パソコンの使用中に突然画面が真っ白になって、困ってしまった経験はありませんか。
この記事では、パソコンの画面が真っ白になる原因と、画面が動かない場合の対処法を解説します。
お困りの方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
パソコンの画面が突然真っ白になった場合、いくつかの原因が考えられます。ここでは、主な原因を7つ紹介します。
パソコンの内部に熱がこもってしまうと、熱暴走を起こして画面が真っ白になることがあります。
パソコンのファンなどにほこりが溜まって排熱環境が悪くなったり、負荷の高い作業を長時間行って内部パーツが高温になったりすることが原因です。
画面が真っ白になる他に、突然パソコンが再起動したり部品が溶けたりしている場合、熱暴走が起こっていると考えられます。
パソコンを電源につないだ状態で長時間使用したり、本体の内部にほこりが溜まっていたりすると、パソコンが帯電して不具合の原因になることがあります。
パソコンの電源を毎回落としていても、コンセントに挿したままでは電気が溜まり続けてしまい、帯電を起こしてしまうため注意が必要です。
デスクトップパソコンを使用中に画面が真っ白になった場合、本体とディスプレイをつなぐケーブルに不具合や故障が発生していることが考えられます。
ケーブルは消耗品のため、長期間利用しているとケーブルにねじれや傷が生じることも少なくありません。
その結果、接触不良や断線画面の原因となり、画面のトラブルを引き起こすことがあります。
パソコン本体やケーブルなどに問題がない場合、デバイスドライバーに不具合が発生している場合があります。
パソコンのディスプレイは、デバイスドライバーを介して情報をパソコンに伝えることで正しく動作します。
デバイスドライバーを更新していなかったり、不具合が生じていたりすると、パソコンの画面が正常に表示されなくなるため注意が必要です。
ハードウェアの故障も、パソコンの画面が真っ白になる原因の1つです。
パソコンのディスプレイはマザーボードなどの複数の内部パーツが動作することで表示されます。この中のどれか一部でも壊れてしまうと、ディスプレイは正常に動作しません。
ハードウェアの故障は一見わかりにくい上に、専門知識がないと修理が困難です。パソコンの修理業者に点検や修理を依頼することをおすすめします。
パソコン本体に問題がない場合、液晶ディスプレイの故障が原因になっているケースがあります。
別のディスプレイにつなげて正常に表示されたら、画面が真っ白になった液晶ディスプレイに問題があると考えられるでしょう。
Windows Updateとは、Windowsの新しい機能の追加や不具合の修正を目的に行われる定期更新のことです。
しかし、バックグラウンドでWindows Updateが行われていると、画面の表示に不具合が起きる場合があります。
画面が真っ白になった時は、Windows Updateが実行されていないか確認してみましょう。
ここでは、パソコンの画面が真っ白になった時の対処方法を10個紹介します。すぐに実践できるものもあるので、ぜひ試してみてください。
デスクトップパソコンの場合、ディスプレイに接続されているケーブルの状態を確認しましょう。
ディスプレイケーブルがパソコンのコネクタから外れかけている場合はしっかり挿し込んでください。
また、ディスプレイケーブルが断線している場合もあるため、一度別のケーブルに交換して正常に表示されるか試してみることをおすすめします。
ディスプレイケーブルに異常がない場合、パソコン側か液晶ディスプレイ側のどちらに問題があるのか切り分けを行う必要があります。
そのために、パソコンを外部ディスプレイに接続して、正常に表示されるか試してみるとよいでしょう。
外部ディスプレイに接続して特に問題がなければ、もともと使用していたディスプレイで不具合が起きていると考えられます。
パソコンの画面が真っ白になった時は、タスクマネージャーを起動し、デスクトップ画面が表示できるか確認してみましょう。
具体的な手順は以下のとおりです。
【タスクマネージャーからデスクトップを起動する方法】
もしタスクマネージャーが起動しない場合は、別の方法を実施してください。
パソコンの画面が真っ白になったまま固まった時は、強制終了を行うのもおすすめです。
パソコンの強制終了には、電源ボタンを長押しする方法の他に、ショートカットキーを使う方法が存在しています。
【Ctrlキー+Altキー+Deleteキーで強制終了する方法】
参考:Windows 10でパソコンを再起動する方法 – Lenovo Support JP
【Altキー+F4キーで強制終了する方法】
参考:Windows 10でパソコンを再起動する方法 – Lenovo Support JP
どうしても電源を落とせない場合は、最終手段として電源ケーブルをコンセントから抜くと強制終了が可能です。
パソコン本体の帯電が原因となっている場合、放電を行うことで画面の表示が改善されることがあります。
パソコンを放電させる方法は以下のとおりです。
【デスクトップの場合】
【ノートパソコンの場合】
パソコンの電源がついたら、画面が正常に表示されているか確認してください。
パソコンに取り付けられている外部デバイスによって、ディスプレイの不具合が生じている場合があります。
本体の電源を切った後、外付けドライブやUSBなどの外部デバイスをすべて取り外した上で再度立ち上げ直し、画面が正常に表示されるか確認してみましょう。
その状態で症状が解消された場合、外付けデバイスのいずれかに問題があることが考えられます。
画面表示の不具合がパソコンの熱暴走によるものである場合は、パソコン内部の清掃を行うとよいでしょう。
パソコンの電源を切った後、エアダスターを使ってパソコン内部のほこりを取り除きます。この時、ファンに直接エアーを当てると故障の原因になるため注意してください。
パソコン内部にほこりが溜まると、さまざまなトラブルを引き起こしやすくなります。定期的なクリーニングがおすすめです。
セーフモードで起動することで、パソコン画面の不具合が解消されることがあります。
セーフモードとは、必要最低限のアプリケーションだけでWindowsを起動するモードのことです。
セーフモードの起動手順は以下の通りです。
【セーフモードで起動する方法】
セーフモードで起動した際にディスプレイが正常に表示された場合、インストールしたソフトウェアや常駐アプリケーションに問題があることが考えられます。
パソコンの画面が真っ白になる原因として、ウィルスに感染していることがあります。
画面が真っ白になる以外にも次のような症状が発生した場合、感染が疑われるため注意が必要です。
ウィルススキャンを実施し、パソコンの状況を確認しましょう。
ここまでの方法を試しても状況が改善しない場合、BIOSの設定に問題が起きている場合があります。
BIOSの初期化を行うことで、画面の正常化が期待できます。
初期化の手順は以下のとおりです。
【BIOSの初期化を行う方法】
初期化完了後はパソコンを起動し直し、画面が正常に表示されるか確認してください。
パソコンの画面が真っ白になってしまったら、原因が本体によるものなのか、ケーブルによるものなのか、液晶ディスプレイによるものなのか、切り分けを行うとよいでしょう。
また、パソコンの内部にほこりが溜まっていても不具合を起こす原因につながるため、定期的に掃除することをおすすめします。
パソコンの画面が真っ白になってお困りの方は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。