Macから「プープー」などの音がして気になっていませんか?
このプープーという音は「ビープ音」と呼ばれているもので、何らかのエラーを伝える警告音です。
この記事では
について解説していきます。
目次
ビープ音は鳴る回数やタイミングで原因がいくつかに分かれます。
ビープ音がなる原因を解説していきます。
状態 | 対処法 |
---|---|
5 秒ごとに 1 回、繰り返しビープ音が鳴る | Mac がメモリ (RAM) を検出していません。メモリを増設または交換したばかりの場合は、適切に取り付けられているか確認してください。 |
ビープ音が 3 回鳴り、5 秒休むを繰り返す | Mac のメモリが整合性チェックに合格しませんでした。メモリを増設または交換したばかりの場合は、適切に取り付けられているか確認してください。 |
ビープ音が長めに 3 回鳴り、短く 3 回鳴り、長めに 3 回鳴る場合 | ファームウェアの問題を解決するために、Mac がファームウェアを復元しています。進行状況バーが表示される場合がありますが、その後 Mac が通常通りに起動するはずです。 |
以上のようにビープ音が1回もしくは3回鳴る場合はメモリにトラブルがある可能性があります。
「プープープー、プップップッ、プープープー」と鳴る場合はMacがファームウェアを修復していることを示しているので、そのまま待ちましょう。
メモリの増設も交換もした記憶がない場合は下記の対処法を使います。
Macのビープ音の止め方を解説します。
SCM(System Management Contoroller)はMacのシステムをコントロールしているチップのことです。
ビープ音が出る症状の根本的な解決にはなりませんが、ひとまず音を止めることができます。
SCMのリセット手順は機種によって異なりますので、自分の機種にあった方法を選んでください。
T2チップを搭載したMacはシャットダウンしてから電源ボタンを10秒以上長押しするとリセットできます。
搭載機種は以下の通りです。
PRAM (パラメータRAM)やNVRAM(不揮発性ランダムアクセスメモリ)などのメモリが原因でビープ音がなることもあります。
PRAM/NVRAMに問題が発生している場合はリセットすることでビープ音を解消することが可能です。
PRAM/NVRAMリセットは以下の手順で行います。
PRAM/NVRAMリセットは以下の手順で行います。
Macの種類によって
とPRAM/NVRAMリセットの反応が違うことを覚えておいてください。
リセットしてもビープ音が続く場合は他の対処法が必要となってきます。
OSを復元することでビープ音が止まることもあります。
OSの復元はディスクユーティリティを起動することで可能ですが、念のためバックアップを取っておきましょう。
ディスクユーティリティの起動方法もIntelとAppleシリコン搭載機で違いますので、注意してください。
Intel搭載機
Appleシリコン搭載機
上記の方法でもビープ音が止まらない場合は故障している可能性が高くなります。
Macによっては分解してメモリを挿し直すことができるモデルもありますが、非常に特殊な構造のネジやドライバーが必要となります。
また自分で分解すると保障の対象外になったり、部品をなくしてしまったりというトラブルにも繋がりかねません。
どうしても直らないときはApple Storeや正規サービスプロバイダーに修理を依頼しましょう。
Apple Storeは全国に10店舗しかありませんが、Apple正規サービスプロバイダーは全国にあるAppleから正式に認可を受けた修理・サポート事業者です。
各店舗に持ち込む場合は予約が必要となりますので、Appleの公式サイトより修理を申し込みましょう。
Apple Storeや正規サービスプロバイダーが近くにない、または店舗に行く時間が取れないという人はAppleリペアセンターにMacを送っても修理を受け付けてくれます。
配送修理サービスを利用するにはオンラインもしくは電話で修理の申込みを行い、希望日時を指定し、配送業者に渡します。
修理が完了すれば自宅まで配送されます。
Appleが正式に認定していない修理業者でも修理は可能です。
ビープ音がなる原因にもよりますが、Apple Storeやサービスプロバイダーでの修理は3~5日以上かかります。
仕事でMacを使っている人はその間使えないという状況は非常に困ることでしょう。
PC全般の修理を受け付けている業者であれば即日修理可能な店舗もあります。
モデルによっては正規の修理よりも比較的費用が安くなることもあり、費用を抑えることも可能です。
ただし、正規店以外で修理してしまうと保証の対象外となってしまう点は注意が必要です。
急いでいる人や保証が切れてしまっている人は非正規店での修理も検討する価値はあります。
Macからビープ音がする場合はメモリやファームウェアにトラブルがある可能性が高くなります。
通常はApple公式ページにある対処法で解決しますが、なかなかビープ音が止まらない場合はPRAMのリセットやOSの復元を実行してみましょう。
どうしても直らない場合は修理が必要になります。
とはいえ重大な破損が起きている可能性は低いので、気軽にApple Storeやサービスプロバイダーに相談してみましょう。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。