Macを使っているときに一瞬画面がちらついたり、線が入ってしまったりすることはありませんか?
画面が乱れる原因は主にハードウェアにあることが多くなります。
放置しても直る可能性は低いので、しっかりと原因を確かめて対処しましょう。
この記事では
について解説していきます。
目次
Macの画面が乱れてしまう原因を解説していきます。
液晶が壊れると線が入ったり、一部だけが暗くなったり、ぶれたりといった症状が現れます。
見た目では損傷はなくても基板の部分が故障しても画面が乱れてしまう原因になります。
Macの液晶に問題があるかどうかは、他のモニターに繋いで映るかどうかで判断できます。
他のモニターに問題なく映っていれば、液晶パネルの故障の線が濃厚です。
ロジックボードとはMacを動かすための基板のことです。
気付かないうちに水や飲み物をこぼしてしまったり何らかの原因で基板が腐食すると、画面が乱れる原因となります。
Macをぶつけたり、落としたりと液晶にダメージを与えた記憶がない場合は、ロジックボードに原因があることが多くなります。
Macの画面が乱れるときの対処法を紹介します。
別のモニターに繋いでいている場合はケーブルがしっかりと挿入されていないこともあります。
一度抜いて挿し直すことで正常に映ることがあるので、真っ先に試してみましょう。
直る可能性は低いですが、ディスプレイの電源を入れ直すことでも解消されることもあります。
MacBookの場合は再起動してみることも有効です。
PRAM/NVRAMはMacの基本的な情報を保存しているパーツで、Macの画面が真っ暗になってしまったときによくリセットされます。
画面の乱れがPRAMやNVRAMが原因である可能性は低いですが、試す価値はあります。
PRAM/NVRAMリセットは以下の手順で行います。
Macの種類によってはリセット時の反応が異なります。
とモデルによって異なるので、慌てないようにしましょう。
作業が完了したらMacの画面の乱れがなくなったか確認してください。
SCM(System Management Contoroller)はMacのシステムをコントロールしているパーツです。
SCMが不具合を起こすとMacが正常に動作しなくなるので、画面の乱れに繋がる可能性も否定できません。
SCMのリセット手順は機種によって異なります。
T2チップを搭載したMacはシャットダウンして、電源ボタンを10秒以上長押しするとリセットできます。
搭載機種は以下の通りです。
実行し終わったら、画面の乱れが収まったか確認してみましょう。
セーフモードは起動に必要な最低限の構成で起動するモードです。
インストールしたアプリなどは起動しないので、Macそのものに問題があるのか、インストールしたアプリが原因なのかを切り分けることができます。
セーフモードで起動して画面が乱れていなければ何らかのアプリが原因となっている可能性が高くなります。
またシステムに発生している問題もついでに修復してくれるので、画面が乱れるときはセーフモードを試してみましょう。
セーフモードのやり方は以下の通りですが、Intel搭載機とAppleシリコン搭載機で方法が異なります。
Intel搭載機
Appleシリコン搭載機
セーフモードで画面の乱れがないというときはアプリやソフトウェアが原因の可能性があります。
どのアプリか一つ一つ削除していくことで特定も可能ですが、Macを初期化することでも効果が期待できます。
データ等のバックアップを取ることはもちろん、設定などもリセットされてしまうのである程度の手間を覚悟しなければなりませんが、修理に出すよりは短時間で解決します。
Macの初期化の方法はこちらの記事を参考にしてください。
【Macを初期化する方法】事前準備や初期化できない時の対処法も解説
外付けのモニターがあればそちらに映すことで引き続き使用することはできます。
これはMacの液晶に問題があるときのみに利用可能な方法で、ロジックボードに問題がある場合はどちらにしても乱れたままになります。
あくまでも一時しのぎの方法になるので、故障が疑われる場合はApple Storeや修理業者に相談することをおすすめします。
以上Macの画面の乱れる原因と対処法を解説してきました。
画面に線が入ったり、ぶれたりする場合の原因がソフトウェアやアプリにあることは少なく、液晶パネルやロジックボードが故障しているケースの方が多くなります。
PRAMリセットやSCMリセットはあくまでもやる価値があるという程度の認識に留めておいた方がよいでしょう。
セーフモードでの起動は原因がソフトウェアなのかハードウェアなのか判断するのに役に立つので、ぜひ試してみることをおすすめします。
いずれの対処法でも修復できなかった場合は修理、または買い換えが必要となります。
買い換えの際に古いMacを処分するときはデータ消去などの手間がかかります。
そんなときはパソコン廃業.comの回収サービスが便利です。
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監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。