能性があります。電源長押しなどの強制終了を実行しても、再起動すると再びフリーズしてしまう、などの症状が続く場合もあります。
強制終了できない場合は、Surfaceが故障している可能性もありますが、正しい対処法を実行すれば自分で直すことも可能です。
Surfaceを強制終了できない場合は、以下の方法を試してみましょう。
順番に詳しく解説します。
Surfaceを長時間使用している場合は、Surface内に帯電して不具合が起こっている可能性があります。外部機器をすべて取り外し、Surfaceを放電しましょう。
また周辺機器の不具合によって、シャットダウンを妨げている可能性もあります。
まずは、Surfaceに接続している外部機器をすべて取り外します。電源コードをコンセントから抜き、電源アダプター、タイプカバー(キーボード)、マウスなどのアクセサリ、メモリカードなどをすべて取り外します。
外部機器をすべて取り外したら、5~10分程度そのまま放置します。再度、すべての機器を取り付けて電源を入れ、Surfaceが正常にシャットダウンできることを確認しましょう。
Windowsが強制終了できない場合は、Windows Updateを実行することで改善する可能性があります。
Windows Updateには、インターネット環境が必要です。インストールするプログラムや通信環境によっては、時間がかかる可能性もあります。充分な時間を確保して実行しましょう。
スタートメニューに「設定」がない場合は、「Windows」ボタンをクリック後、右上の「すべてのアプリ」から「設定」に進んでください。
表示されたWindowsの状態によって、さまざまなメッセージが表示されます。表示されたメッセージにしたがってWindows Updateを実行してください。
Windowsが最新の状態の場合は、「更新プログラムのチェック」をクリックすると、新しいプログラムの有無を確認できます。
なお、Windows Updateは、Surfaceが突然シャットダウンする場合にも有効です。Surfaceは、突然シャットダウンする不具合が起こる場合があります。多くの場合は、Windows Updateで改善される可能性が高いです。
Surfaceがフリーズして、強制終了できない場合は、ショートカットを使って強制終了する方法もあります。
「Alt」+「F4」
「Ctrl」+「Alt」+「Del」
いずれかの方法でSurfaceの電源が完全に切れたら、そのまま10秒以上待ってからSurfaceの電源を入れましょう。
ここまでの方法で、強制終了できない場合は、コンセントから電源ケーブルを抜き、強制的に電源を落としましょう。また、Wi-Fiなどのネットワーク通信が原因で強制終了できない可能性もあるため、ネットワークも切断しましょう。
Surfaceを強制終了しても、突然再起動する不具合が起こることがあります。再起動する場合は、以下の対処法を試してください。
それぞれ解説します。
「Shift」キーを押しながらSurfaceをシャットダウンすると、再起動しません。しかし、Shiftキーを押す方法は、一時的な方法で根本的な解決にはなりません。
強制終了しても再起動する症状が続く場合は、別の方法を実行しましょう。
高速スタート機能は、パソコンを高速起動するために、シャットダウン時にメモリやCPUに一時的にデータを保存しておく機能です。
パソコンが高速で起動することはメリットですが、シャットダウンする前の状態を保存するため動作が不安定になる場合があります。高速スタートアップ機能を無効にしても、立ち上がりの時間が少しかかるだけで大きな問題は起こりません。
高速スタートアップを無効にする手順は、以下の通りです。
以上で高速スタートアップが無効になります。
参考:富士通FMVサポート 高速スタートアップを無効にする方法を教えてください。
Windowsには、システムエラーが発生すると、自動で再起動する機能があります。強制終了しても再起動する場合は、再起動オプションが動作している可能性があります。
Surfaceを購入時のまま使用していると、再起動オプションが有効になっているため、自動で再起動しないように以下の手順で設定してください。
【Windows10】
参考:NEC LAVIE公式サイト Windows 10でシステムエラー発生時に自動で再起動しないよう設定する方法
Surfaceは、突然シャットダウンする不具合が起こる場合があります。作業中に突然強制終了された場合には、次の2つの方法を試してみましょう。
それぞれ、紹介していきます。
Surfaceが勝手にシャットダウンされるのは、Windows Updateによるドライバーの更新が、正常に適用されていないことが原因になっている可能性があります。
Windows Updateを最新になるまで更新しましょう。最新の状態まで実行したら、Surfaceの公式サイトにある、それぞれのモデルに合ったドライバーをダウンロードし、インストールしてください。インストールが完了すると、再起動を求めるポップアップが表示され「YES」を選択すると再起動されます。Surfaceの状態が改善されていることを確認しましょう。
Intel®MEとは、Surface内のシステムにさまざまな機能やサービスを提供する機能です。低消費電力や盗難防止などの機能があります。
Intel®MEの「電源の管理」の設定を変更することで、勝手にシャットダウンする症状が改善する可能性があります。
強制終了は、Surfaceに大きな負担がかかる作業です。そのため、これから紹介する注意点を守って、強制終了を実行しましょう。
Surfaceを強制終了する場合の注意点は、以下の3つです。
順番に解説します。
Surfaceを強制終了する場合、保存されていないデータは消える可能性があります。データを保存できる状態であれば保存してから強制終了を実行しましょう。
パソコンのアクセスランプが点滅中の場合は、パソコンがデータを書き込み中です。ハードディスクが動作中に強制終了を実行すると、データが消えるだけでなく、ハードディスクが故障する可能性もあります。アクセスランプが点滅中の場合は、強制終了を実行しないように注意してください。
Surfaceを強制終了しても、すぐに故障につながることはありません。しかし、強制終了を実行すると、次回起動時の準備ができないため、起動時のトラブルが起こりやすくなります。
強制終了は、パソコンに大きな負担がかかります。短時間に何度も繰り返す、頻繁に強制終了することで、システムにも負担がかかります。強制終了する場合は、一定の時間を空けて実行しましょう。
電源のONやOFFは、パソコンに大きな負担がかかります。何度もパソコンに通電を繰り返すのは、Surfaceの症状を悪化させる可能性もあります。通電することでデータが上書きされ、元のデータを復元できなくなる場合もあるため、不用意に電源のONとOFFを繰り返さないようにしましょう。
またSurfaceが起動しない、充電しない場合は、下記の記事でも対処法を紹介しています。参考にしてください。
【Surfaceの充電ができない!】症状別の対処法を詳細解説>>
【Surfaceが起動しない時の対処法】症状別に具体的な手順を解説!>>
強制終了は、Surfaceになんらかの不具合がある場合に実行することです。何度も強制終了を実行すると、パソコンに大きな負担がかかり、さらに不具合が増えるケースも。
さまざまな対処法をおこなっても、何度も強制終了が必要になる場合は、システムの不具合や老朽化によってSurfaceが寿命を迎えている可能性も高いです。購入からすでに何年も経っているなら、Surfaceの買い替えも検討しましょう。
Surfaceを買い替えたら、古いものは処分が必要です。パソコン廃棄.comでは、故障していても無料で処分できます。事前の申し込みやデータも消去も不要。Surfaceを指定住所に送るだけで手軽に処分できます。データ消去は、専門の知識を持ったスタッフによって的確におこなわれるため安心して処分できることもメリットです。
Surfaceを強制終了する方法は、ツーボタンシャットダウン、電源を押し続けるだけのワンボタンの2つの方法があり、モデルによって異なります。
強制終了が必要な場合には、まずSurfaceのモデルを確認し、正しい方法で強制終了を実行しましょう。強制終了できない場合は、システムがフリーズしている可能性があります。フリーズした場合は、放電やWindows Update、ショートカットキーを試しましょう。
強制終了が頻繁に必要になる場合は、Surfaceが寿命を迎えている可能性もあります。強制終了を頻繁に実行すると、パソコンに負担がかかるため、購入から何年も経過している場合は買い替えの検討もおすすめです。
Surfaceを処分する場合は、事前申し込み不要、無料で処分できるパソコン廃棄.comがおすすめです。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。