「最近、頻繁にPS4がフリーズしたりクラッシュしたりするようになってしまった」
こんな現象に困っている人も多くいらっしゃることでしょう。
しかし、ご安心ください。
様々なことが原因で発生してしまうPS4のフリーズですが、多くの場合は自力で解決することが可能となっています。
そこでこの記事では、PS4がフリーズしてしまう原因や、フリーズした際の対処法などについてわかりやすく解説していきます。
【この記事でわかること】
目次
PS4がフリーズしてしまう原因は多岐に渡るため、正確に特定することは困難です。
しかし、主なフリーズの原因として以下の3つが疑わしいとされています。
スタンバイモードとは、パソコンで言うところのスリープ機能のようなものです。
以下のいずれかの方法により、スタンバイモードに切り替えることができます。
スタンバイモードはパソコンのスリープ機能よりも優れており、ただ省電力状態となるだけでなく、アップデート用のファイルをダウンロードできたり、コントローラーの充電ができたりします。
そんな便利なスタンバイモードですが、このモードを多用することが原因でフリーズを誘発するのではないかと言われています。
電源を落としたり再起動したりせず、ゲームを中断する際には毎回スタンバイモードにするという方も多いと思われますが、これを繰り返しますと、PS4にどんどん不要なデータや電気が蓄積されていってしまいます。
これが原因となって段々と動作が重くなってしまい、最終的にフリーズに繋がってしまうのではないかと考えられているのです。
パソコンでも、シャットダウンや再起動をせずに使い続けると段々重くなってきてしまうのと同じ原理です。
PS4のソフトウェアに何らかの不具合があるため、フリーズしやすくなっている場合もあります。
特に、「ゲームの特定箇所に到達した時」・「特定の動作を行った時」など、決まったシチュエーションでのフリーズが多いような時は、ソフトウェアの不具合が原因である可能性が高くなります。
ソフトウェアに不具合が生じる原因は、主に初期不良やシステムアップデートの失敗が考えられます。
PS4本体の温度があまりにも高温になってしまうことで、フリーズに繋がることもあります。
PS4のような精密機器にとって熱は大敵。
本体内にこもった熱のために正常な動作・処理ができなくなってしまい、最終的に固まってしまうという可能性は十分に考えられるでしょう。
こういった場所でPS4を使用すると、本体が高温になりやすいです。
また、長時間に渡って休むことなく連続でゲームをプレイするという行為も、PS4に熱をこもらせやすくなるため、負担をかけてしまいます。
PS4がフリーズしてしまっても、焦る必要はありません。
落ち着いて、以下の方法を一つずつ実践していってください。
最もシンプルな方法が、一度PS4を強制終了してから再度電源を入れ直す、というものです。
フリーズしているということは、PS4が一切操作を受け付けない状態になっているので、強制的に電源を落とすしかありません。
強制終了の方法は簡単で、ただ電源ボタンを長押しするだけです。
電源が落ちるまで電源ボタンを押し続けてください。
電源が落ちた後は、やや時間を空けた後に再び電源ボタンを押します。
一時的なトラブルの場合は、これで問題が解決するはずです。
ディスク版でプレイしている場合に頻繁にフリーズするようならば、汚れの付着によって動作不良が発生している可能性があります。
ゲームのディスクを一旦取り出し、清潔な布で丁寧にディスクを拭いてみてください。
本体に熱がこもっていることで正常に動作しなくなり、フリーズしてしまうことがあります。
本体を触ってみて熱いようならば、冷えるまでプレイしないようにしましょう。
ただし、早く冷やしたいからといって冷蔵庫に入れるのは厳禁です。
急速に冷えてしまうことで内部に水蒸気が発生し、湿気によってPS4が物理的に故障してしまう危険があります。
PS4を冷やす時は、風通しの良い涼しい場所にしばらく放置する、という方法がベストです。
プレイしているゲームが最新バージョンでないため、フリーズやクラッシュが発生してしまうことがあります。
ゲームを選択した後に「OPTIONSボタン」を押し、「アップデートを確認する」を選択して、ゲームが最新バージョンかどうかを確認してください。
アップデートがあるようならば、アップデートを行って最新バージョンにしておきましょう。
PS4を動かすためのシステムソフトウェアが最新バージョンになっているかどうかを確認してみてください。
PS4のシステムソフトウェアを常に最新バージョンにアップデートしておくことで、機能の追加や操作性の改善、セキュリティーの強化ができる上、フリーズのような予期しない不具合が発生する可能性も低くなります。
システムソフトウェアのアップデートファイルは、以下のPlayStation公式サイトからダウンロードできます。
参考:PlayStation®4システムソフトウェアアップデート
ディスク版ではなくダウンロード版でゲームを購入した場合は、ゲームが100%すべてダウンロードできているか確認してみましょう。
途中でダウンロードが止まっている場合は、ゲームが正常に動作しません。
ゲームのダウンロード状況については、購入したダウンロード版のゲームを選択してからOPTIONSボタンを押し、「情報」⇒「ダウンロード状況」の順に進むことで確認できます。
PS4本体の問題ではなく、ゲームのセーブ機能の問題でデータが破損してしまっているからフリーズする、というケースもあります。
セーブデータの破損が原因なのかを調べるため、一度そのゲームにおける既存のセーブデータがない状態で最初からプレイしてみてください。
これで問題なく動作するようならば、セーブデータが破損している可能性大となります。
苦労して進めたゲームのセーブデータを失うのは痛いですが、一度破損してしまったセーブデータを復旧するのは困難ですので、この場合は諦めて最初からプレイをやり直すしかありません。
また、セーブデータの削除だけで解決しなかった場合は、ゲームの再インストールを試してみるのも有効です。
PS4本体を初期化することで、フリーズしやすい状態が改善されることがあります。
初期化の方法は簡単で、「設定」⇒「初期化」⇒「PS4を初期化する」⇒「フル」と進むだけでOKです。
最後に「クイック」か「フル」かを選ぶのですが、クイックは簡易的な初期化となりますので、不具合解消が目的ならばフルを選択すべきです。
なお初期化とは、何のデータも入っていない購入当時の初期状態に戻すことです。
そのため、それまで蓄積されたデータはすべて消えてしまいますので、初期化前には必ずバックアップを取っておくようにしましょう。
バックアップ可能なデータや、バックアップの取り方がわからない場合は、以下の公式ページを参照してください。
PS4が頻繁にフリーズしたりクラッシュしたりするようならば、データベースの再構築を試してみるとよいでしょう。
特に、長年使用したことによる経年劣化の場合は効果的な上、初期化とは違ってデータが消えることもないので安心です。
データベース再構築の手順は以下の通りです。
参考:PS4®の調子が悪い……困った時に試しておきたい改善策【知っトク! PlayStation®】
前述の通り、PS4がフリーズしてしまう主な原因は「スタンバイモードの繰り返し」「ソフトウェアの不具合」「熱」の3つです。
ソフトウェアの不具合を防ぐのは難しいですが、スタンバイモードの多用と熱の2点については対策が可能です。
ゲームを中断する際、スタンバイモードの存在は大変便利です。
起動するための時間を省略でき、電源ボタンを押すだけですぐにゲームの続きができますので。
しかしその便利さに甘え、常にスタンバイモードにしておくと本体に負荷がかかり続けますし、その結果フリーズを誘発することになってしまいます。
面倒くさがらず、できる限り電源を落とすようにしましょう。
また、熱対策も重要です。
異常なまでの長時間プレイや高温多湿な環境での使用を避け、PS4に熱がこもらないように気を付けるべきです。
PS4をフリーズさせないためにも、また、寿命を延ばすためにも、この2点については是非意識してみてください。
以上、PS4がフリーズしてしまう原因や対処法、フリーズを未然に防ぐための心構えについて解説してきました。
フリーズの対処法は、以下のようにいずれも簡単なものばかりです。
初期化やデータベース再構築と聞くと難しそうに思えるかもしれませんが、前述の通り操作自体は単純ですので、PS4の調子が悪いようでしたら是非試してみてください。
なお、経年劣化によって物理的に損傷している場合は、対処のしようがありません。
こういった場合は、買い替えを検討すべきでしょう。
買い替える際には、お手持ちのPS4が不要になるかと思われます。
その際には「パソコン廃棄.com」の利用が便利です。
「パソコン廃棄.com」ならば、費用は一切かからず、事前のやり取りも不要。
ただ壊れたPS4を梱包して送付するだけで、無料廃棄が完了します。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。