iPhoneを使用していると、突然電源が落ちることがあります。
しかし、電源が落ちる=必ずしもiPhoneが故障しているとは限りません。使用環境の原因やiPhoneのスペックなど、さまざまな原因が考えられます。
iPhoneを修理に出す前に、本記事でiPhoneの電源が落ちる原因と自分でできる対処法をみていきましょう。
iPhoneの電源が落ちて困っている方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
iPhoneの電源が落ちる原因は、下記の8つです。
対処法を把握する前に、それぞれの原因を詳しくみていきましょう。
長年使用しているiPhoneに見られがちなのが、バッテリーの不具合です。
iPhoneの寿命は普段の使い方で大きく左右されますが、一般的には2〜3年程度といわれており、充電回数にするとおよそ500回程度です。
iPhoneを使用しているうちに内蔵バッテリーは劣化し、電池の減りが早くなっていきます。
バッテリー劣化がさらに進むと、突然電源が落ちてしまうトラブルに見舞われます。
iPhoneを使用してバッテリーの減りが異常に早い場合は、バッテリーの不具合を疑ってみましょう。
Appleの公式サイトでは、iOSデバイスは周囲の温度が0度~ 35度の場所での使用が推奨されています。
iPhoneの温度が上限を超えると、「高温注意」との画面が表示され、動作温度を下回ると電源が落ちます。
冬の外の時期にiPhoneを使用する、車内で日当たりの良い場所で使用するとなった場合は、気温に注意しましょう。
iPhoneをアップデートした後に電源が落ちる場合は、iOSに不具合が生じている可能性があります。
本来、iOSのアップデートでは新たな機能の追加のほか、不具合の解消が目的です。
しかし、iOSのアップデートでアプリとの相性が悪くなったり、予想されていないエラーで電源が落ちたりすることがあります。
不安な方は、1週間ほどアップデートを待ってみるのもよいでしょう。
iPhoneの電源が突然落ちる原因には、インストールしたアプリの不具合によるもあります。
長期間アップデートをしていないアプリは不具合が修正されていないため、iOSとの相性が悪くなり、電源が落ちるケースがあります。
また、リリースされたばかりのアプリも同様です。
iPhoneの電源が落ちる場合は、新しいアプリをインストールしていないか、アップデートを放置しているアプリがないか確認してみましょう。
iPhone自体の不具合ではないため、対処をすればすぐに改善されます。
使用しているiPhoneのスペック不足が原因で、電源が落ちている可能性があります。
とくにスペック要求の高いアプリをしている場合は、メモリ不足によって電源が落ちます。
ネットサーフィンや音楽を聞くだけならば、高いスペックは必要ないものの、ゲームがしたい、より快適に使用したい方は買い替えを検討しましょう。
iPhoneは普通に使用していればウイルス感染する可能性はとても低いものの、AppStore以外からアプリをインストールしたり、フリーWi-Fiに接続したりすると、ウイルス感染するおそれがあります。
他にも、怪しいサイトを閲覧したり、心当たりのないメールに添付されているファイルをインストールしたりするのも、ウイルス感染する原因です。
ウイルス感染するとiPhoneの電源が突然落ちるほかにも、下記の症状が見られます。
上記の表情が見られた場合は、ウイルス感染を疑ってみましょう。
iPhoneはウイルス感染しにくい仕様であるものの、心当たりのないファイルは開かないようにしてください。
iPhoneの開発プログラムを改変する脱獄をおこなうことで、Appleストア非公認のアプリをインストールできたり、カメラのシャッター音を消せたりできます。
しかし、Appleは脱獄を許可していません。さらに脱獄をすると、セキュリティが不安定になったり、バッテリー消費が早くなったりします。
さらに、脱獄をしているとAppleのサポートを受けられなくなります。
脱獄はiPhoneのカスタマイズ性が上がるものの、Appleんのサポートを受けられなくなるうえ、席ぃリティの不安定やバッテリー消費が早くなる可能性からおすすめできません。
iPhoneの故障で電源が落ちるケースがあります。主に経年劣化や水没などが原因です。
電源が突然落ちる症状以外にも、バッテリーの減りが異常に早かったり、画面が正常に動かなかったりといった場合はiPhoneの故障が考えられます。
iPhoneの故障が疑われた場合は、まずAppleストアへ修理を依頼してみましょう。
もしも故障した端末が4年以上前のものであれば、買い替えを検討してみるのもおすすめです。
いずれも、電源が頻繁に落ちる場合はiPhoneが故障していないか確認してみましょう、
iPhoneの電源が落ちたときの対処法は、下記のとおりです。
ここでは、それぞれの対処法をみていきましょう。
一時的な不具合であれば、iPhoneの強制再起動で直る可能性があります。なお、iPhoneごとによって強制再起動方法は異なります。
iPhoneシリーズ別の強制再起動方法は下記のとおりです。
iPhone X以降の再起動方法は、下記のとおりです。
iPhone 6、7、8、SE(第2世代)の再起動方法は、下記のとおりです。
iPhone Xとは異なり、音量ボタンを長押しはしません。
iPhone 5シリーズ以前、SE(第1世代)の再起動方法は、下記のとおりです。
iPhoneのiOS・アプリのアップデートをおこなうことで、突然電源が落ちる症状を改善できる可能性があります。
iOS、アプリのアップデートはおこないましょう。
下記の手順でiOSのアップデートをおこなってください。
下記の手順でアプリのアップデートをおこなってください。
また、下記の手順で自動アップデートに設定ができます。
iPhoneに問題がないにも関わらず、突然電源が落ちる場合は使用環境が原因だと考えられます。
iPhoneを使用している環境が暑すぎる、寒すぎる場所の場合は使用環境を見直しましょう。
具体的には車内にiPhoneを放置しない、気温の低い場所での使用を控えるなどです。
ただし、iPhoneが熱いからといって、冷蔵庫に入れて温度を下げるのはNGです。
iPhoneが壊れる環境になるため、注意しましょう。
Appleが推奨している動作環境の気温は0度~ 35度であるため、その範囲内の気温で使用するようにしましょう。
iPhone内にアプリが多くインストールされている場合、メモリへの負担が大きくなり、バッテリーの消費が早くなってしまいます。
そのため、使用していないアプリはアンインストールするようにしましょう。
ただし、不要なアプリをアンインストールしてもバッテリーの減りが早い場合は、iPhoneのスペックが足りていない可能性があります。
もしくは、バックグラウンドで複数のアプリを起動しているのが原因な可能性もあります。
バックグランドで起動しているアプリは、都度終了させましょう。
それでもバッテリーの減りが改善されない場合は、新しいiPhoneへの買い替えを検討してください。
これまでに紹介した方法を試してもiPhoneが直らない、もしくは物理的に故障している場合は修理に出しましょう。
ただし、修理に出す前にバックアップをしないとデータが消えてしまうため、注意が必要です。
電源が落ちる、iPhoneの故障が見られる場合は、iPhoneを修理に出すのも検討してみてください。
Apple Storeの公式サイトより事前に見積りが可能です。
iPhoneの端末が新しい場合は、バッテリー交換をするのもおすすめの手段です。
AppleCara+に加入済みの方で、バッテリー蓄電容量が本来の80%未満に低下している場合は無償でバッテリー交換をしてもらえます。
バッテリーの不備が直れば、突然電源が落ちるといったトラブルも改善されます。
本記事では、iPhoneの電源が落ちる原因と対処法をご紹介しました。
iPhoneの電源が落ちる原因は本体の故障やバッテリーの不備など、さまざまです。
もしも電源が落ちる場合は、不要なアプリのアンインストール、極端な気温での使用を避けましょう。
それでもiPhoneの電源が落ちる場合は、バッテリー交換、本体の修理を検討してください。
もしもiPhoneが4年以上前のものである場合は、買い替えをするのもおすすめです。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。