「dynabookのキーボードが反応しなくなったけど、どうすればいい・・・?」
いつも通り使おうと思って立ち上げたdynabookのキーボードが、いきなり反応しなくなってしまったら、どうしたらいいのかと混乱してしまいますよね?
そこでこの記事では、なぜdynabookのキーボードが反応しなくなってしまうのか、そういった場合にはどのように対処すればいいのか、という点について詳しく解説していきます。
【この記事でわかること】
dynabookのキーボードが反応しなくなってしまう原因には、主に以下のようなものがあります。
dynabookのようなノートパソコンは精密機械であり、水は大敵となります。
機械内部に水が入ってしまうことは、キーボードの不具合をはじめ、あらゆる部分に悪影響を与えます。
したがって、水をこぼした直後にキーボードを操作しても、まったく反応しないということは珍しくありません。
最悪の場合、そのままdynabook自体が故障してしまう可能性もあります。
万が一間違ってdynabookに水をこぼしてしまった場合は、下手にいじらず、数日放置して自然乾燥させましょう。
電化製品に限らず、どんな物でも使えば使うほど劣化していくことは避けられません。
dynabookのキーボードも同様で、何年も使い続けていると物理的に壊れてしまったり、システム的な問題が発生したりする可能性が高まります。
物を使う上での宿命なので、経年劣化でキーボードが反応しなくなってしまった場合は、修理に出すか買い替えるしか方法がありません。
キーボードの掃除を一切せずにdynabookを使い続けていると、キーボードの隙間にどんどんホコリが蓄積されていきます。
その結果、反応が鈍くなってしまったり、効かなくなってしまうことがあります。
テンキーでの入力ができないというお悩みの際に最も多い原因が、「NumLock(ナムロック/ニューメリックロック)」キーの存在です。
NumLockとは、テンキーの左上にあるキーのことで、オフにすることでテンキーをカーソルキーとして使うことができます。
テンキー入力をしていると、うっかりNumLockに触れてしまうことも多く、これが原因でテンキーでの数字入力ができなくなることも多いです。
Windows Updateの失敗は、様々なことに影響します。
キーボードの不具合もその一つです。
特に重い更新がある時には、なかなかアップデートが終わらず、待ちきれずに途中でパソコンの電源を落としてしまった、という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、こういった行動は厳禁となりますので、どんなに長いアップデートでも、完了するまで放置するようにしましょう。
マウスキー機能やフィルターキー機能、キーボードレイアウトといった設定が、意図しない形に変更されてしまっているということも考えられます。
こういったことが原因であれば、故障というわけではないので、設定を変更することですぐに正常な状態に戻ります。
キーボードが「英語キーボード」として認識されてしまっている場合、キーボードドライバーが間違っているため、意図しているようなキーボード入力ができなくなってしまいます。
直すには、キーボードドライバーの更新が必要となります。
こちらの手順につきましては後述します。
dynabookのテンキーだけが反応しなくなってしまった場合の対処法としては、以下のようなものがあります。
テンキーの左上にある「NumLock」がオフになっていると、テンキー入力ができない状態となります。
dynabookの場合、NumLockのオン/オフは、NumLockキーの右上にあるランプで判別できます。
ランプが消えていれば「オフ」になっているということなので、一度NumLockキーを押して「オン」へ切り替えてください。
参照:テンキー搭載モデルのテンキーが使用できない<Windows 10>|サポート|dynabook(ダイナブック公式)
Windowsには、テンキーをマウスのように使う「マウスキー機能」というものが搭載されています。
このマウスキー機能が有効になっていると、テンキーを押しても数字が入力されることはなく、マウスポインターが動いてしまうのです。
テンキーを押した時にマウスポインターが動いてしまう場合は、マウスキー機能が有効になっているので、無効になるよう設定変更してください。
マウスキー機能の設定変更方法はいろいろあるのですが、ここではコントロールパネルから設定する方法について紹介します。
これで、マウスキー機能は解除されます。
参照:Windows のマウス キー機能 – マイクロソフト アクセシビリティ
上記2つの対処法を試しても駄目だった場合は、外付けのテンキーを購入して使うという方法もあります。
数字入力をする機会がそこまで多くなければ、わざわざ外付けのものを買う必要もないかと思われますが、事務作業などで頻繁にテンキー入力をするという場合は、テンキーがないと不便でしょう。1,000円以下で購入できる外付けテンキーもあるので、費用的にはあまり心配いりません。
なお購入の際は、dynabookに対応しているテンキーかどうかを事前に確認するようにしてください。
テンキーだけでなく、キーボードの一部や全部が正常に反応しない時の対処法について解説していきます。
すべて個人で対応できる方法ですので、是非参考にしてください。
キーボードに詰まったホコリが物理的に入力を邪魔している、というケースも考えられます。
まずは、キーボードのホコリを綺麗に除去することから始めてみましょう。
パソコンに関する知識がまったくなくても簡単に実行できる対処法ですので、是非最初に試してみてください。
パソコンというものは、ちょっとしたきっかけで軽微な不具合が起こりがちです。
したがって、キーボード入力がうまく認識されない時には、とりあえず再起動してみましょう。
ちょっとした不具合ならば、再起動だけで直ってしまうことも珍しくありません。
ただし、不必要に何度も再起動を繰り返すと症状が悪化してしまうことがあるのでNGです。
一度再起動を試しても解決しなかった場合は、他の対処法へ移ってください。
システム的な不具合によってキーボードが反応しなくなっているケースも考えられます。
特に、Windows Updateの失敗は様々なことに影響しやすく、キーボードの不具合についても誘発してしまう可能性があります。
こういった場合は、アップデートを最後まで正常に終わらせるようにしてください。
フィルターキー機能とは、間違えて特定のキーを押し続けてしまっても反応しないようにする機能です。
参照:フィルターキー機能を使用して間違えて同じキーを押し続けた場合の入力を無視する方法<Windows(R)7>|サポート|dynabook(ダイナブック公式)
しかし、この機能が有効になっていると、素早いキーボード入力が正しく受け付けられなくなってしまいます。
特別な理由がない限りは、無効にしておいた方が操作性がよくなるでしょう。
フィルターキー機能を無効にする手順は以下の通りです。
押したキーと違う文字が入力されたり、特定の文字だけが入力できないという場合は、キーボードレイアウトがおかしくなっているのかもしれません。
このような時は、キーボードが「英語キーボード」として認識されてしまっている可能性がありますので、一度確認してみましょう。
確認方法は以下の通りです。
Windows10と11でやや手順が違うので、両方の手順を掲載します。
【Windows10の場合】
【Windows11の場合】
もし「英語キーボード(101/102キー)」と表示されていた場合は、「レイアウトを変更する」というボタンを押して「日本語キーボード(106/109キー)」へ切り替えてください。
参照:キーボードが英語配列キーボードとして認識されてしまう(ハードウェアキーボードレイアウトの変更)<Windows 10>|サポート|dynabook(ダイナブック公式)
キーボードが「英語キーボード」として認識されてしまっている場合、キーボードドライバーを変更する必要があります。
以下の手順で、キーボードのドライバーが日本語キーボードに設定されているかどうか確認しつつ、念のためドライバーの更新を行ってみてください。
これで日本語キーボードへの変更が完了します。
参照:キーボードが英語配列キーボードとして認識されてしまう(キーボードドライバーの変更)<Windows 10> 【動画手順付き】|サポート|dynabook(ダイナブック公式)
これまで紹介してきた方法をすべて試しても症状が改善しない場合は、キーボードの故障が疑われます。
故障している場合は、初心者では対応することができないため、以下のいずれかの方法を選択するしかないでしょう。
保証期間内であれば、メーカーへ修理に出すのが第一選択肢となります。
無料で対応してもらえる上、もっとも確実に修理してくれるからです。
ただし保証期間を過ぎていると、高額な修理費用が必要となることもあるのが難点です。
dynabookは基本的にノートパソコンであり、キーボードと本体が一体化しています。
そのため、デスクトップのようにキーボードだけを買い替えればそれで済むということはありません。
したがって、保証期間を過ぎているのならば、パソコン修理の専門業者へ修理を依頼するという方法も有効でしょう。
メーカー修理よりも安くなることが多いですし、修理期間もメーカーより短いことがほとんどです。
とはいえ、パソコン修理専門業者もピンキリであり、修理費用が高いところや安いところ、修理技術が高いところや低いところ、いろいろとあるため、しっかり吟味してから依頼することが大事です。
やや不格好ではありますが、キーボードだけの不具合ということであれば、外付けのキーボードを購入して利用する、という手もあります。
ただし、dynabookを使う際は常に外付けキーボードも必要となるため、持ち運ぶ機会が多い方にとってはやや面倒になってしまうでしょう。
「コンパクトで持ち運びしやすい」というノートパソコン最大のメリットを潰してしまうことになります。
何年も使い続け、キーボードの不具合以外にも「dynabook自体の動作が遅い」「ディスプレイが割れている」「バッテリーが弱ってきた」などの劣化が目立つ場合は、いっそのこと買い替えてしまうという選択肢もあります。
ノートパソコンは消耗品ですので、ある程度の期間使い続けたのならば、新しいモデルへと乗り換えることを検討するのもよいでしょう。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。