「PS4の調子が悪いから、新しくPS4を購入してデータを移行したい」
「PS5に買い替えたから、PS4のデータを移行したい」
こういった場合に、データ移行のやり方がわからず困っている方も多いと思われます。
しかし、心配することはありません。
PS4からPS4、もしくはPS4からPS5へデータを移行するのはそこまで難しい作業ではありませんので、この記事で解説している通りに実行すれば誰でもデータ移行を完了させることができます。
PS4からのデータ移行でお困りの方、是非参考にしてください。
【この記事でわかること】
PS4のデータを、新しいPS4やPS5に移行する際には、いくつかの注意点があります。
あとから悔やむことのないよう、以下の点については事前にしっかり把握しておきましょう。
PS4からPS5へのデータ移行ならば、移行元であるPS4も移行先であるPS5もデータが失われることはありません。
しかしPS4からPS4へデータを移行する場合は、移行先のPS4にある情報はすべて消去されてしまいます。
途中でデータ移行をキャンセルしたとしても、一度移行を開始してしまうとデータ消去を食い止めることはできません。
移行先のPS4に消えては困る情報がある場合は、忘れずにバックアップを取っておきましょう。
当然のことではありますが、データ移行の最中は途中で電源を切ったりせず、完了するまで電源を入れっぱなしにしておいてください。
データ移行中に電源が切れてしまうと、システム的な故障の原因となってしまいます。
データ量が多いとかなり長い時間を要することもあるため、データ移行中に誰かが電源ボタンを間違っていじったり、不注意などでコンセントが抜けてしまったりしないような安全な場所で作業を行うようにすべきです。
データ移行をする際には、データ移行元・データ移行先の両方のPlayStationに最新のシステムソフトウェアがインストールされている必要があります。
通常の範囲でPS4やPS5を使用していれば、基本的にシステムソフトウェアの状態は最新となっていますが、アップデートに失敗していたり、PlayStationが長期間PSNからオフラインになっていたりする場合は、システムが古いバージョンのままである可能性があるので注意してください。
心当たりがあるような場合は、システムソフトウェアのアップデートを行っておいた方がよいでしょう。
参考:PlayStation®5 / PlayStation®4のシステムソフトウェアをセーフモードでアップデートする方法
データについては、すべてが移行できるわけではありません。
以下のようなデータは移行できないので
最後の「他のパスワードデータ」とは、PSNやNetflix、Amazonなどのパスワードになります。
これらのパスワードについては移行されず、新しいPlayStationにサインインする時に再度入力する必要があります。
移行元のPS4のデータは、基本的にデータが消えることはありません。
しかし、不測の事態も考えられますし、移行されないデータも一部あります。
従って、データ移行前には念のためバックアップを取っておくようにしましょう。
バックアップする方法には、以下のようなものがあります。
「PlayStation Plus(PS Plus)」に加入していれば、オンラインストレージを利用してデータをクラウド上にバックアップしておくことができます。
PlayStation Plusとは、Sonyが提供する有料会員サービスで、加入することで様々な特典を得ることができます。
オンラインストレージ(クラウド上でのバックアップ)も、特典の一つです。
一番手軽で確実な方法なので、PS Plusに加入しているならばオンラインストレージを利用するのがベストでしょう。
なお、PS Plusの「自動アップロード」を有効にしておけば、セーブデータなどが自動でクラウド上にバックアップされるため非常に便利です。
自動アップロードを有効にする方法は以下の通りです。
参考:PlayStation®4本体のPlayStation®Plusオンラインストレージ
ただ、ゲーム中のスクショ画像のバックアップはできない、という難点がありますので、スクショ画像も含めてバックアップしておきたいという方には向かない方法となります。
外付けのHDDやSSD、USBメモリを利用してデータをバックアップすることもできます。
こちらの方法ならば、ゲーム中のスクショ画像や設定内容もすべて保存することが可能です。
注意点として、PS4のデータをすべてバックアップするには、最低でもPS4ハードドライブの2倍の容量を持つ「FAT32」もしくは「exFAT」フォーマットの外付け機器が必要となります。
余裕を持たせるために、できるだけ大容量のHDDやSSD、USBメモリを用意しておいた方がよいです。
外付け機器へすべてのデータをバックアップする手順は以下の通りです。
なお、上記の手順で保存した外付け機器のバックアップデータを使って復元する際には、現在PS4の中にあるデータはすべて削除され、バックアップデータが上書きされてしまいます。
消えては困るデータがPS4の中にある場合は、迂闊に復元しないように気を付けてください。
参考:外部ストレージ機器でPlayStation®4データをバックアップ / 復元する方法
もともと使っていたPS4から新しいPS4へとデータを移す場合には、無線を使うか有線を使うかという2通りの方法があります。
それぞれの手順について紹介していきます。
Wi-Fiを使って無線でデータ移行をする場合でも、LANケーブルが1本必要となりますのでご用意ください。
「5.」以降は、画面の指示通り「次へ」や「移行を始める」といったボタンを選択していくことで移行が始まります。
有線でデータ移行する場合は、LANケーブルが2本必要となります。
「6.」以降は、無線の時と同様に画面の指示通り進んでいくだけで大丈夫です。
PS4からPS4へのデータ移行がうまくいかなかったり、途中で中断される場合は、以下のような対処を行ってください。
PSNに何らかの問題や障害が発生してしまうことで、データ移行作業が中断されることがあります。
また、PSNのメンテナンスが実施されている時も、データ移行がスムーズに進まなかったり、途中で止まってしまう可能性があります。
こうした事態を考慮し、一旦時間を空けてみるか、PSNに障害が発生していないかを確認してから再度データ移行を試してみてください。
PSNの状態については、以下のPlayStation公式ページから確認できます。
インターネット接続の一時的な問題でトラブルが発生している可能性があるので、モデムまたはルーターの電源を一度切って、再起動を行ってください。
軽度なトラブルならば、再起動で解決することも多いです。
また、無線の場合は電波状況が悪いとうまくデータ移行ができないことがありますので、無線でうまくいかない時は有線でのデータ移行も試してみるとよいでしょう。
データ移行中に途中で止まってしまうような時は、データ量が多すぎるというケースが想定されます。
従って、特に移行する必要のない不要なデータやアプリケーションをできるだけ削除してから、再度データ移行を行ってください。
PS4からPS5へデータを移行する方法は、以下の3つとなります。
データ移行元であるPS4と、移行先であるPS5とを、同じネットワーク(ルーターなど)に接続して直接データを転送するやり方です。
接続方法は、無線でも有線でもどちらでも構いません。
具体的な手順は以下の通りです。
参考:PlayStation®4システムソフトウェアアップデート
拡張ストレージとは、HDDやSSD、USBメモリといった外付けのデータ保存機器のことです。
これらの機器にデータをバックアップしている場合、機器同士を直接ケーブルで接続してデータを移動できるため、ネットに接続することなく素早く移行することができます。
バックアップ済みの拡張ストレージからのデータ移行手順は以下の通りです。
有料サービスであるPS Plusに加入している場合は、クラウド上に保存されているデータを移行することが可能です。
ただし、この方法でデータ移行を行う場合は「セーブデータ」しか移行できません。
スクショや設定などのその他のゲームデータは移行されませんのでご注意ください。
クラウドストレージを使ったデータ移行手順は以下の通りです。
なお、自動アップロード設定がオンになっている場合は、手順「4.」から始めてください。
以上、PS4からのデータ移行手順を中心に、バックアップ方法や注意点についても解説させていただきました。
有料サービスであるPS Plusでのデータ移行は、非常に便利で簡単なのですが、セーブデータしか引き継げないというデメリットがあります。
すべてのデータを保存・移行するならば、面倒ではありますが、インターネットに接続してデータを移行するか、拡張ストレージにすべてのデータをバックアップしてから移行するか、のどちらかの方法がよいでしょう。
なお、データ移行元のPS4の調子が悪かったり、故障したり、といったことが理由でデータ移行をした場合は、データ移行元のPS4が不要になるかと思われます。
そうなりますとPS4を処分する必要が出てくると思われますが、その際には「パソコン廃棄.com」の利用が便利です。
「パソコン廃棄.com」ならば、費用は一切かからず、事前のやり取りも不要。
ただ壊れたPS4を梱包して送付するだけで、無料廃棄が完了します。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。