「オンライン会議のためにWebカメラを使おうとしたら、なぜかカメラが映らない・・・」
こんなシチュエーションに遭遇してしまったことはありませんでしょうか?
お使いのパソコンの仕様をあまり理解していなかったり、設定内容がおかしくなってしまうことで、カメラがうまく機能しなくなることは珍しくありません。
しかし、必要以上に不安にならなくても大丈夫です。
ちょっとした対策ですぐに直るというケースも多いので。
そこでこの記事では、パソコンのカメラが映らなくなってしまう原因と、その対処法について解説していきます。
【この記事でわかること】
パソコンのWebカメラが映らない原因は、多岐に渡ります。
主な原因としては以下の通りです。
デスクトップの場合、モデルによっては常にカメラが露出しているわけではなく、パソコン内にしまわれている状態となっていることがあります。
カメラが本体の中に入り込んでいる状態なので、こちら側の映像は当然何も映りません。
ZOOMなどのアプリを使った際に相手の姿は見えても、こちら側の画面は真っ暗となってしまいます。
最近のパソコンであればほとんどがカメラ搭載となってはいますが、稀にカメラを搭載していないパソコンも存在します。
こういったパソコンの場合、外付けのカメラを付けることが前提となっているため、そのままの状態ではカメラ機能を使うことができません。
内臓カメラならば、パソコンの電源が入っていればカメラにも電力が届きます。
しかし外付けカメラの場合は、カメラ自体の電源がオフになっていると電力が供給されず、パソコン側がカメラを認識できないため使用することができません。
外付けカメラとパソコンを繋ぐUSB、もしくは外付けカメラと電源を繋ぐケーブルのどちらかが正しく接続されていなければ、カメラは正常に機能しません。
正しく接続されていない状態とは、以下のような状態です。
一部のノートパソコンでは、カメラのオン/オフを切り替えるためのスイッチやボタンが存在します。
スイッチがオフになっていると、カメラが搭載されていることをノートパソコンが認識できず、カメラにスラッシュが入ったカメラの画像が表示されることがあります。
ノートパソコンのモデルによってスイッチがある場所はばらばらなので、スイッチの存在に気付かず、カメラが壊れたと誤解する人もいます。
Windowsの場合、デフォルトではカメラ機能が有効になっていますが、何かの拍子に設定が変わってしまい、無効となっている可能性があります。
ZOOMやSkypeなど、カメラ機能を使用するアプリを同時に複数使用することで、どのアプリでカメラ機能を有効にすればいいのかパソコン側でうまく制御できなくなってしまい、結果的に何も映らなくなってしまうことがあります。
ウイルス侵入を防ぐためのセキュリティソフトには、カメラ機能を制御する設定が存在します。
外部からのカメラの不正操作によって、個人情報やプライバシーが危険に晒される可能性があるからです。
セキュリティソフトのカメラに関する設定内容によっては、カメラが正常に使えなくなってしまう場合があります。
パソコンに内蔵・外付けされているハードウェアやデバイスを動作させるためには、これらを管理するシステムである「ドライバー」が正しく機能している必要があります。
従って、カメラが映らない原因として、カメラを正常に動作させるためのドライバーに不具合がある、というケースもあり得ます。
カメラも消耗品なので、使用すればするほど劣化していきます。
その結果、物理的にカメラが故障してしまうこともあります。
また、パソコン側の故障やメモリ不足などが原因でカメラ機能が使えなくなっているというケースも考えられます。
カメラが映らないというトラブルは、勘違いも含め、意外に単純なことが原因となっていることも多いです。
ここでは、初歩的な確認事項からカメラ設定の変更方法まで、幅広く具体的に対処法を紹介していきます。
本体内にカメラがしまわれているタイプの場合、そのままですとカメラには何も映らず真っ暗になってしまいます。
普段カメラが露出していないパソコンは、ディスプレイ上部にカメラユニットがあることがほとんどですので、このユニットを軽く押すことでカメラが露出します。
もともとカメラが搭載されていないパソコンであれば、当然カメラ機能は使えません。
お使いのパソコンの説明書を読むか、ZOOMやSkypeといった無料アプリを入れてみることでカメラ搭載の有無を確認することができます。
搭載されていないようならば、外付けのカメラを購入することでカメラ機能を使えるようになります。
外付けカメラの場合、パソコンに差し込むUSBと電源に差し込むケーブルの両方が正しく接続されている必要があります。
一見しっかり挿さっているように見えても、実は少し緩んでいたり、中途半端な挿さり方をしているということも考えられます。
そういったケースを考慮し、USBや電源ケーブルを一度抜いてから、慎重に挿し直してみてください。
併せて、以下のような対策も行ってください。
ノートパソコンの場合、カメラのオン/オフを切り替えるためのスイッチが取り付けられていることがあります。
このスイッチの場所はノートパソコンのモデルによってまちまちなので、その存在に気付かず、「カメラが故障した」と勘違いしてしまうケースもあります。
カメラのスイッチは、以下のような場所にあることが多いので、ノートパソコンをご使用の方は一度確認してみてください。
カメラが映らないという不具合に関わらず、軽微なシステムトラブルの場合は再起動するだけで直ることがあります。
これまで解説してきたような、カメラの有無や場所、スイッチといった部分に問題がないようならば、一度再起動してみましょう。
ただし、何度も繰り返し再起動しても意味はありませんので、1回か2回再起動して症状が改善しなければ、違う方法を試してください。
パソコンが最新の状態でなかったり、アップデートが中途半端な形で止まっていることが原因で不具合が発生している可能性も考えられます。
「スタートボタン ⇒ 設定」と進み、左メニューにある「Windows Update」をクリックして開いた画面にて、「最新の状態です」のメッセージが表示されていなければ、Windows Updateを行ってください。
参考:Windows の更新 | Microsoftサポート
カメラを使用するアプリが複数立ち上がっていると、カメラ機能が意図した通りに働いてくれないことがあります。
ZOOMやSkype、SlackやMicrosoft Teamsといったカメラを使用するアプリをいくつか立ち上げている場合は、使用しているアプリ一つだけを残してすべて落とすようにしてください。
セキュリティソフトがカメラ機能を阻害している可能性があるかどうかをチェックするため、一度セキュリティソフトを無効にしてからカメラを使ってみましょう。
これでカメラが普通に使えるようになれば、セキュリティソフトの干渉が原因だったことがほぼ確定します。
この場合は、お使いのセキュリティソフトをリリースしているメーカーに問い合わせ、対処方法を確認してください。
カメラというハードウェアをコントロールするドライバーに不具合があったり、古かったりすることで、カメラが映らなくなることがあります。
この場合は、ドライバーの更新を行うことで直る可能性が高いです。
ドライバー更新の手順は以下の通りです。
これで、ドライバーの更新が行われます。
なお、「カメラ」の項目がない場合は、「イメージング デバイス」や「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」といった項目からカメラのドライバーを探してください。
ドライバー名には、多くの場合「Camera」という文字が含まれています。
それでもカメラが見つからない場合は、「操作」メニューを選択して、「ハードウェア変更のスキャン」を行ってください。
何かの拍子に、カメラ機能が「無効」という設定になってしまう場合があります。
カメラの設定を確認し、無効になっているようならば有効に切り替えてください。
手順は以下の通りです。
カメラの設定情報がおかしくなったことでカメラが映らなくなってしまった、というケースもあるため、以下の方法でカメラアプリに関する設定情報をリセットしてみてください。
これでカメラアプリのリセットが完了します。
以上、パソコンのカメラが映らなくなってしまった時の対処法について解説させていただきました。
カメラ関連の不具合は、特に難しい作業は必要なく、基本的な確認やすぐに実践できる設定変更によって改善することが多いです。
どの対処法についても、時間も手間も技術も必要ありません。
手軽に行えるものばかりです。
カメラが映らなくなってしまった時には、落ち着いて上記を順々に実行していってください。
しかし、上記の対処法が役立つのは、あくまでカメラ自体が正常だった場合の話です。
カメラが物理的に故障している場合は、何をやっても改善することはありません。
残された手段は、カメラユニットの交換か、パソコンの買い替えのみとなります。
なお、もしパソコンを買い替える際は、現在使っているパソコンが不要になるかと思われます。
そんな時は、「パソコン廃棄.com」の利用が便利です。
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ただ壊れたパソコンを梱包して送付するだけで、無料廃棄が完了します。
送られてきたパソコンのデータ消去も、責任を持って行わせていただきますので、セキュリティ的にも安心です。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。