Appleから新しいMacシリーズが発売されたり、使っているMacが壊れたりすると、買い替えを検討しますよね。新しいMacに買い替えた時、気になるポイントはデータの移行方法です。
Macのデータ移行方法の種類はいくつかあるので、自分に合った方法を見つけましょう。
今回は、Macのデータ移行方法やかかる時間、注意点などについて詳しく解説します。
【この記事で分かること】
目次
それでは、Macのデータ移行方法を解説していきます。
一番よくあるパターンは、MacからMacにデータを移行する方法です。
MacからMacにデータを移行する方法は、大きく分けて2種類あります。
それぞれの方法によって必要になるケーブルやサービスが異なるため、自分に合った方法を見つけましょう。
移行アシスタントとは、Macにインストールされているデータ移行機能で、最もメジャーなデータ移行方法とされています。
メリットは、保存データだけでなく、「アプリ、ユーザーアカウント、設定」などの情報も移行できる点です。
しかし、移行アシスタントによるデータ移行は時間がかかりすぎるという声もあります。接続状況にもよりますが、データ量が多いと10時間以上かかる場合もあります。
なるべく時間をかけたくない方は、データを断捨離してから移行したり、整った接続状況下で行ったりしましょう。
移行アシスタントを使ったデータ移行には、以下の2通りの方法があります。
順番に解説します。
1つ目は、古いMacと新しいMacをダイレクトに接続する方法です。
Wi-Fiかケーブルを使ってMac同士を接続して、移行アシスタントを経由してデータを移行します。
メリットは、MacからMacへ直接データを移行するため、短時間で完了するという点です。
ただし、Mac同士を接続するケーブルや、整ったネット環境が必要になります。
なお、ケーブルでMac同士を接続する場合、Thunderboltケーブルを用いることが多いです。Thunderboltケーブルを使うと、Thunderbolt搭載のPCをThunderbolt対応のデバイスに接続できます。
データアクセスやシステム移行の高速化が可能で、Appleストアなどで購入できます。
また、Thunderboltケーブルを所持していない方でも、Wi-Fiがあれば利用可能です。
TimeMachineとは、Macにインストールされているバックアップサービスです。
TimeMachineを使えば、Macのデータを自動的にバックアップできます。また、保存データだけでなく、「アプリ、ユーザーアカウント、設定」などの情報も移行できるというメリットもあります。
TimeMachineを利用すれば、比較的短時間でのデータ移行が可能ですが、この方法には外付けHDDが必須。外付けHDDを所持していない方は、別途で購入する必要があります。
外付けHDDをすでに所持している方にはおすすめの方法です。
この方法のデメリットは、外付けHDDが故障してしまうとデータの復旧は不可能になる点です。注意して管理しましょう。
参考:【Apple】Time Machine で Mac をバックアップする
iCloudは、Appleによるオンラインストレージサービスです。
メリットは、AppleIDさえ所持していれば簡単にデータ移行が可能という点です。また、iCloudを使えばiPhoneやiPadと同期することができるため、非常に便利です。
普段からiCloudにバックアップする習慣があれば、スピーディなデータ移行が可能です。
しかし、無料プランでは5GBまでしか保存できないというデメリットもあります。大量のデータをバックアップする場合は、有料プランへの入会を検討しましょう。
MacからWindowsにデータを移行する場合は、以下の方法で行いましょう。
それでは、それぞれの方法について解説していきます。
リンクケーブルでMacとWindowsを接続すれば、データの移行が可能です。
この方法は、クラウドサービスを経由せずデータを共有できるため、かなりスムーズです。
ただし、MacとWindowsを接続するリンクケーブルを用意する必要があります。
DropBoxやGoogleDriveなどのオンラインストレージサービスを経由する方法もあります。
オンラインストレージサービスには多くの種類があるため、用途に合ったサービスが必ず見つかります。
手順は以下の通りです。
ただし、無料会員や有料会員によってデータの容量が変わるケースが多いため、プラン内容をよく確認しましょう。
人気オンラインストレージサービスのデータ容量をまとめたので、参考にしてみてください。
オンラインストレージサービス | データ容量 |
---|---|
DropBox | 無料会員:2GB月額1,200円:2TB |
GoogleDrive | 無料会員:15GB月額250円:100GB月額380円:200GB月額1,300円:2TB |
FleekDrive | 月額500円:100GB月額1,500円:2TB月額4,000円:無制限 |
OneDrive | 無料会員:5GB月額224円:100GB月額1,284円:1TB |
Macから外付けHDDにデータをバックアップして、その後WindowsPCに移行する方法もあります。
外付けHDDを利用してデータを移行する手順は以下の通りです。
Macのデータ移行には、注意するポイントがいくつかあります。
大事なデータを移行する作業には、常にリスクが伴います。個人情報が流出する、データが消えてしまうといったトラブルを防ぐためにも、慎重に行いましょう。
データ移行は、整ったネット環境にて実施しましょう。
セキュリティが脆弱な公共のWi-Fiを使うと、プライバシーの面に不安が生じます。
また、電波状況が不安定な環境でデータを移行すると、膨大な時間がかかる場合があります。全てのデータが移行されないリスクもあるため、必ず整ったネット環境下で行いましょう。
大量のデータを移行する場合は、長時間必要になる可能性があります。
急いでバックアップを取りたくても、想定していた以上に時間がかかる場合もあります。
データ移行は、時間に余裕を持って計画的に行いましょう。
Macのデータ移行方法について詳しく解説しました。
Macのデータ移行には、オンラインストレージサービスやデータ移行機能、外付けHDDなど、様々な方法があります。自分に合った方法で、計画的に進めましょう。
また、データ移行を行う際は整ったネット環境下で、時間に余裕を持って行うことをおすすめします。
Macを処分する場合、データ削除は必須です。Macの処分は、宅配回収対応かつデータ消去無料のパソコン廃棄.comに依頼しましょう。
監修者/前田 知伸
富士通を経て、リブート㈱代表取締役。パソコンリサイクル業15年目。国内外のIT資格を保有。NHKなど出演実績有り。