「Macの起動に時間がかかりすぎる!」「立ち上がりが遅すぎるMacにイライラする」
すぐに作業を始めたい時にMacの起動が遅いと、どうしてもストレスが溜まります。あまりにも起動が遅いと、仕事や作業に支障が出ることもあります。
そんなトラブルを解消するために、Macの起動が遅くなる原因と対処法について把握しましょう。
【この記事で分かること】
目次
Macの起動が遅くなる原因は以下の通りです。
Macは高性能でパフォーマンス能力も非常に高いことが魅力ですが、どうしても経年劣化して起動が遅くなります。しかし、Macの起動が遅くなる原因は経年劣化だけではありません。
何気なくやりがちな行動が、起動が遅くなる原因になっている可能性があります。
まずはその原因について把握しましょう。
容量不足はMacの起動が遅くなる原因の一つです。ハードドライブの使用量が多すぎるとMacに負荷を与え、起動に時間がかかります。
不要なファイルやアプリを削除して容量不足を解消すれば、起動速度アップにつながります。
macOSのバージョンが古いと動作が遅い原因になります。あまりにも起動が遅い時は、自分のmacOSが最新のものかどうか確認しましょう。
OSのバージョンを確認する方法は以下の通りです。
参考:【Apple】Mac に搭載されている macOS を調べる
バックグラウンドで動作しているアプリが多いと動作は遅くなります。複数のアプリやブラウザを同時に開いていると、デバイスに負荷がかかります。
Macの起動が遅い時は、「アクティビティモニタ」から多数のアプリを開いていないか確認してみましょう。
デスクトップ画面に設置するアイコンが多すぎる場合、起動が遅くなります。
デスクトップ画面にアイコンが数十個以上と、画面を半分以上覆いつくす数ほど増えてきた場合は、その分プログラムを読み込む量も増えてしまいます。
アイコンの数が多いと、オペレーティングシステムの画面を開く指示をしてから読み込みが行われ、動作ができるまでのタイムラグやプログラムやデータを展開する時のスピードが重くなる場合があります。
RAM(Random Access Memory)とは、Macのメモリのことです。RAMの容量が不足していると、Macの起動が遅くなる可能性があります。
画面上に「システムのアプリケーションメモリが不足しています」という通知が現れたら、RAMの容量が不足しているサインです。
RAM容量の確認方法は以下の通りです。
RAMの容量が不足している場合は、デスクトップの整理やログイン項目の削除で改善できます。
単純にハードウェアが劣化している可能性もあります。
「Macの平均寿命は4年」と、2016年にAppleが公式に発表しました。この平均寿命はあくまで想定なので、絶対に4年で不具合が起きるという訳ではありません。
Macの使い方次第で4年より長持ちすることもあれば、寿命がもっと短くなってしまうこともあるでしょう。ただ、寿命を迎えているMacは起動が遅くなる場合があります。
Macの起動が遅い時の対処法は以下の通りです。
起動が遅くなる原因を把握したら、改善に向けて対処していきましょう。
一つずつ解説します。
一番簡単な方法は再起動してみることです。再起動することで不具合が生じているプロセスを終了させることができ、処理速度アップにつながります。
リンゴマークから再起動することもできますが、ショートカットキー「control+電源ボタン+R」同時押しでも再起動可能です。
macOSを最新バージョンにアップデートすればパフォーマンスが向上する可能性があります。
更新手順は以下の通りです。
ストレージの空き容量を増やせば起動スピードが速くなる場合があります。
ストレージ容量を最大限に活用する方法は以下の通りです。
セーフモードを使えば、Mac の起動時に読み込まれるソフトウェアが問題の原因かどうかを突き止めることができます。利用しているMacがAppleシリコンを搭載している場合は、以下の手順でセーフモードから起動可能です。
バックグラウンドで動いているアプリを終了させることで、デバイスへの負荷を減らせます。アクティビティモニタから不要なアプリをオフにしましょう。
アクティビティモニタでは、どのアプリがどのくらい負荷をかけているかどうかも分かります。負荷が大きいアプリを優先的に終了させましょう。
デスクトップ画面のアイコンを整理すれば、起動スピードをアップさせることができます。
どうしても必要なアイコンだけをデスクトップに残して、それ以外は右クリック→削除しましょう。何カ月も起動していないアプリやフォルダは完全に削除すれば最適化につながります。
ハードウェア的には問題ないものの、Mac内で重大なシステムトラブル等が発生し、まともにMacが動作しなくなった時には、初期化によって直ることが多いです。
システムトラブルは、ウイルス感染など外的要因だけではなく、通常使用を続けていた場合でも起こってしまうことがあります。
初期化することで不具合の原因をごっそりと消去し、まっさらな状態に戻すことができるため、再び今まで通りにMacを使用できるようになります。
ただ、初期化は非常に重い作業であるためMac本体への負荷がかかりますし、バックアップ作業も面倒であることから、もう初期化以外に手段がないというトラブル時のみ行うようにしてください。
【Macを初期化する方法】事前準備や初期化できない時の対処法も解説>>
起動が遅いMacの原因と対処法について詳しく解説しました。
デバイスに負荷がかかったり、単純に経年劣化が進んだりすると、起動が遅くなる場合があります。
Macの起動が遅くてイライラする時は、以下の対処法を試してみてください。
可能な限り対処法を試してみても改善されないMacは買い替えのタイミングかもしれません。
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監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。