XperiaはSONYから発売されている人気のスマートフォンです。
複数のキャリアで取り扱いがあり「昔からXperiaを利用している」という人も多いのではないでしょうか。
Xperiaは人気であるがゆえに「寿命はどの程度なのか」と気にされる人が多いようです。
今回はXperiaの寿命と買い替えのタイミング、破棄する場合に注意したいポイントなどを解説します。
目次
Xperia本体が寿命を迎えるとはいえども、その定義は曖昧です。
まずはどのような状態でどのような理由から寿命を迎えるといわれるのか解説します。
SONYが公開するXperiaについての解説ページを見ても、具体的な寿命については記載されていません。
また、寿命につながるような情報も特に記載はなく、公式からの情報はないと判断してよいでしょう。
公式から情報が公開されていない理由は、使い方によって寿命が大きく変化するからだと考えられます。
Xperiaを毎日活用する人は早く寿命を迎え、それほど利用しない人はなかなか寿命をむかえないでしょう。
このような使い方に左右される部分が大きいため、公式サイトには記載できないと考えるのが無難です。
なお、公式サイトに寿命の記載がないことはXperiaに限らず、スマートフォン全般にいえます。
Xperiaで寿命を迎えるといえば、一般的にバッテリー関連の問題を指します。
電源なしにXperiaの起動はできないため、供給元であるバッテリーに問題が起きると全体が動かなくなるのです。
バッテリーの問題にはいくつもの種類がありますが、Xperiaの寿命に関わるものには以下が挙げられます。
これらの事象が起こると、バッテリーの問題が起きていると考えましょう。
例えば、バッテリーを満タンまで充電しても1時間で電源が切れてしまうならば、問題があると考えられます。
また、Xperiaの画面では充電残量が20%でありながら、急に電源が落ちる状況も同様です。
ただ、バッテリーの問題は明確な基準がなく、利用者の基準に左右されてしまいます。
今までと何かしら違うと感じたならば、寿命が近づいていると考えてみましょう。
Xperiaは主にバッテリーの問題で寿命を迎えますが、実際にはそれ以外の要因もあります。
ネットワークの不調から寿命を迎える可能性があります。
モバイルネットワークやWi-Fiに接続できなくなり、通信端末としての役割を果たせなくなるのです。
まず、モバイルネットワークに接続できなくなると、キャリアの電波を使った通信ができません。
外出先で利用できないなど、大きな問題を抱えてしまいます。
また、Wi-Fiに接続できなくなると、自宅のインターネット回線などを活用できません。
常にモバイルネットワークでの通信が必要となり、利便性を下げてしまうでしょう。
なお、ネットワーク不調で寿命を迎えた場合は、通信が不安定になるため自分で気づくはずです。
少し様子を見て改善する気配がないならば、スマートフォンの買い替えを考えましょう。
Xperiaのカードスロットに異常が起きるかもしれません。
カードスロットとはSIMカードやSDカードを挿入する部分を指します。
この部分に異常が起きるとカードを読み取れなくなってしまい、Xperiaの寿命を迎えるのです。
特にSIMカードスロットが読み取れなくなると、キャリア通信ができないため、電話もモバイル通信もできません。
ただ、SDカードについては利用していないと影響がないため、異常が発生してもすぐに買い替える必要はなく、必要に応じて対処します。
データを保存する部分であるストレージにエラーが起きるとXperiaの寿命を迎えます。
ストレージの読み取りができなくなるとOSの起動ができなくなってしまい、スマートフォンとして利用できません。
また、完全に読み取れなくなるのではなく、部分的に読み取れないエラーが発生することがあります。
この状態はOSが起動できて一部のアプリは動作しますが、挙動が不安定になってしまうため寿命が近いと判断したほうが良いでしょう。
Xperiaの画面が割れてしまうと表示されている内容が読み取りにくくなり寿命が近い状態です。
厳密には寿命ではなく故障ですが、画面割れは操作に支障をきたしたり、水没のリスクを高めたりするため寿命を縮めてしまいます。
なお、画面は主に「液晶」と「ガラス」のパーツから構成されていて、皆さんがタッチする部分はガラスです。
この部品は交換や修理が可能であるため、適切な対応を取ることで寿命を伸ばしてXperiaをそのまま利用できるようになります。
Xperiaの寿命は長くて3年といわれていますが、明確な基準はなく利用者が判断するしかありません。
続いては寿命が近づいているかどうかを判断する6つの方法を解説します。
使用状況や環境によって異なりますが、Xperiaの寿命は充電完了までの時間で推測可能です。
一般的にバッテリーが劣化すると充電完了まで時間が長くなってしまうため、時間を要すると寿命が近いと判断できます。
ただ、Xperiaには時間を掛けて充電する「充電の最適化技術」と「いたわり充電」などの機能が存在しているため注意しなければなりません。
このような機能はスマホのバッテリー性能をよりよい状態に保つために通常よりも長い時間で充電するため、寿命と間違えてしまう可能性があります。
Xperiaの充電が満タン、つまり画面で100%の表示になってから切れるまでの時間を意識してみましょう。
今までと比較して極端に短くなっているならば、バッテリーの劣化による寿命と推測されます。
ただ、電池の消費はスマートフォンの使い方によって左右され、例えば以下の理由で急速に減ってしまいます。
そのため、同じ条件で電池の保ちを評価することは難しく、ひとつの判断基準にしかなりません。
Xperiaの電池が「30%から10%までいきなり減少する」「20%から急に電源が切れる」など、いきなり減ると寿命を迎えているかもしれません。
このような現象は電池の劣化による電力の供給不足から起こるため、バッテリーの寿命だと考えられます。
もちろん、これも上記と同様にスマートフォンの使い方によって左右されるため、複数の基準から判断することが重要です。
バッテリーが膨張して、本体に隙間ができたり、画面や背面が浮いたりしているならば寿命だと考えましょう。
この状態のままええを利用することは危険で、最悪の場合、バッテリーが発火したり爆発したりすることが考えられます。
そこまでXperiaを使い続けたならば十分に使ったと判断し、寿命だと割り切って交換や買い替えなどの対応を取るべきです。
なお、バッテリーの膨張によって端末に破損などが起きていないならば、端末を廃棄せずにバッテリーだけ交換して使うことも可能です。
XperiaのWi-Fiが切れやすいとネットワーク関連で寿命を迎えている可能性があります。
本体にはWi-Fiに接続するための機器が搭載されていて、経年劣化により電波を上手く受信できなくなってしまうのです。
これは交換などでの対応が難しく、ネットワーク系の寿命を迎えた際は端末を廃棄して新しいものを購入しましょう。
ただ、Wi-FiはルーターとXperiaの距離が遠い状況や電波干渉によっても頻繁に切断されてしまう可能性があります。
そのため、すぐに判断するのではなく、複数の環境でWi-Fiが切れる事象が起こるかどうか試してから判断する方法がおすすめです。
利用中にSIMカードの読み取りエラーが表示されると、カードスロットの寿命だと推測されます。
上記で説明したとおり、SIMカードが読み取れないとモバイル通信ができないため、利便性が大きく下がってしまうのです。
接触不良などで突発的にSIMカードのエラーが表示されてしまうこともありますが、頻発するならば寿命が近いと判断できます。
人間の感覚ではなく、Xperiaの画面で電池の寿命を診断する方法があるため、以下を試してみましょう。
なお、上記の手順で電池の状況を表示すると「内蔵電池の充電能力は良好です(80%以上)」などとコメントが出るため、寿命が近いかどうかすぐに判断できます。
スマートフォンは使い方によって寿命が大きく左右されるため、長持ちさせるために意識したいポイントを解説します。
水没はXperiaの寿命を左右する可能性があるため、可能な限り避けるようにしましょう。
Xperiaは防水・防塵性能を持っていますが、完全なる防水というわけではなく、水没すると故障など寿命を短くする原因となってしまいます。
なお、もし水濡れで本体の内部に侵入した形跡があるならば、まずは電源をOFFにすることが重要です。
そのまま通電するとショートなどによる故障で寿命をさらに短くすることになりかねません。
データの入れすぎはXperiaの寿命を左右してしまう可能性があります。
直接的にXperiaが壊れることはないと考えられますが、スマホの動作に必要な電力が増えてバッテリーの劣化につながりかねません。
また、データを入れすぎているとXperiaの動作が重くなってしまい、寿命を迎えているのかどうかの判断がしづらくなります。
クラウドサービスにデータを移行するなどして、本体に保存するデータ量を減らすと良いでしょう。
長時間の連続利用はXperiaの寿命を短くする可能性があります。
特にバッテリーに負担がかかると、劣化が早まったり、発熱や膨張の原因になったりするため注意しなければなりません。
例えば、数時間の連続利用は避け、1時間程度の利用と10分程度の停止を繰り返すことが求められます。
もちろん、仕事の会議に利用するなどやむを得ないことはあると考えられるため、長時間の利用後は少し画面を切るなど対応してみましょう。
スマートフォンを充電しながら利用する行為は、バッテリーの寿命を短くすると考えられています。
Xperiaに限らず望ましい行為ではないため、可能な限り避けるようにしましょう。
また、充電しながら利用すると、給電と放電が繰り返されることからバッテリーが発熱しやすくなってしまいます。
この発熱もバッテリーの寿命を短くする要因だと考えられているため「発熱を避ける」という観点からも充電しながらの利用は避けましょう。
Xperiaの寿命は3年であるのかどうかについて解説しました。
一般的にスマートフォンの寿命は公式サイトなどでは明記されていないですが、2年から3年程度と考えて良いでしょう。
バッテリーの劣化によって安定した動作が期待できなくなってしまい、結果として寿命を迎えてしまいます。
ただ、Xperiaの寿命は使い方によって期間に大きな差が生まれるため、その点は考慮しなければなりません。
解説したとおり、バッテリーやパーツを長持ちさせる使い方ならば寿命も長くなるでしょう。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。