「Surfaceがすぐに熱くなってしまう・・・」
「熱による不具合なのか、いきなり電源が落ちる・・・」
Surfaceは、モデルによっては熱を持ちやすかったり、熱による画面のちらつきといった不具合が出やすかったりすることが報告されているので、こうした悩みを抱えている人もいらっしゃるはずです。
そこでこの記事では、Surfaceが熱くなってしまうとどのような症状が起こるのか、そしてそういった症状を抑えるための対処法はあるのか、といった点について詳しく解説していきます。
【この記事でわかること】
目次
Surfaceが異常なほどの熱を持ってしまったり、さらに悪化して熱暴走にまで進んでしまったりすると、以下のような症状が発生することがあります。
熱による不具合として最も代表的なものが、ディスプレイに大きな温度計が表示された後に、強制的にシャットダウンされてしまうという症状です。
これは、Surface自体が今以上の温度上昇を避けるために自衛的に行う処理です。
Surfaceが高温になりすぎると、故障の原因になってしまいますので。
経年劣化やホコリの付着などにより、冷却ファンがうまく作動していないと本体の冷却が充分に行われなくなり、このような症状を引き起こすことがあります。
Surfaceの周りに物を置きすぎて通気性が悪くなっていたり、ホコリっぽい場所でSurfaceを使い続けたりした場合、本体の冷却がスムーズにできない状態となることがあります。
こういった場合、Surfaceを冷却するためにファンが通常の範囲を超えて回転し、普段耳にしないような轟音や異常な音を発しながら動き続けてしまいます。
冷却するための動作なので特に問題ないとはいえ、単純にうるさいですし、過剰にファンを稼働させ続けることで故障の原因にもなってしまいます。
ディスプレイの揺れやちらつきが発生すると、つい故障を疑ってしまうかもしれませんが、これは熱による症状である可能性があります。
Surfaceの構造上、本体の温度が高くなりすぎると揺れやちらつきが発生しやすいのです。
ただ、ハードウェアの問題という場合もあります。
皆様からのフィードバックに基づいて慎重に調査した結果、ごく一部の Surface Pro 4 デバイスで、画面の “乱れ” と呼ばれる現象が発生していることが判明しました。 この問題は、ファームウェアやドライバーの更新プログラムでは解決できません。
参考:Surface Pro 4 の画面がちらつく、または乱れる
Microsoftの公式サイトでもこのように記されている通り、ドライバーなどのソフトウェアは関係なく、デバイスの問題でちらつき等が発生することがあります。
この場合は、無償で交換サービスを受けられるので、上記の参考サイトから問い合わせをしてみてください。
滅多にないことではありますが、Surfaceに内蔵されているバッテリーが異常なまでの高温にさらされた場合、熱によって膨張し、Surface本体も膨らんでしまうということがあります。
これは非常に危険な状態で、最悪の場合発火してしまうこともあり得ます。
実際、あまり多くはないとはいえ、そういった事故は一定数発生しています。
最も危険なのは、真夏の車内にSurfaceを放置した時。
真夏の車内はサウナ状態ですので、精密機械にとっては最悪の環境です。
万が一Surfaceが膨張しているような場合は、非常に危険なため、すぐにMicrosoftのサポートへ連絡をしましょう。
Surfaceが熱くなってしまった時や、熱くならないようにするための対処法について紹介していきます。
Surfaceの温度が異常に高くなっている時には、様々な不具合が発生しやすくなります。
代表的なのが、黒い画面に大きい温度計アイコンが表示されてから、Surfaceが突然シャットダウンするという現象です。
こうした事態を防ぐために、Surfaceが熱いと感じた時には、一度電源を切ってから涼しく風通しのよい場所へ持っていき、そこでしばらく放置するようにしましょう。
なお、急速に冷やしたいからといって冷蔵庫に入れるような行為はNGです。
本体内部で結露が発生してしまい、故障の原因となってしまいます。
Surfaceは、気温0℃ ~ 35℃の環境で使用することが推奨されています。
従って、以下のような場所でSurfaceを使うのはやめましょう。
こういった場所で長時間Surfaceを使っていると、温度の影響による不具合が発生する可能性があります。
Surfaceの排気口や吸気口のそばにたくさんの物が置かれていると、通気性が悪くなってしまい、本体に熱がこもってしまう原因となります。
周囲に何も置かず、風通しの良い状態を保つだけでも熱を持ちにくくなりますので、是非心掛けてください。
Surfaceの使用中は、常に換気が行われています。
そのため、ホコリが溜まっているような場所でSurfaceを使い続けると、ホコリをどんどん吸い込んでしまい、それが冷却ファンに付着してしまうのです。
冷却ファンに大量のホコリが付着してしまうと、CPUを冷却するための力が弱くなり、うまく排熱できなくなってしまいます。
無駄にホコリを吸い込まないよう、Surfaceの周りは常に清潔にしておきましょう。
Surfaceが熱を持つのは、CPUに処理速度の速さを求めて負荷をかけているからです。
その負荷を軽減させるために、Windowsの電源オプションで「システムの冷却ポリシー」を見直し、「アクティブ」から「パッシブ」に変更してみましょう。
■アクティブ : パソコンの処理速度を下げる前にファンの回転を上げる設定
■パッシブ : ファンの回転を上げる前にパソコンの処理速度を下げる設定
この設定変更を行うことで、処理速度が落ちる場面が出てきてしまうものの、熱による不具合を極力避けることができます。
設定変更の手順は以下の通りです。
もともと組み込まれているファンに加え、外付けによるファンを購入して二段階で冷却する、という方法もあります。
送り込まれる風が増えるわけですから、当然冷却効果は高まります。
Surfaceが熱を持ちやすかったり、すぐにファンが異常に回転してしまうようならば、外付けのファンの力も活用してみましょう。
上記の対処法を実践しても、依然Surfaceがすぐに熱を持ってしまうようならば、もはや個人でできることはほとんど残されていないため、修理に出すことを検討すべきです。
修理に出す場合は、「Microsoft」か「修理業者」の2択となります。
お使いのSurfaceについて「Microsoft Complete」と呼ばれる保証を購入していて、その保証期間中であるならば、迷わずMicrosoftへの修理依頼を選択しましょう。
故障や不具合の原因を故意に作ったのでなければ、無料で修理してもらえます。
なお修理に出す前には、3つの準備が必要です。
詳しくは、以下の公式サイトを参照してください。
「Microsoft Complete」を購入していなかったり、保証期間が過ぎているような場合は、修理専門業者へ依頼するという方法もあります。
専門業者へ依頼するメリットは以下の通りです。
保証期間外の状態でMicrosoftへ修理を依頼した場合、安全性こそ高いものの、その分費用も高く、そして修理が完了して手元にSurfaceが戻ってくるまでにかなりの時間がかかります。
その点専門業者の場合は、最短即日で修理が完了する上に費用も比較的安くなることが多いです。
しかし、安全性という部分にはやや不安が残ります。
専門業者といってもピンキリなので、ハズレの業者に依頼してしまうとSurfaceの状態がより悪化してしまう可能性もありますので。
こういった点も考慮して、多少費用がかかろうとも安全性の高いMicrosoftに依頼するか、安くて速い専門業者に依頼するかをご自分で判断してください。
ただし、一度でも非正規の業者に修理を依頼した場合は、二度とMicrosoftの修理サービスを受けることができなくなるので、この点だけ忘れないでおいてください。
Microsoftへ修理に出す場合でも、専門業者へ修理に出す場合でも、データのバックアップは必ず取っておきましょう。
交換する部品によってはデータ消去が前提となりますし、一見データとは関係ない部品の交換についても、どんなことがきっかけとなってデータが破損してしまうかはわかりません。
クラウド上でもいいですし、外付けのHDDやUSBでもいいので、修理前にバックアップを取っておくことは必須の作業です。
以上、Surfaceの熱対策を中心に解説してきました。
前述の通り、「周囲に物を置かない」「熱くなってきたら一旦冷やす」「ホコリっぽいところで使用しない」といった基本的な対策を心掛けることで、Surfaceの発熱はだいぶ抑えることができます。面倒くさがらず、是非一つ一つをしっかり実践してください。
なお、ある程度の年数に渡って使用してきたSurfaceの場合は、経年劣化によって熱くなりやすくなっている可能性が高いです。
こういった状態の場合、部品が全体的に劣化していることが多いため、熱対策をしてもあまり効果がありませんので、寿命を迎えたと考えていっそ買い替えてしまうという方法もあります。
なおその際は、古いSurfaceを捨てる必要が出てくると思われますが、その際には「パソコン廃棄.com」の利用が便利です。
「パソコン廃棄.com」ならば、費用は一切かからず、事前のやり取りも不要。
ただ壊れたパソコンを梱包して送付するだけで、無料廃棄が完了します。
送られてきたパソコンのデータ消去も、責任を持って行わせていただきますので、セキュリティ的にも安心です。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。